トヨタ カムリ中古車完全ガイド|選び方・弱点・維持費まとめ

Toyota Camry

トヨタ カムリは、世界で販売されているトヨタの上級セダンです。日本向けは2023年12月下旬をもって製造を終了し、11代目へのフルモデルチェンジをもって、国内販売も終了しました。中古車として流通するのは、主に9代目(XV50系・2011年〜)と10代目(XV70系・2017年〜)で、どちらも日本仕様はハイブリッド専用車です。なお、2025年12月には、米国で生産する新型(11代目)の日本導入が発表されています。この記事は、国内生産だった旧カムリを中心に、世代ごとの違いと確認したい点を、公開情報をもとに整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 日本仕様は、9代目(2011年9月〜)からハイブリッド専用車。10代目(2017年7月10日〜)は、TNGAに基づく完全新開発

✔ 10代目は、2.5L(A25A-FXS型)とTHS IIのハイブリッド。システム最高出力は155kW(211PS)。2019年12月にE-Four(電気式4WD)を追加

✔ 国内仕様は、2023年12月下旬で製造を終了(2023年4月10日に発表)。国内での新車販売は終了

✔ 11代目(米国生産)の日本導入が発表され、2026年6月5日に「2026年秋の発売予定」と伝えられた。旧カムリとは別のモデル

✔ 中古では、ハイブリッド用バッテリーの保証・状態と、年式ごとの安全装備の違いの確認が大切

1. 世代の早見表

📊 カムリの世代別早見表(日本仕様中心)

世代・型式 日本での販売時期 パワートレイン 主な特徴
8代目 XV4#型 2006年1月〜2011年10月 直列4気筒2.4L(167馬力)。5速AT(四輪駆動車は4速AT) ウィンダムを統合する役目も持った世代。日本仕様に「G ディグニスエディション」を設定。2009年1月にマイナーチェンジ(VSC・TRCの標準装備化など)
9代目 XV5#型 2011年9月5日〜2017年7月 2AR-FXE型(ミラーサイクルエンジン)+リダクション機構付きTHS-II。ハイブリッド専用 日本仕様はハイブリッド専用車に。JC08モード燃費は発売時23.4km/L。先代にあった四輪駆動車は廃止。2014年9月9日にマイナーチェンジ
10代目 XV7#型 2017年7月10日〜2023年12月 A25A-FXS型2.5L(ダイナミックフォースエンジン)+THS II(2NM型モーター)。システム最高出力は155kW(211PS) TNGAに基づき、プラットフォーム・パワートレインを完全新開発。Toyota Safety Sense Pを全車標準装備。日本仕様のハイブリッド用バッテリーは、リチウムイオンバッテリーのみ
11代目 XV8#型(参考) 2024年〜(海外)。日本導入は2026年秋の発売予定と発表 北米仕様は、2.5L直列4気筒+第5世代ハイブリッドシステム(全車ハイブリッド) 米国(TMMKケンタッキー工場)で生産した分を、日本に輸入して導入。右ハンドル・右ウインカー仕様。旧カムリとは別のモデル

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📊 10代目(日本仕様)の年式・改良の早見表

時期 区分 主な内容 中古車選びでの見方
2017年7月10日 10代目 フルモデルチェンジ 「X」「G」「G レザーパッケージ」の3グレード。Xは、JC08モード燃費33.4km/L。トランク容量が、先代の440Lから525Lに拡大。パーキングブレーキにカムリ初の電動式を採用。リヤクロストラフィックオートブレーキをトヨタ車として初採用。取扱店は、カローラ店に加えて、トヨペット店・ネッツ店(東京地区は東京トヨタ)に拡大 10代目の初期型。年式による装備の違いを、グレード表で確認
2018年8月1日 一部改良、「WS」追加 スポーティなデザインの「WS」「WS レザーパッケージ」を追加(専用バンパー・パドルシフト・専用シート・サスペンションのチューニング)。ドアミラーがオート電動格納式に スポーティな仕様を求めるなら、WS系
2019年9月30日発表(10月1日発売) 一部改良 ディスプレイオーディオとDCM(車載通信機)を全車に標準装備。GとWSの各レザーパッケージに、ブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックオートブレーキを標準装備 スマートフォン連携・コネクティッドサービスを重視するなら、この年式以降
2019年12月16日 E-Four(電気式4WD)を追加発売 「レザーパッケージ」を含む全グレードに設定。ハイブリッド専用車になってからは初の4WD設定。WLTCモードに対応 雪道などで4WDが欲しい場合の候補
2020年8月5日 一部改良、特別仕様車「WS Black Edition」 インテリジェントクリアランスソナーを全車標準装備に。ブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックオートブレーキを、GとWSにも標準装備。2WD車もWLTCモードに対応。WS Black Editionは、カムリ誕生40周年の記念仕様 安全装備の標準化が進んだ年式
2021年2月1日 一部改良 フロント周り・リアコンビネーションランプ・アルミホイールなどのデザインを変更。ディスプレイオーディオが8インチから9インチに。Toyota Safety Senseの機能向上(レーントレーシングアシスト・ドライバー異常時対応システム・夜間の歩行者/昼間の自転車運転者の検知・交差点での右折時の検知など) 先進安全装備を重視するなら、この年式以降が目安
2022年8月1日 一部改良 赤系ボディカラーの差し替え。GとWSの充電用USB端子を、Type AからType Cに変更 最終盤の仕様
2023年4月10日 国内仕様の生産終了を発表 2023年12月下旬をもって、日本国内仕様車の製造終了を発表。日本国内では後継車は設定されなかった(米国からの輸入が発表される) 新車としては、購入できない。中古車が対象

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📌 補足

9代目までのカムリは、カローラ店のみの販売でした。10代目から、トヨペット店・ネッツ店にも取扱店が広がっています。なお、9代目までに、ダイハツ工業へ「アルティス」としてOEM供給されていた時期もあります(情報源の記述)。

2. 目的別の選び方

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
燃費・維持しやすさのバランス 日本仕様は、9代目からハイブリッド専用車。9代目のJC08モード燃費は、発売時が23.4km/L、2014年9月のマイナーチェンジ後は、16インチアルミホイール装着の「ハイブリッド」で25.4km/L(いずれもJC08モードの数値)
安全装備を重視 10代目は、Toyota Safety Sense Pを全車に標準装備。2019年9月の改良でブラインドスポットモニターなどが一部グレードに標準化され、2020年8月にはGとWSにも標準化。2021年2月の改良で、Toyota Safety Senseの機能が向上
4WDが欲しい 10代目に、E-Four(電気式4WD)が2019年12月16日発売で追加され、全グレードに設定。9代目の日本仕様には、四輪駆動の設定がない(先代の8代目にあった四輪駆動車は廃止)
スポーティな外観・走り 10代目の「WS」(2018年8月〜)。専用のバンパー・パドルシフト・専用シート・サスペンションのチューニング。2020年8月に、特別仕様車の「WS Black Edition」
スマートフォン連携・コネクティッド 2019年9月の改良で、ディスプレイオーディオとDCMが全車に標準装備。2021年2月の改良で、ディスプレイが8インチから9インチに
荷室の広さ 10代目は、ハイブリッド用バッテリーをリアシート背面から床下に移し、トランク容量が先代の440Lから525Lに拡大。全面トランクスルー機構も復活(7代目以来)

💡 ポイント

国内仕様のカムリは、2023年12月下旬で製造を終了しており、新車では買えません。これから探すのは、中古車が中心になります。新型(11代目)の日本導入は、2026年6月5日に「2026年秋の発売予定」と伝えられましたが、2026年10月時点で発売済みかどうかは、参照した情報源では確認できませんでした。

3. 弱点・注意したいポイント

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
駆動用バッテリー(ハイブリッド) 日本仕様は、9代目以降が全車ハイブリッド。10代目の日本仕様は、リチウムイオンバッテリーのみ。使用年数・走行距離で、状態が異なる。9代目のバッテリーの種類は、参照した情報源では確認できなかった メーカー保証・販売店保証の内容と残り期間、診断結果を確認
ハイブリッドの変速機構 電気式無段変速機(THS II)。10代目は、6速シーケンシャルシフトマチックを備える 試乗で、発進・加速時の異音・振動・ショック、警告灯の点灯を確認
年式による安全装備の差 9代目は、ミリ波レーダー式プリクラッシュセーフティなどが、2014年9月のマイナーチェンジでセットオプションに設定された(先代のプリクラッシュセーフティは、9代目の発売時に廃止されていた)。10代目も、ブラインドスポットモニター等の標準化は年式・グレードで異なる グレード・装備表と、実車の装備で確認
生産終了車としての部品・整備 国内仕様は2023年12月下旬で製造終了。逆輸入の11代目は別モデルで、部品や仕様の共通性は、参照した情報源では確認できなかった 部品供給・整備の受け入れを、販売店・ディーラーに確認
年式・走行距離による消耗 9代目(2011年〜)は、10年以上が経過した車も多い。足回り・ブレーキ・ゴム類などの消耗が進みやすい 整備記録簿で、消耗品の交換履歴を確認。下回り・足回りの状態を、実車で確認
公表リコールの有無 参照した情報源では、カムリの公表リコールは確認できなかった 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認

⚠️ 注意

リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。

4. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ 駆動用バッテリーの保証内容と診断結果を確認した

☑️ リコール・改善対策の対応状況を確認した

☑️ 9代目か10代目か、グレード(X・G・WSなど)と、安全装備の有無を確認した

☑️ 4WD(E-Four)か、2WDかを確認した

☑️ 試乗で、異音・振動・警告灯・ハイブリッドシステムの作動を確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

世代(9代目か10代目か)と予算の目安を決める

安全装備・装備の新しさ・価格のバランスを考えます。

2

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ年式・グレード・走行距離で、車両状態を比べます。

3

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って確認します。

4

総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する

見積もりの内訳を、必ず確認します。

5. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
自動車税(種別割) 排気量・登録時期によって税額が異なる。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認。登録から長期間が経過した車は、税額の扱いが異なる場合があるため、あわせて確認
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照
任意保険 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較
燃料代・電気代 ハイブリッド車のため、走り方(市街地中心か高速中心か)で燃費が変わる。燃費の数値は、モード(JC08・WLTC)によって異なる。指定燃料は、車検証・取扱説明書で確認
駆動用バッテリー 保証の内容(期間・条件)と残り期間を、メーカー・販売店で確認。交換が必要になった場合の扱いも、事前に確認しておく

6. ライバル・比較したい車

📊 ライバル・比較したい車

車種 位置づけ 詳しいガイド
ホンダ アコード 同クラスの上級セダンとして、比較検討される選択肢 アコード中古車ガイド
トヨタ クラウン ステイタス性を重視するなら、検討したい一台 クラウン中古車ガイド
レクサス ES さらに上質な内外装を求める方の選択肢。カムリと同じTNGAのプラットフォームを使う車として、情報源で挙げられている レクサス ES中古車ガイド

7. よくある質問

Q. カムリは、いまも新車で買えますか?

A. 国内仕様は、2023年12月下旬で製造を終了し、国内での新車販売は終了しました。米国で生産する11代目の日本導入が発表され、2026年6月5日に「2026年秋の発売予定」と伝えられましたが、2026年10月時点で発売されているかは、参照した情報源では確認できませんでした。

Q. 9代目と10代目は、何が違いますか?

A. 10代目は、TNGAに基づいてプラットフォームとパワートレインを完全新開発した世代で、2.5L(A25A-FXS型)のハイブリッド、Toyota Safety Sense Pの全車標準装備などが特徴です。9代目は、2011年9月からのハイブリッド専用車で、2AR-FXE型エンジンを搭載します。

Q. 中古のカムリは、すべてハイブリッドですか?

A. 日本仕様は、9代目(2011年〜)以降がハイブリッド専用車です。8代目(2006〜2011年)は、直列4気筒2.4Lのガソリン車でした。

Q. 4WDのカムリは、ありますか?

A. 10代目に、E-Four(電気式4WD)が、2019年12月16日発売で追加されました。全グレードに設定されています。9代目の日本仕様には、四輪駆動の設定がありません。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

トヨタ公式(車台番号検索) 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます
国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

まとめ

カムリは、日本仕様が9代目(2011年〜)からハイブリッド専用車となり、10代目(2017年〜)はTNGAに基づく完全新開発の世代です。国内仕様は2023年12月下旬で製造を終了しており、中古車が中心になります。ハイブリッド用バッテリーの保証と診断結果、年式ごとの安全装備の差を、実車と記録で確認しましょう。新型(11代目)は、旧カムリとは別のモデルです。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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