Photo: Ethan Llamas / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
トヨタ ハイラックスは、世界各国で販売されているピックアップトラックです。日本では2004年にいったん販売を終えたあと、2017年9月に8代目が13年ぶりに復活しました。2024年10月に日本仕様の生産・販売は当面休止されましたが、2026年5月28日に9代目(GUN226型)の日本仕様が発売されています。中古車では、主に2017年〜2024年の8代目(GUN125型)が対象になります。この記事では、日本仕様の年式ごとの違いと確認したい点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 日本仕様の8代目は2017年9月12日に発売。タイからの輸入で、車検証上の車名は「TMTハイラックス」。ボディは4ドアのダブルキャブのみ
✔ 全車が1ナンバー(普通貨物車)登録で、サイドアンダーミラーを装備。全長5,335mm・全幅1,855mm
✔ 8代目の日本仕様は、2.4Lディーゼルターボ(2GD-FTV型、150PS/400N・m)と6速AT、パートタイム4WD
✔ 2020年8月のマイナーチェンジでWLTCモードに対応。2021年10月には「X」にも安全装備を拡大し、2023年9月に「X」は廃止(「Z」のみ)
✔ 2024年10月22日に日本仕様の生産・販売を休止し、2026年5月28日に9代目(2.8Lの1GD-FTV型)で再開
📑 目次
1. 世代の早見表と、日本仕様の年式ごとの違い
📊 ハイラックスの世代別早見表
| 世代・型式 | 時期 | 日本での扱い | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 〜6代目(10系〜140/150/160/170系) | 1968年〜2004年 | 日本向けに生産・販売。6代目は2004年7月に国内販売をいったん終了 | 6代目(1997年9月〜)は、パーソナルユース仕様が「スポーツピックアップ」と名づけられた |
| 7代目 | 2004年〜2015年 | 日本市場には導入されなかった(IMVシリーズ) | 世界戦略車「IMVシリーズ」の一車種として、タイ・アルゼンチン・南アフリカなどで生産 |
| 8代目 GUN125型 | 2015年5月(タイで発表)〜。日本仕様は2017年9月12日〜2024年10月22日(販売休止) | 日本仕様は「TMTハイラックス」。ダブルキャブのみ。全車1ナンバー | 新開発のフレーム。前がダブルウィッシュボーン式コイルスプリング、後ろが車軸式半楕円リーフスプリング(日本仕様の記載) |
| 9代目 GUN226型 | 2025年11月10日(タイで発表)〜。日本仕様は2026年5月28日〜 | 約1年7か月ぶりに販売再開。8代目と同じく、4ドアのダブルキャブのみ | 2.8Lの1GD-FTV型に換装。電動パワーステアリング・電動パーキングブレーキ・ブレーキホールドなどを採用 |
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📊 日本仕様(8代目・9代目)の年式・改良の早見表
| 時期 | 区分 | 主な内容 | 中古車選びでの見方 |
|---|---|---|---|
| 2017年9月12日 | 日本仕様(8代目)発売 | 「X」と「Z」の2グレード。Xはビジネスユースを見据えたシンプルな仕様で、17インチのスチールホイール・ハロゲンヘッドランプ。Zは17インチのアルミホイール・LEDヘッドランプ(ヘッドランプクリーナー付)・プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知)・レーンディパーチャーアラート・アクティブトラクションコントロール・ダウンヒルアシストコントロールなどを装備 | 初期型は、Zとの装備差が大きい。年式・グレードの装備を確認 |
| 2018年11月12日発表(12月17日発売) | 特別仕様車「Z Black Rally Edition」 | 誕生50周年の記念仕様。18インチのホワイトレタータイヤ・ブラック塗装のアルミホイール・専用のブラック基調の意匠 | 専用装備の状態と、標準仕様に戻されていないかを確認 |
| 2019年6月4日発表(6月24日発売) | 一部改良 | Zの安全装備を強化。プリクラッシュセーフティが夜間の歩行者・昼間の自転車運転者にも対応。レーンディパーチャーアラートに、逸脱抑制のヨーアシスト機能を追加。レーダークルーズコントロール・ロードサインアシスト・先行車発進告知機能も装備。リアデフロックは全車標準装備に | 安全装備を重視するなら、この改良以降が目安 |
| 2020年8月19日 | マイナーチェンジ | フロントフェイスを台形の大型グリルに変更。Xにもオプティトロンメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを装備。ディーゼルエンジンの改良とアイドリングストップシステムの搭載で燃費が向上し、WLTCモードによる燃料消費率と、平成30年排出ガス規制に適合。Zは、クリアランスソナー&バックソナー・オートLSDも追加 | 燃費・排出ガスの表記(WLTCモード)や、装備を重視するなら、この年式以降 |
| 2021年10月8日 | 一部改良、「Z GR SPORT」追加 | Xにも、プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知)とレーンディパーチャーアラート(ヨーアシスト付)を拡大装備。Zはエアコンに左右独立温度コントロール機能を追加。「Z GR SPORT」は、専用オーバーフェンダーで全幅が1,900mmのワイドボディ。18インチアルミホイール・専用シート・パドルシフト・8インチのディスプレイオーディオなどを装備 | GR SPORTは、全幅1,900mmとなる。駐車環境への適合に注意 |
| 2023年9月28日 | 一部改良 | Zに、パノラミックビューモニター・バックモニター・ナビゲーション機能付きディスプレイオーディオを標準装備。ボディカラーの白系を、プラチナホワイトパールマイカ(メーカーオプション)に差し替え。「X」は廃止 | 以降は「Z」のみの設定 |
| 2023年12月22日発表(2024年5月発売予定) | 特別仕様車「Z Revo ROCCO Edition」 | ラジエーターグリル・フロントバンパーを専用意匠に。テールゲートにリフトアシスト、デッキバー(照明付)、専用のオーバーフェンダーなどを装備 | 専用装備の状態と、標準仕様に戻されていないかを確認 |
| 2024年10月22日 | 日本仕様の生産・販売を休止 | 日本仕様向けの生産・販売を当面休止(9代目で、2026年5月28日に再開) | 新車としては、休止期間がある。年式・在庫状況は、販売店で確認 |
| 2026年5月28日 | 9代目の日本仕様 | 「Z」と「Z Adventure」。エンジンは2.8Lの1GD-FTV型で、204PS(150kW)/51kgf・m(500N・m)(8代目より54PS・100N・mアップ)。6速AT・パートタイム4WD・電動パワーステアリング・電動パーキングブレーキ。Toyota Safety Senseの機能を拡充 | 発売直後の新型。中古車としての流通は、販売店で確認 |
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📌 補足
日本仕様の8代目のエンジンは、2GD-FTV型の2.4L直列4気筒ディーゼルターボ(150PS/3,400rpm、40.8kgf・m/1,600〜2,000rpm)で、6速ATを組み合わせます。ダイヤル操作で駆動方式を選択できるパートタイム4WDシステムを備えます。
2. 目的別の選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 安全装備を重視したい | 2019年6月の改良でZにレーダークルーズコントロールなどが加わり、2021年10月の改良でXにもプリクラッシュセーフティなどが拡大された。年式・グレードで差があるため、装備を個別に確認 |
| 悪路走破性・装備を重視したい | パートタイム4WD(ダイヤル操作)。リアデフロックは2019年6月から全車標準。Zにはアクティブトラクションコントロール・ダウンヒルアシストコントロールがある |
| 燃費・排出ガス対応を重視したい | 2020年8月のマイナーチェンジで、ディーゼルの改良とアイドリングストップシステム搭載によって燃費が向上し、WLTCモードに適合した。それ以前の年式は、燃費表記の基準が異なる |
| ナビ・カメラなどの装備を重視したい | 2023年9月の改良で、Zにパノラミックビューモニター・バックモニター・ナビ機能付きのディスプレイオーディオが標準装備された。それ以前の年式は、装備が異なる |
| 特別仕様・見た目で選びたい | Z Black Rally Edition(2018年12月発売)、Z GR SPORT(2021年10月〜、全幅1,900mm)、Z Revo ROCCO Edition(2024年5月発売予定と発表)。専用装備の状態を確認 |
| 最新の仕様がよい | 9代目(2026年5月28日〜)は、2.8L・204PS/500N・m、電動パーキングブレーキなどを採用。中古車としての流通は、販売店で確認 |
💡 ポイント
日本仕様のボディは、4ドアの「ダブルキャブ」のみです(シングルキャブ・エクストラキャブは、日本仕様では確認できませんでした)。全長は5,335mm、全幅は1,855mm(GR SPORTは1,900mm)で、サイドアンダーミラーを装備します。駐車環境・道幅への適合は、実車で確認しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 下回り(フレーム・足回り) | 新開発のフレームに、前がダブルウィッシュボーン、後ろがリーフスプリングの構成。悪路・雪道・海沿いなどの使用環境で、下回りの状態が変わる | サビ・損傷・オイル漏れ、リフトアップなどの改造歴を確認 |
| ディーゼルの排出ガス浄化装置 | 2.4Lディーゼルターボ(2GD-FTV型)は、DPR(排出ガス浄化装置)や尿素SCRシステムを採用している | 関連する警告灯・点検歴を確認。尿素SCRシステムの扱い(尿素水の補充・警告表示)を、取扱説明書・販売店で確認 |
| 登録区分(1ナンバー・普通貨物車) | 日本仕様は全車1ナンバー。乗用車とは、税・車検などの扱いが異なる場合がある | 車検証の登録区分・使用目的、車検の残り期間を確認 |
| 大きなボディ・視界 | 全長5,335mm、全幅1,855mmで、サイドアンダーミラーを装備 | 駐車環境・取り回し・視界を、実車で確認 |
| タイ製の輸入車 | 日本仕様は、タイから輸入。製造事業者・車検証上の車名は「Toyota Motor Thailand」で、正式な車名は「TMTハイラックス」 | 書類上の名称を確認。部品・整備の受け入れは、販売店で確認 |
| 荷台の使用・カスタム | 荷台に荷物を積んでの使用や、荷台まわりのカスタムによって、状態が異なる | 荷台の傷・ゆがみ・改造の有無、荷台まわりの装備を確認 |
| 公表リコールの有無 | トヨタ公式のリコール等情報に、8代目で2020年12月2日届出(届出番号4852、ブレーキブースタ関連、対象4,087台)の1件があります(2026年10月時点。現行9代目の届出は確認できていません) | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 下回り(フレーム・足回り・マフラー)のサビ・損傷・オイル漏れを確認した
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ ディーゼルの排出ガス浄化装置(DPR・尿素SCR)に関する警告灯・点検歴を確認した
☑️ 登録区分(1ナンバー)と、車検の残り期間を確認した
☑️ パートタイム4WD・デフロックの作動を確認した
☑️ 荷台の傷・改造(リフトアップ・荷台まわり)の有無を確認した
☑️ 試乗で、異音・振動・変速・乗り心地を確認した
☑️ 駐車環境・取り回し(全長5,335mm・全幅1,855mm)を確認した
🧭 購入の進め方
年式・グレード(X・Z・特別仕様)と予算の目安を決める
安全装備・装備の新しさ・価格のバランスを考えます。
候補を複数探し、条件をそろえて比べる
同じ年式・グレード・走行距離で、車両状態を比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する
見積もりの内訳を、必ず確認します。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 日本仕様は全車1ナンバー(普通貨物車)。登録区分によって、税・車検の扱いが乗用車と異なる場合がある。具体額・期間は、当サイトの税額表の記事と、販売店で確認 |
| 車検費用 | 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、SUV・大型車の車検費用の記事を参照 |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較 |
| 燃料代・電気代 | ディーゼル車(軽油)。燃費の数値は、参照した情報源では確認できなかった。使い方(積載・牽引・悪路)で大きく変わる |
| タイヤ・荷台まわり | グレードでタイヤサイズが異なる(情報源では、Xが17インチのスチールホイール、Zが17インチのアルミホイール、Black Rally EditionとGR SPORTが18インチ)。交換時のサイズ・費用を確認 |
6. ライバル・関連車との比較
📊 ライバル・関連車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| トヨタ タンドラ | 2026年4月から、トヨタが輸入する日本仕様の販売が始まった、フルサイズのピックアップ。ハイラックスと並ぶ、国内で新車の正規販売があるピックアップ(情報源の記述) | タンドラ中古車ガイド |
| 三菱 トライトン | 情報源では、2026年5月時点で、国内全メーカーで新車として正規販売されているピックアップは、ハイラックス・タンドラ・トライトンのみとされている | 当サイトの中古車ガイドは、現時点で確認できていません |
| トヨタ ランドクルーザー | 情報源では、ハイラックスと並んで、国際連合機関やNGOが過酷な環境での支援活動に使う車として挙げられている、トヨタの4WD車 | ランドクルーザー中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| トヨタ公式(車台番号検索) | 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます |
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
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まとめ
ハイラックスの日本仕様は、2017年に13年ぶりに復活した8代目が中心で、2023年9月に「X」が廃止され「Z」のみになり、2026年5月に9代目が発売されました。ダブルキャブのみ・1ナンバー・タイ製の輸入車という特徴を踏まえ、下回りの状態・ディーゼルの排出ガス浄化装置・登録区分・駐車環境を、実車と記録で確認しましょう。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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