Photo: Charles (Port Chester, New York) / Wikimedia Commons, CC BY 2.0
BMW 3シリーズは、BMWブランドの中核を担う主力モデルで、日本語版Wikipediaでは、日本市場でもかつてDセグメントの輸入車最量販モデルだったと記載されています。中古車では、E36・E46・E90・F30・G20など複数の世代が並ぶため、まず「どの世代か」を見分けることが選び方の出発点です。この記事では、世代の早見表・選び方・輸入車ならではの確認ポイントを、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 現行の7代目はG20(セダン)/G21(ツーリング)型で、2019年3月9日に世界同時発売。2022年にフェイスリフト(LCI)を実施し、MT仕様は廃止(日本語版Wikipediaの記載)
✔ 6代目F30型(2012〜2019年)の日本仕様は、全幅を1,800mmに収め、立体駐車場を利用できるよう、ドアハンドルを専用設計。2012年1月30日の発表時は328iのみで、320i・320d・ツーリングなどが順次追加
✔ 5代目E90型(2005〜2012年)の日本向けセダンの大半は、南アフリカ・ロスリン製。ランフラットタイヤを採用し、スペアタイヤは搭載しない
✔ 日本の5ナンバーに適合するのは、E36型のセダンまで。E30型は、日本でBMWジャパン設立以来の人気車種になったと記載
✔ 輸入車のため、整備・部品・保証、正規ディーラー車か並行輸入車かの確認が大切
📑 目次
1. 世代の早見表
📊 3シリーズの世代別早見表(日本語版Wikipediaの記載)
| 世代・型式 | 年(日本語版Wikipedia) | ボディ・パワートレインなど | 日本での主な記載 |
|---|---|---|---|
| 3代目 E36 | 1990年〜2000年 | 4ドアセダン(1990年9月)、2ドアクーペ(1992年3月)、カブリオレ(1993年4月)、3ドアの「コンパクト」(1994年3月)、ツーリング(1995年1月)。6気筒系は全モデルがDOHC化 | 1996年11月にマイナーチェンジ(ハイマウントブレーキランプとASC+Tを全車標準)。日本の5ナンバーに適合するのはセダンまで(2,000ccを超えるモデル、クーペ、カブリオレは3ナンバー)。アルピナ以外のツーリングとディーゼルは、正規輸入なし。正規輸入のMTは、318is Coupe(左ハンドル)と教習所向け318i(右ハンドル)のみ |
| 4代目 E46 | 1998年〜2007年 | セダン(1998年)、ツーリング・クーペ(2000年)。316と318は4気筒で、320からが6気筒。2000年に6気筒が新世代のM54系に。2002年にセダン/ツーリング、2003年にクーペ/カブリオレをマイナーチェンジ | 日本での発売月・グレード構成は、日本語版Wikipediaに記載なし。個別に確認が必要 |
| 5代目 E90 | 2005年〜2012年 | E90=セダン、E91=ツーリング、E92=クーペ、E93=カブリオレ。ガソリンは4気筒と6気筒(ディーゼルターボも販売と記載)。ランフラットタイヤで、スペアタイヤなし。E46の320は6気筒だったが、E90の320は4気筒 | 日本向けセダンの大半は、南アフリカ・ロスリン製。日本では、4気筒モデルのみMT車が設定。発売月は記載なし |
| 6代目 F30 | 2012年〜2019年 | F30=セダン、F31=ツーリング、F34=グランツーリスモ。318i:1,498cc直3ターボ、320i/328i:1,997cc直4ターボ(同じエンジンで、制御プログラムで出力を変えている)、335i:2,979cc直6ターボ、ディーゼル:1,995cc直4ターボ(いずれも日本以外を含む設定)。デザインラインは「Sport Line」「Modern Line」「Luxury Line」(のちにM Sportsも追加) | 2012年1月30日に日本仕様を発表(初期は328iのみ)。4月に320i(8速AT+6速MT)、8月にxDrive(4WD)、9月にActiveHybrid 3・320d BluePerformance・ツーリングを追加。全幅1,800mm、ドアハンドルを専用設計。2015年5月にフェイスリフト(LCI) |
| 7代目 G20 | 2019年〜現行 | G20=セダン、G21=ツーリング。全長+85mm、全幅+16mm(先代比)。歴代初の電動パーキングブレーキ。3眼カメラ&レーダーによる運転支援と、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能 | 2019年3月9日に世界同時発売。2022年にLCI(新インフォテイメントシステム採用、MT仕様は廃止)。日本での月ごとの発売・グレード構成は、日本語版Wikipediaに記載なし |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
E21(1975〜1983年)・E30(1982〜1994年)も日本語版Wikipediaに記載があり、E30は、日本でBMWジャパン設立以来の人気車種になった一方、正規輸入と並行輸入(欧州仕様・北米仕様・南アフリカ製など)が併存していたと書かれています。なお、PHEVやM340i、M3などの個別グレード・派生モデルの詳細は、日本語版Wikipediaの3シリーズ記事にほとんど記載がないため、この記事では扱いません。グレードごとの内容は、販売店・BMW Japanで確認してください。
2. 世代・目的別の選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 日本の道路・駐車場での取り回し | E36のセダンまでが5ナンバー適合。F30の日本仕様は、全幅を1,800mmに収め、立体駐車場に対応。G20は先代より全長+85mm、全幅+16mm大きくなっている。駐車場に制限がある場合は、寸法を実車で確認 |
| 運転支援・安全装備を重視 | G20は、3眼カメラ&レーダーによる運転支援と、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を装備と記載。E90は、米国のIIHSの2006年度調査で追突時の安全性が「POOR」、2009年モデル以降は「GOOD」と記載。年式・グレードで装備は異なるため、装備表で確認 |
| MT(マニュアル)で乗りたい | F30の320iに6速MT(2012年4月〜)。E90は、日本では4気筒モデルのみMTを設定。G20は、2022年のLCIでMT仕様が廃止。中古車の流通は、探す時点で異なる |
| ディーゼル・ハイブリッド | F30には、日本で2012年9月に320d BluePerformance(ディーゼル)とActiveHybrid 3(ハイブリッド)が追加。E36世代のディーゼルは、正規輸入がなかった |
| ワゴン(ツーリング)が必要 | F31(ツーリング)は2012年9月に日本で追加。G21は、G20のツーリング。E36のツーリングは、アルピナ以外は正規輸入がなかった |
| 古い世代をあえて選びたい | E36・E46は、年式が古いため、整備記録・部品の入手・経年劣化の状態が、より重要になる。正規ディーラー車か並行輸入車かも確認 |
💡 ポイント
グレード名の数字は、排気量と一致するとは限りません。F30では、320iと328iが同じ1,997ccの直4ターボで、制御プログラムによってスペックを変えていると記載されています。グレード名だけで判断せず、車検証で型式・排気量を確認しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 整備・部品・修理の体制 | 輸入車のため、部品の取り寄せや修理の対応は、国産車と異なる場合がある。整備できる範囲や体制は、店舗ごとに違う | 販売店に整備体制を聞き、近くの正規ディーラーや輸入車を扱う整備工場を先に確認 |
| 追突時の安全性評価(E90) | IIHS(米国道路安全保険協会)の2006年度調査で「POOR」、2009年モデル以降は「GOOD」の評価と記載(日本語版Wikipedia)。年式による違いがある | 年式(2009年モデル以降か)と装備を確認 |
| ランフラットタイヤ・スペアタイヤなし(E90) | E90は、ランフラットタイヤを採用し、スペアタイヤは搭載しない。タイヤの交換費用・入手性が、一般のタイヤと異なる場合がある | タイヤの種類・製造年・残り溝、パンク時の対応方法を確認 |
| 経年による劣化(E36・E46など古い世代) | 年式が古いほど、ゴム類・電装・冷却系などの消耗や劣化が進みやすいのは、一般的な傾向(個体差が大きい) | 整備記録簿・部品の交換履歴、試乗で確認 |
| ハイブリッド仕様(F30のActiveHybrid 3) | ハイブリッドは、駆動用バッテリーの状態と保証の確認が必要(個体差) | 保証書・ディーラーでの診断可否を確認 |
| 正規ディーラー車か並行輸入車か | 同じ車名でも、仕様・保証・整備の扱いが異なることがある | 車検証・新車保証書・整備記録簿で確認 |
| 保証・認定中古車 | 認定中古車か、一般の中古車販売店経由かで、保証の範囲・期間が異なる。電装系・駆動系など、対象外の部位がないかも大切 | 保証書の内容・免責事項・保証継承の可否を確認 |
| 公表リコール・改善対策 | この記事では、日本語版Wikipediaに明記されていないため、特定のリコールは取り上げていない | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿やディーラーで確認してください。輸入車は、部品・修理の対応や保証の範囲も、購入前に確認しましょう。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 整備記録簿・点検記録簿(正規ディーラー・輸入車を扱う整備工場)の有無と内容を確認した
☑️ 正規ディーラー車か並行輸入車かを、車検証・新車保証書で確認した
☑️ 認定中古車か一般販売店経由かを確認し、保証の範囲・期間を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ 世代(E36・E90・F30・G20などの型式)と初度登録年月を、車検証で確認した
☑️ タイヤの状態(ランフラットの場合は、種類・製造年・残り溝)を確認した
☑️ 試乗で、異音・警告灯・変速・ブレーキ・iDriveなど電装系の動作を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代・ボディタイプ・予算の目安を決める
走りの好み、駐車場のサイズ、装備の新しさで、世代の目安を決めます。
認定中古車と一般中古車を比べる
保証を重視するなら認定中古車、価格重視なら一般の販売店(整備記録は必須)が目安です。
整備を任せられる先を、先に確認する
購入前に、点検・修理を頼める正規ディーラーや、輸入車を扱う整備工場が近くにあるかを確認します。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額で判断する
車両価格+諸費用+次回車検の費用を比べます。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量ごとに税額が決まる。F30の日本語版Wikipedia記載の排気量は、1,498cc・1,997cc・2,979cc・1,995cc(ディーゼル)など(設定国により異なる)。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認(登録時期によって扱いが異なる場合がある)。実際の排気量は、車検証で確認 |
| 車検費用 | 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。輸入車は、部品代・整備費用が国産車と異なる場合があるため、見積もりで確認。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 燃料代 | 日本語版Wikipediaでは、F30から、エンジンを小型化し低排気量で低燃費・高出力を目指す「ダウンサイジング」の考え方に変わったと記載。ディーゼルは、燃料が軽油。実際の燃費は、使い方で変わる |
| タイヤ・消耗品 | E90のようにランフラットタイヤの車は、交換費用や入手性を、事前に確認 |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。車両保険を含めて、複数社の見積もりで比較 |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| メルセデス・ベンツ Cクラス | 同クラスのプレミアムセダンとして、比較検討する人がいる選択肢の一例。輸入車のため、整備・部品・保証の確認が別途必要 | Cクラス中古車ガイド |
| アウディ A4 | 同じく輸入プレミアムセダンとして、比較される選択肢の一例 | A4中古車ガイド |
| レクサス IS | 国産のプレミアムセダンの選択肢の一例。整備・部品・保証の条件が、輸入車と異なる | レクサス IS中古車ガイド |
| BMW 4シリーズ | 3シリーズの派生モデル。日本語版Wikipediaでは、初代は6代目3シリーズ(F30)、2代目は7代目3シリーズ(G20)と基本コンポーネントを共有と記載 | BMW 4シリーズ中古車ガイド |
| BMW 5シリーズ | ひとつ上のクラス(欧州のEセグメント)の上級セダン | BMW 5シリーズ中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。
まとめ
BMW 3シリーズは、E36からG20まで世代が幅広く、日本での設定(サイズ・MT・ディーゼルなど)も世代で異なります。まず車検証で世代を確認し、整備記録・保証・正規ディーラー車か並行輸入車かを確かめましょう。認定中古車と一般の中古車を比べ、実車確認と総額で選ぶのが、失敗しないコツです。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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