BMW X5中古車完全ガイド|選び方・輸入車の注意点まとめ

BMW X5

Photo: Ethan Llamas / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0

BMW X5は、BMWが初めて手がけたSUV(同社の呼称は「SAV」)で、日本でも2000年から販売されているロングセラーです。中古車には初代(E53型)・2代目(E70型)・3代目(F15型)・4代目(G05型)が並び、世代・年式によってエンジン・電動化・安全装備が大きく異なります。この記事では、世代ごとの違い、選び方、輸入車として確認したい注意点を、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 日本での販売開始は、初代(E53型)が2000年10月、2代目(E70型)が2007年6月19日、3代目(F15型)が2013年11月16日、4代目(G05型)が2019年(報道では2月27日と伝えられている。要確認)

✔ 2代目(E70型)のxDrive50i・X5 Mに搭載された4.4L V8ツインターボ(N63B44A・S63B44A)には、複数の問題点があり、エンジントラブルが多発したと記載

✔ 2012年1月18日に、BMWの日本市場初(右ハンドル車としても初)のディーゼル車「xDrive35d BluePerformance」を導入

✔ プラグインハイブリッドは、3代目のxDrive40e(2015年9月8日発表)、4代目のxDrive45e(2019年12月13日)、2023年4月発表の新型のxDrive50e

✔ 2026年7月1日に、BMW Japanの報道資料で、新型X5(プレスキット)が公開されている。中古で現行のG05型を選ぶ場合は、最終仕様の時期・内容を要確認

1. 世代の早見表

📊 BMW X5の世代別早見表(年月・仕様は日本語版Wikipedia、BMW Japan報道資料等の記述に基づく)

世代・型式 日本での販売時期 主なパワートレイン(日本導入) 主な特徴
初代 E53型 2000年10月〜(2代目の日本導入は2007年6月) 2000年10月:4.4i(V8)。2001年1月:3.0i(3.0L 直6)追加。2001年10月:4.6is追加。2003年10月:4.4iのV8の出力アップと6速AT採用。2004年5月:4.6isを廃止し4.8isを追加 5シリーズ(E39)をベースに、多くの構成部品を同車から流用。駆動系は、当時傘下にしていたランドローバー・レンジローバーから流用と記載。ハンドル位置:3.0iは右のみ、4.6is/4.8isは左のみ、4.4iは左右を選択可能だった
2代目 E70型 2007年6月19日〜(3代目の日本導入は2013年11月) 2007年6月:3.0si・4.8i。2008年11月:xDrive30i・xDrive48iにグレード名変更。2009年7月7日:X5 M(4.4L V8ツインターボ)。2010年5月:マイナーチェンジ(3.0L 直6ターボと4.4L V8ツインターボ、8速AT、xDrive35i・xDrive50i)。2012年1月18日:xDrive35d BluePerformance(ディーゼル) BMW車で初めて3列目シートを設定。初代と比べ、幅が60mm、全長が165mm、ホイールベースが110mm拡大。ナビが新型になり、地デジ対応テレビチューナーを搭載(2010年5月のマイナーチェンジ)
3代目 F15型 2013年11月16日〜(発表は10月31日) xDrive35d・xDrive35i・xDrive50i(それぞれxLine/Mスポーツ)。2014年11月6日:X5 M(F85型、4.4L V8ツインターボ 575ps/750Nm)。2015年9月8日:xDrive40e(2.0L 直4ターボ+モーター、システム合計313ps/450Nm、モーターのみの最大走行距離31km) ヘッドランプとキドニーグリルがつながったフロントマスク。E70と比べ全長が26mm、全幅が5mm増え、全高が14mm低い(ホイールベースは同一)。xDrive50iのエンジンは、N63の改良型(N63B44B)と記載
4代目 G05型 2019年〜現行(発売日は、報道では2月27日と伝えられている。要確認) 2019年:xDrive35d(Standard/M Sport)。2019年12月13日:xDrive45e(PHEV)、M50i(V8)追加。2021年:xDrive35dが48Vマイルドハイブリッド仕様に。2022年:xDrive40d(マイルドハイブリッド)追加。2023年4月3日:新型として、xDrive50e、M60i xDrive、X5 M Competitionなどを発表(報道資料の記載) 2023年3月に後期型の生産開始。フロントグリルとバンパー、ヘッドライトとテールライトのデザインを刷新。ハンドル支援機能も強化。N63の解説では、2023年にM60iへS68エンジン搭載、2024年のマイナーチェンジで48Vマイルドハイブリッド機構(最高出力12PS/最大トルク200N・m)を導入と記載

※表は横にスクロールできます

📌 補足

BMW Japanの報道資料の一覧では、2026年6月24日に「BMW X5のラインアップに「ファイナル・エディション」を追加」(xDrive40dベースと報じられている)、2026年7月1日に「新型BMW X5」(プレスキット。ドイツ市場向け仕様を基準とする旨の注記あり)が掲載されています。次期型(G65型)が登場する時期にあたるため、現行G05型の中古車を選ぶ際は、年式・仕様(最終仕様かどうか)を、販売店・BMW正規ディーラーで確認してください。

2. 世代ごとの違いと、おすすめの選び方

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
予算を抑えて、大きな輸入SUVを選びたい 初代・2代目は選択肢が広い一方、年式が古い。特に2代目のV8ツインターボ(xDrive50i・X5 M)は、エンジンに関する記載があるため、整備・リコール対応の履歴を最優先で確認
ディーゼルを検討したい 2012年1月18日に導入された2代目のxDrive35d以降、3代目のxDrive35d、4代目のxDrive35d/xDrive40dなど。ディーゼルは、尿素SCRシステム・DPF(粒子状物質減少装置)などの排出ガス関連装置がある(2代目の記載)。警告灯・整備歴を確認
電動化(PHEV)を検討したい 3代目xDrive40e(EV走行距離の記載は31km)、4代目xDrive45e、2023年発表のxDrive50e。駆動用バッテリーの保証・充電環境の確認が前提
安全装備・先進装備を重視したい 3代目・4代目を軸に検討。年式・グレードで装備は異なるため、個体ごとに確認。4代目の後期型は、ハンドル支援機能が強化されたと記載
走りを重視したい X5 M(2009年7月〜)、3代目のX5 M(F85型)、4代目のM50i・M60i xDrive・X5 M Competition。維持費・消耗品・整備費の負担も含めて検討
3列目シートが欲しい 2代目(E70型)で、BMW車として初めて3列目シートが設定された。ただし、個体ごとに装着の有無が異なる可能性があるため、実車で確認。より広い3列シートを求めるなら、X7(下の「ライバル・関連車種」を参照)

💡 ポイント

2代目の途中で、グレード名(3.0si→xDrive30i、4.8i→xDrive48i、そして2010年5月のマイナーチェンジでxDrive35i・xDrive50i)とエンジンが変わっているため、年式が近くても中身が異なります。4代目も、2021年・2022年・2023年にディーゼルのマイルドハイブリッド化やV8の更新がありました。狙う個体の年式・グレード・エンジンの型を、車検証と販売店の説明で確認しましょう。

3. 弱点・注意したいポイント(輸入車の確認事項)

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
2代目のV8ツインターボ(N63B44A・S63B44A) 日本語版Wikipediaには、xDrive50iとX5 Mに搭載された4.4L V8ツインターボには様々な問題があり、深刻なエンジントラブルが多発したと記載。N63エンジンの解説では、初期型は2012年以降に改良型に刷新され、初期ロットを対象に大規模なリコールが実施された(2015年頃〜)と記載。日本での対象車・実施状況は、この情報源では確認できない 該当エンジンの個体は、リコール・改善対策の対応状況を、車台番号でBMW正規ディーラーに確認。エンジン関連の整備記録・保証の内容を必ず確認
ディーゼル車の排出ガス関連装置 2代目のxDrive35dは、尿素SCRシステム・DPFなどを採用と記載。ディーゼル特有の装置がある 警告灯の点灯、整備記録簿での点検歴を確認
PHEVの駆動用バッテリーと充電 3代目xDrive40eのモーターのみの最大走行距離は31km(記載)。4代目xDrive45e・xDrive50eも、駆動用バッテリーを搭載 メーカー・販売店の保証内容と残り期間を書面で確認。自宅・職場の充電環境を事前に確認
ハンドル位置(初代) 初代は、グレードにより右ハンドルのみ・左ハンドルのみ・選択可能と、仕様が異なった 車検証・実車で、ハンドル位置と仕様を確認
初代の追突安全性の評価 米国のIIHSの2006年度調査で、後方からの追突時の安全性が「POOR」と評価されたと記載 購入する年式・仕様の安全装備を、販売店で確認
部品代・整備費(輸入車全般) 一般に、国産車より部品代・整備工賃が高くなる傾向がある。車格が大きく、タイヤ・ブレーキなどの消耗品の負担も大きくなりがち 整備記録簿の内容と、次回車検・消耗品交換の見積もりを確認
公表リコールの有無(全世代) 上記以外の公表リコールは、今回参照した情報源には記載がなかった 車台番号で国土交通省・BMW正規ディーラーに確認し、対応済みかを確認

⚠️ 注意

「2代目のV8は必ず壊れる」「4代目なら安心」といった決めつけは避け、個体ごとの整備記録・リコール対応・保証内容で判断してください。N63エンジンに関する記載は、日本語版Wikipediaの解説(海外の状況を含む)に基づくもので、日本国内での対象車両・対応状況は、BMW正規ディーラーへの確認が必要です。

4. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 世代(E53・E70・F15・G05)・年式・グレード・エンジンの型が用途に合っているか確認した

☑️ 正規ディーラー・専門店での整備記録簿の有無と内容を確認した

☑️ メーカー系の認定中古車か、一般の中古車販売店経由かを確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ 保証(メーカー保証・販売店保証)の内容と残り期間を確認した

☑️ リコール・改善対策(2代目V8ツインターボの対応を含む)の対応状況を、車台番号で確認した

☑️ PHEVは駆動用バッテリーの保証と充電環境を、ディーゼルは排出ガス関連の警告灯・整備歴を確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

世代・エンジンと予算の目安を決める

ガソリン・ディーゼル・PHEV・Mモデルから、用途と維持費の許容範囲で絞ります。

2

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ世代・グレード・走行距離で、整備記録・保証・車両状態を比べます。

3

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って、警告灯・電装品・足回りの状態まで確認します。

4

リコール・保証を車台番号で確認する

対応済みかどうかは、記録簿と正規ディーラーの両方で確認します。

5

総額で判断する

車両価格+諸費用+次回車検・整備・消耗品の費用を比べます。

5. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
自動車税(種別割) 排気量ごとに税額が決まる。X5は世代・グレードで、直列6気筒(約3.0L)、V8(4.4L・4.8L)、2.0L直4のPHEVなど排気量が異なる。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認(登録時期によって扱いが異なる場合がある)
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。車重・車格が大きい車、輸入車は、重量税や整備費用も高めになる傾向がある。詳しくは、SUV・大型車の車検費用の記事を参照
任意保険・車両保険 型式・等級・使用状況で異なる。輸入車は車両保険料が国産車より高くなることがある。複数社の見積もりで比較
燃料代・電気代 ガソリン・ディーゼル(軽油)の別、走行の仕方で変わる。PHEVは充電の方法・頻度で費用が変わる。使用燃料は、取扱説明書や車検証で確認
消耗品 タイヤ・ブレーキ・バッテリー類は、車格が大きい分、サイズ・グレードで費用が異なる

6. ライバル車・関連車種との比較

📊 ライバル・兄弟車

車種 位置づけ 詳しいガイド
メルセデス・ベンツ GLE 同じクラスのプレミアムSUVとして、比較されやすい GLE中古車ガイド
レクサス RX 国産のプレミアムSUV。保証・整備体制を重視する方の選択肢 RX中古車ガイド
アウディ Q7 3列シートに対応する大型プレミアムSUV Q7中古車ガイド
BMW X7 X5より一回り大きいフルサイズSUV。日本語版Wikipediaでは、BMW車で初めて3列目シートを設定したのは2代目X5(E70型)と記載 X7中古車ガイド
BMW 5シリーズ 初代X5は、5シリーズ(E39)をベースに、多くの構成部品を流用している 5シリーズ中古車ガイド
BMW X3 X5より一つ下のクラスのBMW製SUV X3中古車ガイド

7. よくある質問

Q. X5は、どの世代を選べばよいですか?

A. 予算を抑えたい場合は初代・2代目も候補ですが、年式が古く、2代目のV8ツインターボには特に確認したい記載があります。安全装備や電動化(PHEV)を重視するなら3代目・4代目が候補です。世代・年式で搭載エンジンとグレードが変わるため、個体ごとに確認しましょう。

Q. 2代目X5のV8(xDrive50i・X5 M)は避けたほうがよいですか?

A. 日本語版Wikipediaには、4.4L V8ツインターボ(N63B44A・S63B44A)に様々な問題があり、エンジントラブルが多発したと記載されています。一概に避ける必要はありませんが、リコール・改善対策の対応状況、エンジン関連の整備記録、保証の有無を、車台番号で必ず確認しましょう。

Q. X5のディーゼルは、いつから選べますか?

A. 日本語版Wikipediaでは、2012年1月18日に、BMWの日本市場初のディーゼル車(アルピナを除く、右ハンドル車としても初)として、2代目の「xDrive35d BluePerformance」を導入したと記載されています。以降の世代にもディーゼルの設定があります。

Q. 現行のX5(G05型)を選ぶ場合、何に気をつければよいですか?

A. 2026年6月に「ファイナル・エディション」が追加され、7月には新型X5のプレスキットも公開されています。G05型は、2023年前後の後期型で外観・装備・エンジンの構成が変わっています。年式・仕様(ガソリン・ディーゼル・PHEV・Mモデル)を先に決め、保証と整備記録を確認しましょう。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。

まとめ

BMW X5は、初代から4代目まで、エンジン・電動化・安全装備が大きく異なります。特に2代目のV8ツインターボは、日本語版Wikipediaに問題点の記載があるため、リコール・改善対策の対応状況と整備記録を車台番号で必ず確認しましょう。PHEVやディーゼルを選ぶ場合は、バッテリー保証・充電環境・排出ガス関連の整備歴も大切です。世代・年式・条件をそろえて候補を比べ、正規ディーラー・専門店での整備記録と実車確認、総額で判断するのが、失敗しないコツです。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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