Photo: All names i want are taken / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
BMW 1シリーズは、BMWのCセグメントのコンパクトカーで、日本語版Wikipediaでは、3シリーズコンパクト(E46)の後継とされています。中古車では、縦置きFRのE87・F20と、シリーズ初の横置きFFになったF40・F70が並び、世代で走りの成り立ちが大きく異なります。この記事では、世代の早見表・選び方・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 初代(E81/E82/E87/E88、2004〜2011年)と2代目(F20/F21/F52、2011〜2019年)は縦置きFR。3代目(F40、2019〜2024年)から横置きFF
✔ 現行の4代目F70型は、2024年6月20日にワールドプレミア。日本では2024年10月30日に発表。事実上、F40のフェイスリフト版と記載
✔ F70では、ガソリン車のグレード名の末尾の「i」が廃止。「i」は、電気自動車のみに使われる
✔ F20は、M135i/M140iを除く全車にランフラットタイヤを標準装備と記載
✔ 輸入車のため、整備・部品・保証、正規ディーラー車か並行輸入車かの確認が大切
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 1シリーズの世代別早見表(日本語版Wikipediaの記載)
| 世代・型式 | 年(日本語版Wikipedia) | ボディ・パワートレインなど | 日本での主な記載 |
|---|---|---|---|
| 初代 E81/E82/E87/E88 | 2004年〜2011年 | E87=5ドア、E81=3ドア(日本未導入)、E82=クーペ、E88=カブリオレ。縦置きエンジンの後輪駆動(FR)。E90(3シリーズ)とプラットフォームを共有し、部品の60%程度を流用。日本にはガソリンエンジンのみ輸入(海外はディーゼルも) | 2004年9月22日に発表、10月9日から120iの販売開始(116i・118iは予約受付、納車は2005年3月ごろ)。全車右ハンドル・6速AT。2005年10月に130i(3.0L直6、6速MT)を追加。2007年5月24日にLCI(118iは廃止)。クーペは2008年2月26日、カブリオレ(120iのみ)は2008年3月26日に発表 |
| 2代目 F20/F21/F52 | 2011年〜2019年 | F20=5ドア、F21=3ドア、F52=4ドアセダン(日本未導入)。縦置きFR。ホイールベース2,690mm。セグメント初の8速AT、アイドリングストップとブレーキ・エネルギー回生を全車に採用。「M135i(LCI後はM140i)」を除く全車にランフラットタイヤを標準装備 | 2011年9月22日に116i・120iの販売開始(1.6L直4、8速AT、右ハンドルのみ)。2012年8月1日にM135i。2015年5月14日にLCI(118i・120i・M135i)、同年8月に118iを1.5L直3へ。2016年5月9日に、日本初のクリーンディーゼル「118d」、9月にM140i。2017年8月23日に2度目のマイナーチェンジ |
| 3代目 F40 | 2019年〜2024年 | 5ドアのみ。シリーズ初の横置きFF(新開発のFAARプラットフォーム)。1.5L直3ガソリン(7速DCT)、2.0L直4ガソリン/ディーゼル(8速AT)。後部足元が約40mm拡大、ラゲッジ380L(最大1,200L)。日本仕様のBMWとして初めてARB(タイヤスリップ・コントロール)を搭載 | 2019年8月29日に発表(118i・118i Play・118i M Sport、唯一の4WDのM135i xDrive)。2020年4月2日に118d。2021年6月1日に、全車のACC・電動フロントシートなどを標準化。2022年9月14日に116iを追加(BMWオンライン・ストア上のみで販売) |
| 4代目 F70 | 2024年〜現行 | 事実上、F40のフェイスリフト版。1.5L直3+48Vマイルドハイブリッド(120)、2.0L直4ガソリン(M135)。全車7速DCT。BMWカーブド・ディスプレイ、トグルスイッチ式のギヤセレクター。ガソリン車のグレード名から「i」を廃止 | 2024年10月30日に発表(120・120 M Sport・M135 xDrive)。全車右ハンドル・7速DCT。2025年2月26日に、クリーンディーゼルの「120d」を追加(48Vマイルドハイブリッド) |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
1シリーズのクーペ(E82)とカブリオレ(E88)は、2014年に、後継モデルが「2シリーズ」に改称されて発売されました。1シリーズの5ドア以外の車型(クーペ・カブリオレなど)を探す場合は、2シリーズ(当サイトの2シリーズ中古車ガイド)もあわせて確認しましょう。
2. 世代・目的別の選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 駆動方式(FR/FF)で選ぶ | E87・F20は、縦置きのFRで、前後の荷重をほぼ50:50にすることにこだわったと記載。F40以降は、シリーズ初のFF(横置き)で、後部足元が約40mm拡大するなど、室内空間の機能性が向上。走りの味付けは、試乗で確認 |
| ボディタイプ | E87・F20の5ドア以外に、E82クーペ・E88カブリオレ(2008年に日本で発表)がある。F40以降は、5ドアハッチバックのみ |
| ディーゼルを選びたい | F20は2016年5月に118d(日本初のクリーンディーゼル)。F40は2020年4月に118d(先代比でCO2排出量を約5%削減と記載)。F70は2025年2月に120d。E87世代は、日本にはガソリンエンジンのみ輸入 |
| 高性能グレード | 130i(2005年10月〜、6速MT)、135iクーペ(2008年2月〜)、M135i(2012年8月〜)、M140i(2016年9月〜)、M135i xDrive(2019年8月〜、唯一の4WD)、M135 xDrive(2024年10月〜) |
| 安全装備を重視 | F20は、2013年8月に、歩行者検知機能付きの衝突回避・被害軽減ブレーキを含む「ドライビング・アシスト・パッケージ」を全車にオプション設定。F40は、レーン・チェンジ・ウォーニングなどを追加した「ドライビング・アシスト」を装備。2021年6月に全車ACCを標準化。F70は、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載 |
| ナビ・iDriveの有無 | E87は、iDriveは130iのみ標準搭載で、他グレードはオプション。F20は、2013年8月の仕様変更で、Standardを除き、iDriveナビゲーション、BMW SOSコール、BMWテレサービスが標準 |
| エントリーグレード | F20の116i Young Line(2014年11月〜)、F40の116i(2022年9月〜、BMWオンライン・ストアのみで販売)。標準装備が厳選されているため、装備を確認 |
💡 ポイント
F20の118iは、2015年5月のLCI時点では1.6L直4を搭載し、同年8月に1.5L直3へ切り替わりました(日本語版Wikipedia)。同じ「118i」でもエンジンが異なるため、初度登録年月と、車検証の型式・排気量を確認しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 整備・部品・修理の体制 | 輸入車のため、部品の取り寄せや修理の対応は、国産車と異なる場合がある。整備できる範囲や体制は、店舗ごとに違う | 販売店に整備体制を聞き、近くの正規ディーラーや輸入車を扱う整備工場を先に確認 |
| ランフラットタイヤ(F20) | M135i/M140iを除く全車で標準装備と記載。タイヤの交換費用・入手性が、一般のタイヤと異なる場合がある | タイヤの種類・製造年・残り溝、偏摩耗を確認 |
| グレード・年式による装備差(E87) | iDriveは130iのみ標準。LCI前後で、バンパー・内装が異なる(Mスポーツは、バンパーやライトが前期のまま)と記載 | 装備一覧・グレード・初度登録年月を確認 |
| エンジン換装・年式差 | F20の118iは、2015年8月に1.6L直4から1.5L直3へ。E87の130iは、2010年5月に、エンジンが小変更(若干のパワーダウンなど)を受けたと記載 | 車検証で型式・排気量、初度登録年月を確認 |
| ディーゼル(118d/120d) | F20の118dは、NOx吸蔵還元触媒などの排出ガス処理技術(BMW BluePerformance)を採用と記載。排出ガス関連部品の点検・整備が必要になる(一般的な傾向) | 整備記録簿で、点検・部品交換の履歴を確認 |
| ATの種類(DCT・AT) | F40の118iは7速DCT、2.0Lは8速AT、F70は全車7速DCT。変速機の種類で、発進・低速時の感覚が異なる | 試乗で、発進・低速・変速のなめらかさを確認 |
| 正規ディーラー車か並行輸入車か | 同じ車名でも、仕様・保証・整備の扱いが異なることがある | 車検証・新車保証書・整備記録簿で確認 |
| 保証・認定中古車 | 認定中古車か、一般の中古車販売店経由かで、保証の範囲・期間が異なる。電装系・駆動系など、対象外の部位がないかも大切 | 保証書の内容・免責事項・保証継承の可否を確認 |
| 公表リコール・改善対策 | この記事では、日本語版Wikipediaに明記されていないため、特定のリコールは取り上げていない | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿やディーラーで確認してください。輸入車は、部品・修理の対応や保証の範囲も、購入前に確認しましょう。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ 正規ディーラー車か並行輸入車かを、車検証・新車保証書で確認した
☑️ 認定中古車か一般販売店経由かを確認し、保証の範囲・期間を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ 世代(E87・F20・F40・F70)と、初度登録年月を、車検証で確認した
☑️ ランフラットタイヤの場合、種類・製造年・残り溝を確認した
☑️ 試乗で、異音・警告灯・変速・ブレーキ・ナビ/iDriveなどの動作を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代・ボディタイプ・予算の目安を決める
世代(FR/FF)、ボディタイプ、パワートレイン(ガソリン/ディーゼル)の目安を決めます。
認定中古車と一般中古車を比べる
保証を重視するなら認定中古車、価格重視なら一般の販売店(整備記録は必須)が目安です。
整備を任せられる先を、先に確認する
購入前に、点検・修理を頼める正規ディーラーや、輸入車を扱う整備工場が近くにあるかを確認します。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額で判断する
車両価格+諸費用+次回車検の費用を比べます。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量ごとに税額が決まる。日本語版Wikipedia記載の排気量は、1.5L直3、1.6L直4、2.0L直4、3.0L直6など世代により異なる。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認(登録時期によって扱いが異なる場合がある)。実際の排気量は、車検証で確認 |
| 車検費用 | 法定費用に、車検基本料金・整備費用が加わる。輸入車は、部品代・整備費用が国産車と異なる場合があるため、見積もりで確認。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 燃料代 | ガソリン車とディーゼル車で燃料が異なる。使い方(街乗り中心か高速中心か)で変わる |
| タイヤ・消耗品 | F20のランフラットタイヤ車は、交換費用や入手性を、事前に確認 |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。車両保険を含めて、複数社の見積もりで比較 |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| アウディ A3 | 同じ輸入コンパクトの選択肢の一例。輸入車のため、整備・部品・保証の確認が別途必要 | アウディ A3中古車ガイド |
| メルセデス・ベンツ Aクラス | 同じ輸入コンパクトの選択肢の一例 | Aクラス中古車ガイド |
| BMW 2シリーズ | 日本語版Wikipediaでは、1シリーズのクーペ/カブリオレの後継が2シリーズに改称されたと記載。F40はMINIや2シリーズの技術を活用 | BMW 2シリーズ中古車ガイド |
| BMW 3シリーズ | 1シリーズは、3シリーズコンパクト(E46)の後継とされる | BMW 3シリーズ中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。
まとめ
BMW 1シリーズは、E87・F20の縦置きFRと、F40・F70の横置きFFで、成り立ちが大きく異なります。現行のF70は、2024年6月にワールドプレミア、日本で2024年10月に発表された世代です。F20はランフラットタイヤ、E87は年式差の装備確認が大切です。整備記録・保証・正規ディーラー車か並行輸入車かを確かめ、実車確認と総額で選びましょう。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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