Photo: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons, CC BY 4.0
スズキ ソリオは、Aセグメント級の小型ハイトワゴンです。前身は、1997年発売の「ワゴンRワイド」で、「ワゴンR+」「ワゴンRソリオ」を経て、現在の「ソリオ」の名称になりました。中古車市場には、初代〜4代目が並び、派生モデルの「ソリオ バンディット」もあります。この記事では、世代ごとの違い・選び方・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 初代は1999年5月(ワゴンR+として発売)、2代目(MA15S型)は2011年1月、3代目(MA26S/36S/46S型)は2015年8月、4代目(MA27S/37S/47S/D7S型)は2020年12月に登場
✔ 3代目から、マイルドハイブリッドを設定。2016年11月には、駆動用モーター付のハイブリッド(5AGS組み合わせ)を追加
✔ 4代目は2025年1月の仕様変更で、マイルドハイブリッドに一本化され、エンジンがZ12E型に変更。AGS搭載グレードはなくなった
✔ 2代目からは、後席両側スライドドアを採用。三菱には「デリカD:2」としてOEM供給
✔ 公表リコールは、参照した情報源に記載がなかった。車台番号で確認を
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 ソリオの世代別早見表(駆動方式はFF/4WD)
| 世代・型式 | 販売時期 | エンジン・パワートレイン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ワゴンRワイド MA61S/MB61S型 | 1997年2月〜1999年5月 | K10A型 1.0L(NA・インタークーラーターボ) | ワゴンRのボディパネルを流用し、全長・全幅を拡大した小型乗用車 |
| 初代 MA63S/64S/34S型 | 1999年5月〜2011年1月 | 当初は1.0L(K10A型)。2000年12月から1.3L(M13A型)も設定 | 「ワゴンR+」で発売。2000年12月に「ワゴンRソリオ」、2005年8月に「ソリオ」へ改称 |
| 2代目 MA15S型 | 2011年1月〜2015年8月 | K12B型(吸排気VVT)。副変速機構付CVT。2013年11月から一部に「デュアルジェットエンジン」 | ワゴンRから独立した新プラットフォーム。後席両側スライドドアを初採用。2012年6月に派生車「ソリオ バンディット」を追加 |
| 3代目 MA26S/36S/46S型 | 2015年8月〜2020年11月 | K12C型。マイルドハイブリッド(2015年8月)、ハイブリッド(2016年11月、5AGS組み合わせ)を設定 | 小型乗用車用の新プラットフォーム。室内長2,150mm、最小回転半径4.8m。ワンアクションパワースライドドアを採用。2018年7月の2型で、「スズキ セーフティ サポート」の装備を拡充 |
| 4代目 MA27S/37S/47S/D7S型 | 2020年12月〜現行 | K12C型を踏襲。2025年1月から、Z12E型 1.2L+WA06D型モーターのマイルドハイブリッドに一本化(型式はMAD7S) | 全長は先代より80mm(ソリオ)拡大。最小回転半径は4.8mで先代と同じ。標識認識機能・カラーヘッドアップディスプレイを採用。エアバッグは6つを全車標準装備 |
※表は横にスクロールできます
📊 4代目のマイナーチェンジ
| 時期 | 4代目の主な変更点 |
|---|---|
| 2022年12月 | ストロングハイブリッド車が復活し、「HYBRID SZ」とバンディット「HYBRID SV」を追加(2WD、5AGSのみ) |
| 2023年5月(2型) | マイルドハイブリッド車とハイブリッド車に、車線逸脱抑制機能を追加。バンディットは、後席右側パワースライドドアを標準化 |
| 2025年1月(3型) | パワートレインをマイルドハイブリッドに一本化。衝突被害軽減ブレーキが「デュアルセンサーブレーキサポートII」に。車線維持支援機能・車線逸脱抑制機能を搭載。パーキングブレーキの電動化(一部グレード)。ガソリン車の「G」に代わり「HYBRID MG」を追加 |
📌 補足
ソリオは、小型車(登録車)規格です。軽自動車ではないため、税・車検費用の区分が軽と異なります。OEM車は、三菱「デリカD:2」(2代目以降)で、バンディットは「デリカD:2カスタム」です。
2. 世代ごとの違いと、おすすめの選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 安全装備を重視したい | 2代目の2014年2月以降は「レーダーブレーキサポートII」装着車を設定。3代目の2018年7月の2型以降は、「スズキ セーフティ サポート」の装備が拡充。4代目は標識認識機能などが全車標準。グレード・年式で異なるため、要確認 |
| 価格を抑えたい | 初代・2代目は選択肢が広い一方、年式が古いため、整備記録・消耗品・安全装備の差を重点的に確認 |
| 燃費を重視したい | 3代目のハイブリッド車は、JC08モードで32.0km/L(2016年11月の記載)。マイルドハイブリッドやハイブリッドの有無・測定モードを確認してから比べる |
| 荷室・後席の広さを重視したい | 4代目は先代より荷室床面長が100mm拡大。3代目は、2WD車で100L、4WD車で26Lのサブトランクを設定(記載) |
| スポーティな見た目が好み | 2代目の2012年6月に追加された「ソリオ バンディット」を検討。3代目・4代目にも設定 |
| スライドドアの使いやすさ | 2代目から後席両側スライドドア。3代目でワンアクションパワースライドドアを採用。4代目は予約ロック機能を追加 |
💡 ポイント
同じ世代でも、マイナーチェンジで装備が変わります。3代目は2018年7月、4代目は2022年12月・2023年5月・2025年1月に改良されています。年式ごとの装備は、グレード表や販売店の情報で確認しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| ハイブリッド車のAGS(自動変速機構) | 3代目のハイブリッド車と4代目のストロングハイブリッドは、5速AGS(AMT)を組み合わせる。変速の感覚は、CVTと異なる | 試乗で、発進・変速のフィーリングと、警告灯を確認 |
| ハイブリッド用バッテリー | 3代目のハイブリッドは100V高電圧リチウムイオンバッテリー(荷室下のパワーパック)を搭載。マイルドハイブリッドも、ISGと専用リチウムイオンバッテリーを搭載 | 整備記録簿・保証の有無・残り期間を確認 |
| パワースライドドアの作動 | 使用頻度が高く、経年で作動に不具合が出ることがある(個体差) | 両側のスライドドアの開閉・電動の作動・挟み込み防止機構を、実車で確認 |
| 世代・グレードによる安全装備の差 | 初代・2代目は装備が限られる。3代目は、ガソリン車の「G」などでオプション設定の年式がある | 型式・年式・グレードから、装備の有無をカタログ・販売店で確認 |
| 車体サイズ | 4代目は、先代より全長80mm(ソリオ)・全幅20mm拡大。最小回転半径は4.8mで先代と同じ | 購入前に、駐車場・取り回しを確認 |
| 公表リコール | 参照した情報源(日本語版Wikipedia等)には、ソリオの公表リコールの記載がなかった | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 型式(MA15S/26S/36S/46S/27S/37S/47S/D7S/MAD7S)で、世代とパワートレインを確認した
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を確認した
☑️ 両側スライドドアの開閉・電動の作動を確認した
☑️ ハイブリッド車の場合、バッテリーの保証・状態と、AGSの変速感を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代と予算の目安を決める
安全装備・パワートレイン・年式のバランスを考えます。
候補を複数探し、条件をそろえて比べる
同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態を比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する
見積もりの内訳を、必ず確認します。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量の区分ごとに決まる。具体的な金額は、当サイトの税額表の記事で確認できる(登録時期によって扱いが異なる場合がある) |
| 車検費用 | 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 燃料代 | 世代・パワートレイン(ガソリン/マイルドハイブリッド/ハイブリッド)で異なる。測定モード(JC08/WLTC)が違う数値は、そのまま比べない |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較 |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| ダイハツ トール | 3代目以降のソリオの競合車種(トヨタ ルーミー・タンク、スバル ジャスティも同系) | トール中古車ガイド |
| スズキ スペーシア | 同じスズキの、軽スーパーハイトワゴン。小型車のソリオと、規格が異なる | スペーシア中古車ガイド |
| ホンダ フリード | 小型のスライドドア車として、比較されやすい | フリード中古車ガイド |
| トヨタ シエンタ | 小型のスライドドア車として、比較されやすい | シエンタ中古車ガイド |
| 三菱 デリカD:2 | ソリオのOEM車(2代目以降) | 専用ガイドはありません |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| スズキ公式(対象車両検索) | 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます |
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
まとめ
ソリオは、ワゴンRワイドを起源とする小型ハイトワゴンで、世代ごとにパワートレインと安全装備が大きく異なります。3代目の2型以降や4代目は装備が充実しています。ハイブリッド車を選ぶ場合は、AGSの変速感と、バッテリーの状態・保証も確認しましょう。世代・グレード・走行距離をそろえて、実車確認と総額で選ぶのがおすすめです。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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