車検は、ディーラーに頼めば安心な半面、費用は高くなりがちです。そこで選択肢になるのが、全国チェーン展開する車検専門店です。「立会い車検」「明朗会計」をうたう店が多いですが、実際の料金体系や保証の中身は店によって違います。この記事では、大手車検専門チェーン3社(ホリデー車検・コバック・車検の速太郎)を、各社公式サイトの表記(2026年9月22日時点)で比較しました。
【広告表示】この記事は、特定の車検チェーンとの提携・アフィリエイトに基づくものではありません。3社とも通常の公式サイトへのリンクです。掲載順は五十音に近い分類順で、優劣を示すものではありません。
📋 この記事でわかること
- 3社の「車検料金(軽自動車の例)」「作業時間」「保証」「安さの仕組み」の比較表
- 各社がコストを削るために「やらないこと」にしている作業
- 車検専門チェーンとディーラー車検・ユーザー車検の違い
- 契約前のチェックリスト
💡 この記事の比較基準
比較したのは「どこが一番安いか」ではありません。車検料金は車種・重量・地域・店舗・部品交換の有無で変わるため、当サイトでは優劣を断定できません。比べたのは、公式サイトで確認できる①軽自動車の料金例 ②作業時間 ③保証の内容 ④安さの仕組み(省いているサービス) ⑤立会いの有無です。全国展開する代表的な3社を選びましたが、すべての車検専門チェーンを網羅したものではありません。
3社の比較表(2026年9月22日時点・公式サイトの表記)
💰 軽自動車の料金例と仕組みを並べました
📱 表がはみ出す場合は横にスワイプしてご覧ください →
| 項目 | ホリデー車検 | コバック | 車検の速太郎 |
|---|---|---|---|
| 軽自動車の総額目安(法定費用込み) | 37,980〜63,270円 | スーパーセーフティー車検:35,490円(全国価格・割引後) 1日車検:41,523円(全国価格・割引後) |
45,790〜46,040円(検査費用一律19,800円+法定費用) |
| 作業時間 | 店舗・整備内容により異なる(短時間メニューあり) | スーパーセーフティー車検:45分〜 1日車検:1日〜 |
45分〜1時間 |
| 整備保証 | 交換部品は6か月または10,000kmまで保証(車検整備保証書を発行) | 1日車検のみ10年保証(スーパーセーフティー車検は対象外) | 車検後6か月または10,000kmまで保証 |
| 代車 | 店舗による | 1日車検は代車無料(スーパーセーフティー車検は明記なし) | 原則不要(45分〜1時間で完了のため) |
| 洗車・室内清掃 | 実施しない(低価格の理由として明記) | 1日車検は洗車無料(スーパーセーフティー車検は明記なし) | 原則なし(店舗により異なる) |
| 申請代行料・事務手数料 | 「事務手数料」が車検料に含まれる(予約受付票・車検ガイドブック等への対価として説明) | 料金表に基本料として含む | 0円(無料) |
| 点検項目数 | 法定24か月点検(基準は国と同じ) | 1日車検は国の基準56項目を超える100項目点検 | 法定60項目点検 |
※すべて各社公式サイトの表記です。車種・地域・店舗・部品交換の有無で金額は変わります。申込前に必ず公式ページで最新情報をご確認ください。
3社とも「立会い車検」で、過剰整備を防ぐ仕組みは共通
3社とも、整備士が車の状態をお客様に見せながら説明し、整備する箇所・しない箇所をお客様自身が選ぶ「立会い車検」(対話型車検)をうたっています。ホリデー車検は「対話型立会い車検」、車検の速太郎は「立合い対話車検」という名称で、いずれも専門用語を避けたわかりやすい説明を重視すると説明しています。車検に通すための最低限の整備と、追加整備を切り分けて選べるという考え方は3社共通です。
安さの理由:何を「やらない」ことでコストを抑えているか
3社とも「安さの理由」を公式に説明しています。何をやらないかで、価格の差が生まれています。
- ホリデー車検:「下廻り洗車・下廻り塗装・外部洗車・ワックス掛け・室内清掃など、法律で定められていない箇所を行わない」ことで低価格を実現、と明記しています。
- コバック:「スーパーセーフティー車検」は短時間・簡易整備に絞ったメニューで、10年保証や代車・洗車無料は付きません。手厚いサービスを求める場合は、上位の「1日車検」を選ぶ二段構えです。
- 車検の速太郎:「申請代行料」「代車」「事前見積りのための来店」「洗車・車内清掃」を原則行わないことで、検査費用を全車種一律19,800円(国産車)に抑えていると説明しています。
保証の手厚さは、メニュー・店舗で差がある
ホリデー車検と車検の速太郎は、交換部品について6か月または10,000kmの保証を、標準のメニューで案内しています。一方コバックは、上位メニューの「1日車検」でのみ10年保証をうたっており、短時間メニューの「スーパーセーフティー車検」には、同様の保証が明記されていません。同じチェーンでも、選ぶメニューによって保証の手厚さが変わる点に注意が必要です。
作業時間の考え方の違い
車検の速太郎とコバックのスーパーセーフティー車検は「45分〜1時間」という短時間をうたっています。車検専門の検査ラインとコンピューターシステム、予約制による効率化が理由として説明されています。一方、ホリデー車検は店舗・整備内容によって時間が変わるとしており、統一的な所要時間の記載は確認できませんでした。
契約前のチェックリスト
- 法定費用は別枠:自動車重量税・自賠責保険料・印紙代の「法定費用」は、どのお店でも金額は同じです。比較するときは「車検料(店の取り分)」と「法定費用」を分けて見てください。
- 追加整備費用:立会いで必要と判断された部品交換・修理は、表示価格とは別料金になります。事前の概算に、どこまでの整備が含まれているか確認してください。
- 保証の対象メニュー:同じチェーンでも、短時間メニューには保証が付かない場合があります(コバックの例)。保証を重視する場合は、対象メニューかどうかを確認してください。
- 4WD・ワンボックス・ダブルタイヤ車の追加料金:車種によって別料金が必要な場合があります(ホリデー車検の注記)。
- 納税証明書:自動車税の納税証明書の要否・取り寄せ可否は店舗・地域で異なります。事前に確認してください。
- 輸入車・改造車:店舗によって対応できない場合があります。事前に電話等で確認しておくと安心です。
ディーラー車検・ユーザー車検との違い
車検専門チェーンは、部品や工賃の原価を抑えつつ、車検に必要な整備を絞ることで費用を下げています。ディーラー車検との違いはディーラー車検とカー用品店・整備工場車検、何が違う?で解説しています。また、車検代行(ユーザー車検代行)は、整備を行わず検査だけを代行するケースが多いとホリデー車検は説明しており、車検専門チェーンとは仕組みが異なります。車検費用全体の内訳は車検費用が高すぎると感じたら?内訳の見方と安くする方法、車検の有効期間は車検の有効期間はいつまで?もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 車検専門チェーンは、ディーラー車検より整備が甘くなりませんか?
各社とも、法定点検の項目数は国の基準を満たしているとしています。コバックの「1日車検」は国の基準(56項目)を超える100項目の点検を行うとしており、必ずしも簡素というわけではありません。一方、短時間メニューは整備範囲を絞る代わりに、追加整備が必要な箇所を立会いで説明する仕組みです。
Q. 一番安いのはどこですか?
車種・地域・実際に必要な整備内容で総額は変わるため、当サイトでは断定できません。公式サイトの料金例(軽自動車)を並べましたが、実際の見積りは車の状態で変動します。複数社に見積りを依頼して比べるのが確実です。
Q. 保証はどのくらい続きますか?
ホリデー車検・車検の速太郎は、交換した部品について6か月または10,000kmとしています。コバックは上位メニューの「1日車検」に限り10年保証としています。保証の対象・期間は、メニューと店舗によって異なるため確認してください。
まとめ
車検専門チェーンは、立会い車検で過剰整備を防ぎつつ、何らかのサービス(洗車・代車・事前見積りなど)を省くことで価格を抑えるという共通の仕組みを持っています。何を省いているか、保証がどのメニューに付くかを確認すれば、価格だけでなく中身の違いも見えてきます。同じ車種で複数社の見積りを比べ、追加整備の有無まで含めて判断してください。
ホリデー車検 公式サイト / 車検のコバック 公式サイト / 車検の速太郎 公式サイト
アイキャッチ画像: 「Car dashboard on highway (Unsplash)」by Arkady Lifshits / overdriv3(Wikimedia Commons, CC0。特定の車検チェーンとは関係のない、車のダッシュボードの写真です)
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