アウディの中古車を選ぶとき、まず知っておきたいのは、アウディ正規ディーラーが扱う「Audi認定中古車」には、公式に定められた条件・点検・保証があるということです。この記事では、アウディ ジャパン公式サイト、自動車公正取引協議会、国土交通省で確認できた内容だけを整理します(確認日: 2026年9月25日)。価格・相場・維持費の数値は、公式の統計が確認できなかったため、載せていません。
📋 この記事の要点
✔ Audi認定中古車の条件は、公式サイトによると5つ。正規輸入車、新車登録時からの正規メンテナンスノートがある、初年度登録日から12年以内、走行距離10万km以下、修復歴車・改造車でない
✔ 納車前点検は、公式サイトによると100項目。48時間をかけて、すべてをクリアした車だけが認定中古車になる
✔ 保証は、3つのグレード。初度登録3年以内は最長5年、3年超10年以内は2年、12年以内は1年。有償の延長保証(1年または2年)に加入できる。最長で7年
✔ 保証の対象外は、消耗部品・油脂類・内外装品(塗装・サビを含む)などで、サスペンションのうち、ショックアブソーバーとブッシュ類も除かれる
✔ 中古車の広告・店頭展示車には、自動車公正競争規約により「修復歴の有無」の表示が必要。クロスメンバー・サイドメンバー・ピラーなどの骨格部位の交換・修理跡が、判断の基準
1. Audi認定中古車とは:5つの条件と、納車前の点検
アウディ ジャパンの公式サイトでは、Audi認定中古車を「認定資格を持つテクニシャンにより入念な整備を経て、お客様のもとへ届けられる車」と説明しています。認定中古車になるための条件と、納車前の点検の内容は、次のとおりです。
📊 Audi認定中古車の条件と、納車前の点検(アウディ ジャパン公式サイト)
| 項目 | 公式サイトの記載 | 購入前の確認のしかた |
|---|---|---|
| 条件1 | Audi正規輸入車であること | 車検証・販売店の説明で確認 |
| 条件2 | 新車登録時からの正規メンテナンスノート(準備記録)があること | 整備記録の有無と、点検の間隔を確認 |
| 条件3 | 初年度登録日から12年以内であること | 車検証の初度登録年月で確認 |
| 条件4 | 走行距離10万km以下であること | 走行距離と、メーターの状態を確認 |
| 条件5 | 修復歴車、改造車でないこと | 修復歴の有無の表示を確認(後述) |
| 納車前点検 | 認定資格を持つAudi専門のテクニシャンが、100項目の精密な点検を実施。48時間をかけて、すべての項目をクリアした車だけが、認定中古車になる | 点検項目の一覧は、公式サイトのPDFで確認できる |
| 専用機器による診断 | 各モデルの情報がインプットされた専用テスターで、過去の細かな不具合を確認。モデルごと・部位ごとに、専用のスペシャルツールを使って整備 | 実際の作業内容は、販売店で説明を受ける |
2. 保証の内容:3つのグレード・対象部位・延長保証
Audi認定中古車の保証は、保証期間によって3つのグレードに分かれています。公式サイトによると、保証内容は全グレードで同一で、期間だけが異なります。
📊 Audi認定中古車の3つのグレード
| グレード | 対象の車両 | 保証期間(公式サイトの記載) |
|---|---|---|
| Audi Approved Automobile Premium Plus | 初度登録3年以内 | 5年保証(初度登録から最長5年)。新車保証の残期間に加えて、さらに2年 |
| Audi Approved Automobile Premium | 初度登録3年超10年以内 | 中古車登録から2年保証 |
| Audi Approved Automobile | 初度登録12年以内 | 中古車登録から1年保証。新車保証の残期間がある場合は、その終了後から1年 |
有償の延長保証(1年または2年)には、すべてのグレードで加入できます。加入できる期間は、中古車登録日から、認定中古車保証の満了日当日までで、延長保証料は、車両クラス、初年度登録からの経過年数、申込期間によって異なります(金額は公式サイトの表で確認)。公式サイトは、3つのグレードと延長保証を合わせて、最長7年のロング保証と説明しています。
📊 保証の対象・除外・条件など(アウディ ジャパン公式サイト)
| 項目 | 公式サイトの記載 | 詳細 |
|---|---|---|
| 保証の対象 | エンジン・動力伝達機構(オートマチック、Sトロニック、DSG、マルチトロニックなど)・ステアリング機構(パワーステアリング装置を含む)・ブレーキ機構・電子制御装置・エアバッグなど、車両全般 | 具体的な保証内容(アウディ ジャパン) |
| 保証の対象外 | 車両内外装品(塗装・サビを含む)、消耗部品、油脂類。サスペンションのうち、ショックアブソーバーとブッシュ類、ドライブシャフトのブーツ類も除かれる | 同上 |
| お客様にお守りいただく事項 | 取扱説明書どおりの使用、運行前の日常点検、法令で定められた点検、定期交換部品・油脂類の指定どおりの交換、メンテナンスノートや整備記録簿の保持、不具合時の速やかな連絡 | 同上 |
| 保証期間終了後の無料点検 | 保証期間終了後1か月以内に限り、パワーステアリング、ブレーキ、タイヤ、バッテリーなどを無料で点検(修理が必要な場合の費用は、お客様の負担) | 無料点検(アウディ ジャパン) |
| 24時間の緊急サポート | Audi Roadside Assistanceは、新車納車日から3年間無料。有償で5年目まで延長できる。専門のオペレーターが24時間365日、電話に対応 | サポート(アウディ ジャパン) |
💡 ポイント
保証があっても、消耗部品や油脂類、ショックアブソーバーなどは対象外です。購入前に、「何が保証されて、何が自己負担か」を、保証書で確認しましょう。保証の適用には、日常点検や法定点検の実施と、記録の保持が条件になっています。
3. 修復歴とは:公式基準と、表示のルール
中古車を販売する際は、自動車公正競争規約に基づき、広告や店頭展示車に「修復歴の有無」を表示する必要があります。表示は、日本自動車査定協会(日査協)の「中古自動車査定基準」と「修復歴判断基準」に基づき、自動車公正取引協議会、日査協、日本自動車オークション協議会の3団体が、同じ基準としています(自動車公正取引協議会の2019年3月26日付の案内)。
📊 修復歴の判断基準(日査協資料の抜粋、自動車公正取引協議会の案内より)
| 骨格部位 | 修復歴とするもの(例) | 修復歴としないもの(例) |
|---|---|---|
| クロスメンバー(フロント・リヤ) | 交換されている。曲がり、凹み、修理跡がある。亀裂がある | 小さな凹み、亀裂または修理跡。突き上げによる凹み、傷など |
| サイドメンバー(フロント・リヤ) | 交換されている。曲がり、凹み、修理跡がある | ラジエーターコアサポートより前、リヤエンドパネルより後の部分の損傷。けん引フック取付け部の損傷。突き上げによる凹みなど |
| インサイドパネル(フロント)・ダッシュパネル | 交換されている。外部または外板を介して波及した凹み・修理跡がある | ラジエーターコアサポートより前の部分の損傷。小さな凹み・修理跡 |
| ピラー(フロント・センター・リヤ) | 交換されている。スポット打ち直しがある。外部・外板を介して波及した凹み・修理跡がある | 一部外部に露出している部位の凹み・修理跡。小さな凹み・修理跡など |
| ルーフ | 交換されている。周囲のインナー部に凹み・曲がり・修理跡がある | インナー部の小さな凹み、曲がり、修理跡 |
| センターフロアパネル・フロアサイドメンバー | 交換されている。パネル接合部のはがれ・修理跡、破れ(亀裂)がある | 突き上げ等による凹み、曲がり。小さな凹み、曲がり、亀裂 |
| リヤフロア(トランクフロア) | 交換されている。パネル接合部のはがれ・修理跡、破れ(亀裂)がある | リヤエンドパネルやリヤフェンダの交換時に生じた損傷。小さな凹み、亀裂 |
📌 補足
2019年4月1日から、損傷の大きさの基準が変わり、すべての骨格部位で、損傷等の大きさがカードサイズ(8.5cm×5.4cm)を超えた場合には、修復歴と判定されます。上の表は抜粋で、詳細な基準は、日査協の資料で確認できます。
⚠️ 「修復歴なし」と「事故歴なし」は、同じ意味ではありません
修復歴は、骨格部位の交換・修正を指す用語で、バンパーやドアなどの外板だけの修理は、修復歴に含まれません。車の状態は、修復歴の表示だけでなく、実車の確認や、販売店の説明でも確認しましょう。
4. 購入前に確認したいこと:リコール・車検・OBD検査・整備記録
📊 購入前の確認項目
| 確認項目 | 確認のしかた | 出典・根拠 |
|---|---|---|
| リコール・改善対策 | 国土交通省の「リコール情報検索」は、車名・型式で調べられるが、対象を車台番号の幅で示しているため、生産工場やグレードで対象外の車も含まれる。個別の車は、メーカーや販売店で確認する | 国土交通省(よくあるお問い合わせ) |
| 車検の残り期間 | 車検証の有効期間で確認。次の車検までの費用も、購入前に見積もりを取る | 関連記事(車検残の見方) |
| 整備記録 | メンテナンスノートや点検整備記録簿で、点検の履歴を確認。認定中古車の条件にも、正規メンテナンスノートがあることが含まれる | アウディ ジャパン公式サイト |
| OBD検査の対象か | 輸入車は、令和4年10月1日以降のフルモデルチェンジ車が対象。対象車は、車検証に「OBD検査対象」と記載される。輸入車の検査は、令和7年10月1日から開始 | 国土交通省 |
| 修復歴の有無 | 広告・店頭の表示で確認。判断は、日査協の基準に基づく | 自動車公正取引協議会 |
| 保証の内容と条件 | 保証書で、対象部位・除外・お客様の守る事項・期間を確認 | アウディ ジャパン公式サイト |
🧭 中古車を選ぶ流れ
予算と、優先することを決める
車体の大きさ、駆動方式、燃料(ガソリン・ディーゼル・電動)など、優先順位を整理します。
認定中古車と、それ以外の中古車を比べる
保証・点検・整備記録・修復歴の表示を、条件をそろえて比べます。
実車を確認して、試乗する
外装・内装の状態、警告灯、異音や振動、ブレーキやステアリングの感触を確認します。
見積もりの内訳を確認する
車両価格と、諸費用の内訳を、見積書で確認します。
契約前に、保証書・整備記録・リコールの状況を確認する
不明な点は、契約前に質問し、書面で確認します。
📝 試乗・実車確認のチェックリスト
☑️ 車台番号・初度登録年月が、車検証・広告の記載と一致している
☑️ 整備記録簿・メンテナンスノートがある
☑️ 修復歴の有無が表示されており、説明を受けた
☑️ エンジンの始動時・アイドリング時に、異音・振動がない
☑️ 変速の動作がスムーズで、ショックや違和感がない
☑️ ブレーキ・ステアリングの操作に、違和感がない
☑️ メーターに、警告灯が点灯していない
☑️ 保証書を受け取り、対象・除外・条件を確認した
5. よくある質問
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まとめ
Audi認定中古車は、公式サイトで、5つの条件(正規輸入車・正規メンテナンスノート・12年以内・10万km以下・修復歴車や改造車でないこと)と、100項目の納車前点検、3つのグレードの保証が案内されています。保証には、消耗部品・油脂類・ショックアブソーバーなどの対象外があるため、保証書で確認しましょう。修復歴は、自動車公正競争規約に基づく表示で、日査協の基準で判断されます。実車の確認と、リコール・整備記録・保証の確認を、契約前に行いましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・基準・製品仕様は変更されることがあるため、最新の内容は、公的機関・メーカー・各公式サイトでご確認ください(2026年10月時点)。
アイキャッチ画像: 2023 Audi A4 B9 Avant Allroad by Acgskup, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons


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