メルセデス・ベンツ GLS中古車完全ガイド|選び方・弱点・維持費まとめ

Mercedes-Benz GLS

Photo: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0

メルセデス・ベンツ GLSは、GLクラスの後継として登場した大型SUVで、英語版Wikipediaでは同ブランドのSUVラインナップのフラッグシップと記載されています。日本では、GLクラス時代(X164型・X166型)を経て、GLSとして2016年4月に発売開始、2代目のX167型は2020年3月23日に発売開始という流れです。この記事では、世代の見分け方、選び方、大型輸入SUVとして確認したい注意点を、日本語版・英語版Wikipediaの公開情報をもとに整理しました。ただし、日本語版Wikipediaの記載は限られており、マイナーチェンジの年月や日本仕様の細かな装備は確認できていません。

📋 この記事の要点

✔ GLクラス初代(X164型、2006年〜)は、日本では5.5L V8ガソリン「GL550」のみ導入と記載。日本に正規輸入されたのは左ハンドル仕様のみ

✔ GLクラス(X166型)は日本で2013年4月に発売開始。2015年の名称変更で「GLS」となり、日本では2016年4月に発売開始

✔ GLS(X167型)は2019年4月にニューヨーク国際オートショーで発表され、日本では2020年3月23日に発売開始。「GLS 400 d 4MATIC」と「GLS 580 4MATIC スポーツ」の2モデルで導入

✔ 2020年12月15日に「Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+」、2021年7月1日にマイバッハ初のSUV「Mercedes-Maybach GLS 600 4MATIC」を追加

✔ 世代の数え方は資料で異なる(GLSとしては初代X166・2代目X167、GLクラスから通算すると3代目)。型式と初度登録年月で確認

1. 世代の早見表

📊 GLS(GLクラス)の世代別早見表

世代・型式 日本での販売時期 パワートレイン(日本仕様) 主な特徴
GLクラス X164型 2006年〜2012年(世代の年)。日本での導入年月は情報源に記載なし 「GL550」(5.5L V8ガソリン)のみ導入と記載。欧州では4.6L V8・3.0L V6ディーゼル・4.0L V8ディーゼルなども設定 2006年1月のデトロイトショーで発表。日本に正規輸入されたのは左ハンドル仕様のみ。2010年3月3日にマイナーチェンジ(フロントマスク一新、LEDドライビングライト、SRSニーバッグなどを追加)
GLクラス X166型 2013年4月に「GL 550 4MATIC」「GL63 AMG」が日本で発売開始。2015年1月に「GL 350 BlueTEC 4MATIC」を追加 「GL 550 4MATIC」「GL63 AMG」「GL 350 BlueTEC 4MATIC」 2012年4月のニューヨーク国際オートショーで発表
GLS X166型(名称変更後) 2016年4月に日本で発売開始 日本仕様のグレード構成は情報源に記載なし 2015年の名称変更で「GLクラス」から「GLS」に。2015年11月のロサンゼルスオートショーで発表。米国アラバマ州タスカルーサ工場で生産と記載
GLS X167型 2020年3月23日〜(2019年4月のニューヨーク国際オートショーで発表) 発売当初:「GLS 400 d 4MATIC」「GLS 580 4MATIC スポーツ」。2020年12月15日:「Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+」を追加。2021年7月1日:「Mercedes-Maybach GLS 600 4MATIC」を導入 AMGブランドの「AMG GLS 63 4Matic+」と、メルセデス・マイバッハの「マイバッハ GLS 600 4Matic」もラインナップ。マイバッハ初のSUVモデルと記載

※表は横にスクロールできます

📊 参考:英語版Wikipediaの記載(海外仕様)

項目 英語版Wikipediaによる海外仕様(X167型)の記載
エンジン(海外での発売時) 3.0L直6ターボ(GLS 450 4MATIC)、4.0L V8ツインターボ(GLS 580 4MATIC、AMG GLS 63)。いずれもガソリンで、EQ Boostの電気モーター付き。2.9L直6ツインターボディーゼル(GLS 350 d 4MATIC、GLS 450 d 4MATIC)。日本仕様のグレード名(GLS 400 d 4MATIC など)とは異なる
ボディ・装備 ホイールベースは先代より2.3インチ長く、幅は約1インチ広い。最新のGLEと同じアーキテクチャーで、MBUX、12.3インチのデュアルスクリーン、E-Active Body Control、car-to-X通信を備えると記載。日本仕様の装備は、年式・グレードで確認
乗車定員 各世代とも3列シート・7人乗りと記載。日本仕様の乗車定員・シート配列は、グレードで異なる可能性があるため車検証で確認

📌 補足

GLクラスは2015年の車名変更でGLSとなり、GLクラスとしては2代目で終了と記載されています。世代の数え方は資料で異なり、日本語版WikipediaのGLSの項目ではX166型を初代、X167型を2代目と数えています。マイナーチェンジの年月や、X167型の日本仕様の細かな変更内容は、情報源に記載がないため確認できていません。購入時は、車検証の型式・初度登録年月と装備を、販売店に確認してください。

2. 目的別の選び方

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
フルサイズ級の3列SUVを求める GLSは、GLクラス以来の大型SUV。英語版Wikipediaでは各世代とも3列シート・7人乗りと記載。日本仕様の乗車定員は、車検証で確認
ディーゼル X167型の「GLS 400 d 4MATIC」(2020年3月23日〜)。GLクラス時代には「GL 350 BlueTEC 4MATIC」(2015年1月〜)もあった
V8ガソリン・上級仕様 X167型の「GLS 580 4MATIC スポーツ」(2020年3月23日〜)。GLクラス時代は「GL550」(5.5L V8)、「GL 550 4MATIC」(2013年4月〜)
走りを重視(AMG) 「Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+」(2020年12月15日〜)、GLクラス時代の「GL63 AMG」(2013年4月〜)。タイヤ・ブレーキ・保険など維持費が上がりやすい傾向(一般論)
最上級モデル 「Mercedes-Maybach GLS 600 4MATIC」(2021年7月1日〜)。マイバッハ初のSUVと記載。装備・内装・後席の仕様は、個体ごとの仕様書で確認
年式の古いGLクラス・GLS(X166型)を検討 X166型は年式が古く、整備・部品の見通し、保証の有無、状態の個体差が大きい。X164型は日本では左ハンドルのみの導入と記載されており、購入前に仕様の確認が特に大切

💡 ポイント

GLSは、GLクラス(X164型・X166型)、GLS(X166型)、GLS(X167型)と、車名と型式が入り組んでいます。広告の「GLS」だけでなく、型式(X164/X166/X167)と初度登録年月を確認すると、どの世代かがはっきりします。

3. 弱点・注意したいポイント(大型輸入SUVとして)

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
輸入車の整備・部品 メルセデス・ベンツを含む輸入車は、一般に国産車より部品代・整備工賃が高くなる傾向がある。大型SUVは、部品や作業が大きくなりやすく、費用が上がる場合もある(一般論) 整備記録簿(点検記録)の有無と内容、購入店のアフターサービス体制、近隣の整備拠点を確認
正規輸入車か並行輸入車か・ハンドル位置 日本仕様の正規輸入車か並行輸入車かで、保証・リコール対応・整備の受けやすさが変わる場合がある。X164型は、日本では左ハンドル仕様のみ正規輸入と記載 車検証や販売店の説明書面で、正規輸入車かどうかと、ハンドル位置を確認
サスペンション・電子制御 英語版Wikipediaでは、X167型の海外仕様にE-Active Body Controlが挙げられている。日本仕様のサスペンションの種類はグレードで異なる可能性がある 装備の有無を確認し、あれば車高の左右差・異音・警告灯を試乗で確認
電子装備の多さ MBUX、デュアルスクリーンなど、電子装備が多い(英語版Wikipediaの記載、海外仕様)。修理費用が高くなる可能性も(一般論) 試乗時に、ディスプレイ操作・音声認識・各支援装置の作動と、警告灯の点灯を確認
3列目シートの作動 3列シート車は、シートの格納・起こす機構を使う頻度で状態に差が出ることがある(一般論)。作動方式(手動・電動)はグレードで異なる可能性 3列目の起こす・倒す・座る動作、シートベルトの動作を、実車で確認
車体の大きさ・取り回し フルサイズ級の大型SUV。駐車場の寸法(全長・全幅・全高)、立体駐車場の制限に合うかは個別に確認が必要 諸元表の寸法と、自宅・職場の駐車環境を照合。試乗で取り回しを確認
タイヤ・ブレーキなどの消耗品 大型・重量級の車のため、タイヤ・ブレーキの交換費用が国産の小型車より高くなる傾向がある(一般論) タイヤの残り溝・偏摩耗、ブレーキの状態を確認し、交換時の見積もりを取る
リコール・改善対策 公表リコールの有無は、車台番号ごとに異なる。ここでは特定の内容を断定しない 車台番号で、国土交通省・メルセデス・ベンツ日本のリコール情報、正規販売店に確認

⚠️ 注意

大型の輸入SUVは、購入価格だけでなく、整備・タイヤ・保険・駐車場を含めた総額で判断することが大切です。情報源で確認できない年式ごとの仕様は、車検証の初度登録年月と装備一覧を、販売店に確認してください。

4. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 型式(X164/X166/X167)・年式・グレードが希望に合っているか確認した

☑️ 正規輸入車か並行輸入車か、ハンドル位置を、書面で確認した

☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容(正規販売店の点検記録を含む)を確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ 保証(メーカー保証の継承・販売店保証)の内容と期間を、書面で確認した

☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した

☑️ サスペンション(車高・異音・警告灯)と、ディスプレイ・支援装置の作動を確認した

☑️ 3列目シートの起こす・倒す・座る動作を、実車で確認した

☑️ タイヤ・ブレーキの状態と、駐車場の寸法を確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

世代と用途を決める

X167型か、より古いGLクラス・GLS(X166型)か、ディーゼル/ガソリン/AMG/マイバッハかを整理します。

2

整備を任せる先と駐車環境を確認する

正規販売店か、輸入車に対応できる整備工場か。駐車場の寸法も確認します。

3

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ世代・グレード・年式・走行距離で、車両状態と保証を比べます。

4

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って、装備と警告灯、取り回しを確認します。

5

総額で判断する

車両価格+諸費用+次回車検・整備・タイヤの費用を比べます。

5. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
自動車税(種別割) 排気量ごとに税額が決まる。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認(登録時期によって扱いが異なる場合がある)。「GL550」(5.5L V8)、AMG・マイバッハなど、大排気量の仕様が含まれるため、車検証で確認
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。大型・重量級の輸入車は費用が高くなる傾向がある(一般論)。詳しくはSUV・大型車の車検費用の記事を参照
任意保険・車両保険 型式・等級・使用状況で異なる。輸入車は車両保険料が高めになることがあるため、複数社で見積もりを比較
燃料代 ガソリン(V8など)、ディーゼル(軽油)の別、走り方で変わる。大型車のため、給油量・頻度も考慮
タイヤ・消耗品 大型・重量級のため、タイヤ・ブレーキの交換費用が高くなる傾向がある(一般論)

6. ライバル・兄弟車との比較

📊 ライバル・兄弟車

車種 位置づけ 詳しいガイド
BMW X7 大型SUVとして比較される選択肢。サイズ・乗車定員・パワートレインは各ガイドで比較 BMW X7中古車ガイド
アウディ Q7 大型SUVとして比較される選択肢。サイズ・乗車定員・パワートレインは各ガイドで比較 アウディ Q7中古車ガイド
アウディ Q8 大型SUVとして比較される選択肢。サイズ・乗車定員・パワートレインは各ガイドで比較 アウディ Q8中古車ガイド
メルセデス・ベンツ Gクラス GLクラスは、本来はGクラスと置き換えることが企図されていたといわれると記載(実際には多くの国でGクラスの販売が継続) Gクラス中古車ガイド
メルセデス・ベンツ GLC 同社のSUVで、より小さいモデル。関連項目として挙げられている GLC中古車ガイド

7. よくある質問

Q. GLSは、いつから日本で販売されていますか?

A. GLクラス時代を含めると、X164型は2006年発表(日本は「GL550」のみ導入と記載)、X166型のGLクラスは2013年4月に日本で発売開始、GLSに名称変更後の日本での発売開始は2016年4月です。X167型は2020年3月23日に日本で発売開始され、「GLS 400 d 4MATIC」と「GLS 580 4MATIC スポーツ」が導入されました。

Q. メルセデス・マイバッハ GLSとは何ですか?

A. 「Mercedes-Maybach GLS 600 4MATIC」は、2021年7月1日に日本に導入された、マイバッハ初のSUVモデルと記載されています。通常のGLSとの装備・内装の違いは、情報源にないため、個体ごとの仕様書やカタログで確認してください。

Q. GLSの3列目シートは、大人でも使えますか?

A. 情報源には、3列目の広さを示す数値の記載がありません。体格や座る時間で感じ方が異なるため、購入前に実車で、乗る人が実際に座って確認することをおすすめします。

Q. 大型SUVのGLSを買うとき、特に気をつけることは?

A. 駐車場の寸法、整備を任せる先、保証の範囲、タイヤ・ブレーキなどの消耗品の交換費用です。購入価格だけでなく、車検・保険・整備を含めた総額で判断しましょう。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。

まとめ

メルセデス・ベンツ GLSは、GLクラスの後継として登場した大型SUVで、日本ではGLクラス時代から、GLS(X166型)、GLS(X167型)、マイバッハ GLS 600と続いてきました。世代の数え方が資料で異なるため、型式と初度登録年月で世代を確認し、日本仕様の細かな装備は販売店で確認しましょう。輸入車として、正規輸入車かどうか、整備記録、保証、大型車ならではのタイヤ・駐車環境も含め、実車確認と総額で選ぶのが失敗しないコツです。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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