スバル レヴォーグ中古車完全ガイド|世代別の選び方・弱点・維持費まとめ

Subaru Levorg

Photo: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0

スバル レヴォーグは、2014年に登場した、スバルのステーションワゴンです。もともと日本市場向けに開発され、初代(VM系、2014年〜2020年)と2代目(VN系、2020年〜)があります。2代目には、クロスオーバーSUV風の派生モデル「レヴォーグ レイバック」もあります。この記事では、公開情報をもとに、世代ごとの違い・選び方・確認したい注意点を整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 初代(VM系)は2014年4月15日に発表され6月20日に発売。1.6L直噴ターボ(170PS)と2.0L直噴ターボ(300PS)を設定し、駆動方式はAWDのみ

✔ 2代目(VN系)は2020年10月にフルモデルチェンジを発表。当初は1.8L直噴ターボのみで、2021年11月に2.4L直噴ターボを追加

✔ 2026年6月4日の一部改良で、2.4Lが廃止され、パワートレインは1.8Lのみに(日本語版Wikipediaの記載)

✔ 運転支援システム「アイサイト」は、初代がver.3、2代目は前後4つのレーダーを組み合わせた新世代。「EX」グレードにはアイサイトXを搭載

✔ 低圧燃料ポンプに関するリコールが、レヴォーグを含む車種で届け出されている(スバル公式)。車台番号で確認を

1. 世代の早見表

📊 レヴォーグの世代別早見表

世代・型式 販売時期 エンジン・駆動 主な特徴
初代 VM系 2014年6月20日〜(2020年5月25日にオーダーストップ、以後は在庫車のみ) FB16型 1.6L直噴ターボ(125kW=170PS/250N・m、レギュラーガソリン)、FA20型 2.0L直噴ターボ(221kW=300PS/400N・m、プレミアムガソリン)。CVT(リニアトロニック)。AWDのみ(1.6Lは前60:後40の電子制御AWD、2.0Lは前45:後55のVTD-AWD) アイサイトver.3を搭載。ボディサイズは、5代目レガシィツーリングワゴンより全長・ホイールベースを100mm短縮。2014年度グッドデザイン賞
2代目 VN系 2020年10月〜(フルモデルチェンジの公式発表は2020年10月15日) CB18型 1.8L直噴ターボ(1,600rpmから300N・mの高トルク)。2021年11月にFA24型 2.4L直噴ターボを追加(2026年6月に廃止)。型式は1.8LがVN5、2.4LがVNH デザインコンセプト「BOLDER」を量産車で初採用。11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ。「2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。69Lのサブトランクを新採用
レヴォーグ レイバック(VN系の派生) 2023年10月25日に公式発表 1.8L(型式VN5、グレードは「Limited EX」)。2026年7月2日にストロングハイブリッド(2.5L)を追加 レヴォーグ(1.8L車)より、全長+15mm・全幅+25mm・全高+70mm。最低地上高は200mm。詳しくは、当サイトのレイバックのガイドを参照

※表は横にスクロールできます

📊 主な改良の年表

時期 主な改良(日本語版Wikipediaの記載)
初代 2015年4月 「アドバンスドセイフティパッケージ」を新設定(全車にメーカーオプション)。最廉価の「1.6GT」を廃止し、全車にアイサイトを装備
初代 2016年4月〜6月 後席の乗員保護性能を向上。「2.0GT EyeSight」を廃止し「2.0GT-S EyeSight」のみに。2016年6月に「STI Sport」グレードを追加(7月21日発売)
初代 2017年7月 大幅改良(8月7日発売)。アイサイトに「アイサイト・ツーリングアシスト」をスバル車として初搭載。後退時自動ブレーキシステムを追加。リヤシートの分割を4:2:4に変更
初代 2018年4月・2019年5月 2018年4月(6月1日発売)にプリクラッシュブレーキ制御を改良。2019年5月(6月27日発売)にハイビームアシストの作動車速を変更、ボディカラーを入れ替え
2代目 2021年11月 一部改良。サンルーフをメーカー装着オプションに設定。2.4L車「STI Sport R」「STI Sport R EX」を追加
2代目 2023年10月25日 改良。アイサイトが広角単眼カメラを追加した改良型に。デジタルマルチビューモニター(3Dビュー表示)を追加。グレード体系を整理し、「GT-H EX」「STI Sport EX」「STI Sport R EX」に。「Smart Edition EX」をカタログモデルに昇格
2代目 2024年12月12日 一部改良。ドライバーモニタリングとドライバー異常時対応システムの連携を強化。特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」を設定
2代目 2026年4月〜6月 2026年4月13日に、生産終了に伴い新規注文の受付を一旦終了。6月4日に一部改良を発表し、新規注文の受付を再開。2.4Lを廃止し、1.8Lのみに

2. 選び方(世代・エンジン別)

📊 目的別の選び方

重視すること 考え方の目安
価格を抑えたい 初代が候補。年式が古い分、整備記録・消耗品・リコール対応を重点的に確認
走りを重視したい 初代の2.0L(300PS/400N・m、プレミアムガソリン指定)、2代目の2.4L(2021年11月〜2026年6月)が候補。数が限られる可能性があるため、条件を広げて探す
燃料代・扱いやすさを重視 初代の1.6L(170PS/250N・m)は、レギュラーガソリン仕様で、日常域での扱いやすさと燃費性能を重視したエンジンと説明されている
運転支援・安全装備を重視 2代目は、広角化したステレオカメラと前後4つのレーダーを組み合わせた新世代のアイサイト。「EX」グレードは、アイサイトXも搭載。初代は2017年7月以降に、ツーリングアシストを搭載
荷室の使いやすさ 2代目は、ハンズフリーオープンパワーリアゲートと、69Lのサブトランクを採用
SUVらしい見た目・最低地上高 レイバック(最低地上高200mm)が候補。詳しくは、レイバックのガイドを参照

💡 ポイント

限定車の「STI Sport#」(2023年)は、スバルテクニカインターナショナル(STI)扱いの架装車両で、持ち込み登録が必要と記載されています。限定500台と少なく、装備も特殊なため、購入前に仕様と登録の内容を販売店で確認しましょう。

3. 弱点・注意したいポイント

📊 注意したいポイント

項目 内容 購入前の確認方法
低圧燃料ポンプのリコール スバルは、低圧燃料ポンプの部品(インペラ)の不具合に関するリコールを、2021年7月29日(レヴォーグ・WRX・フォレスター・BRZ)と2024年1月26日(XV・インプレッサ・フォレスター・レヴォーグ・レガシィ・WRX・BRZ)に届け出た。対象は、限られた製作期間・車台番号(スバル公式リコール情報) 車台番号で、対象かどうか・対策済みかを、スバル公式の検索・販売店で確認
2代目1.8Lのリーン燃焼 2代目の1.8Lは、リーン燃焼に伴いNOx吸蔵還元触媒を採用。堆積する硫黄成分を除去するために、定期的な高速走行または販売店でのサービスが求められると記載 整備記録・使われ方を確認。取扱説明書で、案内内容を確認
燃料の種類 初代の2.0Lはプレミアムガソリン仕様、1.6Lはレギュラーガソリン仕様 車検証・取扱説明書・給油口の表示で、指定燃料を確認
ターボ車のオイル管理・冷却系 ターボ車は、オイル管理や冷却系の状態が、エンジンの状態に関わる(一般的な傾向) 整備記録簿で、オイル交換の履歴を確認。試乗で、異音・警告灯を確認
年式・グレードによる装備差 初代は2015年4月にアイサイトが全車に、2017年7月にツーリングアシストが搭載。2代目は「EX」とそれ以外で、アイサイトXの有無が異なる 装備表・車検証で、アイサイトの世代・搭載内容を確認
STI架装の限定車 「STI Sport#」は持ち込み登録が必要な架装車両。台数も限られる 仕様・登録の内容・部品の対応を、販売店に確認

⚠️ 注意

リコールの対象や内容は、車台番号ごとに異なります。「対象外だから安心」「対象だから避ける」と決めず、対応済みかどうかを、記録簿や販売店で確認してください。

4. 購入前チェックリストと、進め方

📝 実車を確認するときのチェックリスト

☑️ 世代・型式・エンジン(排気量)・グレードが、希望どおりか確認した

☑️ 整備記録簿・点検記録簿の有無と内容を確認した

☑️ 事故歴・修復歴の有無を確認した

☑️ リコール(低圧燃料ポンプを含む)の対応状況を確認した

☑️ アイサイトの搭載の有無・世代、警告灯の点灯を確認した

☑️ ターボ車のオイル交換の履歴を確認した

☑️ 試乗で、異音・振動・変速感・ハンドリングを確認した

☑️ 車検の残り期間と、次回車検の費用の見積もりを確認した

🧭 購入の進め方

1

世代と予算の目安を決める

安全装備・装備の新しさ・価格のバランスを考えます。

2

候補を複数探し、条件をそろえて比べる

同じ世代・グレード・走行距離で、車両状態を比べます。

3

実車確認と試乗をする

チェックリストに沿って確認します。

4

総額(車両価格+諸費用+次回車検)で判断する

見積もりの内訳を、必ず確認します。

5. 維持費の考え方

📊 維持費の主な項目

項目 考え方
自動車税(種別割) 排気量・登録時期によって税額が異なる。具体額は、当サイトの税額表の記事で確認。登録から長期間が経過した車は、税額の扱いが異なる場合があるため、あわせて確認。1.6L・1.8L・2.0L・2.4Lで、排気量の区分が異なる
車検費用 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に、車検基本料金・整備費用が加わる。詳しくは、普通車の車検費用の記事を参照
任意保険 型式・等級・使用状況で異なる。複数社の見積もりで比較
燃料代・電気代 燃料は、初代の2.0Lがプレミアムガソリン、1.6Lがレギュラーガソリン。燃費は、年式・グレード・使い方で変わる。JC08モード燃費は、日本語版Wikipediaに、初代1.6GT EyeSightが17.6km/L(2015年4月改良後)と記載

6. ライバル・兄弟車との比較

📊 ライバル・兄弟車

車種 位置づけ 詳しいガイド
スバル レイバック レヴォーグをベースにした、クロスオーバーSUV風の派生モデル レイバック中古車ガイド
スバル WRX S4 同じスバルの、走りを重視したスポーツセダン WRX S4中古車ガイド
スバル フォレスター 同じスバルの、SUVの別車種 フォレスター中古車ガイド
フォルクスワーゲン Golf Variant 輸入車のステーションワゴンとして、比較されやすい Golf Variant中古車ガイド

7. よくある質問

Q. レヴォーグは、初代と2代目のどちらを選ぶべきですか?

A. 安全装備を重視するなら、新世代のアイサイトを搭載した2代目が目安です。価格を抑えたい場合は初代も候補ですが、整備記録・リコール(低圧燃料ポンプなど)の対応を、必ず確認しましょう。

Q. 初代の1.6Lと2.0Lの違いは、何ですか?

A. 1.6Lは、170PS/250N・mのレギュラーガソリン仕様で、日常域での扱いやすさと燃費性能を重視しています。2.0Lは、300PS/400N・mのプレミアムガソリン仕様で、高速走行やワインディングでの動力性能を重視しています。

Q. レヴォーグとレイバックの違いは、何ですか?

A. レイバックは、レヴォーグ(1.8L車)より、全長が15mm・全幅が25mm・全高が70mm大きく、最低地上高が200mmのクロスオーバーです。室内寸法・カーゴルームの容積は、レヴォーグと同等と記載されています。

Q. アイサイトXとは、何ですか?

A. 2代目の「EX」グレードに搭載された、高度運転支援システムです。GPSや準天頂衛星「みちびき」、3D高精度地図データを組み合わせ、渋滞時ハンズオフアシストなどを行います(日本語版Wikipediaの記載)。搭載の有無は、グレードで確認しましょう。

🛠 リコール情報の確認先(公的・公式)

この記事で紹介しているリコールは、公開情報のうち確認できたものに限られます。中古車を選ぶときは、車検証の車台番号で、対象のリコール・改善対策が実施済みかを、次のページで確認しましょう。

スバル公式(リコール情報) 車台番号を入力して、対象・実施状況を確認できます
国土交通省「リコール情報検索」 車名・型式などから、届出されたリコール情報を検索できます
国土交通省「車台番号検索ページ一覧」 各メーカーの、車台番号での検索ページにまとめてアクセスできます
日本自動車整備振興会連合会「リコール情報検索」 メーカーと車台番号を入力して検索できます

まとめ

レヴォーグは、初代(VM系)と2代目(VN系)で、エンジン・アイサイトの世代が大きく異なります。2代目は2026年6月の一部改良で、1.8Lのみになりました。中古車では、低圧燃料ポンプを含むリコールの対応、アイサイトの搭載内容、ターボ車のオイル管理の確認が大切です。世代・グレード・走行距離をそろえて比べ、実車確認と総額で選びましょう。

※世代・年式・仕様は、日本語版Wikipedia等の公開情報をもとに2026年10月時点で整理したものです。グレード・年式・個体ごとに装備や状態は異なります。中古車の価格は状態・地域・時期で大きく変わるため、当サイトでは特定の金額を断定していません。購入前に、販売店・メーカー公式情報で最新の内容をご確認ください。

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