Photo: Kazyakuruma / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
日産 アリアは、日産初のクロスオーバーSUVタイプの電気自動車(EV)です。2020年7月に発表され、国内の発売は2022年に始まりました。前後2基のモーターを制御する四輪制御技術「e-4ORCE」が特徴で、バッテリー容量の違うB6(66kWh)とB9(91kWh)があります。中古車では、バッテリーの保証・状態、充電環境、グレードと装備が確認ポイントです。この記事では、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 2020年7月15日に発表。2021年6月4日に予約注文を開始し、B6(前輪駆動)の発売は2022年3月18日予定から5月12日に延期(先行のB6 limitedは2022年1月27日)
✔ バッテリーは66kWh(B6)と91kWh(B9)。駆動は前輪駆動(2WD)と、前後モーターのe-4ORCE
✔ 2022年8月にB6が一時受注停止。2024年3月にB6の受付再開と、B9系・NISMO・B9 e-4ORCE プレミアなどを発表
✔ 2025年12月22日にマイナーチェンジを発表(標準モデルは2026年2月20日、NISMOは3月19日に順次発売)。フロントフェイスが一新
✔ 左フロントフェンダーに急速充電ポート(CHAdeMO)、右に普通充電ポート(SAE J1772)を装備
📑 目次
1. アリアの概要と、年式・グレードの違い
📊 アリアの概要(日本語版Wikipedia等の公開情報)
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 発表・発売 | 2020年7月15日に発表。2021年6月4日に予約注文開始。B6の発売は2022年5月12日(当初は3月18日予定) | 初期は半導体不足などの影響で、生産・納期が遅れた(日本語版Wikipedia記載) |
| グレード | B6(66kWh・前輪駆動)、B6 e-4ORCE、B9(91kWh)、B9 e-4ORCE。上級のB9 e-4ORCE プレミア(2024年3月追加)、NISMO(2024年3月に正式発表・6月発売予定)、限定車「limited」 | limitedは、ナッパレザーシート・パノラミックガラスルーフ・プロパイロット2.0などを標準装備(2021年発表時の記載) |
| ボディサイズ | 全長4,595mm・全幅1,850mm・全高1,655mm | 5ドアのクロスオーバーSUV。タイヤは235/55R19または255/45R20 |
| 充電ポート | 左:急速充電(CHAdeMO)、右:普通充電(SAE J1772) | 日本語版Wikipediaに、バッテリーは最大130kWとの記載(急速充電の出力か電池出力かは要確認) |
| 運転支援 | プロパイロット2.0(装着車)、プロパイロット リモート パーキングなど | 標準装備かオプションかは、グレード・年式で異なる。装備表で確認 |
| 最近の動き | 2024年3月:B6の受注再開、B9系を正式発売。2025年12月:マイナーチェンジ(フロントフェイス一新・20インチホイールの新意匠) | 標準モデルは2026年2月20日、NISMOは2026年3月19日に順次発売 |
📌 補足
「アリアは2020年に発売」という記述を見かけることがありますが、2020年7月は発表で、日本での発売は2022年です(B6 limitedが2022年1月27日、B6が2022年5月12日)。中古車の年式は、おおむね2022年〜となります。初度登録年によって、装備・保証の残り期間が異なります。
2. 選び方(目的別)
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 航続距離・バッテリーを重視したい | 大容量のB9(91kWh)が候補。ただし、実際の航続距離は、季節・走り方・バッテリー状態で変わる。カタログ値は、メーカー公式で確認 |
| 雪道・走行安定性を重視したい | e-4ORCE(前後モーターと4輪ブレーキの統合制御)搭載グレードが候補。FF(B6・B9)との違いは、試乗で確認 |
| 高速道路の運転支援を重視したい | プロパイロット2.0装着車(limited、B9 e-4ORCE プレミアなどでは標準装備の設定)。装着の有無は、車両ごとに確認 |
| 上質さ・内装を重視したい | 本革シート・パノラミックガラスルーフの有無、内装色を、実車で確認 |
| 高性能仕様が気になる | NISMOは2024年3月に正式発表(6月発売予定)。専用装備の状態と、改造の有無を確認 |
| 補助金・税制を活用したい | 国・自治体の制度は、年度・地域・条件で異なる。中古車が対象になるかは、制度ごとに異なるため、購入前に自治体・販売店で確認 |
💡 ポイント
EVは、自宅の充電環境が使い勝手を大きく左右します。アリアは急速充電(CHAdeMO)と普通充電(SAE J1772)の2つのポートがあります。「自宅・職場で普通充電できるか」「よく走る距離で足りるか」を、購入前に整理しておくと安心です。
3. 弱点・注意したいポイント(バッテリー・充電)
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 駆動用バッテリーの状態・保証 | EVは、年数・走行距離・使用状況(充電の仕方など)により、バッテリーが劣化する。劣化の度合いは個体差が大きい | メーカー保証の残り期間・内容と、バッテリー状態の診断(販売店で確認可能か)を確認 |
| 充電口・充電ケーブル | 急速充電(左)・普通充電(右)の2つのポートがある。充電に関わる部品の状態・付属品の有無は、車両ごとに異なる | 両方の充電口の状態、付属の充電ケーブルの有無を、実車で確認 |
| 大径タイヤ・ホイール | 19インチ(235/55R19)または20インチ(255/45R20)を装着。摩耗・傷は車両ごとに異なる | タイヤの残り溝・ホイールの傷を、実車で確認 |
| ガラスルーフ・ハンズフリーバックドア | パノラミックガラスルーフ・ハンズフリーセンサー付きバックドアは、装着車のみ。作動の不具合は、個体差 | ルーフシェード・バックドアの動作を、実車で確認 |
| 初期の個体(2022年式) | 半導体不足などで、生産・納期が遅れた時期がある。年式・仕様で装備の細部が異なる可能性 | 装備表と、車両の実際の装備を照合 |
| リコール・改善対策 | 公表リコールの有無は、車台番号ごとに異なる(今回確認した公開情報には、アリアのリコールの記載はなかった) | 車台番号で、国土交通省のリコール情報・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
EVのバッテリー・充電に関する仕様や保証の内容は、年式・グレードで異なる場合があります。この記事の内容だけで判断せず、メーカー公式カタログ・保証書・販売店の説明で、必ず最新の内容を確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ グレード(B6/B9、2WD/e-4ORCE)と、バッテリー容量(66/91kWh)を確認した
☑️ 駆動用バッテリーの保証内容と残り期間を確認した
☑️ バッテリー状態の診断結果(または診断の可否)を確認した
☑️ 急速・普通の両方の充電口と、付属の充電ケーブルを確認した
☑️ プロパイロット2.0等の装備の有無と、警告灯の点灯を確認した
☑️ 自宅・職場の充電環境と、普段の走行距離を整理した
☑️ 整備記録簿・事故歴・修復歴を確認した
☑️ 試乗で、異音・警告灯・モーター駆動の加速・減速感を確認した
🧭 購入の進め方
充電環境と走行距離の目安を整理する
自宅・職場で充電できるか、よく走る距離はどのくらいかを考えます。
グレードと駆動方式を決める
B6かB9か、2WDかe-4ORCEかを整理します。
候補を複数探し、保証内容を比べる
同じグレード・年式・走行距離で、車両状態とバッテリー保証を比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する
見積もりの内訳を、必ず確認します。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | EVの税制上の扱いは、登録時期や制度で異なる場合がある。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認 |
| 車検費用 | 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 電気代・充電費用 | 自宅で充電する場合は電気代、外出先で充電する場合は充電サービスの料金が必要。契約プランで異なるため、自宅の契約を確認 |
| タイヤ | 大径タイヤのため、交換時の銘柄・サイズを、購入前に確認しておく |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較 |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| トヨタ bZ4X | 同クラスの電動SUV | bZ4X中古車ガイド |
| スバル ソルテラ | bZ4Xの姉妹車の電動SUV | ソルテラ中古車ガイド |
| 日産 リーフ | 同じ日産の、コンパクトなEV | リーフ中古車ガイド |
| レクサス RZ | 高級ブランドの電動SUV | レクサス RZ中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| 日産公式(リコール情報) | 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます |
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
まとめ
アリアは、2020年に発表され、2022年に発売された日産初のクロスオーバーSUVタイプのEVです。66kWhのB6と91kWhのB9、前輪駆動とe-4ORCEから選べます。中古車では、駆動用バッテリーの保証・状態、充電口とケーブル、充電環境、装備の有無を確認し、実車確認と総額で比べて選びましょう。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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