ダイハツ ムーヴ中古車完全ガイド|世代別の選び方・弱点・維持費まとめ

Daihatsu Move

Photo: Mr.ちゅらさん / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0

ダイハツ ムーヴは、1995年に登場した、ダイハツを代表する軽ハイトワゴンです。2023年に一度ラインナップが途切れ、2025年6月に7代目が登場した点が特徴で、中古車には6代目までと7代目が並びます。この記事では、世代ごとの違い・生産終了と復活の経緯・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 初代(L600/602/610S型)は1995年8月、6代目(LA150/LA160S型)は2014年12月に発売

✔ 6代目は2023年6月29日に生産終了、7月24日に販売終了。7代目(LA850/LA860S型)は2025年6月5日に発売

✔ 7代目は、ムーヴで初めて後席ドアがスライドドアになった(日本語版Wikipediaの記載)

✔ 7代目はDNGA-Aプラットフォーム。カスタムは廃止され、L・X・G・RSの4グレード体系

✔ 生産終了前後で世代が大きく異なる。型式と年式の確認が大切

1. 世代の早見表

📊 ムーヴの世代別早見表(駆動方式はFF/4WD、6代目以降はCVT)

世代・型式 販売時期 エンジン 主な特徴
初代 L600/602/610S型 1995年8月〜1998年12月 EF系 659cc直3。JB-JL型 659cc直4 ICターボ 1996年5月にSRSエアバッグ・パワードアロックを標準装備。1997年5月に「カスタム」シリーズを追加
2代目 L900/902/910/912S型 1998年10月〜2002年10月 EF系 659cc直3(NA/ターボ)。JB-DET型 659cc直4 ICターボ 1999年5月にCVT仕様を追加
3代目 L150/152/160S型 2002年10月〜2006年10月 EF-VE型/EF-DET型 659cc直3。JB-DET型(直4ターボ)はこの世代まで 2005年12月に、ハイマウントストップランプを標準装備
4代目 L175/L185S型 2006年10月〜2010年12月 KF-VE型/KF-DET型 0.658L直3 2008年12月にマイナーチェンジで内装刷新。2009年12月にJC08モードに対応(JC08モード燃費:NAで23.0km/L)
5代目 LA100/110S型 2010年12月〜2014年12月 KF-VE型/KF-DET型 0.658L直3 2011年5月にスバル ステラ(2代目)のOEM供給を開始。2011年11月にe:Sテクノロジーを採用し、スマートアシストを搭載。2012年12月のマイナーチェンジで、スマートアシストを標準化
6代目 LA150/LA160S型 2014年12月〜2023年7月(販売終了) KF-VE型(NA)/KF-VET型(ターボ) 658cc直3 2015年4月にスマートアシストII。2017年8月のマイナーチェンジで、スマートアシストIIIとパノラマモニターを採用。2020年8月にWLTCモードに対応。2021年9月にスマートアシストIIIを全車標準装備化
7代目 LA850/LA860S型 2025年6月〜現行 KF-VE型(NA):52PS/6.1kgf・m。KF-VET型(ターボ):64PS/10.2kgf・m DNGA-Aプラットフォーム。後席ドアがムーヴ初のスライドドア。カスタム廃止(L・X・G・RSの4グレード)。スマートアシストを全車に標準装備

※表は横にスクロールできます

📌 補足

同じダイハツの派生車として、ムーヴ キャンバスがあります。日本語版Wikipediaには、7代目の型式LA850/860S型は、ムーヴ キャンバスの型式と共通と記載されています。ムーヴ キャンバスは、当サイトに専用の中古車ガイドがあります。

2. 2023年の生産終了と、2025年の復活の経緯

📊 生産終了と復活の時系列

時期 情報源(日本語版Wikipedia)の記載
2023年4月以降 ダイハツが、認証手続きに不正があることを発覚させた(一部車種)。不正の全容解明と再発防止策が済むまで、フルモデルチェンジの発表が無期限延期されていることを理由に、ムーヴのラインナップは、6代目の生産終了・販売終了をもって、一時的に途切れる、と記載
2023年6月29日 6代目の生産終了
2023年7月24日 6代目の販売終了
2023年12月20日 第三者委員会の調査結果の発表。エアバッグに関する試験で、量産品と同じECUが使われていなかったという不正が判明し、ムーヴも一連の不正の対象となった、と記載
2025年5月12日 7代目のティザーサイトを先行公開
2025年6月5日 7代目のフルモデルチェンジを発表・発売開始

⚠️ 注意

経緯の詳細や、対象範囲の判断は、メーカーの公式発表に基づいて確認してください。この記事は、日本語版Wikipediaに記載された範囲の整理です。中古車では、6代目までと7代目が混在します。購入前に、型式(LA150/160S型か、LA850/860S型か)と初度登録の年月を確認しましょう。

3. 世代ごとの違いと、おすすめの選び方

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
新しい年式・装備を求める 7代目(2025年6月〜)。DNGA-Aプラットフォーム、スマートアシスト全車標準装備。流通台数・価格は、時期や状態で異なる
後席の乗り降りのしやすさ 7代目は、ムーヴ初の後席スライドドア。6代目までの後席は、情報源にあるスライドドアの記載がなく、実車の仕様を確認。パワースライドドアは、7代目でグレードごとに設定が異なる(RSは両側、XとGは左側のみで、右側はメーカーオプション、と記載)
価格を抑えたい 5代目・6代目は選択肢が広い一方、年式が古いため、整備記録・消耗品の状態を重点的に確認
安全装備を重視したい 6代目は、2015年4月にスマートアシストII、2017年8月にスマートアシストIII、2021年9月に全車標準装備化。年式ごとの装備は、グレード表で確認
走りの余裕・高速道路の使用が多い ターボ車(7代目は64PS/10.2kgf・m)を検討。NAとの違いは、試乗で確認

💡 ポイント

5代目と6代目は、同じ「ムーヴ」でも、スマートアシストの有無や世代が異なります。5代目は、2011年11月にスマートアシストを搭載し、2012年12月のマイナーチェンジで標準化されています。年式でしっかり確認しましょう。

4. 弱点・注意したいポイント

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
世代・年式の混在 6代目までと7代目で、車体構造・装備が大きく異なる。生産終了の前後で、別の車のように違う 型式(LA150/160S型・LA850/860S型など)と、初度登録の年月を確認
CVTの状態 変速時のショックや異音がないか、確認したい 試乗で、発進・加速・減速時の挙動を確認
足回りの状態 軽自動車は、車体が軽い分、経年による足回りの劣化が乗り心地に影響しやすい傾向がある(一般的な傾向) 試乗で、段差の乗り越え時の異音・振動を確認
電動装備の作動 電動格納ミラーやパワーウィンドウなどは、経年で動作不良が出ることがある(個体差) 試乗時に、一通り動作を確認
リコール・改善対策の対応 個別のリコールの記載は、取得した情報源になかった。なお、2023年12月にエアバッグの試験に関する不正が判明したとの記載がある(認証不正問題) 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認

⚠️ 注意

リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。

5. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 型式と初度登録の年月で、世代(6代目までか、7代目か)を確認した

☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ リコール・改善対策の対応状況を確認した

☑️ スマートアシストの有無・世代と、警告灯の点灯がないかを確認した

☑️ 試乗で、異音・振動・CVTの変速感を確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

世代と予算の目安を決める

安全装備・装備の新しさ・価格のバランスを考えます。

2

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態を比べます。

3

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って確認します。

4

総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する

見積もりの内訳を、必ず確認します。

6. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
軽自動車税 当サイトの税額表の記事では、自家用乗用の軽自動車は一律10,800円と整理している(登録時期によって扱いが異なる場合がある)
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、軽自動車の車検費用の記事を参照
任意保険 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較
燃料代 低燃費を特徴とするモデル。JC08モード燃費の原文数値では、6代目でNA・2WDが31.0km/L、ターボ・2WDが27.4km/L(いずれもJC08モード)と記載。走り方・使い方で変わる

7. ライバル・兄弟車との比較

📊 ライバル・兄弟車

車種 位置づけ 詳しいガイド
スズキ ワゴンR 同クラスの軽ハイトワゴンとして、比較されやすい ワゴンR中古車ガイド
ホンダ N-WGN 同クラスの、Nシリーズの軽ハイトワゴン N-WGN中古車ガイド
ホンダ N-BOX 室内空間の広さをさらに重視するなら、比較したい軽スーパーハイトワゴン N-BOX中古車ガイド
ダイハツ ムーヴ キャンバス 同じダイハツの、スライドドア付きの軽ハイトワゴン ムーヴ キャンバス中古車ガイド
ダイハツ タント 同じダイハツの、ミラクルオープンドアが特徴の軽スーパーハイトワゴン タント中古車ガイド
スバル ステラ ムーヴのOEM車(5代目の2011年5月〜、6代目、7代目にそれぞれ供給と記載) 当サイトに専用ガイドはありません

8. よくある質問

Q. ムーヴは今も新車で買えますか?

A. 日本語版Wikipediaでは、6代目が2023年7月に販売終了となったあと、7代目が2025年6月5日に発売されたと記載されています。最新の販売状況やグレードは、ダイハツの公式サイト・販売店で確認しましょう。

Q. ムーヴが一時、販売されなくなったのはなぜですか?

A. 日本語版Wikipediaには、ダイハツの認証手続きの不正が発覚し、フルモデルチェンジの発表が無期限延期されたことで、ムーヴのラインナップが6代目の販売終了をもって一時的に途切れた、と記載されています。詳細は、メーカーの公式発表で確認してください。

Q. 6代目と7代目は、何が違いますか?

A. 7代目は、ムーヴ初の後席スライドドアを採用し、DNGA-Aプラットフォームで、L・X・G・RSの4グレード体系(カスタムは廃止)です。6代目は、スマートアシストIIIが2021年9月に全車標準装備化されています。

Q. ムーヴとムーヴ キャンバスは、どちらを選ぶべきですか?

A. ムーヴ キャンバスは、別ラインの派生モデルです。後席のスライドドアや、内外装のデザインの好みで、比べて選びましょう。当サイトの専用ガイドも参考にしてください。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

ダイハツ公式(対象車両検索) 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます
国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

まとめ

ムーヴは、6代目が2023年に販売終了となり、2025年6月に7代目が登場したため、中古車では世代が大きく分かれます。型式と初度登録の年月で世代を確認し、スマートアシストの世代と整備記録、リコールの対応状況を確かめましょう。条件をそろえて複数の車を比べ、実車確認と総額で選ぶのがおすすめです。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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