Photo: Charles (Port Chester, New York) / Wikimedia Commons, CC BY 2.0
BMW 2シリーズは、Cセグメントの乗用車で、日本語版Wikipediaでは、2ドアクーペ・2ドアカブリオレ・4ドアクーペ(グランクーペ)・5ドアセミトールワゴン(アクティブツアラー)・5ドアミニバン(グランツアラー)の計5つのボディタイプが存在すると記載されています。ボディによって、駆動方式も走りも大きく異なります。この記事では、ボディタイプ別の世代・選び方・確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。
📋 この記事の要点
✔ 2ドアモデルは縦置きエンジン・後輪駆動(FR)、4ドア・5ドアモデルは横置きエンジン・前輪駆動(FF)ベース
✔ 2024年現在、販売されているのはクーペ(G42/G87)、グランクーペ(F44)、アクティブツアラー(U06)の3タイプ(日本語版Wikipediaの記載)
✔ カブリオレ(F23)とグランツアラー(F46)は、一代限りで生産を終了し、直接の後継車はなし
✔ アクティブツアラー(F45・U06)は5ドアのセミトールワゴン、3列7人乗りのミニバンはグランツアラー(F46)
✔ F45は、日本仕様のみ、Mスポーツサスペンションを全モデルに標準装備し、車高は本国仕様から36mm下げた1,550mm
📑 目次
1. ボディ別・世代の早見表
📊 2シリーズのボディ別・世代別早見表(日本語版Wikipediaの記載)
| ボディ・世代・型式 | 年(日本語版Wikipedia) | パワートレイン・特徴 | 日本での主な記載 |
|---|---|---|---|
| クーペ 初代 F22/F87 | 2014年〜2023年 | 2.0L直4、3.0L直6のガソリンと2.0L直4ディーゼル(日本以外を含む)。6速MT・8速AT・7速DCT。「M2」(F87)は2016年1月にデトロイトで発表。F22は、ACC(前車との間隔を保つクルーズコントロール)は搭載されなかったと記載 | 2014年2月26日に発売(220i、M235i)。ディーゼルは導入されず。2016年9月にM235iがM240iに。2017年8月29日にLCI。M2は2016年1月に予約開始、2018年8月にM2 Competition |
| クーペ 2代目 G42/G87 | 2022年〜現行 | 7代目3シリーズ(G20)と車体構造の多くを共用。2.0L直4の220i、3.0L直6のM240i。6速MT・8速AT。レーンキープアシスト機能などの搭載は見送られたと記載 | 2022年2月25日に正式発売(220i、M240i xDrive)。2022年7月に仕様変更(曲面ディスプレイ、220iは廃止し220i M Sportに集約)。2023年2月27日に「M2」を発売(右ハンドル、6速MTと8速AT)。2024年10月29日に仕様変更 |
| カブリオレ F23 | 2015年〜2021年 | 1シリーズカブリオレ(E88)の後継。電動ソフトトップ(50km/h以下なら走行中も開閉可)。4人乗り | 2015年3月25日に発表。「220i」(右ハンドル・8速スポーツAT)のみ輸入。MTや6気筒は導入されず。2017年8月29日にLCI(220i Sportは廃止)。一代限り |
| グランクーペ 初代 F44 | 2019年〜2025年 | 3代目1シリーズ(F40)がベース。FF。全長4,526mm・全幅1,800mm・全高1,420mm(欧州仕様)で、日本の一般的な機械式駐車場にも収まる設計と記載。ラゲッジ最大430L | 2019年10月31日に発表(納車は2020年4月以降)。218i・218i Play・218i M Sport(1.5L直3、7速DCT)、M235i xDrive(2.0L直4、4WD)。2020年8月に218d。2021年6月に全モデルのACCなどを標準化。全車右ハンドル |
| グランクーペ 2代目 F74 | 2025年〜 | F44のフェイスリフト版と記載。全モデル7速DCT。1.5L直3+48Vマイルドハイブリッドの220、2.0L直4ディーゼルの218d・220d、2.0L直4ガソリンのM235 | 2025年3月5日に発表(220 M Sport、220d M Sport、M235 xDrive)。全モデル右ハンドル・7速DCT |
| アクティブツアラー 初代 F45 | 2014年〜2022年 | BMWブランド初のFFモデル。5ドアのセミトールワゴン。荷室は通常468L、最大1,510L。リアシートは前後に130mmスライド。2018年にLCI | 2014年10月1日に発表(12月発売)。218i(FF)、225i xDrive(4WD)。2015年5月に218d、2016年1月に225xe(PHEV)、2017年1月に218d xDrive。2018年6月28日にLCI(225i xDriveは廃止)。2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤー「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞 |
| アクティブツアラー 2代目 U06 | 2022年〜現行 | 荷室は通常470L、最大1,455L。6速MTは廃止され、全モデル7速DCT。デザインラインは「Standard」「Exclusive」「M Sport」 | 2022年6月14日に発表(218i、218d、FF、右ハンドル、7速DCT) |
| グランツアラー F46 | 2015年〜2022年 | 3列シート・7人乗りのミニバン。3列目を倒すと、荷室は560L、2列目・3列目を倒すと1,820L。2018年にLCI | 2015年5月26日に発表(6月6日発売)。218i・220i・218d(全てFF、右ハンドル)。2017年1月に218d xDrive。2018年6月にLCI。一代限り |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
2シリーズには、高性能モデル「M2」(クーペ)があります。この記事では、標準の2シリーズを中心に解説します。M2について詳しくは、当サイトのM2の中古車ガイドもあわせて確認してください。
2. ボディタイプ・目的別の選び方
📊 目的別の選び方
| 重視すること | 考え方の目安 |
|---|---|
| FRの走りを重視 | クーペ(F22・G42)。「セグメント唯一の後輪駆動コンセプト」「約50:50の前後重量配分」と記載。日本では、220i・M235i(2014年〜)、G42は220i・M240i xDrive(2022年〜) |
| 4ドアの実用性 | グランクーペ(F44・F74)。日本の一般的な機械式駐車場にも収まる設計と記載。ラゲッジ容量は、F44で最大430L |
| ファミリー・荷室・乗降性 | アクティブツアラー(F45・U06)。リアシートが前後130mmスライドし、電動開閉式のリアゲートを装備。3列7人乗りが必要なら、グランツアラー(F46、2015〜2022年) |
| オープンエア | カブリオレ(F23、2015〜2021年)。一代限りで、直接の後継車はなし。日本では、220iのみ(右ハンドル・8速スポーツAT) |
| 4WD・ディーゼル | 4WD:225i xDrive(F45)、218d xDrive(2017年1月〜)、M235i xDrive(F44)、M240i xDrive(G42)、M235 xDrive(F74)。ディーゼル:218d(F45は2015年5月〜、F44は2020年8月〜)。F22のディーゼルは、日本に導入されず |
| MTで乗りたい | F22のM235iに6速MT、M2に6速MT(2016年10月〜)、G42のM2に6速MT(2023年2月〜)。U06は6速MTが廃止され、F74は全モデル7速DCT |
| 安全装備を重視 | F44は、2021年6月に全モデルにACCを標準化。U06・F74は、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を新たに搭載と記載。F22は、前車との間隔を保つアダプティブクルーズコントロールが搭載されなかったと記載。G42は、レーンキープアシスト機能などの搭載が見送られたと記載 |
💡 ポイント
F74では、グレード名が「220」「220d」「M235」と、末尾の「i」が付かない表記になっています。世代が変わると、グレード名の表記や設定が変わるため、広告のグレード名だけで判断せず、型式(F44・F74など)と初度登録年月を、車検証で確認しましょう。
3. 弱点・注意したいポイント
📊 注意したいポイント
| 項目 | 内容 | 購入前の確認方法 |
|---|---|---|
| 整備・部品・修理の体制 | 輸入車のため、部品の取り寄せや修理の対応は、国産車と異なる場合がある。整備できる範囲や体制は、店舗ごとに違う | 販売店に整備体制を聞き、近くの正規ディーラーや輸入車を扱う整備工場を先に確認 |
| ボディごとの駆動方式の違い | 2ドアは縦置きFR、4ドア・5ドアは横置きFF。同じ「2シリーズ」でも、走り・室内・維持の考え方が異なる | 用途に合うボディタイプ・駆動方式かを、試乗で確認 |
| カブリオレ(F23)のソフトトップ | 電動ソフトトップ(50km/h以下なら走行中も開閉可)。可動部品のため、経年で不具合が出ることがある(一般的な傾向) | 開閉動作・異音・雨漏り・幌の傷みを、実車で確認 |
| ランフラットタイヤ(アクティブツアラー F45) | ランフラットタイヤが標準装備のため、パンク修理キットも未設置と記載 | タイヤの種類・製造年・残り溝、パンク時の対応方法を確認 |
| 日本仕様の車高(F45) | 日本仕様は、Mスポーツサスペンションを全モデルに標準装備し、車高は本国仕様の1,586mmから36mm下げた1,550mm | 乗り心地・段差での挙動を、試乗で確認 |
| PHEV(225xe) | 燃料タンクは、通常の51Lから36Lに削減と記載。駆動用バッテリーの状態・保証の確認が必要 | 駆動用バッテリーの保証、充電環境を確認 |
| 限定車・高性能モデル(M2など) | M2 CS(日本60台限定)、M2 Edition Black Shadow(100台限定)など、限定車がある。高性能モデルは、使われ方による状態差が大きい(一般的な傾向) | 整備記録・サーキット走行歴・改造の有無、ブレーキ・タイヤの状態を確認 |
| 正規ディーラー車か並行輸入車か | 同じ車名でも、仕様・保証・整備の扱いが異なることがある | 車検証・新車保証書・整備記録簿で確認 |
| 保証・認定中古車 | 認定中古車か、一般の中古車販売店経由かで、保証の範囲・期間が異なる。電装系・駆動系など、対象外の部位がないかも大切 | 保証書の内容・免責事項・保証継承の可否を確認 |
| 公表リコール・改善対策 | この記事では、日本語版Wikipediaに明記されていないため、特定のリコールは取り上げていない | 公表リコールの有無は、車台番号で国土交通省・ディーラーに確認 |
⚠️ 注意
リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿やディーラーで確認してください。輸入車は、部品・修理の対応や保証の範囲も、購入前に確認しましょう。
4. 購入前チェックリストと、進め方
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ ボディタイプ(クーペ/カブリオレ/グランクーペ/アクティブツアラー/グランツアラー)が用途に合っているか確認した
☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した
☑️ 正規ディーラー車か並行輸入車かを、車検証・新車保証書で確認した
☑️ 認定中古車か一般販売店経由かを確認し、保証の範囲・期間を確認した
☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した
☑️ リコール・改善対策の対応状況を、車台番号で確認した
☑️ FF/FRの別、xDrive(4WD)の有無、型式・初度登録年月を確認した
☑️ カブリオレの場合、幌の開閉動作・異音・雨漏りを確認した
☑️ 試乗で、異音・警告灯・変速・ブレーキ・電装系の動作を確認した
☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した
🧭 購入の進め方
世代・ボディタイプ・予算の目安を決める
ボディタイプ(クーペ・グランクーペ・アクティブツアラーなど)と、予算・使い方の目安を決めます。
認定中古車と一般中古車を比べる
保証を重視するなら認定中古車、価格重視なら一般の販売店(整備記録は必須)が目安です。
整備を任せられる先を、先に確認する
購入前に、点検・修理を頼める正規ディーラーや、輸入車を扱う整備工場が近くにあるかを確認します。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額で判断する
車両価格+諸費用+次回車検の費用を比べます。
5. 維持費の考え方
📊 維持費の主な項目
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 排気量ごとに税額が決まる。日本語版Wikipedia記載の排気量は、1.5L直3、2.0L直4、3.0L直6など。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認(登録時期によって扱いが異なる場合がある)。実際の排気量は、車検証で確認 |
| 車検費用 | 法定費用に、車検基本料金・整備費用が加わる。輸入車は、部品代・整備費用が国産車と異なる場合があるため、見積もりで確認。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照 |
| 燃料代 | ガソリン・ディーゼル・PHEVで異なる。使い方(街乗り中心か高速中心か)で変わる |
| タイヤ・消耗品 | F45のランフラットタイヤ車や、M2などの高性能モデルは、タイヤ・ブレーキの交換費用を、事前に確認 |
| 任意保険 | 型式・等級・使用状況で異なる。車両保険を含めて、複数社の見積もりで比較 |
6. ライバル・兄弟車との比較
📊 ライバル・兄弟車
| 車種 | 位置づけ | 詳しいガイド |
|---|---|---|
| メルセデス・ベンツ Aクラス | 同じ輸入コンパクトの選択肢の一例。輸入車のため、整備・部品・保証の確認が別途必要 | Aクラス中古車ガイド |
| メルセデス・ベンツ CLA | 同じ輸入コンパクトのクーペ風モデルの選択肢の一例 | CLA中古車ガイド |
| アウディ A3 | 同じ輸入コンパクトの選択肢の一例 | アウディ A3中古車ガイド |
| BMW 1シリーズ | ひとつ下のクラスのハッチバック。日本語版Wikipediaでは、2シリーズはクーペ/カブリオレ(E82/E88)の後継として改称された | BMW 1シリーズ中古車ガイド |
| BMW 4シリーズ | 3シリーズの派生のクーペ/カブリオレ/グランクーペ。ひとつ上のクラスの選択肢 | BMW 4シリーズ中古車ガイド |
| BMW M2 | 2シリーズの高性能クーペ | BMW M2中古車ガイド |
7. よくある質問
🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)
この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。
| 国土交通省「リコール情報検索」 | 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます |
| 国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 | 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます |
| 日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 | メーカーと車台番号を入力して検索できます |
輸入車は、正規ディーラーに車台番号を伝えて、リコール・サービスキャンペーンの対象か照会できます。
まとめ
BMW 2シリーズは、5つのボディタイプがあり、2ドアはFR、4・5ドアはFFと、走りの成り立ちが大きく異なります。カブリオレ(F23)とグランツアラー(F46)は一代限りで、クーペ・グランクーペ・アクティブツアラーが継続しています。ボディ・世代・型式を車検証で確認し、整備記録・保証を確かめて、実車確認と総額で選びましょう。
※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。


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