トヨタ クラウン クロスオーバーは、2022年に発表された16代目クラウンの第一弾として発売された、セダンとSUVを融合したスタイルのクロスオーバーです。全車ハイブリッドで、4WD(FF+リア電動)のみという構成のため、中古車では年式ごとのグレード構成や装備の違いが選び方のポイントになります。この記事では、世代・グレード・改良の流れ、確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 16代目クラウンは2022年7月15日に発表。クロスオーバー・スポーツ・セダン・エステートの4つのボディタイプで展開
✔ クロスオーバーは2022年9月1日に「G Advanced」などが発売。全グレードがハイブリッドで、四輪駆動(FF+リア電動)のみ
✔ パワートレインは2.5Lハイブリッド(E-Four)と、2.4Lターボ+ハイブリッドの「デュアルブーストハイブリッドシステム」(E-Four Advanced)の2種類
✔ 2024年4月(グレード整理)・2025年4月(Xの廃止)・2026年9月3日(第5世代ハイブリッドへ)など、改良で装備やグレード構成が変わる
✔ 発売から年数が浅く、公表リコールや長期の傾向は車台番号ごとの確認が必要。購入前に整備記録と保証の残りを確認
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 クラウン16代目の4ボディと、その前の15代目
| 世代・ボディ | 発売時期 | パワートレイン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 15代目 S22#型 | 2018年6月26日〜2022年 | 2.0L直4ターボ、2.5Lハイブリッド、3.5Lハイブリッド(当初) | GA-Lプラットフォーム。2018年の発売時から「B」「S」「G」「RS」などの仕様に整理。2020年11月の一部改良で「ドライバー異常時対応システム」などを追加 |
| 16代目 クロスオーバー | 2022年9月1日〜現行 | 2.5Lハイブリッド(E-Four)、2.4Lターボハイブリッド(E-Four Advanced、デュアルブーストハイブリッドシステム) | クラウン史上初の横置きエンジンかつクロスオーバー(CUV)。GA-Kプラットフォームをベースとした四輪駆動で、ファストバックスタイルの4ドアクーペの意匠。型式はTZSH35型またはAZSH35型 |
| 16代目 スポーツ | 2023年(HEVは2023年12月19日発売) | ハイブリッド(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV) | ハッチバック型のCUV。型式はAZSH36型(HEV)、AZSH37W型(PHEV) |
| 16代目 セダン | 2023年11月13日発売 | ハイブリッド(HEV)、燃料電池(FCEV) | ショーファー向けの4ドアサルーン。型式はAZSH32型(HEV)、KZSM30型(FCEV) |
| 16代目 エステート | 2025年3月13日に正式発表・発売 | ハイブリッド(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV) | ステーションワゴン型のSUV。型式はAZSH38W型(HEV)、AZSH39W型(PHEV) |
※表は横にスクロールできます
📊 クロスオーバーの改良の流れ(年式ごとの装備差の目安)
| 時期 | クロスオーバーの主な改良・グレード構成 |
|---|---|
| 2022年7月15日〜9月1日 | ワールドプレミア(7月15日)。9月1日に「G”Advanced”」「G”Advanced Leather Package”」を発売。RS/G/Xは、2023年1月以降に生産が開始と記載 |
| 2023年12月 | 旗艦店「THE CROWN」限定の「RS”Advanced・THE LIMITED-MATTE METAL”」を発売 |
| 2024年4月4日 | 一部改良。RS・G・X・新設のZの4グレード体系に整理し、”Advanced”と”Leather Package”を廃止。ハンズフリーパワートランクリッド、イージークローザー、カラーヘッドアップディスプレイを、X以外に装備。ディスプレイオーディオPlusをRSとZに標準装備。特別仕様車「RS”LANDSCAPE”」(最低地上高が約25mmアップ、オールテレインタイヤ)を設定 |
| 2025年4月2日 | クラウン誕生70周年の特別仕様車「THE 70th」を発売。同時に一部改良を行い、「X」を廃止 |
| 2026年9月3日 | 一部改良。リアデザイン変更(キャビンのブラック化など)。GとZは、ハイブリッドシステムが第5世代へ移行し、燃料消費率とシステム最高出力が向上。パドルシフトを全車に標準装備 |
📌 補足
クロスオーバーの全グレードには、Toyota Safety Sense、12.3インチTFT液晶のデジタルメーター、左右独立オートエアコンが標準装備と記載されています。ただし、ディスプレイオーディオPlus、ヘッドアップディスプレイ、パドルシフトなどは、年式・グレードで異なります。年月は日本語版Wikipediaの記述に基づきます。
2. グレード・年式の選び方
📊 グレード・目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 走行性能を重視 | 2.4Lターボ+ハイブリッドの「デュアルブーストハイブリッドシステム」(E-Four Advanced)を搭載したRS/RS”Advanced”が候補。21インチアルミホイール、本革内装、パドルシフトなどを標準装備と記載 |
| 燃費・価格のバランスを重視 | 2.5Lハイブリッド(E-Four)のG・Z・Xが候補。年式が新しい2026年10月以降のGとZは、第5世代のハイブリッドシステムに移行と記載 |
| 装備の充実 | 2024年4月以降のZ(ディスプレイオーディオPlus、本革シートなど)や、2024年4月以前の”Advanced・Leather Package”が候補。年式・グレードでの装備差が大きいため、グレード表で確認 |
| 悪路・アウトドア寄りの使い方 | 2024年4月発売の特別仕様車「RS”LANDSCAPE”」は、最低地上高が約25mmアップ、18インチのオールテレインタイヤ、リアシート60/40分割可倒式など。限定的な仕様のため、中古での流通は要確認 |
| 同じクラウンの他ボディと比べたい | セダンは、ショーファー向けの4ドアサルーン(2023年〜)。エステートは、ステーションワゴン型のSUV(2025年〜)。スポーツは、ハッチバック型のCUV(2023年〜)。用途・荷室・乗降性で比べる |
💡 ポイント
同じクロスオーバーでも、2022〜2023年のグレード名(“Advanced”・”Leather Package”)と、2024年4月以降のグレード名(RS・G・X・Z)は異なります。中古車の広告のグレード名だけで判断せず、車検証の年月と装備を、販売店に確認しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| ハイブリッドシステム・駆動用電池 | ハイブリッド専用のため、駆動用電池の保証内容と、残りの期間・距離が重要。中古車では、新車登録からの期間で保証が数えられることが多い(個体ごとに異なる) | 保証書・保証継承の可否、認定中古車の保証内容を確認 |
| 四輪駆動システム(E-Four/E-Four Advanced) | 全車がFF+リア電動の四輪駆動。ハイブリッドと一体で動作するため、警告灯や作動状態の確認が大切 | 試乗で、発進・加速・旋回の違和感、警告灯の点灯を確認 |
| 大径タイヤ・ホイール | RSは21インチアルミホイールを標準装備と記載。大径タイヤは、交換時の費用が高くなる傾向がある | タイヤの残り溝・偏摩耗、ホイールのガリ傷・曲がりを確認 |
| 年式ごとの装備差・仕様変更 | 2024年4月・2025年4月・2026年10月に、グレード・装備が変更されている。同じ「クロスオーバー」でも、装備が異なる | 車検証の初度登録年月と、装備一覧・グレードを照合 |
| 発売から日が浅い車 | 2022年9月の発売のため、長期の傾向データは限られる。ここでは特定の不具合や、公表リコールの内容を断定しない | 車台番号で、国土交通省・トヨタのリコール検索、ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ 駆動用電池(ハイブリッド)の保証内容と、残り期間を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ 2.5Lハイブリッド/2.4Lターボハイブリッドのどちらか、グレード名と装備を確認した
☑️ 試乗で、異音・警告灯・四輪駆動の作動、ブレーキの効きを確認した
☑️ タイヤ・ホイールの状態(特にRSの21インチ)を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
グレードと年式の目安を決める
走行性能・燃費・装備のバランスと、年式ごとの仕様差を考えます。
認定中古車と一般中古車を比べる
保証を重視するなら認定中古車、価格重視なら一般の販売店(整備記録は必須)が目安です。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額で判断する
車両価格+諸費用+次回車検の費用を比べます。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量ごとに税額が決まる。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認(登録時期によって扱いが異なる場合がある)。2.5Lと2.4Lのどちらのエンジンかは、車検証で確認 |
| 車検費用 | 法定費用に、車検基本料金・整備費用が加わる。ハイブリッド特有の点検も対象。詳しくは普通車の車検費用の記事を参照 |
| 燃料代 | ハイブリッド専用のため、同クラスのガソリン車と比べて、燃費面で有利になりやすい。使い方(街乗り中心か高速中心か)で変わる |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較 |
| タイヤ・消耗品 | 大径タイヤ(特にRSの21インチ)は、交換費用が高くなる傾向がある |
6. 同じクラウンの他ボディ・ライバル
📊 同じクラウンの他ボディ・比較したい車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| トヨタ クラウン スポーツ | 16代目のハッチバック型CUV(2023年〜)。クロスオーバーと同じ16代目 | クラウン スポーツ中古車ガイド |
| トヨタ クラウン エステート | 16代目のステーションワゴン型SUV(2025年3月13日発売) | クラウン エステート中古車ガイド |
| トヨタ クラウン(全般) | 歴代クラウンを、世代別に比べる場合 | クラウン中古車ガイド |
| ホンダ アコード | 同じく国産の上級セダン系として、比較されることがある | アコード中古車ガイド |
| 日産 スカイライン | 走行性能を重視する国産の上級セダン系 | スカイライン中古車ガイド |
| トヨタ ハリアー / RAV4 | SUVスタイルとの比較で、検討されることがある | ハリアー中古車ガイド / RAV4中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| トヨタ公式(車台番号検索) | 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます |
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
まとめ
クラウン クロスオーバーは、全車ハイブリッドの四輪駆動で、年式によって装備やグレード構成が異なります。2.5Lハイブリッドと2.4Lターボハイブリッドのどちらを選ぶか、駆動用電池の保証の残り期間、リコール対応、タイヤの状態を確認しましょう。認定中古車と一般中古車を比べ、実車確認と総額で選ぶのが、失敗しないコツです。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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