車検(継続検査)の「どれくらいかかるか」には、時間と費用の2つの側面があります。この記事では、国土交通省、自動車技術総合機構(NALTEC)、損害保険料率算出機構、日本損害保険協会の公式ページで確認できた内容から、車検を受けられる時期と流れ、必要書類、国に納める法定費用(検査手数料・自動車重量税・自賠責保険料)、2026年11月から変わる自賠責保険料、不合格になったときの扱いを整理しました。車検にかかる時間の公的な標準値と、整備費用の相場は、公式には確認できなかったため、数値は示していません。
📋 この記事の要点
✔ 継続検査(車検)は、有効期間の切れる2か月前から受けられる。令和7年4月1日から、満了日の2か月前から受検しても、残存する有効期間は失われない(国土交通省)
✔ 法定費用は、検査手数料、自動車重量税、自賠責保険料の3つ。整備費用・部品代・代行手数料などは、車の状態や依頼先によって変わる(NALTEC)
✔ 令和8年4月1日以降の継続検査の検査手数料は、持込検査で普通自動車2,600円・小型自動車2,500円・軽自動車2,500円、指定整備工場等の保安基準適合証を提出する場合は2,100円(NALTEC)
✔ 自賠責保険料は、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から改定。自家用乗用自動車の24か月契約は17,650円から18,560円、軽自動車(検査対象車)の24か月契約は17,540円から18,660円
✔ 車検の時には、新しい自賠責保険証と古い保険証の両方が必要(NALTEC)
✔ 車検にかかる時間・整備費用の公的な標準値は、確認できなかった。見積もりで確認する
📑 目次
1. 車検を受けられる時期と、当日までの流れ
継続検査(車検)は、自動車検査証(車検証)の有効期間が切れる前に受ける必要があります。国土交通省の「車検の有効期間を更新するためには」では、有効期間の切れる2か月前から受けられると案内されています。令和6年6月25日の国土交通省の発表によると、令和7年4月1日から、有効期間満了日の2か月前から満了日までの間に受検しても、残存する有効期間が失われません(従来は1か月前から)。
📊 車検を受けられる時期と予約(2026年9月25日確認)
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 受けられる時期 | 有効期間満了日の2か月前から満了日までの間に受検しても、残存する旧車検証の有効期間を失わずに、新車検証に更新できる(令和7年4月1日施行) | 国土交通省(令和6年6月25日発表) |
| この改正の背景 | 車検需要が年度末に集中しており、この時期は整備や車検の予約が取りづらいため。年度末を避けて、余裕をもった受検を呼びかけている | 国土交通省 |
| 検査場に持ち込む場合の予約 | 自動車検査インターネット予約システムから、予約が必要。予約できる日時は、予約当日を含む14開庁日先まで。土曜・日曜・祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)は予約できない | NALTEC |
| 自賠責保険の有効期間 | 車検の有効期間の更新に合わせて、自賠責保険の有効期間も整合させる改正が行われた | 国土交通省 |
🧭 車検の流れ(NALTEC「継続検査の流れ」)
点検整備をする
自動車点検基準に基づき、点検・整備を行います。自分でできない項目は、整備工場に依頼します。定期点検整備の時期は、検査の前後を問いません(NALTEC)。
点検整備記録簿を作成・準備する
整備工場に依頼した場合は、その工場で作成してもらいます。
検査を受ける方法を決め、予約する
整備工場に依頼するか、検査場に車を持ち込むか。持ち込みは、予約システムでの予約が必要です。
検査を受ける
検査場では、受付窓口で書類の確認を受け、検査コースで審査を受けます。
合格したら、新しい車検証とステッカーを受け取る
新しい検査標章(ステッカー)を、フロントガラスの中央上部に貼り付けます。旧ステッカーは剥がします(NALTEC)。
📊 検査の受け方の違い
| 検査の受け方 | 確認できたこと(NALTEC) |
|---|---|
| 指定整備工場で検査を受ける | 保安基準適合証などの書類を提出した場合、運輸支局等への現車の持ち込み提示は省略できる |
| 検査場に自分で持ち込む | 予約が必要。当日は、運転者1名のみでの受検、トランク等の荷物を降ろす、タイヤのホイールカバー・ホイールキャップを外す、車台番号を見える状態にする、といった事項を確認 |
📌 補足
車検にかかる時間について、国土交通省やNALTECのページに「〇時間」「〇日」といった標準的な数値は確認できませんでした。所要時間は、整備の内容、部品の取り寄せ、依頼先の混雑などで変わるため、予約時に、預かり期間と代車の有無を確認しましょう。
2. 必要書類
NALTECの「提出書類」のページに掲載されている、継続検査に必要な書類を表にまとめます。
📊 継続検査に必要な書類(NALTEC、2026年9月25日確認)
| 書類 | 内容(NALTEC) | ひとこと |
|---|---|---|
| 自動車検査証(車検証) | 内容から、いつ有効期限が切れるのかを確認する | 車検切れにならないよう確認 |
| 定期点検整備記録簿 | 自家用乗用車の定期点検には、1年点検と2年点検がある。認証工場等で実施した場合は、その工場で作成してもらう | 点検の時期は検査の前後を問わない |
| 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証) | 次の車検までの期間をカバーするように加入する必要がある。車検の時には、新しい保険証と古い保険証の両方が必要 | 新旧2枚を忘れない |
| 自動車税納税証明書 | 一部府県を除き、平成27年4月から、登録自動車については、国の継続検査窓口での提示を省略できる | 省略できる場合でも、納税を済ませておく |
| (当日)継続検査申請書 | 車検証を見ながら必要事項を書き込む | 窓口で無料配布 |
| (当日)自動車検査票 | 検査コースでの審査結果が印字される。検査手数料分の印紙・証紙を貼る | 窓口で無料配布 |
| (当日)自動車重量税納付書 | 自動車重量税分の印紙を購入して貼る | 窓口で無料配布 |
⚠️ 電子車検証など、書類の扱いは変わることがあります
この表は、NALTECの案内をもとにしています。電子車検証の扱いや、納税証明書の提示の省略の可否は、運輸支局や依頼先の整備工場で確認してください。
📝 車検前の書類チェックリスト
☑️ 車検証の有効期限を確認した
☑️ 定期点検整備記録簿の準備を、依頼先と確認した
☑️ 自賠責保険証(新旧)の準備を、依頼先と確認した
☑️ 自動車税を納めている(納税証明書の提示が必要か、依頼先に確認した)
☑️ 検査場に持ち込む場合、予約システムで予約した
☑️ 見積もりで、預かり期間と代車の有無を確認した
3. 法定費用:検査手数料・自動車重量税・自賠責保険料
NALTECの「費用目安」のページでは、法定費用(国に納める手数料や税金などで、必ず必要な費用)を、検査手数料、自動車重量税、自賠責保険料の3つとしています。これ以外の、整備費用・部品代・代行手数料・書類代は、「その他の費用」とされています。
📊 継続検査の検査手数料(NALTEC「令和8年4月1日以降の自動車検査手続きに関する手数料一覧」、OSS申請を除く)
| 検査の受け方 | 車の区分 | 継続検査の手数料(令和8年4月1日以降) | 内訳 |
|---|---|---|---|
| 検査場へ持ち込み | 普通自動車 | 2,600円 | 国600円+機構2,000円 |
| 検査場へ持ち込み | 小型自動車(二輪を除く) | 2,500円 | 国600円+機構1,900円 |
| 検査場へ持ち込み | 軽自動車 | 2,500円 | 軽自動車検査協会2,100円+機構400円 |
| 保安基準適合証の提出(指定整備工場等) | 普通自動車 | 2,100円 | 国1,700円+機構400円 |
| 保安基準適合証の提出(指定整備工場等) | 小型自動車(二輪を除く) | 2,100円 | 国1,700円+機構400円 |
| 保安基準適合証の提出(指定整備工場等) | 軽自動車 | 2,100円 | 軽自動車検査協会1,700円+機構400円 |
※表は横にスクロールできます
📌 補足
検査手数料は、令和8年4月1日に改正されており、ここでは改正後の一覧を記載しています。OSS(ワンストップサービス)申請の場合は、別の金額です(保安基準適合証の提出で1,850円などと、同じ一覧に記載)。また、令和3年10月1日から、機構に支払う法定手数料として、技術情報管理手数料(1台あたり一律400円)が追加されています(NALTEC)。
📊 自賠責保険の基準料率(離島以外の地域・沖縄県を除く。損害保険料率算出機構の基準料率表、2026年9月25日確認)
| 契約期間 | 車の区分 | 現行(〜2026年10月31日に保険期間が始まる契約) | 改定後(2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約) | 増額 |
|---|---|---|---|---|
| 24か月 | 自家用乗用自動車 | 17,650円 | 18,560円 | 910円 |
| 25か月 | 自家用乗用自動車 | 18,160円 | 19,070円 | 910円 |
| 24か月 | 軽自動車(検査対象車) | 17,540円 | 18,660円 | 1,120円 |
| 25か月 | 軽自動車(検査対象車) | 18,040円 | 19,170円 | 1,130円 |
※表は横にスクロールできます
⚠️ 自賠責保険料は、契約日ではなく「保険期間の始期」で決まります
損害保険料率算出機構の基準料率表は、2026年4月届出の料率を「2026年11月1日以降に保険期間の始期を有する保険契約」に適用すると記載しています。車検の手続きを10月中に済ませても、自賠責保険の始期が2026年11月1日以降であれば、改定後の料率が適用されます。沖縄県・離島は料率が異なるため、この表の対象外です。
自賠責保険の保険期間は、車検期間を満たすように設定します(日本損害保険協会)。例えば、自家用乗用車の新規検査(車検期間3年)は36か月または37か月と案内されています。継続検査の24か月・25か月の設定は、依頼先や保険会社で確認しましょう。自動車重量税は、車両重量や経過年数、エコカー減税などで決まるため、金額は表にせず、次のサービスでの確認をおすすめします。
- 国土交通省「次回自動車重量税額照会サービス」
- NALTEC「自動車検査手数料について」
- NALTEC「費用目安」
- NALTEC「提出書類」
- NALTEC「再入場(不適合の場合)」
- 国土交通省「車検の有効期間を更新するためには」
- 国土交通省「来年4月より、車検を受けられる期間が延びます」
- 損害保険料率算出機構「自賠責保険基準料率表」
4. 費用を左右する項目と、見積もりの確認
📊 車検にかかる費用の区分(NALTEC「費用目安」、2026年9月25日確認)
| 費用の区分 | 内容 | 変わる要因 |
|---|---|---|
| 法定費用 | 検査手数料、自動車重量税、自賠責保険料(NALTEC) | 車の区分、車両重量、経過年数、エコカー減税、保険期間などで決まる。依頼先で大きくは変わらない |
| 整備費用(点検代・工賃) | 点検整備を整備工場に任せた場合の費用(NALTEC) | 自動車の機能の劣化具合や故障箇所の多少などで変わる |
| 部品代 | 点検整備の結果、交換が必要になった部品代(NALTEC) | 交換する部品の数・種類。部品の取り寄せにかかる時間も影響 |
| 代行手数料 | ディーラーなどが、ユーザーに代わって検査を受けたり手続きを行ったりすることで発生する手数料(NALTEC) | 依頼先ごとに異なる |
| 書類代 | 継続検査申請書、自動車検査票、自動車重量税納付書は、受付窓口で無料配布(NALTEC) | – |
💡 ポイント
NALTECのページでは、ユーザー自身が日常的に自動車の維持管理を怠らないことが、料金負担の軽減につながると説明しています。整備費用は状態や依頼先で変わるため、法定費用と、整備費用・部品代・代行手数料を分けた見積もりを取り、内訳を確認するとよいでしょう。公的な資料では、整備費用の相場は確認できませんでした。
📝 見積もりのチェックリスト
☑️ 法定費用(検査手数料・重量税・自賠責保険料)と、それ以外の費用が分かれている
☑️ 自賠責保険の保険期間の始期と、保険料を確認した(2026年11月以降は改定後の料率)
☑️ 整備・部品交換の内容と、その理由の説明を受けた
☑️ 代行手数料の有無と金額を確認した
☑️ 預かり期間、代車の有無と費用を確認した
☑️ 追加の整備が必要になった場合の連絡・承諾の方法を確認した
5. 不合格になったときと、車検切れの場合
📊 不合格・車検切れの扱い(NALTEC、2026年9月25日確認)
| 状況 | 扱い(NALTEC「再入場」) |
|---|---|
| 当日、不適合になった | 不適合の箇所を整備し、当日の審査時間内に、再入場して審査を受けられる。再入場は2回まで(初回の入場を含め3回まで) |
| 3回までに適合しない | 再申請をして、再度受検できる。新たに検査手数料が必要 |
| 後日に再申請する | 不適合になった翌日以降に再申請する場合、新たに検査手数料が必要 |
| 限定自動車検査証の交付を受けた場合 | 有効期間は、発行日を入れて最大15日間(車検証の有効期間を超えて運行することはできない)。再申請の際の検査手数料は、NALTECの手数料一覧で確認 |
| 車検切れになった場合 | 車検を受ける手続きの流れは変わらないが、公道は走れない。車載車などに載せて検査場まで運ぶか、仮ナンバーを取る(仮ナンバーは運輸支局または市区町村へ) |
⚠️ 整備工場への支払いは、別に必要です
NALTECのページは、再入場・再整備の際に整備工場などに支払う整備費用は、別途必要と説明しています。
6. よくある質問
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まとめ
車検は、有効期間の切れる2か月前から受けられ、法定費用は検査手数料、自動車重量税、自賠責保険料の3つです。令和8年4月以降の継続検査の手数料は、検査場持込で普通自動車2,600円、軽自動車2,500円、指定整備工場等の保安基準適合証を提出する場合は2,100円です。自賠責保険料は、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から改定されます。車検にかかる時間と整備費用の公的な標準値は確認できなかったため、内訳を分けた見積もりで、預かり期間・代車・追加整備の扱いを確認しましょう。
※本記事は、国土交通省、自動車技術総合機構(NALTEC)、損害保険料率算出機構、日本損害保険協会などの公表情報にもとづく一般的な情報提供です。手数料・保険料・税額は改定されることがあります。実際の金額や手続きは、運輸支局・整備工場・保険会社などにご確認ください(2026年9月25日時点の公式ページによる)。


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