BMW Z4中古車完全ガイド|選び方・弱点・維持費まとめ

BMW Z4

Photo: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0

BMW Z4は、後輪駆動を採用する2シーターのオープンスポーツカーです。日本語版Wikipediaでは、初代(E85/E86型)・第2世代(E89型)・第3世代(G29型)の3世代が確認できます。現行のG29型は、トヨタ自動車との共同開発車で、DB型スープラとプラットフォームを共用しています。この記事では、世代ごとの違い・選び方・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 初代E85/E86型は2002年パリモーターショーでデビュー。日本では2003年1月に「Z4 3.0i」「Z4 2.5i」が発売

✔ 第2世代E89型は、ロードスターとクーペを統合し、金属製(アルミ)のリトラクタブルルーフに一本化。日本では2009年5月に「sDrive35i」「sDrive23i」を発売

✔ 第3世代G29型は、2018年8月に発表。トヨタとの共同開発で、DB型スープラとプラットフォームを共用。日本では2019年3月25日に「sDrive20i」「M40i」を発表

✔ 第3世代は、初代・第2世代と異なり、ソフトトップ式のオープンカーのみ

✔ 日本語版Wikipediaによると、E89型は、日本導入グレードが全車ATまたはDCT(6速MTは設定されず)。初代は、2006年4月のマイナーチェンジで、電動ソフトトップが標準装備になった

1. 世代の早見表

📊 BMW Z4の世代別早見表

世代・型式 日本語版Wikipediaの記載(登場・販売時期) エンジン・グレード 主な特徴
初代 E85/E86型 2002年パリモーターショーでデビュー(2003年〜2008年と記載)。日本では2003年1月に「Z4 3.0i」「Z4 2.5i」を発売 当初は全車が直列6気筒。2005年に直列4気筒も追加(「2.0i」は欧州市場のみ)。日本では2003年10月に「Z4 2.2i」を追加 ソフトトップの2シーターロードスター(E85)。2006年にクーペ(E86)を追加したが、販売は不調と記載。米国サウスカロライナ州で生産。2008年3月に、M3(E46)と同じ直6を搭載する「Z4 Mロードスター」「Z4 Mクーペ」(6速MT)を追加
第2世代 E89型 2008年12月に発表。2009年1月のデトロイトモーターショーでデビュー。日本では2009年5月に販売開始 日本導入は「sDrive35i」(直6ツインターボ・7速DCT)と「sDrive23i」から。2010年5月に「sDrive35is」(340ps)。2011年10月に、自然吸気の「sDrive23i」を廃止し、4気筒ターボの「sDrive20i」(8速AT)を追加 ロードスターとクーペを統合した、クーペカブリオレタイプ。ルーフは金属製(アルミ)で、油圧アクチュエーターで駆動し、2分割してトランクに収納。ドイツ・レーゲンスブルクで生産
第3世代 G29型 2018年8月23日にペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表(2019年〜2026年と記載)。日本では2019年3月25日に発表 ドイツでは、「sDrive20i」(6速MTが標準、8速ATがオプション)、「sDrive30i」(4気筒の高出力版・258馬力、8速AT)、「M40i」(BMW B58 B30Cエンジン、8速AT。2024年3月以降は6速MTも選択可)。日本導入の当初は「sDrive20i」「M40i」 トヨタ自動車との共同開発。エンジンやシャシーなどのプラットフォームをDB型スープラと共用。製造はオーストリアのマグナ・シュタイア。ソフトトップ式のオープンカーのみ。2022年12月に一部改良(ヘッドライト周辺をブラックに塗装、キドニーグリルを水平基調に変更)

※表は横にスクロールできます

📌 補足

第3世代(G29型)は「2019年〜2026年」と記載されていますが、日本での生産・販売の終了時期については、情報源に記載がありません。現行かどうかを含め、販売店・BMW公式情報で確認しましょう。

2. 世代ごとの違いと、選び方

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
最新のプラットフォーム・装備を求める 第3世代(G29型)。トヨタとの共同開発で、DB型スープラとプラットフォームを共用。ソフトトップ式。日本では2019年3月に発表。2022年12月の一部改良後の個体もある
金属製ルーフのクーペカブリオレ 第2世代(E89型)。アルミ製ルーフが2分割してトランクに収納される。ルーフの開閉は約20秒。2013年のマイナーチェンジ後は、微速進行でも開閉可能と記載
ソフトトップのクラシックな雰囲気 初代(E85型)。2006年4月のマイナーチェンジ後は、電動ソフトトップが標準装備。前期(2.5i・2.2i)は手動式ソフトトップの仕様もある
MTで運転したい 第2世代(E89型)の日本導入グレードは、全車ATまたはDCT(MTは設定されず)。第3世代のMT設定(欧州)は、日本での設定を情報源で確認できないため、要確認。初代の「Z4 M」は6速MT
クーペボディ 初代のみ(E86型、2006年に追加)。販売は不調だったと記載されているため、中古車の探し方には工夫が必要な場合がある
エンジンの好み(4気筒/6気筒) 第2世代は、直6ツインターボの「sDrive35i」「sDrive35is」と、4気筒ターボの「sDrive20i」。第3世代は、「sDrive20i」と「M40i」を軸に、年式・仕様ごとの設定を確認

💡 ポイント

Z4の日本導入グレードは、世代・年式によって異なります。ドイツなど欧州の設定(例: sDrive30i、6速MT)が、そのまま日本にあるとは限りません。購入予定の個体のグレード・変速機・ルーフの種類は、車検証・グレード表・販売店で確認しましょう。

3. 弱点・注意したいポイント

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
ルーフ(幌・ハードトップ)の作動と雨漏り オープンカー共通の注意点。第2世代のルーフは、2分割の金属製で、油圧アクチュエーターで駆動する。オイルポンプはトランク下部のバッテリー後方に設置と記載。初代のソフトトップも、経年で劣化する ルーフの開閉(複数回)、作動音、室内の水漏れ・浸水跡を、実車で確認
初代の前期は手動式ソフトトップの仕様も 2006年4月のマイナーチェンジ前は、「Z4 3.0i」のみ電動式。「Z4 2.5i」「Z4 2.2i」は手動式。マイナーチェンジ後は、電動式が標準 グレード・年式と、ソフトトップの方式(手動/電動)を、車検証・実車で確認
トランク容量が限られる 第2世代は、ハードトップを収納した状態で180L、閉めた状態で310Lと記載。2シーターなので、荷物・旅行の用途では、事前に積載を確認 荷物を積んで、実際の使い方で確認
足回り・ブッシュ類 スポーツモデルのため、走行距離・使い方によって、サスペンション・ブッシュ類の状態が異なる(個体差) 試乗で、異音・振動・ステアリングの違和感を確認。整備記録で、足回りの交換歴を確認
変速機(SMG・DCT・AT) 初代の「Z4 3.0i」には、6速SMG(セミAT)の設定があった(2006年4月に廃止)。第2世代の「sDrive35i」は7速DCT 試乗で、変速の滑らかさ・異音を確認。整備記録で、変速機関連の点検歴を確認
リコール・改善対策 情報源に、Z4の具体的なリコールの記載はなし 車台番号で、国土交通省・ディーラーに、対応状況を確認

⚠️ 注意

リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。

4. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 型式(E85/E86・E89・G29)と、年式・グレードを確認した

☑️ ルーフの開閉動作を、複数回確認した

☑️ 雨漏り・室内への浸水跡がないか確認した

☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した

☑️ 試乗で、異音・振動・警告灯・変速の様子を確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

世代・グレード・ボディタイプと予算の目安を決める

安全装備・装備の新しさ・保守のしやすさのバランスを考えます。輸入車は、車両代のほかに整備・部品代の余裕も見ておきます。

2

正規ディーラー車か、並行輸入車かを確認する

車検証・保証書・整備記録簿で確認します。正規ディーラー車か、認定中古車か、一般の販売店の車かで、保証や整備記録の扱いが異なります。

3

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態・整備記録・保証内容を比べます。

4

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って、警告灯・電装・変速・ブレーキなどを確認します。

5

総額(車両価格+諸費用+次回車検・整備の費用)で判断する

見積もりの内訳を確認し、整備費用の見込みを、販売店に事前に聞いておきます。

5. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
自動車税(種別割) 排気量の区分で決まる。具体額は、当サイトの税額表の記事を参照。電動化された仕様の扱いは、車検証・税額表で確認
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照
整備費・部品代 輸入車は、国産車より部品代・工賃が高くなる傾向がある。実際の金額は、整備工場の見積もりで確認
ルーフ機構の整備 オープンカーは、ルーフ機構の整備が必要になる場合がある。費用は、整備工場の見積もりで確認
タイヤ・ブレーキ 車重・出力・タイヤサイズにより、交換費用が変わる。残量と、交換時の見積もりを購入前に確認
任意保険 型式・等級・使用状況・車両保険の有無で異なる。購入前に、複数社の見積もりで比較
燃料代 エンジンの種類(4気筒・6気筒)と、走り方で変わる。数値は、車検証・メーカー公式情報で確認。当サイトでは、推定値は記載しない

6. ライバル・兄弟車との比較

📊 ライバル・兄弟車

車種 位置づけ 詳しいガイド
トヨタ GRスープラ(DB型) 第3世代Z4(G29型)と、エンジンやシャシーなどのプラットフォームを共用(トヨタとBMWの共同開発)。当サイトに専用ガイドはありません –
BMW M2 同じBMWのスポーツモデル。ボディタイプ(クーペ)が異なるため、用途で比べる BMW M2中古車ガイド
マツダ ロードスター オープンカー・スポーツカーとして、比較の候補になる国産車 ロードスター中古車ガイド
日産 フェアレディZ 国産スポーツカーの候補(オープンボディではない) フェアレディZ中古車ガイド

7. よくある質問

Q. Z4とGRスープラは、同じ車ですか?

A. 第3世代Z4(G29型)は、トヨタとの共同開発で、エンジンやシャシーなどのプラットフォームをDB型スープラと共用しています。ただし、内外装・セッティング・ルーフの形式(Z4はソフトトップ)などが異なるため、別の車として比較しましょう。

Q. Z4の世代は、どう見分けますか?

A. 型式で確認します。初代はE85(ロードスター)/E86(クーペ)、第2世代はE89、第3世代はG29です。中古車情報の年式・型式・車検証で確認しましょう。

Q. Z4にMT(マニュアル)はありますか?

A. 日本語版Wikipediaによると、第2世代(E89型)の日本導入グレードは、全車ATまたはDCT(6速MTは設定されず)です。初代の「Z4 M」は6速MT、第3世代のドイツ仕様には6速MTの設定があります。日本仕様の設定は、車両ごとに要確認です。

Q. 中古のZ4で特に確認すべき点は?

A. ルーフの開閉動作と雨漏り、整備記録簿、事故歴・修復歴、リコール対応、試乗時の足回り・変速の様子が基本のチェックポイントです。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。

まとめ

BMW Z4は、初代(ソフトトップ)、第2世代(金属製ルーフ)、第3世代(スープラと共用のプラットフォーム、ソフトトップ)で、性格が異なります。ルーフの作動と雨漏り、整備記録、リコール対応を、実車でしっかり確認しましょう。世代・グレード・走行距離を条件にそろえ、試乗と総額で比べて選ぶのが、失敗しないコツです。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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