Photo: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
ホンダ ステップワゴンは、1996年に登場したミディアムミニバンです。中古車市場には、初代から6代目までが並び、世代によってエンジンやハイブリッドの有無、後部ゲートの仕様が大きく異なります。この記事では、世代ごとの違い・選び方・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 初代(RF1/2型)は1996年5月、5代目(RP1〜5型)は2015年4月、6代目(RP6〜8型)は2022年5月に登場
✔ 「わくわくゲート」は、5代目(2015年4月)で初採用。6代目では廃止され、一般的な跳ね上げ式に
✔ 5代目は、2015年4月にHonda SENSINGをメーカーオプション設定、2016年5月に標準装備化
✔ 5代目の2017年9月に、e:HEV(SPORT HYBRID i-MMD)を初設定
✔ スパーダは、2代目の2003年6月に新設定された上級グレード
✔ 2024年6月、4代目(RK2/RK4/RK6)・5代目(RP2/RP4)で、型式指定申請時の騒音試験に関する不適切事案が公表された
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 ステップワゴンの世代別早見表
| 世代・型式 | 販売時期 | エンジン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 初代 RF1/2型 | 1996年5月〜2001年4月 | B20B型 1,972cc:125〜135PS | 1997年8月にエアバッグ・ABSを標準装備。1999年5月にマイナーチェンジ |
| 2代目 RF3〜8型 | 2001年4月〜2005年5月 | K20A型 1,998cc:155〜160PS/K24A型 2,354cc:162PS | 2003年6月にK24Aを追加し、スパーダシリーズを新設定 |
| 3代目 RG1〜4型 | 2005年5月〜2009年10月 | K20A型:150〜155PS/K24A型:162PS | スパーダを、2007年のマイナーチェンジ時に復活 |
| 4代目 RK1〜7型 | 2009年10月〜2015年4月 | R20A型 1,997cc:150PS | ハイブリッドの設定なし |
| 5代目 RP1〜5型 | 2015年4月〜2022年5月 | L15B型 1,496cc 直噴ターボ:150PS。2017年9月〜:e:HEV(LFA型 1,993cc+モーター) | わくわくゲートを初採用。Honda SENSINGを設定(2016年5月に標準装備化)。4WDはターボ車のみ |
| 6代目 RP6/7/8型 | 2022年5月〜現行 | L15C型 1,496cc 直噴ターボ:150PS。e:HEV(LFA型 1,993cc+モーター) | わくわくゲートが廃止され、跳ね上げ式に。SPADAはパワーテールゲート。4WDはガソリンモデルのみ |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
6代目の標準車は「AIR」と呼ばれ、外観が異なる上級の「SPADA」があります。5代目は2016年10月にModulo Xコンプリートカーが追加されました。5代目・6代目でパワートレインが異なるため、購入前にグレード表で確認しましょう。
2. 世代ごとの違いと、おすすめの選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 安全装備を重視したい | 5代目で、Honda SENSINGを採用(2015年4月にメーカーオプション、2016年5月に標準装備化)。5代目の初期型は、装備の有無をグレードで確認。6代目は、さらに新しい仕様 |
| 価格を抑えたい | 4代目以前は選択肢が広い一方、年式が古いため、整備記録・スライドドア・足回りの状態を重点的に確認 |
| 荷物の積み下ろしを楽にしたい | 5代目の「わくわくゲート」(横開き式のサブドアを組み合わせたテールゲート)が候補。6代目は、跳ね上げ式に変更されている |
| ハイブリッドを選びたい | 5代目の2017年9月以降(e:HEV)、または6代目のe:HEV。4WDは、5代目はターボ車のみ、6代目はガソリンモデルのみの設定 |
| 上質な内外装を求めたい | スパーダは、外観が専用品となる上級グレード。設定時期は世代で異なるため、確認が必要 |
💡 ポイント
「わくわくゲート」は、5代目で初採用された装備です。4代目以前には設定がないため、探す場合は世代を間違えないように注意しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 型式指定申請時の騒音試験に関する不適切事案 | 2024年6月3日に、RK2・RK4・RK6(4代目)とRP2・RP4(5代目)の型式指定申請時の騒音試験で、不適切な事案があったと公表された。対象台数・改善内容は、日本語版Wikipediaに記載なし | 対象型式かどうか、対応内容は、ホンダ公式発表・ディーラーで確認 |
| 公表リコールの有無 | 日本語版Wikipediaでは、「リコール」の語を含む記述は確認できなかった | 車台番号で、国土交通省のリコール情報・ディーラーに確認 |
| スライドドアの動作 | 使用頻度が高く、レールの汚れや経年劣化で、動きが渋くなることがある(個体差) | 両側のスライドドアを、実際に開閉して確認 |
| わくわくゲート(5代目)の作動 | 可動部が複雑な構造のため、経年で不具合が出ることがある(個体差) | サブドア・ゲート全体の開閉を、入念に確認 |
| 足回り・サスペンション | 車重が重く、年式・走行距離が進むと、乗り心地の変化が出ることがある | 試乗で、乗り心地や異音を確認 |
| ターボ車・ハイブリッドの整備状態 | 5代目以降のターボ車・e:HEVは、整備状態が車両の状態に影響しやすい | 整備記録簿、オイル・バッテリーの交換歴を確認 |
⚠️ 注意
リコールや不適切事案の対象は、型式・車台番号ごとに異なります。対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ スライドドア(両側)の動作を、実際に確認した
☑️ 3列目シートの可倒・格納機構が、正常に動くか確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を確認した
☑️ Honda SENSINGの有無と、警告灯の点灯がないかを確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代と予算の目安を決める
世代・ハイブリッドの有無・後部ゲートの仕様・価格のバランスを考えます。
候補を複数探し、条件をそろえて比べる
同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態と保証内容を比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って、外装・内装・走行時の状態を確認します。
総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する
見積もりの内訳を、必ず確認します。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量区分で決まります。登録時期によって扱いが異なる場合があるため、当サイトの税額表の記事で確認してください(具体額は本記事では記載しません) |
| 車検費用 | 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わります。詳しくは、当サイトの車検費用の記事を参照 |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なります。複数社の見積もりで比較 |
| 燃料代 | 世代・エンジン(NA・ターボ・e:HEV)で異なります。燃費は、使い方(街乗り中心か高速中心か)でも変わります |
6. ライバル車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| 日産 セレナ | 同じミディアムミニバンとして、比較されやすい | セレナ中古車ガイド |
| トヨタ ノア | 同クラスの、トヨタのミニバン | ノア中古車ガイド |
| トヨタ ヴォクシー | ノアの兄弟車 | ヴォクシー中古車ガイド |
| ホンダ フリード | 同じホンダの、コンパクトミニバン | フリード中古車ガイド |
| ホンダ オデッセイ | 同じホンダの、上級ミニバン | オデッセイ中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| ホンダ公式(リコール情報) | 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます |
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
まとめ
ステップワゴンは、5代目で「わくわくゲート」とHonda SENSING、2017年9月にe:HEVが加わり、6代目では跳ね上げ式のテールゲートに変わりました。世代ごとの装備の違いが大きいので、型式と年式で確認しましょう。スライドドアの作動、リコール・不適切事案の対応を確認し、実車確認と総額で選ぶのがおすすめです。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


コメント