フォルクスワーゲン パサート(Passat)は、1973年に登場した、フォルクスワーゲンの主力ミドルクラスです。現行の7代目(B9型)は、日本語版Wikipediaによるとヴァリアント(ワゴン)が主体で、セダンは中国市場を除いて廃止されています。中古車では、6代目(B8/B8.5)のセダン・ヴァリアント・オールトラック・GTE(PHEV)なども流通します。この記事では、世代ごとの違いと、輸入車としての確認点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 7代目(B9型)は日本で2024年11月25日に正式に販売開始。ボディはヴァリアントが主体で、セダンは中国市場を除いて廃止
✔ 6代目(B8/B8.5型)は日本で2015年7月16日に発売。2021年4月にマイナーチェンジ(B8.5)
✔ 7代目のパワートレインは、1.5L eTSI(48Vマイルドハイブリッド)、2.0L TDI(フルタイム4WD)、1.5L eTSIのPHEV(eHybrid)
✔ 6代目には、2016年6月に発売されたプラグインハイブリッド「パサートGTE」がある
✔ 輸入車のため、整備履歴・保証・正規ディーラー車かの確認と、PHEVは駆動用バッテリー・充電環境の確認が大切
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 パサートの世代別早見表(日本語版Wikipediaより)
| 世代・型式 | 販売時期 | 日本での主な動き・エンジン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 4代目 B5/B5.5 | 1996〜2011年(世代表記) | 日本発売のエンジンは、前期:1.8L(125馬力)、1.8Lターボ(150馬力)、2.8L V6(193馬力)。後期:2.0L、2.3L VR5、2.8L V6、4.0L W8(275馬力)など | アウディA4とプラットフォームを共用する縦置きエンジン。2001年に大幅なマイナーチェンジ(B5.5) |
| 5代目 B6/B7 | 2005〜2014年(世代表記) | B7を日本で2011年5月19日に発表。1.4L TSI+7速DSG。グレードは「TSIコンフォートライン」「TSIハイライン」。10・15モード燃費:18.4km/L | ゴルフとシャーシ・パワーユニットを共用し、横置きエンジン。ブルーモーションテクノロジー(Start/Stop・ブレーキエネルギー回生)を採用 |
| 6代目 B8/B8.5 | 2015〜2024年(世代表記) | 日本で2015年7月16日に発売。1.4L TSI(150馬力)+7速DSG。2018年2月にTDI(ディーゼル・190馬力)、2018年10月にオールトラック(4WD・ディーゼル)を追加。2021年4月のマイナーチェンジで1.5L TSIに換装。JC08モード燃費:20.4km/L(1.4L TSI・発売時) | MQBで全面再設計。V型6気筒と直列5気筒が廃止され、全て直列4気筒に。Travel Assist・IQ.LIGHTは2021年4月のマイナーチェンジで全車標準 |
| 6代目 パサートGTE(PHEV) | 2016年6月7日〜 | 1.4L ターボ+モーター。ハイブリッドモードのJC08モード燃費:21.4km/L。2022年4月にマイナーチェンジ(B8.5・バッテリー容量13kWh) | セダン・ヴァリアントの両方に設定。2022年のマイナーチェンジ後は、供給量が同年内で50台程度の見込みと記載 |
| 7代目 B9 | 2024年〜 | 日本で2024年11月25日に正式販売。1.5L eTSI(150馬力・48Vマイルドハイブリッド)、2.0L TDI(193馬力・フルタイム4WD)、1.5L eTSI PHEV(150kW/350Nm・19.7kWh) | MQB evoベース。ヴァリアント主体でセダンは中国市場を除き廃止。グレードは「Elegance Basic」「Elegance」「R-Line」 |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
パサートの1〜3代目(1973〜1997年)は、日本語版Wikipediaでは、ヤナセの輸入や日産のライセンス生産(3代目)の記述があります。2代目(B2)は、日本では正規輸入されなかったと記載されています。この記事は、中古車で探す機会が多い、4代目以降を中心に整理しています。
2. 世代ごとの違いと、選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| ワゴン(ヴァリアント)を選びたい | 6代目・7代目ともにヴァリアントがある。7代目は、日本語版Wikipediaで荷室容量が最大1,920Lと記載 |
| セダンを選びたい | 7代目(B9)は、セダンが中国市場を除いて廃止と記載。日本でセダンを探す場合は、6代目(B8/B8.5)以前が対象 |
| ディーゼル(TDI)を選びたい | 6代目は2018年2月から、オールトラックは2018年10月から。7代目は、2.0L TDI(フルタイム4WD)が設定 |
| プラグインハイブリッドを選びたい | 6代目「GTE」(2016年6月〜)と、7代目「eHybrid」。駆動用バッテリーの保証・充電環境の確認が大切 |
| 運転支援の新しさを重視したい | 6代目は、2021年4月のマイナーチェンジ(B8.5)で、Travel Assistが全車標準。7代目は、エントリーグレード「Elegance Basic」から、Travel Assist・Lane Assist・Side Assist Plusなどを標準装備と記載 |
| 悪路・雪道も走りたい | 6代目のオールトラック(4WD・ディーゼル、車高がヴァリアントより30mm高い)。7代目のTDIはフルタイム4WD |
💡 ポイント
パサートは、世代の切り替わりでボディタイプ・エンジンが大きく変わります。特に7代目(B9)は、セダンがなくなりヴァリアント中心です。「パサート=セダン」のイメージで探すと、世代が合わない場合があります。
3. 弱点・注意したいポイント(輸入車として)
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 正規ディーラー車か並行輸入車か | 輸入車は、保証・整備の受けやすさ・部品の調達が、正規か並行かで変わる。日本語版Wikipediaにも、一部世代で並行輸入があった旨の記述がある | 車検証・保証書・整備手帳を確認。整備を受けられる範囲を、販売店に聞く |
| DSG(デュアルクラッチ)の変速感 | 世代により、7速DSG・6速DSG(PHEV)など。変速時の違和感・異音は、試乗で確認する項目 | 発進・低速・加速時を試乗で確認し、オイル等の整備履歴を確認 |
| プラグインハイブリッド(GTE/eHybrid)の駆動用バッテリー | 年数・充放電の使われ方により、EV走行の性能が変わる場合がある | バッテリーの保証内容・残り期間、充電履歴・充電ケーブルの有無を確認 |
| ディーゼル(TDI)車の使われ方 | 短距離走行が中心だった個体は、状態を確認したい | 走行距離・使用状況・整備記録簿を確認 |
| 古い世代の消耗・劣化 | B7以前・B8前期は、年式により、ゴム類・足回り・補機類の交換時期が近い場合がある | 整備記録簿・交換履歴を確認し、次回整備の見積もりを取る |
| リコール | 参照した日本語版Wikipediaでは、パサートのリコールの記載は確認できなかった | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールや改善対策は、車台番号ごとに対象が異なります。「記載がないから問題なし」とは判断せず、必ず販売店・ディーラーで確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 世代(B7/B8/B9)・ボディタイプ(セダン/ヴァリアント/オールトラック)・エンジンを、車検証で確認した
☑️ 正規ディーラー車か並行輸入車かを、保証書・車検証で確認した
☑️ 整備記録簿(ディーラー・専門店)の有無と内容を確認した
☑️ 認定中古車か、一般の販売店かを確認し、保証の範囲を聞いた
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ 試乗でDSGの変速ショック・異音・警告灯を確認した
☑️ プラグインハイブリッドの場合、駆動用バッテリーの保証内容と、充電環境・充電ケーブルの有無を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代・ボディタイプ・エンジンを決める
セダンかワゴンか、ガソリン・ディーゼル・PHEVのどれかを整理します。
候補を複数探し、保証と整備履歴をそろえて比べる
認定中古車と一般の販売店では、保証の内容が異なります。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って、DSG・警告灯・装備を確認します。
総額(車両価格+諸費用+整備費用)で判断する
見積もりの内訳を確認し、整備費用の見込みも含めて比べます。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量で区分が決まる(1.4L・1.5L・2.0Lなど)。当サイトの税額表の記事で確認(登録時期で異なる場合がある) |
| 車検・整備費用 | 法定費用に、車検基本料金・整備費用が加わる。輸入車は、部品の調達や工賃が国産車と異なる場合がある。整備先(正規ディーラーか専門店か)で見積もりを比べる |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較 |
| 燃料代・電気代 | ガソリン・軽油・電気(PHEV)で異なる。PHEVは、充電環境と、EV走行と燃料走行の割合で変わる |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント | 同じフォルクスワーゲンのワゴン。サイズを小さくしたい場合の候補 | Golf Variant中古車ガイド |
| BMW 3シリーズ | 輸入ミドルクラスとして、走りを比べたい場合の候補 | 3シリーズ中古車ガイド |
| メルセデス・ベンツ Cクラス | 輸入ミドルクラスとして、快適性・質感を比べたい場合の候補 | Cクラス中古車ガイド |
| メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン | 輸入ワゴンとして、比べたい場合の候補 | Eクラス ステーションワゴン中古車ガイド |
| トヨタ カムリ | 維持費・保証面で、国産セダンと比べたい場合の候補 | カムリ中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。
まとめ
パサートは、世代によってボディタイプ・エンジン・運転支援が大きく変わります。現行の7代目(B9)はヴァリアントが主体で、セダンを探す場合は6代目以前が中心です。選ぶときは、世代・エンジンを車検証で確認し、輸入車として保証・整備履歴・DSGの状態、PHEVならバッテリーと充電環境を確かめましょう。総額で比べて、納得できる1台を選んでください。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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