メルセデス・ベンツ Bクラス中古車完全ガイド|選び方・弱点・維持費まとめ

Mercedes-Benz B-Class

Photo: Charles (Port Chester, New York) / Wikimedia Commons, CC BY 2.0

メルセデス・ベンツ Bクラスは、ミニバンとコンパクトカーの中間的なデザインを持つ、トールワゴン/セミトールワゴン型の乗用車です。Aクラスと同じプラットフォームを共有する姉妹車で、Aクラスよりホイールベースが拡大されています。日本語版Wikipediaでは、初代T245/W245型(2005年〜2012年)・2代目W246型(2011年〜2019年)・3代目W247型(2019年〜)が確認できます。この記事では、世代ごとの違い・選び方・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 初代(T245/W245型)は2005年3月に発表。日本では2006年1月に「B200 ターボ」「B200」「B170」の販売が始まった

✔ 2代目(W246型)は、日本では2012年4月25日に販売開始。全車1.6L直噴ターボ+7速DCT。全高1,540mmで、機械式駐車場に入庫可能(最低地上高は105mm)

✔ 2015年1月のマイナーチェンジで、Bクラス初の4WD「B250 Sports 4MATIC」が登場。2017年7月に「B180」のモノグレードに集約

✔ 3代目(W247型)は、日本では2019年6月6日に発売。1.4Lガソリンの「B180」と、2.0Lディーゼルの「B200 d」を導入。通常は全高が1,550mmを超えるため立体駐車場に入庫できないが、AMGライン装着時は入庫可能

✔ 日本語版Wikipediaには、AクラスとBクラスが2025年に廃止と決定との記載がある一方、日本では2025年12月にBクラスの特別仕様車が追加発表されている。最新の販売状況は、公式情報で確認

1. 世代の早見表

📊 Bクラスの世代別早見表

世代・型式 登場・日本での販売 エンジン・グレード(日本仕様) 主な特徴
初代 T245/W245型 2005年3月にジュネーブショーで発表(2005年〜2012年)。日本では2006年1月に販売開始 「B200 ターボ」「B200」「B170」。1.7Lまたは2.0Lの直列4気筒エンジン+7速マニュアルモード付きCVT。2008年8月に一部改良、2009年8月に「B200 ターボ」を廃止し、「B170」を「B180」に名称変更。日本仕様は全車右ハンドル エンジンやサスペンションは、Aクラスと共用。エアバッグ・ESP・アクティブヘッドレストを標準装備。二重構造のフロア(サンドイッチ構造)
2代目 W246型 2011年8月25日に発表(2011年〜2019年)。日本では2012年4月25日に販売開始 全車1.6L直噴ターボ+7速DCT。「B 180 BlueEFFICIENCY」「B 180 BlueEFFICIENCY Sports」。2013年2月26日に「B 250 BlueEFFICIENCY」(2.0L直噴ターボ)を追加。JC08モードで16.0km/L(日本語版Wikipediaの記載) 新開発のMFAプラットフォーム(サンドイッチ構造をやめた)。クラス世界初のレーダー型衝突警告システム「CPA」、アテンションアシストを標準装備。電動パーキングブレーキ。2015年1月に、Bクラス初の4WD「B250 Sports 4MATIC」が登場
3代目 W247型 2018年10月2日にパリモーターショーで発表(2019年〜)。日本では2019年6月6日に発売 日本市場には、M282型 1.4Lガソリンの「B180」と、2.0Lディーゼルの「B200 d」が導入。海外にはB200、B180 d、B220 dもある。ガソリンは7速DCT(7G-DCT)、ディーゼルは8速DCT(8G-DCT) ベースのAクラス(W177)より、全高が約120mm高い。Cd値は0.24。10.25インチのメーターパネル+メディアディスプレイの、高精細ワイドスクリーンコックピットを全グレードに装備。MBUX搭載。2023年2月27日にマイナーチェンジ。2025年12月10日に「B180 Urban Stars」「B200 d Urban Stars」を追加発表

※表は横にスクロールできます

📌 補足

Aクラス・Bクラスは、日本語版Wikipediaに「2025年に廃止されることが決定している」という記載があります。一方で、Aクラスのハッチバックは販売期間が2028年まで延長されたとも記載され、日本では2025年12月にBクラスの特別仕様車が発表されています。現行モデルの取り扱いは、販売店・メルセデス・ベンツ公式情報で確認しましょう。

2. 世代ごとの違いと、選び方

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
予算を抑えて輸入車を試したい 初代・2代目が中心。年式が古いため、整備記録・消耗品・保証を重点的に確認。初代は、7速マニュアルモード付きCVT(2代目は7速DCT)
機械式駐車場に停めたい 2代目は、日本仕様で全高1,540mm(機械式駐車場の規定はクリア)。ただし、最低地上高が105mmで、古い機械では入庫できない場合があると記載。3代目は、通常は全高が1,550mm超のため立体駐車場は不可だが、AMGライン装着時は入庫可能
4WDを選びたい 2代目の2015年1月マイナーチェンジ後の「B250 Sports 4MATIC」(Bクラス初の4WD)。中古車の流通量は、販売店で確認
先進安全装備・最新の装備がほしい 3代目。2020年9月17日に、「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備化。2代目は、CPA(衝突警告)・アテンションアシストを標準装備
ディーゼルを検討したい 3代目の「B200 d」(2.0Lディーゼル、日本では2019年6月の発売時から)
装備の充実した最新仕様 3代目の2023年2月のマイナーチェンジ後。MBUX ARナビゲーション・アダプティブハイビームアシスト・アドバンストサウンドシステムが標準装備

📊 年式による装備の違い

装備の年式差 内容(日本語版Wikipediaの記載)
2代目(2017年7月の一部改良) 「B180」のモノグレードに集約。ベーシックパッケージを標準装備化し、EASY-VARIO PLUS(バックレスト折りたたみ角度調整・後席シートスライド・ラゲッジフロアボード調整)・後席テーブルなどを標準装備。シート表皮はレザーツイン、ホイールは17インチに
3代目(2019年11月) Apple CarPlay・Android Autoは、当初は日本仕様では使用できなかったが、Mercedes me Storeで権利を購入することで使用可能に
3代目(2020年6月) 無償ボディカラーの「ジュピターレッド」廃止。後席のアームレスト(内蔵のカップホルダー)が廃止
3代目(2021年9月3日) アンビエントライト・ナビ機能を標準装備化。テレビ機能はオンラインストア販売へ移行。12V電源ソケット(ラゲッジルーム)・ワイヤレスチャージングなどの標準設定が停止

💡 ポイント

Bクラスは、同じ世代でも、年式・グレードで装備が異なります(例: 後席アームレスト、12V電源ソケット、ワイヤレスチャージング)。使い方に必要な装備の有無は、購入予定の個体で確認しましょう。

3. 弱点・注意したいポイント

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
立体・機械式駐車場の制約 2代目は最低地上高105mm、3代目は通常全高が1,550mm超(AMGライン装着時は下回る)。利用予定の駐車場の規格に、合わない場合がある 自宅・職場の駐車場の制限(全高・最低地上高)と、車両の諸元を、事前に確認
古い年式の整備状態 初代・2代目は、年式が古い。初代は7速マニュアルモード付きCVT、2代目は7速DCT 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容、変速機の作動を、試乗で確認
2代目の7速DCT(7G-DCT) 自社開発の湿式多板クラッチ方式のデュアルクラッチトランスミッション 試乗で、発進・変速のスムーズさ、異音を確認。整備記録で確認
MBUX・ディスプレイの動作(3代目) 10.25インチのメーターパネルとメディアディスプレイを一体にした、ワイドスクリーンコックピット。メディアディスプレイはタッチパネル式 ディスプレイ・ナビ・音声認識の動作、警告灯の点灯を、実車で確認
ディーゼル車(B200 d)の排出ガス関連 2.0Lディーゼル(OM654型)を搭載。排出ガス関連の装置の詳細は、情報源に記載なし 警告灯の点灯、整備記録簿での点検歴を確認
年式による装備差 CarPlay・12V電源ソケット・ワイヤレスチャージングなど、年式で標準/非標準が変わる 希望の装備の有無を、実車・販売店で確認
リコール・改善対策 情報源に、Bクラスの具体的なリコールの記載はなし 車台番号で、国土交通省・ディーラーに、対応状況を確認

⚠️ 注意

リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。

4. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 型式(T245/W245・W246・W247)と、年式・グレードを確認した

☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した

☑️ 認定中古車か、一般の中古車販売店経由かを確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ 保証(メーカー保証・販売店保証)の有無と内容を確認した

☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した

☑️ 後席・荷室のアレンジ機能の動作を確認した

☑️ 駐車場に入るか、車両の全高・最低地上高を確認した

🧭 購入の進め方

1

世代・グレード・ボディタイプと予算の目安を決める

安全装備・装備の新しさ・保守のしやすさのバランスを考えます。輸入車は、車両代のほかに整備・部品代の余裕も見ておきます。

2

正規ディーラー車か、並行輸入車かを確認する

車検証・保証書・整備記録簿で確認します。正規ディーラー車か、認定中古車か、一般の販売店の車かで、保証や整備記録の扱いが異なります。

3

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態・整備記録・保証内容を比べます。

4

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って、警告灯・電装・変速・ブレーキなどを確認します。

5

総額(車両価格+諸費用+次回車検・整備の費用)で判断する

見積もりの内訳を確認し、整備費用の見込みを、販売店に事前に聞いておきます。

5. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
自動車税(種別割) 排気量の区分で決まる。具体額は、当サイトの税額表の記事を参照。電動化された仕様の扱いは、車検証・税額表で確認
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照
整備費・部品代 輸入車は、国産車より部品代・工賃が高くなる傾向がある。実際の金額は、整備工場の見積もりで確認
タイヤ・ブレーキ 車重・出力・タイヤサイズにより、交換費用が変わる。残量と、交換時の見積もりを購入前に確認
任意保険 型式・等級・使用状況・車両保険の有無で異なる。購入前に、複数社の見積もりで比較
燃料代 エンジンの種類(ガソリン・ディーゼル)と、走り方で変わる。数値は、車検証・メーカー公式情報で確認。当サイトでは、推定値は記載しない

6. ライバル・兄弟車との比較

📊 ライバル・兄弟車

車種 位置づけ 詳しいガイド
メルセデス・ベンツ Aクラス プラットフォームを共有する姉妹車。Bクラスより全高が低いハッチバック Aクラス中古車ガイド
メルセデス・ベンツ GLA MFA IIプラットフォームを共有する、SUVタイプの派生車種 GLA中古車ガイド
メルセデス・ベンツ GLB MFA IIプラットフォームを共有する、SUVタイプの派生車種 GLB中古車ガイド
BMW 2シリーズ 輸入コンパクトの選択肢として、比較の候補になるBMWのモデル BMW 2シリーズ中古車ガイド

7. よくある質問

Q. BクラスとAクラスの違いは何ですか?

A. 基本設計(プラットフォーム)を共有する姉妹車で、Bクラスはホイールベースが拡大され、全高もAクラスより高いのが特徴です。ハッチバックらしいスタイルを重視するならAクラス、室内の広さ・実用性を重視するならBクラスが向いています。

Q. Bクラスは、立体駐車場に入りますか?

A. 2代目は全高1,540mmで、機械式駐車場の全高規定はクリアしますが、最低地上高が105mmで、古い機械では入庫できない場合があると記載されています。3代目は、通常は全高が1,550mmを超えるため入庫不可ですが、AMGライン装着時は1,550mmを下回り、入庫可能とされています。

Q. Bクラスにディーゼルや4WDはありますか?

A. 3代目(日本では2019年6月から)に、2.0Lディーゼルの「B200 d」があります。4WDは、2代目の2015年1月マイナーチェンジで登場した「B250 Sports 4MATIC」(Bクラス初の4WD)です。

Q. 中古のBクラスで、特に確認すべき点は?

A. 型式による世代、整備記録簿、事故歴・修復歴、年式による装備差(CarPlay・12V電源など)、駐車場に入るかどうかが基本のチェックポイントです。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。

まとめ

Bクラスは、Aクラスと同じプラットフォームを共有する、実用性を重視したトールワゴンです。中古車では、型式で世代を確認し、整備記録・保証・リコール対応、年式による装備差、駐車場に入るかどうかを確かめましょう。現行モデルの取り扱いについては、公式情報も確認しながら、実車確認と総額で比べて選びましょう。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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