Photo: Wikisympathisant / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
BMW 7シリーズは、大型高級セダンで、日本語版Wikipediaでは、他のライバルの多くがショーファードリブンカーとしての性格を強く持つ中、7シリーズはオーナー自らがハンドルを握る「オーナードリブンカー」としての性格を強調している点が特徴とされています。中古車では、F01/F02・G11/G12・G70などの世代が並びます。この記事では、世代ごとの違い・選び方・輸入フラッグシップならではの確認ポイントを、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 日本語版Wikipediaの世代表記は、5代目(F01/F02、2009〜2015年)、6代目(G11/G12、2015〜2022年)、7代目(G70、2022年〜)
✔ F01は、2009年3月24日に日本で発表・発売。日本では、ディーゼル車・730i・四輪駆動のxDrive搭載車は正規販売されていないと記載
✔ G11/G12は、2015年10月7日に日本で発表。2019年6月24日にマイナーチェンジし、PHEVは740eから745eへ変更
✔ G70は、2022年4月20日に発表。ロングホイールベースのみで、V12は設定されず、シリーズ初のEV「i7」も用意
✔ F01の750i・ActiveHybrid 7に搭載のN63B44Aは、複数の問題点があったと記載され、発売後ほどなく改良型に換装された
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 7シリーズの世代別早見表(日本語版Wikipediaの記載)
| 世代・型式 | 年(日本語版Wikipedia) | ボディ・パワートレインなど | 日本での主な記載 |
|---|---|---|---|
| 4代目 E65/E66/E67/E68 | 2001年〜2009年 | E65=標準、E66=ロング、E67=防弾仕様、E68=水素仕様(Hydrogen 7)。新開発バルブトロニック搭載エンジンとiDriveを採用。2005年に大規模フェイスリフトとV8の変更(735i・745i/Liが740i・750i/Liに) | 日本での販売の詳細は、日本語版Wikipediaに記載なし。個別に確認が必要 |
| 5代目 F01/F02/F03/F04 | 2009年〜2015年 | F01=標準、F02=ロング、F03=防弾、F04=ハイブリッド(ActiveHybrid 7)。アクティブ・ステアリングの拡張として、四輪操舵システムを標準設定。2012年にLEDヘッドランプ採用のマイナーチェンジ | 2009年3月24日に発表・発売(740i/Li・750i/Li、6速AT)。7月16日に760Li(V12)、10月29日にActiveHybrid 7/7L。2012年9月26日にLCI(全車8速AT、ActiveHybridは直6ターボ+モーターへ)。日本仕様は左ハンドルのみだったが、2012年に右ハンドル仕様が追加。日本では、ディーゼル・730i/Li・ショートホイールベースの760i・xDriveは正規販売されず |
| 6代目 G11/G12 | 2015年〜2022年 | G11=標準、G12=ロング。「カーボン・コア」で従来比最大130kg軽量化。全車にインテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(4WS)を標準搭載。4輪エアサス。ジェスチャー操作・10.2インチタッチパネルの新世代iDrive | 2015年10月7日に発表(740i/Li・750i/Li、8速AT。エンジンはガソリン2種類、ディーゼル1種類、PHEVを案内)。2016年10月13日に740e iPerformanceとM760Liの導入を発表。2019年6月24日にマイナーチェンジ。740iは右ハンドルのみ、750iは左ハンドルも輸入 |
| 7代目 G70 | 2022年〜現行 | ロングホイールベースのみ(G70)。ガソリン2種類・ディーゼル1種類・PHEVを用意し、8速AT。シリーズ初のEV「i7」。V12エンジンはなし。4ドア全てが自動開閉。先代のロング比で、全長約130mm・全幅約50mm・全高約55mm拡大 | 日本での発売時期・グレード構成は、日本語版Wikipediaに記載なし。個別に確認が必要 |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
E23(1977〜1986年)・E32(1986〜1994年)・E38(1994〜2001年)も日本語版Wikipediaにあります。E23では、日本の正規輸入車が排出ガス対策でパワーダウンしたため、欧州などからの並行輸入が盛んだったと記載。E32は、日本にはAT車のみが正規輸入されました。
2. 世代・目的別の選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 運転支援・安全装備を重視 | G11/G12の2019年6月のマイナーチェンジで、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転システム、リバース・アシスト、トラフィック・サイン・アシストなどを採用し、ハンドル支援機能も3眼カメラに変更。2019年6月より前の年式とは、装備が異なる |
| 大きさ・取り回し | G11/G12は、全長が5mを超えるが、インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングにより、3シリーズ並みの最小回転半径を実現と記載。G70は、先代のロング比で、さらに全長約130mm・全幅約50mm拡大 |
| 後席の快適性 | F02・G12などロングホイールベースは、後席重視。G12の後席中央には、サムスン製タブレット(ロングは標準、標準ボディはオプション)。G70は、ロングホイールベースのみ |
| プラグインハイブリッド | G11/G12の740e iPerformance(2016年10月〜)。2019年6月のマイナーチェンジで、3.0L直6ターボの745eになり、ロングの745Le xDriveを追加。G70にもPHEVがある |
| ハイブリッド(旧世代) | F04のActiveHybrid 7は、2009年10月29日に日本で発売。2012年9月に、3.0L直6ターボ+モーターに変更(JC08モード燃費14.2km/Lと記載) |
| V12を選びたい | F01の760Li(2009年7月〜)、G11/G12のM760Li xDrive(2016年10月導入を発表)はV12ツインターボ。G70にはV12の設定なし |
| ハンドル位置 | F01は、日本仕様は当初左ハンドルのみで、2012年に右ハンドル仕様を追加。G11/G12は、740iは右ハンドルのみ、750iは左ハンドルも輸入。年式・グレードで異なるため、個別に確認 |
| EV(i7)を検討 | G70世代のシリーズ初のEV。日本での導入時期・グレードは、日本語版Wikipediaに記載なし。バッテリー保証・充電環境を確認 |
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 整備・部品・修理の体制 | 輸入車のため、部品の取り寄せや修理の対応は、国産車と異なる場合がある。整備できる範囲や体制は、店舗ごとに違う | 販売店に整備体制を聞き、近くの正規ディーラーや輸入車を扱う整備工場を先に確認 |
| F01の750i・ActiveHybrid 7のエンジン(N63B44A) | 日本語版Wikipediaに、複数の問題点が存在し、発売後ほどなくN63B44B型に換装されたと記載。2012年9月のLCIでは、ActiveHybridは直6ターボ+モーターに変わった | 年式・エンジン型式と、対策・整備の履歴を確認 |
| エアサス・電子制御サスペンション | G11/G12は、4輪エアサス、前方カメラで路面を見てダンパー減衰力を調整、電動アクティブロールスタビライザーなどを搭載と記載。部品点数が多い装備のため、修理費が高くなる可能性がある(一般的な傾向) | 車高の左右差・異音・警告灯・乗り心地を試乗で確認し、整備記録で点検歴を確認 |
| カーボン・コアのボディ(G11/G12) | Aピラー・Bピラー・Cピラー・サイドシル・天井フレームなどに、CFRP製の補強材を使用と記載 | 事故歴・修復歴の有無と、修理を任せられる工場かを、販売店に確認 |
| 後席装備・液晶キー(G11/G12) | 後席中央のサムスン製タブレット(ミラーリングはサムスン製デバイスのみ対応)、液晶付リモコンキー、スカイラウンジ(ロングのオプション)などがある | 装備の有無・動作、付属品(タブレット・キー)を確認 |
| PHEV(740e/745e)・EV(i7)の電池 | 駆動用電池の状態・保証の確認が必要 | 駆動用バッテリーの保証、充電環境を確認 |
| 正規ディーラー車か並行輸入車か | 同じ車名でも、仕様・保証・整備の扱いが異なることがある | 車検証・新車保証書・整備記録簿で確認 |
| 保証・認定中古車 | 認定中古車か、一般の中古車販売店経由かで、保証の範囲・期間が異なる。電装系・駆動系など、対象外の部位がないかも大切 | 保証書の内容・免責事項・保証継承の可否を確認 |
| 公表リコール・改善対策 | この記事では、日本語版Wikipediaに明記されていないため、特定のリコールは取り上げていない | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿やディーラーで確認してください。輸入車は、部品・修理の対応や保証の範囲も、購入前に確認しましょう。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ 正規ディーラー車か並行輸入車かを、車検証・新車保証書で確認した
☑️ 認定中古車か一般販売店経由かを確認し、保証の範囲・期間を確認した
☑️ エアサスペンションの動作(車高の左右差・異音・警告灯)を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ 世代(F01・G11・G70などの型式)とマイナーチェンジ前後、初度登録年月を確認した
☑️ 電装・装備(iDrive・ディスプレイ・液晶キー・後席装備など)の動作を確認した
☑️ PHEV・EVの場合、駆動用バッテリーの保証と充電環境を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代・ボディタイプ・予算の目安を決める
世代(F01・G11・G70)、ボディ(標準/ロング)、パワートレインの目安を決めます。
認定中古車と一般中古車を比べる
保証を重視するなら認定中古車、価格重視なら一般の販売店(整備記録は必須)が目安です。
整備を任せられる先を、先に確認する
購入前に、点検・修理を頼める正規ディーラーや、輸入車を扱う整備工場が近くにあるかを確認します。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額で判断する
車両価格+諸費用+次回車検の費用を比べます。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量ごとに税額が決まる。日本語版Wikipedia記載の排気量は、2.0L直4(740e)、3.0L直6、4.4L V8、V12(760Li)など世代により幅広い。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認(登録時期によって扱いが異なる場合がある)。実際の排気量は、車検証で確認 |
| 車検費用 | 法定費用に、車検基本料金・整備費用が加わる。大型ボディの輸入車のため、部品代・整備費用は、見積もりで確認。詳しくは、SUV・大型車の車検費用と、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 燃料代 | ガソリン・ディーゼル・PHEV・EVで大きく異なる。F01のガソリン車は、日本語版Wikipediaに10・15モード燃費(740i:8.0km/L、750i:6.6km/L)の記載がある(旧モードの参考値) |
| 整備先の選び方 | ディーラー系列の整備工場と、輸入車を扱う整備工場で、見積もりを比べる |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。車両保険を含めて、複数社の見積もりで比較 |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| メルセデス・ベンツ Sクラス | 日本語版Wikipediaで、7シリーズのE23の時代から、市場でSクラスと完全に競合したと記載。輸入車のフラッグシップとして、比較される | Sクラス中古車ガイド |
| アウディ A8 | 同じ輸入車のフラッグシップセダンの選択肢の一例 | アウディ A8中古車ガイド |
| レクサス LS | 国産のフラッグシップセダンの選択肢の一例。整備・部品・保証の条件が、輸入車と異なる | レクサス LS中古車ガイド |
| BMW 5シリーズ | ひとつ下のクラスの上級セダン。G60は、シャシーを7シリーズと共用と記載 | BMW 5シリーズ中古車ガイド |
| BMW X7 | 同じBMWの大型SUV。G70の上下2分割のヘッドライトは、X7にも採用されていると記載 | BMW X7中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。
まとめ
BMW 7シリーズは、世代ごとに、装備・パワートレイン・日本での設定が大きく異なります。F01のエンジン問題、G11/G12のエアサスや電子制御装備、PHEV・EVの電池など、確認点を整理して臨みましょう。整備記録・保証・正規ディーラー車か並行輸入車かを確かめ、認定中古車と一般の中古車を比べて、実車確認と総額で選びましょう。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


コメント