Photo: Thom Bar / Wikimedia Commons, CC BY 4.0
ホンダ プレリュードは、1978年に登場したスポーティなクーペで、2025年9月5日に24年ぶりに6代目として復活しました(日本語版Wikipediaの記載)。中古車で探す場合、2025年発売の現行6代目と、2001年までに販売された初代〜5代目では、確認すべきことがまったく異なります。この記事では、世代ごとの違いと、選び方・確認したいポイントを、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 初代(1978年11月)〜5代目(1996年11月〜2001年6月)は2ドアノッチバッククーペ。6代目(2025年9月5日発売)は3ドアファストバッククーペ
✔ 6代目は2.0L直噴エンジン(LFC型)とモーター(H4型)を組み合わせた2モーターの「e:HEV」。トランスミッションはなく、「Honda S+ Shift」が仮想の8段変速を可能にする
✔ 6代目のHonda SENSINGは16の機能を搭載(専用セッティング)。2026年8月20日に特別仕様車「2027 Limited Edition」を発売
✔ 3代目は量産乗用車として世界初の機械式4WS。4代目で電動モーター駆動の電子制御式に変更
✔ 発売から日が浅い6代目は長期の傾向が不明。旧型は20年以上前のクルマとして、経年劣化の確認が中心になる
1. 世代の早見表
📊 プレリュードの世代別早見表
| 世代・型式 | 販売時期 | エンジン・出力(情報源の記載) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 初代 SN | 1978年11月24日〜1982年 | EK型。90→95→97PSと進化 | ベルノ店専売で登場。日本車初の電動サンルーフ。生産台数の約80%が日本国外向け |
| 2代目 AB/BA1 | 1982年11月26日〜1987年 | ES型 125PS(MT)/120PS(AT)。1985年6月にB20A型の「2.0Si」(BA1)を追加 | リトラクタブル・ヘッドライト、フロント・ダブルウィッシュボーン。「デートカー」を生んだ。日本初の4輪ABSをオプション設定 |
| 3代目 BA4/5/7 | 1987年4月9日〜1991年 | B20A型(16バルブDOHCと12バルブSOHC) | 量産乗用車として世界初の機械式4WS(BA5型)。1989年11月に「インクス」追加。1990年10月に3ナンバーの特別仕様車「Si States」(BA7型、3,000台限定) |
| 4代目 BA8/9/BB1/2/3/4 | 1991年9月20日〜1996年11月 | F22B型とH22A型 | スポーツクーペにコンセプトを変更。4WSは電動モーター駆動の電子制御式に。1993年9月のマイナーチェンジで乗車定員が4名から5名に |
| 5代目 BB5/6/7/8 | 1996年11月7日〜2001年6月 | 「Type S」「SiR S spec」は220PS。ATTS(左右駆動力分配システム)を「Type S」に搭載 | 日本国内販売台数13,924台(BB5:3,700台/BB6:5,498台/BB7:1,261台/BB8:3,465台)。2001年6月にインテグラに統合される形で販売終了 |
| 6代目 BF1 | 2025年9月5日〜現行 | LFC型 2.0L直噴+H4型モーターの2モーターハイブリッド「e:HEV」 | 3ドアファストバック(テールゲート式)。「Honda S+ Shift」搭載。Honda SENSING(16機能)。9インチHonda CONNECTディスプレイ |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
日本語版Wikipediaには、5代目の後、2001年に一度販売を終え、2025年に6代目として復活した、と記載されています。復活した6代目は、旧型までの2ドアノッチバックとは異なる3ドアファストバックです。
📊 現行6代目(BF1)の主な仕様
| 項目 | 6代目 BF1の内容(日本語版Wikipediaの記載) |
|---|---|
| パワートレイン | 排気量2.0Lの直噴エンジン(LFC型)とH4型モーターを組み合わせた2モーターの「e:HEV」。モーター駆動のためトランスミッションはなく、「Honda S+ Shift」が加減速時にエンジン回転数を制御して、仮想の8段変速を可能にする |
| 環境性能 | 「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定。2030年度燃費基準95%達成車 |
| ボディと室内 | 3ドアファストバックでテールゲート式。リアシートは6:4分割可倒式で、ゴルフバッグや1,920mm以下のサーフボードなどの積載が可能。床面ボード下にも収納あり |
| 安全運転支援 | Honda SENSINGは専用セッティングを施して初導入。フロントワイドビューカメラ、前後8か所のソナーセンサー、リアバンパー内側のレーダーで構成され、衝突軽減ブレーキ、踏み間違い衝突軽減システム、急アクセル抑制機能など16の機能を搭載 |
| 装備 | 9インチHonda CONNECTディスプレイ(Google搭載)。8スピーカーの「BOSEプレミアムサウンドシステム」を標準装備 |
| ボディカラーと特別仕様 | ムーンリット・ホワイトパール(有料色)、メテオロイドグレー・メタリック(有料色)、クリスタルブラック・パール、フレームレッドの4色。「Honda ON」向け限定モデル「Honda ON Limited Edition」は2トーン仕様。2026年6月に特別仕様車「2027 Limited Edition」を発表(8月20日発売) |
2. 目的別の選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 新しいモデルに乗りたい | 現行6代目(2025年9月〜)。2モーターe:HEV、Honda SENSING(16機能)、Honda CONNECT等を搭載。年式・特別仕様車(2027 Limited Edition、Honda ON Limited Edition)で仕様が異なるため、個体の装備を確認 |
| 荷物を積みたい・普段使いしたい | 6代目はテールゲート式で、リアシートが6:4分割可倒式。旧型(2ドアノッチバック)との大きな違い。実車でシートを倒して、積載のしかたを確認 |
| ハイブリッドの走りに興味がある | 6代目は、トランスミッションがなく、「Honda S+ Shift」が仮想の8段変速を行う。加減速時の感覚は好みが分かれるため、試乗で確認 |
| 歴代のプレリュードに乗りたい | 初代〜5代目は、生産・販売終了から20年以上たったクルマ。世代ごとにキャラクターが異なる(2・3代目はデートカー、3代目は4WS、5代目はATTSや220PSのType S等) |
| 4WS・ATTSなどの機構に関心がある | 3代目の機械式4WS(BA5型)、4代目以降の電動モーター駆動の電子制御式4WS、5代目Type SのATTSは、作動状態の確認が大切。整備できる専門店の有無も確認 |
| 保証・安心感を重視する | 新しい世代ほど、メーカー系の認定中古車や販売店保証を選べる可能性がある。保証内容・ハイブリッドシステムの保証は、販売店・メーカー公式情報で確認 |
💡 ポイント
同じ「プレリュード」でも、6代目と旧型は別のクルマです。年式・型式を最初に確認し、どちらの世代を見ているかを意識して比べましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 6代目:長期の傾向が不明 | 2025年9月発売の新しいモデルで、長期間使った場合の傾向は蓄積されていない | 保証の内容と残り期間、点検・整備の記録、リコール対応状況を確認 |
| 6代目:ハイブリッドシステムの保証 | e:HEV(2モーターハイブリッド)を搭載。駆動用バッテリー・ハイブリッド機構の保証は、販売店や制度で異なる | 保証書・販売店の説明で、ハイブリッド機構の保証内容と期間を確認 |
| 6代目:仮想変速(S+ Shift)の感覚 | トランスミッションを持たず、エンジン回転数の制御で仮想の8段変速を行う。感じ方は個人差がある | 試乗で、加減速時の感覚・違和感がないかを確認 |
| 旧型(初代〜5代目):経年劣化 | 20年以上前のクルマのため、ゴム類・内装・電装・サンルーフ・リトラクタブルヘッドライト(2代目)などに劣化が出ていることがある(一般的な傾向) | 整備記録簿・修理履歴、サンルーフ・ヘッドライト・パワーウィンドウなどの作動を実車で確認 |
| 旧型:4WS・ATTSの状態 | 3代目以降の4WS、5代目Type SのATTSなど、特有の機構がある | 専門店で作動確認・整備履歴を確認。異音・警告灯・低速時の挙動を試乗で確認 |
| 旧型:サビ・修復歴 | 年数が経過しているため、下回り・ボディのサビや、過去の修復が問題になりやすい | 下回り・ボディのサビ、修復歴の有無を確認 |
| リコール | 情報源(日本語版Wikipedia)にプレリュードのリコールの記載はなし | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
旧型の部品供給や整備の可否は、車種・部位で異なります。購入前に、整備を任せられる店があるか、必要な部品を入手できるかを確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 車検証の型式(BF1、BB5〜8、BA8〜BB4、BA4/5/7、AB/BA1、SNなど)と年式で、世代を確認した
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ (6代目)ハイブリッドシステムの保証内容と、残り期間を確認した
☑️ (6代目)試乗で、「Honda S+ Shift」の感覚・加減速・異音・警告灯を確認した
☑️ (6代目)Honda SENSING等の安全装備の作動と、警告灯を確認した
☑️ (旧型)サンルーフ・ヘッドライト・電動装備・4WSなどの作動を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無と、下回り・ボディのサビを確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代を決める
現行6代目か、旧型(初代〜5代目)かを最初に決めます。確認すべきことが大きく変わります。
候補を条件そろえて比べる
同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態・保証内容を比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って、外装・内装・機関を確認します。
総額で判断する
車両価格+諸費用+保証・次回車検の費用の見積もりを、内訳まで確認します。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税 | 排気量で区分が決まる。車検証の排気量に対応する区分を、当サイトの税額表の記事で確認。2019年10月以降の登録かどうかで、新旧の税率が異なる点にも注意 |
| 車検費用 | 法定費用に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 燃料代 | 6代目はハイブリッドで、2030年度燃費基準95%達成車(情報源の記載)。旧型は世代・仕様で異なるため、公式カタログで確認 |
| 整備・消耗品 | 旧型は、部品供給や整備できる店の有無で、費用が大きく変わる。購入前に見積もりを確認 |
| 任意保険 | 型式・等級・年齢条件で異なる。複数社の見積もりで比較 |
6. ライバル・関連車種との比較
📊 ライバル・関連車種
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| スバル BRZ | スポーティなクーペ。プレリュードと比べられる候補として、当サイトで用意しているガイド | BRZ中古車ガイド |
| マツダ ロードスター | スポーツカーの候補(オープン2シーター) | ロードスター中古車ガイド |
| 日産 フェアレディZ | スポーツカーの候補 | フェアレディZ中古車ガイド |
| ホンダ シビック タイプR | 同じホンダのスポーツモデル。日本語版Wikipediaには、SUPER GT・GT500クラスで2026年シーズンからシビックタイプR-GTの後継としてプレリュードが参戦する、との記載がある(市販車とは駆動方式が異なる) | シビック タイプR中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| ホンダ公式(リコール情報) | 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます |
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
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まとめ
プレリュードは、1978年に登場し、2025年9月に24年ぶりに6代目が復活したホンダのクーペです。現行6代目は2モーターのe:HEVを搭載する新しいモデルで、保証・ハイブリッドシステムの保証・リコール対応の確認が中心になります。旧型(初代〜5代目)は20年以上前のクルマとして、経年劣化・サビ・電装や4WSの状態、整備できる店の有無を確認しましょう。世代を最初に決め、実車確認と総額で判断するのが、失敗しないコツです。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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