Photo: MercurySable99 / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
ホンダ アコードは、1976年に登場した、ホンダを代表する世界戦略車のセダンです。日本では、11代目(2024年3月〜)が2.0Lのe:HEVのみで販売されており、中古車市場には10代目・9代目のハイブリッド、8代目以前のガソリン車、ワゴンの「アコードツアラー」なども混在します。この記事では、世代ごとの違い・選び方・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 日本仕様は、9代目(2013年6月〜)以降がハイブリッド。10代目(2020年2月〜2023年1月)は、e:HEVのみのモノグレード
✔ 11代目(CY2型)は2024年3月8日に発売。2.0Lのe:HEVのみで、全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」を搭載
✔ 2025年5月30日に、ハンズオフ機能付の「Honda SENSING 360+」を搭載した「e:HEV Honda SENSING 360+」を追加。2026年7月31日に一部改良
✔ 10代目から、日本仕様車はタイ生産の輸入車
✔ Honda公式のリコール情報で、11代目の高圧燃料ポンプ(2024年10月)、駆動力統合制御ユニット(2025年11月)、シートフレーム(2026年7月)などを確認できた
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 アコードの世代別早見表
| 世代・型式 | 日本での販売時期 | パワートレイン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 7代目 CL7/8/9型 | 2002年10月〜2008年12月 | K20A型(2.0L)、K24A型(2.4L)。5速AT(ユーロRは6速MT) | セダンとワゴン(2002年11月発売)。3ナンバーボディ。ホンダ・インテリジェントドライバーサポートシステム(HiDS)をオプション設定 |
| 8代目 CU1/2型 | 2008年12月〜2013年6月 | K24A型(ハイオク)、2011年2月にR20A型(レギュラー・20TL)を追加 | 全車FF。ワゴンの「アコードツアラー」も同時にフルモデルチェンジ。2011年2月にマイナーチェンジ |
| 9代目 CR5/6/7型 | 2013年6月〜(10代目まで) | ハイブリッド「SPORT HYBRID i-MMD」、プラグインハイブリッド | 日本はセダンのみ。2016年のマイナーチェンジで、Honda SENSINGを標準装備化(2016年5月導入済みと記載)。エレクトリックギアセレクターを採用 |
| 10代目 CV3型 | 2020年2月〜2023年1月 | 2.0LのLFB型エンジン+2モーター方式e:HEV。EXのみのモノグレード | 日本仕様車は、この代からタイ生産の輸入車。Honda SENSINGに、後方誤発進抑制機能とオートハイビームを追加。2022年9月に生産終了、2023年1月31日に販売終了 |
| 11代目 CY2型 | 2024年3月8日〜現行 | 2.0Lのe:HEVのみ | 全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」、「Google built-in」、エクスペリエンスセレクションダイヤルを、日本国内のHonda車で初採用。2025年5月30日に「Honda SENSING 360+」搭載車を追加、2026年7月31日に一部改良 |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
日本語版Wikipediaでは、9代目から、6代目以降続いてきた仕向先ごとのボディの差別化が廃止され、北米向け仕様が日欧を含む全市場のスタンダードになったと記載されています。この記事は、主に日本仕様の7代目以降を対象にしています。ワゴンボディを探す場合は、7代目のアコードワゴンや、8代目のアコードツアラーが対象です。
2. 世代ごとの違いと、おすすめの選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 安全装備を重視したい | 11代目は「Honda SENSING 360」(全方位)、2025年5月以降の「360+」はハンズオフ機能付の高度車線内運転支援機能などを追加。10代目はHonda SENSING(後方誤発進抑制・オートハイビーム追加)。9代目は、2016年のマイナーチェンジでHonda SENSINGを標準装備化(前期型は装備の有無を確認) |
| ハイブリッド・プラグインで選びたい | 9代目から日本仕様はハイブリッド。9代目に、2013年6月から「アコード プラグインハイブリッド」も設定。10代目・11代目はe:HEV |
| ガソリン車で選びたい | 日本仕様のガソリン車は、8代目(K24A型・R20A型)以前が対象。9代目以降はハイブリッド専用 |
| ワゴンで選びたい | 7代目のアコードワゴン、8代目のアコードツアラーが対象。現行にワゴンの設定はない |
| MTで走りを楽しみたい | 7代目のスポーツグレード「ユーロR」に、6速MTを設定(K20A型)。年式が古いため、状態・整備履歴の確認が大切 |
💡 ポイント
10代目は2023年1月31日に販売終了となり、11代目が発売される2024年3月までの間、ホンダの国内新車ラインアップから4ドアセダンが一時的になくなったと記載されています(日本語版Wikipedia)。10代目と11代目の間には、販売の空白期間があります。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容(Honda公式のリコール情報より) | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 高圧燃料ポンプ(2024年10月・11代目) | 2024年10月10日に届出。型式6AA-CY2、製作期間は2023年12月27日〜2024年9月20日。高圧燃料ポンプ構成部品の加工が不適切で、加工部端面に亀裂が入り、使用を続けると燃料漏れのおそれがある | 対象か・対応済みかを、車台番号で確認 |
| 駆動力統合制御ユニット(2025年11月・11代目) | 2025年11月13日に届出。型式6AA-CY2、製作期間は2024年1月17日〜2025年10月17日(4,636台)。制御プログラムが不適切で、電気ノイズにより故障と誤判定することがあり、エンジンと駆動モーターが停止して走行できなくなる可能性。プログラム書き換えで対応 | 対象か・対応済みかを、車台番号で確認 |
| シートフレーム(2026年7月・11代目) | 2026年7月30日に届出。型式6AA-CY2、製作期間は2025年4月3日〜12月3日(1,143台)。運転席・助手席シート左側サイドフレームの端部が正しく成形されていないものがあり、保護材を追加して対応 | 新しい年式の車両は、対象か・対応済みかを確認 |
| DC-DCコンバーター(2020年12月・10代目) | 2020年12月17日に届出のリコール。型式6AA-CV3、製作期間は2019年12月18日〜2020年9月23日(2,703台)。電圧変換装置の素子の製造管理が不適切で、冷間始動後にバッテリーへの給電を停止することがあり、走行不能となるおそれ。プログラム書き換えで対応 | 10代目は、対象か・対応済みかを確認 |
| ブレーキ圧力センサー(改善対策・10代目) | 2023年3月31日(および2023年12月8日)に届出の改善対策(リコールではない)。型式6AA-CV3、製作期間は2019年12月18日〜2022年9月15日。圧力センサー内に組付け油が浸入して抵抗部が腐食し、警告灯の点灯とともに、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれ。ブレーキオペレーティングシミュレーターを対策品に交換 | 10代目は、交換の対応済みかを、車台番号で確認 |
| ハイブリッド・プラグインの駆動用バッテリー | 年数・使い方によって状態が異なる。保証の内容・残り期間は、販売店・車両ごとに異なる(一般的な確認事項) | 保証内容・残り期間・整備記録を確認。プラグインハイブリッドは充電機器の動作も確認 |
⚠️ 注意
リコール・改善対策の対象は、型式・製作期間・車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。ここに挙げたもの以外にも届出がある可能性があるため、最新・全件はHonda公式のリコール等情報と国土交通省の情報で確認しましょう。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ 世代・型式・グレード(Honda SENSINGの世代、360か360+か)を確認した
☑️ ハイブリッド・プラグインは、駆動用バッテリーの保証内容と残り期間を確認した
☑️ 試乗で、足まわり・ブレーキ・異音・警告灯を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代と予算の目安を決める
世代(ガソリンかハイブリッドか、ワゴンが必要か)と、安全装備の世代を整理し、予算とのバランスを考えます。
候補を複数探し、条件をそろえて比べる
同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態と保証内容を比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って、外装・内装・走行時の状態を確認します。
総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する
見積もりの内訳を、必ず確認します。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量区分で決まります。登録時期によって扱いが異なる場合があるため、当サイトの税額表の記事で確認してください(具体額は本記事では記載しません) |
| 車検費用 | 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わります。詳しくは、当サイトの車検費用の記事を参照 |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なります。複数社の見積もりで比較 |
| 燃料代 | ガソリン車(8代目以前)とハイブリッド(9代目以降)で異なります。8代目は、ハイオク仕様(K24A型)とレギュラー仕様(R20A型)があり、燃費は使い方でも変わります |
6. ライバル・兄弟車
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| トヨタ クラウン | 同じ国産の上級セダンとして、比較されやすい | クラウン中古車ガイド |
| 日産 スカイライン | 走行性能を重視する方の比較候補 | スカイライン中古車ガイド |
| マツダ MAZDA3 | セダンボディでコンパクトさを求める方の比較候補 | MAZDA3中古車ガイド |
| ホンダ オデッセイ | 初代オデッセイは、アコードのプラットフォームを用いて開発された(日本語版Wikipediaの記載) | オデッセイ中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| ホンダ公式(リコール情報) | 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます |
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
まとめ
アコードは、日本では9代目以降がハイブリッドで、11代目(2024年3月〜)は2.0Lのe:HEVのみです。10代目と11代目の間には販売の空白期間があり、8代目以前にはガソリン車とワゴンがあります。Honda公式のリコール情報には、11代目・10代目の届出もあるため、世代・型式・安全装備を整理し、車台番号で対応状況を確認したうえで、保証内容・整備記録・総額を比べて選びましょう。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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