高速道路の料金所で、現金車が通れない「ETC専用」の入口が急速に増えています。首都高速では2026年度中に134か所がETC専用化される予定で、NEXCO各社でも同様の動きが進んでいます。ETCを付けていない車で誤って進入するとどうなるのか、今どこがETC専用になっているのか、そして今からETCを付ける場合に使える助成金制度まで、2026年9月時点の最新情報を整理します。
なぜETC専用化が急速に進んでいるのか
首都高速道路会社によると、首都高でのETC利用率は2025年11月時点で98.7%に達しています。ほとんどの車両がすでにETCを利用している状況を踏まえ、首都高速道路株式会社は料金所の無人化とETC専用化を加速させています。
ETC専用化のねらいは主に3点です。
- 現金車とETC車が同じレーンで交錯することによる接触事故リスクの低減
- 料金所での停車・発進の繰り返しがなくなることによる、追突事故リスクの低減
- 収受員による有人対応が不要になることによる、将来的な運用コストの削減
今どこがETC専用になっているか(2026年9月時点)
首都高速
首都高では2025年度末(2026年3月)までに90か所の入口がETC専用化され、2026年度中にはさらに44か所が追加される計画です。合計134か所(全178か所中)がETC専用になる見込みで、最終的には2028年春までに本線料金所の一部を除くほぼすべての入口をETC専用化する方針が示されています。中央道と接続する「永福本線料金所」についても、2026年度から撤去に向けた計画・設計作業が始まっています。
NEXCO中日本
NEXCO中日本は2026年春(3月〜5月)にかけて、東名高速・新東名高速・中央道・伊勢湾岸道・東名阪道など計35か所の料金所をETC専用化しました。神奈川・山梨・静岡・愛知・三重・岐阜・長野の各県にまたがる規模で、今後も対象拡大が続く方針です。
今後の見通し
NEXCO各社・首都高とも、最終的には2030年度頃を目安に、高速道路の入口料金所を全国的にETC専用化していく方向性が報道されています。ただし、具体的な対象箇所・時期は今後も順次発表されるため、確定情報は各社の公式サイトで確認するのが確実です。
ETC未搭載でETC専用料金所に進入してしまったら
ETC専用料金所は、有効期限内のETCカードを挿入したETC車載器を搭載した車両での通行を前提に設計されています。もしETC車載器が未搭載、あるいはカード未挿入などの理由で無線通行ができない状態のまま進入してしまった場合は、次の対応が必要です。
- 絶対にバックやUターンをしない:後続車との衝突など重大な事故につながる危険があります。
- 「サポート」または「ETC/サポート」と表示されたレーンで一旦停止する。
- 設置されたインターホンを通じて係員の指示に従う。
レンタカーやカーシェアを利用する際は、車両にETC車載器が搭載されているか、有効なETCカードが挿入されているかを出発前に必ず確認してください。ETCカードの持参が必要な場合もあります。
まだETCを付けていない方へ:車載器購入助成キャンペーン
ETC未搭載のままだと、専用化が進むエリアでは今後ますます不便になります。国とNEXCO各社(東日本・中日本・西日本)・首都高が共同で実施している「ETC車載器購入助成キャンペーン2026」を使うと、新セキュリティ規格対応のETC/ETC2.0車載器を新規に取り付ける際、車載器本体・セットアップ費用・取付費用の合計から最大10,000円の助成が受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 2026年7月8日(水)〜2026年10月30日(金) |
| 助成額 | 最大10,000円(車載器本体・セットアップ・取付費用の合計から割引) |
| 助成予定台数 | 全国合計185,000台程度(達成次第、期間内でも受付終了の場合あり) |
| 対象 | 新セキュリティ規格対応のETC/ETC2.0車載器を、キャンペーン取扱店舗で新規に購入・セットアップ・取付した方 |
| 対象外の例 | 四輪車の新車購入時に同時装着する場合/車載器の買い替え/購入・取付後の事後申込 |
助成予定台数に達し次第、期間内でも受付が終了する場合があります。最新の実施状況・取扱店舗は、NEXCO東日本・中日本・西日本各社の公式サイトでご確認ください。
まとめ
高速道路のETC専用化は、首都高・NEXCO各社ともに着実に拡大しています。ETC未搭載のまま専用料金所に進入してしまった場合は、バックせずサポートレーンで係員の指示を待つことが鉄則です。まだETCを付けていない場合は、2026年10月30日までの助成キャンペーンを活用して早めに取り付けておくと安心です。
出典・免責
本記事の内容は、以下の情報源(2026年9月1日確認時点)に基づいています。
- JAF Mate Online「【首都高】ETC専用入口134箇所へ拡大」
- NEXCO中日本 ニュースリリース「2026年春から35料金所がETC専用料金所になります」
- NEXCO東日本「車載器購入助成キャンペーン2026」
ETC専用化の対象箇所・時期、助成キャンペーンの実施状況は今後変更される場合があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
アイキャッチ画像: Fukuoka Urban Expressway toll gate by Benlisquare, CC BY-SA 4.0
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