メルセデスAMG GTは、メルセデス・ベンツのスポーツ部門「メルセデスAMG」が展開する、高性能スポーツカーです。日本語版Wikipediaでは、2ドアの初代(C190/R190型、2014年〜2023年)と2代目(C192型、2023年〜)、4ドアのGT 4ドアクーペ(初代X290型、2019年〜2026年)が確認できます。この記事では、ボディタイプ・世代ごとの違い、選び方、確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 初代AMG GTは、2014年9月9日に初公開。SLS AMGの実質的な後継で、ポルシェ911を直接の競合車とした。M178型 4.0L V8ツインターボ、FR
✔ 日本では2015年5月8日に正式発表。2017年にGT R(6月)・GTロードスター(8月)が発売
✔ 2代目(C192型)は2023年8月に初公開、SLと同じプラットフォーム。日本では2024年4月2日に予約受注を開始。2025年2月12日には、プラグインハイブリッドのGT 63 S E PERFORMANCEを発表・販売開始
✔ 4ドアクーペ(X290型)は、日本では2019年2月14日に発表。直6+ISGのGT 43/GT 53と、V8のGT 63 Sを設定。2023年1月にはプラグインハイブリッドの特別仕様車を35台限定で発売
✔ 限定車・ブラックシリーズ・GT Rなどは、台数が少なく、サーキット走行を想定した仕様も含まれる。個体ごとの使用状況・保証の確認が大切
📑 目次
1. 世代・ボディタイプの早見表
📊 メルセデスAMG GTの世代・ボディタイプ別早見表
| 世代・型式 | 日本語版Wikipediaの記載(登場・販売時期) | パワートレイン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 初代 GT(2ドア)C190/R190型 | 2014年9月9日に初公開(2014年〜2023年)。日本では2015年5月8日に正式発表 | M178型 3,982cc V型8気筒ツインターボ。GT Sの最高出力は510PS。FR | SLS AMGの実質的な後継で、ポルシェ911を直接的な競合車とした。ガルウィングドアをやめ、通常の横開きドア。ロングノーズ・ショートデッキのクーペ。後部に大型リアゲートと350Lのラゲッジスペース |
| 初代のバリエーション | GT R(日本では2017年6月27日発売)、GTロードスター(2017年8月25日発売)、GT Rロードスター(2019年3月発表)、ブラックシリーズ(2020年7月発表)など | GT R:585馬力。GT C ロードスター:557PS。ブラックシリーズ:730馬力。2020年8月の一部改良で、GT/GTロードスターは530PS・68.3kg・mに | GT Rは、メルセデスAMGとして初めて4WS(四輪操舵)を採用。GTロードスターは、約11秒で自動開閉するアコースティックソフトトップ。GT Rロードスターは、日本に23台が正規輸入。ブラックシリーズは、日本国内の正規販売台数が53台と記載 |
| 2代目 GT C192型 | 2023年8月19日に、米国のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで初公開(2023年〜)。日本では2024年4月2日に予約受注開始 | 当初はGT 43・GT 55・GT 63の3モデル。GT 55・GT 63は全輪駆動、GT 43は後輪駆動。全車9速AT。GT 63 S E PERFORMANCE:プラグインハイブリッドで、システム最高出力816ps・最大トルク1,420Nm(日本での発表・販売開始は2025年2月12日) | SLと同じプラットフォームを採用し、先代より大型化。基本はフロント2シートで、オプションでリア2シートを追加できる(身長150cm以下まで対応と記載) |
| GT 4ドアクーペ 初代 X290型 | 2018年3月にジュネーブショーで発表(2019年〜2026年)。日本では2019年2月14日に発表(納車は同年5月以降) | 日本では、M177型 4.0L V8ツインターボの「GT 63 S 4MATIC+」、直6のM256型にISGを組み合わせた「GT 43 4MATIC+」「GT 53 4MATIC+」の計3モデルから。2023年1月に、プラグインハイブリッドの「GT 63 S E PERFORMANCE F1 Edition」(35台限定) | Eセグメントの高級スポーツカー。2022年1月の一部改良で、AMG RIDE CONTROL+エアサスペンションを改良、「GT 63 S 4MATIC+」を一旦廃止し、2023年6月29日に約1年5ヶ月ぶりに復活。2025年11月18日に「ファイナルエディション」(GT 53が30台、GT 63 S E PERFORMANCEが5台の限定)を発表 |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
4ドアクーペ(X290型)の次の世代(2代目C590型)は、2026年5月20日(米国・現地時間)にワールドプレミアと記載されています。日本での発売時期などは、情報源に記載がありません。現行のラインアップは、販売店・メルセデス・ベンツ公式情報で確認しましょう。
2. ボディタイプと、選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| 2ドアの純粋なスポーツカー | AMG GT(2ドア)。初代はFR・V8ツインターボ。2代目は、GT 43(後輪駆動)・GT 55/GT 63(全輪駆動)を設定 |
| オープンエアを楽しみたい | 初代のGTロードスター(アコースティックソフトトップ、約11秒で自動開閉、走行中約50km/hまで開閉可能)。GT Cロードスターも設定 |
| 後席・実用性も重視 | 2代目は、オプションでリア2シートを追加できる(身長150cm以下まで対応と記載)。4ドアクーペ(X290型)は、4ドアのため、後席の乗り降りが容易 |
| 最新の電動化技術 | 2代目のGT 63 S E PERFORMANCE(プラグインハイブリッド。システム816ps・1,420Nm)。4ドアクーペにも、プラグインハイブリッドの設定あり |
| サーキット走行向け・希少なモデル | GT R、GT R プロ(世界限定750台・日本限定20台)、ブラックシリーズ(日本の正規販売台数53台)など。台数が少ないため、使用状況・保証を重点的に確認 |
| 直列6気筒+ISGの4ドア | 4ドアクーペの「GT 43」「GT 53」(M256型 直6+ISG)。V8の「GT 63 S」とは別のエンジン構成。エンジンの種類で選ぶ場合の選択肢 |
💡 ポイント
AMG GTは、同じ「GT」でも、2ドア(初代・2代目)と4ドアクーペ(X290型)で、ボディ・エンジン・性格が異なります。また、ハンドル位置を左右から選べるモデル(初代GTは左右選択可、GT S Edition1は左のみ)や、左ハンドルのみのモデル(4ドアのファイナルエディション)もあるため、購入予定の個体の仕様を確認しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| サーキット走行の履歴・使用状況 | GT R・GT R プロ・ブラックシリーズなどは、サーキット走行を意識した仕様(GT R プロは「サーキット走行に向けたレーシングカーの技術を多数採用」と記載)。使い方次第で、足回り・ブレーキ・エンジンの消耗が進む(個体差) | 整備記録簿で、点検歴・消耗品の交換歴を確認。サーキット走行の有無を、販売店に確認 |
| カーボンセラミックブレーキ等の消耗 | 限定車などには、AMGカーボンセラミックブレーキ装着車もある。交換費用は、通常のブレーキと異なる場合がある | ブレーキの仕様(ディスクの種類)と、残量・交換時の見積もりを確認 |
| ソフトトップ(ロードスター)の作動 | GTロードスターは、アコースティックソフトトップ(約11秒で自動開閉)。オープンカー共通の注意点として、経年劣化・雨漏りの確認が必要 | ルーフの開閉(複数回)、作動音、室内の水漏れ・浸水跡を実車で確認 |
| プラグインハイブリッドのバッテリー | 2代目GT 63 S E PERFORMANCE、4ドアクーペのGT 63 S E PERFORMANCEは、プラグインハイブリッド。4ドアの特別仕様車は、AMG自社開発のバッテリーを搭載と記載 | バッテリーの保証内容・残り期間、充電の方法・環境を確認 |
| ハンドル位置・限定台数 | 左ハンドルのみのモデルや、限定台数のモデルがある。右ハンドルと左ハンドルで、選択肢や流通量が異なる | ハンドル位置、限定車の台数・仕様を、車検証・販売店で確認 |
| 正規ディーラー車か、並行輸入車か | 限定車は、AMGパフォーマンスセンター経由での販売など、販売経路が特殊な場合がある | 車検証・保証書・整備記録簿で、正規ディーラー車か確認 |
| リコール・改善対策 | 情報源に、AMG GTの具体的なリコールの記載はなし | 車台番号で、国土交通省・ディーラーに、対応状況を確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ ボディタイプ(2ドア/ロードスター/4ドアクーペ)、世代、グレードを確認した
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ サーキット走行の履歴・使用状況を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ タイヤ・ブレーキ(ディスクの仕様を含む)の残量を確認した
☑️ プラグインハイブリッドの場合、バッテリーの保証内容と充電環境を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ ロードスターの場合、ルーフの開閉動作と雨漏りの有無を確認した
🧭 購入の進め方
世代・グレード・ボディタイプと予算の目安を決める
安全装備・装備の新しさ・保守のしやすさのバランスを考えます。輸入車は、車両代のほかに整備・部品代の余裕も見ておきます。
正規ディーラー車か、並行輸入車かを確認する
車検証・保証書・整備記録簿で確認します。正規ディーラー車か、認定中古車か、一般の販売店の車かで、保証や整備記録の扱いが異なります。
候補を複数探し、条件をそろえて比べる
同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態・整備記録・保証内容を比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って、警告灯・電装・変速・ブレーキなどを確認します。
総額(車両価格+諸費用+次回車検・整備の費用)で判断する
見積もりの内訳を確認し、整備費用の見込みを、販売店に事前に聞いておきます。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量の区分で決まる。具体額は、当サイトの税額表の記事を参照。電動化された仕様の扱いは、車検証・税額表で確認 |
| 車検費用 | 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 整備費・部品代 | 輸入車は、国産車より部品代・工賃が高くなる傾向がある。実際の金額は、整備工場の見積もりで確認 |
| タイヤ・ブレーキ | 車重・出力・タイヤサイズにより、交換費用が変わる。残量と、交換時の見積もりを購入前に確認 |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況・車両保険の有無で異なる。購入前に、複数社の見積もりで比較 |
| 燃料代 | エンジンの種類(V8・直6・プラグインハイブリッド)と、走り方で変わる。数値は、車検証・メーカー公式情報で確認。当サイトでは、推定値は記載しない |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| ポルシェ 911 | 初代AMG GTが、直接的な競合車としたと、日本語版Wikipediaに記載。当サイトに専用ガイドはありません | – |
| BMW M5 | 同じEセグメントに属する、高性能セダン(ボディタイプ・性格は異なる) | BMW M5中古車ガイド |
| メルセデス・ベンツ CLEクラス(AMG CLE 53) | 同じAMGのブランドで展開される、2ドアクーペ/カブリオレ | CLEクラス中古車ガイド |
| メルセデス・ベンツ Aクラス(AMG A35/A45) | 同じAMGの、コンパクトな高性能モデル | Aクラス中古車ガイド |
| メルセデス・ベンツ 全車種 | メルセデス・ベンツの全車種を、まとめて確認できるガイド | メルセデス・ベンツ中古車ガイド(全車種) |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。
まとめ
メルセデスAMG GTは、2ドア(初代・2代目)と4ドアクーペで、ボディ・エンジン・性格が異なります。サーキット走行の有無、ブレーキ・タイヤの消耗、プラグインハイブリッドはバッテリー保証などを、整備記録と実車で確認することが大切です。ボディタイプ・世代・グレードを条件にそろえ、試乗と総額で比べて選びましょう。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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