スズキ エブリイ(バン)中古車完全ガイド|選び方・弱点・維持費まとめ

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スズキ エブリイは、荷物を運ぶ仕事で使われてきた軽商用バン(軽貨物・4ナンバー)です。乗用登録の「エブリイ ワゴン」とは兄弟車で、この記事はバン(4ナンバー)の中古車ガイドです(ワゴンは別の記事で解説しています)。スズキ公式のニュースリリースでは、2015年2月18日に全面改良された型が現行で、その前は2005年8月26日の全面改良です。この記事では、スズキ公式のニュースリリース・リコール等情報をもとに、年式ごとの違い、選び方、注意点、維持費の考え方を整理しました。仕事で使われてきた個体が多く流通するため、乗用車とは少し違う確認が必要です。

📋 この記事の要点

✔ 中古で探す型は、主に2015年2月18日に全面改良された現行型(型式はDA17V系、スズキ公式の諸元資料ではDA18V)。世代の数え方は、スズキ公式の資料では「12代目」、Wikipediaなどでは「6代目」と、資料で違う

✔ 安全装備は年式で大きく違う。2015年2月の発売時、バンの衝突被害軽減ブレーキはメーカーオプション。2019年6月にデュアルカメラブレーキサポートなどが加わり、2022年4月にPCにもスズキ セーフティ サポートが標準に。2026年5月にデュアルセンサーブレーキサポートIIとACCの設定

✔ トランスミッションは、5MT、5AGS(オートギヤシフト)、4AT、CVTの車がある。2024年2月の改良で価格表から5AGSが消え、CVT車が加わった

✔ リコール(スズキ公式の一覧、2026年9月時点)は、現行型のバンとワゴンで、2015年〜2023年に13件。2024年以降のリコール届出は、公式の一覧では確認できなかった。5AGS車の変速機まわり(2018年11月・2023年3月)は大規模。車台番号で対策済みかを確認する

✔ 4ナンバーの中古車は、車検が2年ごと(初回も2年)。仕事で使われた車は、走行距離だけでなく、荷室の床・内張り・スライドドアまわりの傷みも確認したい

✔ 価格は、この記事では書いていない。新車の価格・納期は、公式と販売店で最新を確認する

1. 年式・グレードの早見表

📊 エブリイ(バン)の主な変遷(スズキの公式リリースによる)

時期 内容 中古車で見るポイント
2005年8月26日 全面改良(スズキ公式リリース)。エブリイとエブリイ ワゴンを同時にフルモデルチェンジ 前の型。この記事で中心に扱うのは、2015年2月以降の現行型
2015年2月18日 全面改良(スズキ公式リリース)。軽キャブバンクラスで初とする衝突被害軽減ブレーキ(レーダーブレーキサポート)を、バンではメーカーオプション設定。5MT・5AGS(NA)と4AT(ターボ)。発売時のグレードはGA・PA・PC・JOIN・JOINターボ 発売当初、バンの衝突被害軽減ブレーキは「付いていない車」も多い。型式は初期のHBD-DA17V、EBD-DA17Vなど
2017年5月19日 4AT搭載車を全機種に設定。リヤシートの改良で、荷室フラット時の床の張り出しをなくした(公式リリース。JOINターボ・JOINを除く一体式タイプ) AT車の選択肢が増えた時期
2019年6月17日 一部仕様変更。夜間の歩行者も検知する「デュアルカメラブレーキサポート」、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制、車線逸脱警報、ふらつき警報などを採用。公式リリースでは、スズキ セーフティ サポートの装着車は「GAを除く5AGS車、4AT車」に設定と記載 2019年6月以降でも、5MT車・GAは、記載上は対象外。装備の有無を個体ごとに確認
2022年4月7日 一部仕様変更。PCにもスズキ セーフティ サポートを標準装備(PA・PAリミテッドはメーカーオプション)。JOINにディスチャージヘッドランプを標準装備。ラゲッジルームランプをLED化。バックアイカメラ付ディスプレイオーディオをメーカーオプション設定(公式リリース) PA系は、セーフティ サポートが付いていない車もある
2024年2月27日 一部仕様変更。CVT車を新設定(PAを除く)。CVT車に電子制御式4WD(2WD/4WD AUTO/4WD LOCK)とぬかるみ脱出アシストを採用。JOINターボを設定。スズキ セーフティ サポートを全車標準装備(PAは非装着車をメーカーオプション設定)。公式の価格表から5AGSがなくなった 2024年2月以降は、CVT車が中心。PAの4ATは、この改良の時点でも残っている
2026年3月9日 電気自動車「e エブリイ」を発売(スズキ公式リリース。ダイハツからのOEM供給。ガソリン車とは別の車種設定) ガソリン車とは確認事項が違う
2026年5月8日 一部仕様変更。フロントデザインを刷新。「デュアルセンサーブレーキサポートII」、パーキングセンサー(前後)、車線逸脱抑制機能、ACC(全車速追従機能付・一部グレードに設定)、スズキコネクト対応を採用(公式リリース) 2026年5月以降の車だけが、この安全装備。中古の流通は限られる

📊 現行のバン・グレード(スズキ公式、2026年9月時点)

グレード トランスミッション・駆動 公式の燃費(WLTCモード)
PA(ハイルーフ) 5MT・CVT/2WD・4WD 5MT 2WD 17.2km/L、CVT 16.4km/L
PC CVT/2WD・4WD 16.4km/L
JOIN 5MT・CVT/2WD・4WD 5MT 2WD 17.2km/L、CVT 16.4km/L
JOINターボ CVT/2WD・4WD 15.1km/L
Jリミテッド(特別仕様車) CVT/2WD・4WD 15.1km/L

※型式は、スズキ公式の環境情報の諸元表(3BD-DA18V・5BD-DA18V)に合わせています。リコール等の届出書には、HBD-DA17V・EBD-DA17V・3BD-DA17V・5BD-DA17V(バン)、ABA-DA17W・3BA-DA17W(ワゴン)などが記載されています。車検証の型式と、車台番号で、年式を確認できます。世代の数え方は、スズキ公式の資料(SUZUKI DIGITAL LIBRARY)では現行型を「エブリイ(12代目)」「エブリイワゴン(3代目)」と表記し、Wikipediaなどでは「6代目」とされます。この記事では、世代の数字は使わず、発売年で区別します。

2. 年式ごとの違いと、選び方

エブリイ(バン)の中古車は、まず「いつの年式か」、次に「トランスミッション(5MT・5AGS・4AT・CVT)」と「安全装備の有無」を決めると、比較しやすくなります。仕事の道具として使うか、趣味や日常で使うかでも、見るポイントが変わります。

2015年〜2019年5月(発売当初)

5MT・5AGS・4ATの組み合わせです。2015年2月の発売時、バンの衝突被害軽減ブレーキ(レーダーブレーキサポート)はメーカーオプションで、JOINターボの4ATとJOINの5AGSにセット設定、PA・PCの5AGSには4輪ABSなどとセットで設定でした(公式リリース)。付いていない車も多いので、安全装備を重視するなら、次の2019年6月以降を優先したい年式です。

2019年6月〜2022年3月(デュアルカメラブレーキサポート)

2019年6月17日の一部仕様変更で、夜間の歩行者も検知する「デュアルカメラブレーキサポート」と、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能などが採用されました。ただし、公式リリースの注記では、スズキ セーフティ サポート装着車は「エブリイGAを除く5AGS車、4AT車」に設定とされています。5MT車で、セーフティ サポートが付いているかは、個体で確認しましょう。

2022年4月〜2024年1月(PCにも標準に)

2022年4月7日の一部仕様変更で、PCにもスズキ セーフティ サポートが標準になりました。PA・PAリミテッドはメーカーオプションのままで、付いていない車があります。4AT車には停車時アイドリングストップが加わり、ラゲッジルームランプがLEDになっています(公式リリース)。

2024年2月〜2026年4月(CVTの時代)

2024年2月27日の一部仕様変更で、CVT車が加わり、電子制御式4WD(2WD・4WD AUTO・4WD LOCKの3モード)とぬかるみ脱出アシストが採用されました。スズキ セーフティ サポートは全車標準(PAは非装着車をメーカーオプションで設定)になり、公式の価格表から5AGSがなくなっています。

2026年5月以降(最新の改良後)

2026年5月8日の一部仕様変更で、フロントデザインが新しくなり、デュアルセンサーブレーキサポートII、パーキングセンサー(前後)、車線逸脱抑制機能などが採用されました。全車速追従のアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、バンではJOINターボ(アップグレードパッケージ装着車)と特別仕様車Jリミテッドが対象です(公式リリース)。年式が新しく、中古の流通は限られます。

📊 選び方の目安(用途別)

重視すること 見るポイント 確認したいこと
安全装備 2019年6月以降のデュアルカメラブレーキサポート。2022年4月以降はPCも標準。2026年5月以降はデュアルセンサーブレーキサポートII セーフティ サポートの有無(特にPA系・5MT車)。年式・グレードで異なる
荷物をたくさん積みたい 荷室寸法と、ユーティリティーナットの数(グレードで違う) 実際の荷物が積めるか。最大積載量(2名乗車時350kg、4名乗車時250kg)を車検証で確認
マニュアル車(5MT) 5MTはPAとJOINに設定(現行の価格表)。年式で、セーフティ サポートの設定条件が違う クラッチの状態、試乗での変速感
オートマ車(AT・CVT) 2024年2月以降はCVT。それ以前は4ATと5AGS 5AGSは、リコール(2018年11月・2023年3月)の対策済みかを車台番号で確認。変速のショックは試乗で
雪道・悪路が多い 4WD。CVT車は3モード切り替え(2024年2月以降)、5MTはスイッチで2WD/4WD 4WDの切り替え動作、タイヤ・足まわりの状態
できるだけ荷室をきれいに 使用歴が業務用でない個体 荷室の床・内張り・ナットまわりの傷みと汚れ

3. 弱点・注意したいポイント(リコール全件の一覧つき)

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
使われ方(業務用) 軽商用バンは、配送・建設・小売などの業務で使われた個体が混ざる 整備記録簿・点検記録簿と、走行距離のバランス。荷室の床・内張り・ナットまわりの傷み、スライドドアとバックドアの開閉
5AGS(オートギヤシフト)車 2018年11月1日(届出番号4358)と2023年3月31日(5298)のリコール。変速機まわりの不具合で、最悪の場合、変速不能・走行不能のおそれ。2018年11月にはサービスキャンペーン(セレクトレバーの電流によるバッテリー上がり)も 5AGS車は、両方の実施状況を車台番号で確認。試乗で、変速のショックや警告灯を確認
マニュアルエアコン 2022年7月28日のリコール(5190)。吹出し口切替えダイヤルの内部部品が外れ、デフロスタが使えなくなるおそれ 2022年3月〜5月製造の、マニュアルエアコン仕様が対象。実施済みかを確認
フロントコイルスプリング 2024年3月29日の保証期間延長。塩分を含んだ泥や砂が付着したまま使うと、錆で折損して異音が出ることがある。対象は2015年2月〜2017年7月に作られたバン・ワゴン 凍結防止剤を使う地域や沿岸地域で使われた初期の車は、錆の状態を確認。保証の条件は販売店で
前照灯の光軸 2015年4月(ワゴン)、2021年12月、2023年8月に、光軸に関するリコール 対象は車台番号で確認。台数は少ない届出が多い
そのほかの保証期間延長 2016年9月(アウトリヤビューミラー)、2017年11月(エキゾーストバルブ)、2020年7月(フロントドアのアウトサイドドアハンドル。型式DA17V・DA17Wの一部が対象) 対象範囲は、公式の一覧で確認

現行型(型式 DA17V・DA17W系)のリコール一覧(全13件)

スズキ公式の「リコール等情報」(2026年9月時点)で確認できた、エブリイ(バン)とエブリイ ワゴンの届出です。キャリイなどとの共通届出は、台数が合算のものを明記しています。2024年以降のリコール届出は、公式の一覧では確認できませんでした(2024年3月29日の保証期間延長は別)。対象かどうかは、車台番号で確認してください。

📊 現行型のリコール一覧(バン・ワゴン)

届出日・番号 内容(概要) 対象台数(エブリイ)
2015年4月16日 3555 機械式自動変速機(AGS)で、検査用オイルの抜き取りが不適切で、変速機内にオイルが残留。油量が多くなり、高速走行で油温が上昇して内部部品が溶損し、最悪の場合、走行不能のおそれ HBD-DA17V 2,137台(2015年2月3日〜25日製作。キャリイと合計3,669台)
2015年4月16日 3556 走行用前照灯のバルブ固定用スプリングの形状が不適切で、光軸が保安基準に適合しないおそれ(ワゴン) ABA-DA17W 779台(2015年2月3日〜3月4日製作)
2015年7月23日 3611 ABSの油圧調整装置で、構成部品の形状が不適切。圧入時に樹脂の異物が発生し、ABS作動時に調圧が遅れるおそれ(アルト・ジムニーとの共通届出) DA17V 4台・DA17W 5台(2015年2月4日製作)
2015年7月29日 3615 後部座席の固定用ラッチの内部部品の隙間が狭く、ロック解除レバーの動きが悪くなり、最悪の場合、座席を確実に固定できなくなるおそれ HBD-DA17V 350台・EBD-DA17V 391台(2015年2月3日〜27日製作)
2018年11月1日 4358 機械式自動変速機(AGS)。フロントケース・クラッチレリーズベアリング、アンチローテーションピン、セレクトピストンなどの耐久性不足で、変速不能・走行不能のおそれ(キャリイとの共通届出) HBD-DA17V 143,861台(2015年2月〜2018年8月製作。キャリイと合計156,168台)
2019年6月28日 4516 車いす乗降用スロープ装着車で、後輪ブレーキ配管の配索が不適切。旋回時の横滑りで、横滑り防止装置が正しく機能しないおそれ(ワゴンの車いす移動車) ABA-DA17W改 2,904台(2015年8月26日〜2019年4月12日製作)
2021年9月9日 5011 自動変速機のマニュアルシフトレバーシャフトのオイルシールにめくれがあり、オイル漏れで、最悪の場合、走行不能のおそれ(ジムニーとの共通届出) DA17V 348台(AT仕様のみ、2021年5月製作)・3BA-DA17W 97台
2021年12月16日 5071 前照灯の光軸検査設備の設定が不適切で、光軸が保安基準を満足しないおそれ 3BD-DA17V 5台・5BD-DA17V 16台(2021年9月〜11月製作)
2022年6月2日 5158 手動変速機のセレクトケーブルを固定するブラケットの形状が不適切で、燃料ホースと接触し、燃料漏れのおそれ 3BD-DA17V 38台(MT仕様のみ、2022年3月28日〜4月12日製作)
2022年7月28日 5190 マニュアルエアコンのヒータユニットで、吹出し口切替えダイヤルを高温下で素早く操作すると内部部品が外れ、デフロスタが使えなくなるおそれ 3BD・5BD-DA17V 5,149台(マニュアルエアコン仕様、2022年3月21日〜5月30日製作)ほか、修理で部品を組み付けた6台
2023年2月16日 5280 エンジンのタイミングチェーンが排気カムシャフトスプロケットに正しく掛けられておらず、エンストのおそれ 5BD-DA17V 1台(2022年4月26日製作)
2023年3月31日 5298 機械式自動変速機(AGS)のアクチュエータ。クラッチケーブルの錆、オイルポンプとモータのジョイント部、モータのブラシ材質の不具合で、変速不能・走行不能のおそれ(キャリイとの共通届出) HBD-DA17Vなど。キャリイと合計202,971台
2023年8月31日 5370 手動式の前照灯照射方向調節装置付きのすれ違い用前照灯で、光軸の調整・検査が不適切。保安基準を満足しないおそれ(キャリイとの共通届出) 5BD-DA17V 1台(2022年5月17日製作。キャリイと合計2台)

※サービスキャンペーン(リコールではない自主的な点検・修理)も、2015年4月・8月、2018年11月、2019年10月(メーター)、2020年5月(エンジンのスラストベアリング)、2022年6月(取扱説明書の記載)、2023年3月(AGSの制御プログラム)にあります。詳細と対象範囲は、スズキ公式のリコール等情報で確認してください。

🔍 リコールの調べ方

スズキ「リコール等情報」 リコール・改善対策・サービスキャンペーン・保証期間延長の一覧と、車台番号による対象車両の検索ができます
国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

4. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 車検証で、型式(DA17V系・DA18Vなど)、登録区分(4ナンバー)、最大積載量、初度登録年月を確認した

☑️ グレード(PA・PC・JOIN・JOINターボなど)と、トランスミッション(5MT・5AGS・4AT・CVT)を確認した

☑️ スズキ セーフティ サポート(衝突被害軽減ブレーキ)が付いているか、年式・グレードごとに確認した

☑️ 使われ方(業務用か自家用か)と、整備記録簿・点検記録簿の有無を確認した

☑️ 荷室の床・内張り・ナットまわり・バックドアの内側に、荷物による傷みや歪みがないか確認した

☑️ 後席スライドドアの開閉(パワースライドドア仕様は動作)を確認した

☑️ リコール・サービスキャンペーンの対応状況を、車台番号で確認した(5AGS車は4358・5298、マニュアルエアコン車は5190など)

☑️ AT・CVT・5AGS車は、発進・変速のショックや警告灯がないか、試乗で確認した。MT車は、クラッチの状態を確認した

☑️ 4WDの切り替えが、正しく動くか確認した

☑️ 初期の車(2015年2月〜2017年7月製作)は、フロントコイルスプリングの錆と、保証の条件を確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

年式と使い方を決める

安全装備(セーフティ サポート)が必要か、荷物の量や、4WD・MT・ATのどれが必要かを整理します。

2

車台番号でリコールを確認する

スズキ公式の検索で、リコール・サービスキャンペーンの対象と実施状況を確認します。

3

使われ方を確認する

整備記録簿と走行距離、荷室・スライドドアの傷みから、どんな使い方をされてきたかを確認します。

4

実車と試乗で、荷室と走りを確認する

実際の荷物を想定して、荷室の寸法と使い勝手、ATやMTの動作を確認します。

5

総額と、購入後のサポートで比べる

車両価格だけでなく、保証、点検・整備の内容、購入後のサポートを含めて、複数の販売店で比べます。

⚠️ 価格は変動します

中古車の価格は、年式・走行距離・状態・地域・時期で大きく変わります。当サイトでは、中古車の特定の金額は断定していません。購入前に、販売店で総額の見積もりを取り、条件を比べてください。

5. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
車検 国土交通省の車検証の有効期間の一覧では、検査対象軽自動車の「貨物」は、初回も2回目以降も2年です(軽乗用車は初回3年)。4ナンバーの中古車は、2年ごとの車検になります
軽自動車税(種別割) 自治体の案内(東京都港区の税率表)では、軽四輪の貨物用は、自家用が年5,000円、営業用が年3,800円。乗用の自家用は年10,800円。最初の新規検査から13年を経過した車は、貨物用の自家用で年6,000円になる(重課)。登録時期や区分で扱いが変わるため、車検証で確認
自動車重量税・自賠責保険 車検時に必要。金額は、車検の時期や車両の重さで変わるため、整備工場の見積もりで確認してください
燃料代 公式のWLTCモード燃費は、現行のバンで5MTの2WDが17.2km/L、CVTが16.4km/L、JOINターボが15.1km/L。実際の燃費は、荷物の重さや使い方で変わる
タイヤ・消耗品 荷物を積む使い方では、タイヤやブレーキの消耗が早い場合がある。残り溝と交換履歴を確認
自動車保険 業務で使うか、自家用かを、保険会社に正しく伝える。車種・年式・使い方で保険料が変わるため、複数社で見積もりを比べる

※お金をもらって他人の荷物を運ぶ事業用(黒ナンバー)にする場合は、運輸支局への貨物軽自動車運送事業の届出が必要です(国土交通省の申請書様式)。詳しくは、運輸支局の案内を確認してください。

6. ワゴン・電気自動車・兄弟車との違いと、関連ガイド

エブリイ(バン)には、乗用登録の「エブリイ ワゴン」と、電気自動車の「e エブリイ」があります。中古車を探すときは、バンとワゴンを混同しないことが大切です。

📊 バン・ワゴン・e エブリイの違い(スズキ公式、2026年9月時点)

項目 エブリイ(バン) エブリイ ワゴン e エブリイ
登録区分 軽貨物(4ナンバー) 軽乗用(5ナンバー) 軽商用バッテリーEV(4シーター・2シーター)
グレード PA・PC・JOIN・JOINターボ・Jリミテッド PZターボ・PZターボスペシャル 2シーター・4シーター
新車価格(2026年5月・3月の公式リリース、税込) 134万3,100円〜213万2,900円 201万9,600円〜226万4,900円 314万6,000円・323万4,000円
最大積載量 2名乗車時350kg、4名乗車時250kg (乗用のため設定なし) 2名乗車時350kg、4名乗車時200kg(公式ページ)
車検・軽自動車税(自家用) 初回から2年ごと・年5,000円 初回3年・年10,800円 公式リリースで確認できず(この記事では扱わない)
そのほか ACCはJOINターボ(アップグレードパッケージ装着車)・Jリミテッド ACCは全車に設定 ダイハツ工業からのOEM供給。一充電走行距離257km(WLTCモード)

新車の価格や値引きの相場、ワゴンの中古車ガイドは、次の記事も参考にしてください。

7. よくある質問

Q. 現行のエブリイは、何代目ですか?

A. 資料によって数え方が違います。スズキ公式のデジタルライブラリーでは、2015年の型を「エブリイ(12代目)」と表記しています。Wikipediaなどでは「6代目」とされます。混乱を避けるため、発売年(2015年2月18日)で区別するのがおすすめです。

Q. エブリイ(バン)とエブリイ ワゴンは、どう違いますか?

A. バンは荷物を運ぶ軽貨物(4ナンバー)、ワゴンは乗用(5ナンバー)です。車検は、バンが初回から2年ごと、乗用は初回3年です。軽自動車税(自家用)は、バンが年5,000円、ワゴンが年10,800円です(自治体の税率表)。

Q. 安全装備(衝突被害軽減ブレーキ)は、いつから付いていますか?

A. 2015年2月の発売時、バンではメーカーオプションでした。2019年6月の一部仕様変更で「デュアルカメラブレーキサポート」などが採用され、2022年4月にPCにもスズキ セーフティ サポートが標準になりました。PA・PAリミテッドは、メーカーオプションの車があります。2026年5月に「デュアルセンサーブレーキサポートII」に変わりました(いずれもスズキ公式リリース)。

Q. 5AGSとは何ですか? 中古で選んでも大丈夫ですか?

A. 5AGSは、5速のマニュアルトランスミッションを、電子制御でクラッチ・変速操作を自動化した「オートギヤシフト」です(スズキ公式リリース)。2018年11月と2023年3月に、変速機まわりのリコールがあります。中古で選ぶなら、車台番号で、対策済みかを確認しましょう。

Q. 軽貨物の4ナンバーは、車検が違いますか?

A. 国土交通省の一覧で、検査対象軽自動車の貨物は、初回も2回目以降も2年です。軽乗用車は、初回が3年、2回目以降が2年です。

Q. リコールは、どう調べればいいですか?

A. 車台番号を、スズキ公式の「リコール等情報」で検索すると、対象と実施状況を確認できます。国土交通省のリコール情報検索でも、届出を調べられます。

Q. 電気自動車の「e エブリイ」は、中古でも探せますか?

A. 2026年3月9日に発売されたばかりで、この記事では、中古の流通は確認していません。ガソリン車とは、バッテリーや充電など、確認事項が違います。

まとめ

エブリイ(バン)の中古車は、2015年2月18日に全面改良された現行型が中心です。年式で安全装備が大きく違うため、セーフティ サポートの有無を個体ごとに確認し、5AGS車は変速機のリコール(2018年11月・2023年3月)、マニュアルエアコン車は2022年7月のリコールの対策状況を、車台番号で確かめましょう。そのうえで、業務用に使われた個体の傷みを見て、荷室の使い勝手を実車で確かめるのが、失敗しないコツです。

【出典・参考(2026年9月確認)】
・スズキ エブリイ 商品サイト・価格・オンライン見積り・積載性・安全装備・走行・環境性能
・スズキ ニュースリリース: 2005年8月26日、2015年2月18日、2017年5月19日、2019年6月17日、2022年4月7日、2024年2月27日、2026年3月9日(e エブリイ)、2026年5月8日
・スズキ リコール等情報(届出番号3555・3556・3611・3615・4358・4516・5011・5071・5158・5190・5280・5298・5370、2024年3月29日・2020年7月2日ほかの保証期間延長)、エブリイ 環境情報(諸元表)、SUZUKI DIGITAL LIBRARY(四輪車)
・国土交通省 自動車検査証の有効期間、貨物軽自動車運送事業 申請書様式、東京都港区 軽自動車税(種別割)について
・日本語版Wikipedia スズキ・エブリイ(世代の呼び方の参考)

※世代・年式・仕様・リコール等の情報は、スズキの公式サイト、公式ニュースリリース、リコール等情報をもとに2026年9月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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