マツダ CX-60中古車完全ガイド|選び方・弱点・維持費まとめ

Mazda CX-60

マツダ CX-60は、2022年に登場した、マツダのラージ商品群の第1弾となるクロスオーバーSUVです。縦置きエンジンのFR(後輪駆動)ベースの新プラットフォームを採用し、2.5Lガソリン・3.3Lディーゼルターボ・48Vマイルドハイブリッド・プラグインハイブリッド(PHEV)を設定しています。発売後の乗り心地や不具合への対応が大きな話題となり、2025年には主にサスペンションを改良した2型の納車が始まりました。この記事では、1型と2型の違い、選び方、確認したい注意点を、公開情報をもとに整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 日本での予約受注は2022年6月から。e-SKYACTIV D搭載車は2022年9月15日、PHEVは同年12月、SKYACTIV-D 3.3/G 2.5搭載車は2023年1月以降に販売開始

✔ 発売直後から、乗り心地・不具合の報告が相次ぎ、2023年8月に、リヤダンパーなどの仕様が変更された

✔ 2型(2025年モデル)は、2025年2月21日(PHEVは3月中旬)に発売。サスペンションのジオメトリー・ダンピングなどを変更した

✔ 2024年10月に9回目のリコール、2026年8月28日にはマイルドハイブリッド車のサービスキャンペーンが発表されている(CX-80と共通)

✔ 納車済みの車には、乗り心地・異音などに対して、申告制で対策部品への交換対応がされた

1. 1型・2型と、パワートレインの早見表

📊 CX-60の1型・2型の早見表

区分 販売時期 パワートレイン 主な特徴
1型 2022年9月〜2025年2月(2型の発売まで) SKYACTIV-G 2.5(2.5L直4ガソリン)、SKYACTIV-D 3.3(3.3L直6ディーゼルターボ)、e-SKYACTIV D(3.3Lディーゼル+48Vマイルドハイブリッド)、e-SKYACTIV PHEV 縦置きエンジンのFRと、i-ACTIV AWD。8速AT(トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチ)。マツダ初のPHEV。乗り心地・不具合への不満が多く、2023年8月以降に対策仕様に変更
2型(2025年モデル) 2025年2月21日〜(PHEVは2025年3月中旬) 1型と同様(2025年10月・2026年3月に機種体系を大幅に整理) フロントのダブルウィッシュボーンのジオメトリー・ダンピング、リアのマルチリンクの部品を変更。KPC・DSC・i-ACTIV AWDの制御を変更。防音材を追加。外装・内装の変更はなし

※表は横にスクロールできます

📌 補足

1型の中でも、2023年8月以降(価格改定後)のモデルは、リヤダンパーや一部車種のリヤスタビライザーの仕様が変更されています。SKYACTIV-G 2.5搭載車とSKYACTIV-D 3.3搭載車は、発売開始を1か月遅らせて一部部品を変更したと記載されています。出力・燃料消費率などの数値は、グレード・年式ごとに異なるため、この記事では掲載していません。

2. 年式ごとの改良の流れ

📊 CX-60の主な出来事(時系列)

時期 主な内容(日本語版Wikipediaの記載)
2022年6月24日 日本での予約受注を開始。SKYACTIV-G 2.5・SKYACTIV-D 3.3・e-SKYACTIV D・e-SKYACTIV PHEVの、計16機種をラインナップ
2022年9月15日 国内向けのe-SKYACTIV D搭載車が販売開始
2022年11月24日 「商品の作りこみ」のため、SKYACTIV-G 2.5搭載車とSKYACTIV-D 3.3搭載車の販売開始を、2023年1月以降に延期すると発表
2023年8月1日 価格改定。「PHEV S Package」を廃止。乗り心地に対するクレームに対応して、全車のリヤダンパーと、一部車種のリヤスタビライザーの仕様を変更
2024年5月31日 合計8種類の不具合に対して、制御プログラムの修正を行うサービスキャンペーンを、国土交通省に通知
2024年10月31日 9回目のリコール(延べ23項目の不具合)を国土交通省に届け出。サービスキャンペーンも11月1日に4回目(延べ20項目)を発表
2025年2月21日 2型を発売(PHEVは3月中旬)。「XD SP」を追加、特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」を設定
2025年10月9日 機種変更を発表。SKYACTIV-D 3.3搭載車の機種体系を一新し、「XD Drive Edition」などに入れ替え
2026年3月19日 CX-80と同時に商品改良。Apple CarPlay・Android Autoのタッチパネル操作機能を追加。フロントドアガラスを遮音ガラスに。360°ビュー・モニターやCTS等を追加。機種体系を大幅に整理

💡 ポイント

CX-60は、同じ「CX-60」でも、1型と2型、そして2023年8月以降の対策仕様かどうかで、乗り味や装備が異なります。中古車を選ぶときは、年式・型式・グレードに加え、対策部品への交換履歴も、販売店で確認しましょう。

3. 世代・年式ごとの選び方

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
乗り心地を重視したい 乗り心地への不満が発売当初に多かったと記載。2023年8月以降のダンパー・スタビライザーの変更、2025年2月以降の2型(サスペンションの見直し)を検討。日本語版Wikipediaには、2型でも、左折時の異音・エンジン始動時の異音などが発生する場合があると記載。試乗で、荒れた路面の乗り心地・低速時の変速感を確認
パワートレインを選びたい ガソリン(SKYACTIV-G 2.5)、ディーゼル(SKYACTIV-D 3.3)、ディーゼル+48Vマイルドハイブリッド(e-SKYACTIV D)、PHEV。それぞれ、燃料・充電・音・維持の考え方が異なる。試乗で確認
PHEVを検討したい 自宅・職場での充電環境・駆動用バッテリーの保証内容・充電ケーブルの有無を確認。「PHEV S Package」は2023年8月に廃止されているなど、機種の扱いは年式で異なる
安全装備・装備の新しさを重視 2026年3月の商品改良で、Apple CarPlay・Android Autoのタッチ操作、360°ビュー・モニター、CTS(緊急停止支援機能付き)などが追加
最新の仕様がほしい 2025年10月以降の機種体系(XD Drive Edition等)、2026年3月以降の商品改良後の仕様。ただし、流通量・価格は状況で異なる

4. 弱点・注意したいポイント

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
乗り心地・サスペンション(1型) 発売直後から、乗り心地に関する不満が相次いだと記載。マツダは、2023年6月の株主総会の事前質問で、開発や品質検証のプロセスに不十分な点があったと述べたと記載。2型で改善されたが、荒れた路面での突き上げが残ると評価する試乗記事もある 1型・2型のどちらか、対策部品への交換履歴があるか。試乗で、荒れた路面・低速時の乗り心地を確認
リコール・不具合情報の件数 2024年1月までに、国土交通省に、15件のリコール・不具合情報が提出されたと記載。2024年10月31日には9回目のリコール(延べ23項目)、サービスキャンペーンも複数回実施 車台番号で、リコール・サービスキャンペーンの対応状況を、マツダ・国土交通省の情報で確認
マイルドハイブリッド車のサービスキャンペーン(2026年8月) 2026年8月28日に、CX-60・CX-80のマイルドハイブリッド車を対象に、サービスキャンペーンが発表された。低温環境下で、マイルドハイブリッド用バッテリー内部のセル間に電圧差が生じ、「ハイブリッドシステム異常」の表示が出るおそれがあるとして、制御プログラムを修正(マツダ公式の案内) e-SKYACTIV D搭載車の場合、対象か、対応済みかを、車台番号で確認
異音・ドアの開閉音 納車済みの車にも、乗り心地・ドアの開閉音・リヤハッチの異音などに対して、申告制で、対策済み部品との交換対応がなされたと記載 対策部品への交換履歴を、整備記録・販売店で確認。試乗で、異音を確認
ディーゼルエンジンの音 直列6気筒ディーゼルのエンジン音について、2名の自動車ジャーナリストが不満を述べたと記載 試乗で、加速時・アイドリング時の音を確認
PHEVの駆動用バッテリー 駆動用バッテリーの劣化・保証は、個体・使用状況で異なる バッテリーの保証内容・残り期間、充電の履歴・状態を確認

⚠️ 注意

リコール・サービスキャンペーンの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。対応が済んでいるかを、マツダのリコール検索・ディーラーで、必ず確認してください。

5. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した

☑️ 年式・型式・グレードから、1型か2型か、パワートレインは何かを確認した

☑️ リコール・サービスキャンペーンの対応状況を、車台番号で確認した

☑️ 乗り心地・異音に関する対策部品への交換履歴を確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ PHEVの場合、バッテリーの保証内容・充電環境を確認した

☑️ 試乗で、乗り心地・変速感・異音・警告灯を確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

世代と予算の目安を決める

安全装備・装備の新しさ・価格のバランスを考えます。

2

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態を比べます。

3

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って確認します。

4

総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する

見積もりの内訳を、必ず確認します。

6. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
自動車税(種別割) 排気量・登録時期によって税額が異なる。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認。登録から長期間が経過した車は、税額の扱いが異なる場合があるため、あわせて確認
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、SUV・大型車の車検費用の記事を参照
任意保険 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較
燃料代 ガソリン・ディーゼル・PHEVで、燃料・電気の使い方が異なる。PHEVは、充電環境によって、燃料代・電気代が変わる

7. ライバル・兄弟車との比較

📊 ライバル・兄弟車

車種 位置づけ 詳しいガイド
マツダ CX-80 CX-60の3列シート版にあたる兄弟車。実質的には、CX-60の3列シート版と記載 CX-80中古車ガイド
マツダ CX-5 CX-60より小さい、マツダのミドルSUV。室内サイズは、CX-60とCX-5で大きな差はないと評価する記事もある CX-5中古車ガイド
トヨタ ハリアー 国産の、比較候補になるSUV ハリアー中古車ガイド
スバル フォレスター 国産の、比較候補になるSUV フォレスター中古車ガイド
レクサス NX CX-60が比較されることが多い、高級SUV レクサスNX中古車ガイド
BMW X3 CX-60が比較されることが多い、輸入の高級SUV BMW X3中古車ガイド

8. よくある質問

Q. CX-60は、1型と2型のどちらを選ぶべきですか?

A. 乗り心地を重視するなら、サスペンションを見直した2型(2025年2月以降)や、2023年8月以降の対策仕様が目安です。ただし、2型でも異音などが発生する場合があると記載されています。試乗で、荒れた路面の乗り心地を確認しましょう。

Q. CX-60の乗り心地は、中古でも改善されますか?

A. 納車済みの車には、乗り心地・異音に対して、申告制で対策済み部品との交換が行われたと記載されています。交換済みかどうかは、整備記録や販売店で確認しましょう。

Q. ディーゼルとPHEV、どちらがおすすめですか?

A. 長距離が多く、燃料を重視するならディーゼル、自宅・職場で充電でき、電気で走る距離を活かしたいならPHEVが目安です。バッテリーの保証内容・充電環境を確認しましょう。

Q. CX-60とCX-80の違いは?

A. CX-80は、CX-60と同じパワートレイン・変速機・サスペンションアームを使う、3列シートの兄弟車です。人数に余裕がほしい場合はCX-80、5人乗りで足りる場合はCX-60が目安です。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

マツダ公式(リコール等情報検索) 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます
国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

まとめ

CX-60は、発売後の乗り心地や不具合への対応が大きな話題となった車で、2023年8月の仕様変更や、2025年の2型で、サスペンションなどが見直されました。中古車を選ぶときは、1型か2型か、対策部品への交換履歴、リコール・サービスキャンペーン(2026年8月のマイルドハイブリッド車を含む)の対応状況を確認しましょう。試乗で乗り心地を確かめ、総額で比べて選ぶのが、失敗しないコツです。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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