点検整備記録簿とは、車検になくても大丈夫か

車検の際に必要と言われることがある「点検整備記録簿」。実際になくても車検は通るのか、そもそも何のための書類なのか、疑問に思ったことはありませんか。

📋 この記事でわかること

  • 点検整備記録簿とは
  • 車検になくても通るのか
  • それでも大切な理由
  • 保管・携行のルール
  • 2025年7月、電子化が解禁された

点検整備記録簿とは

点検整備記録簿は、「メンテナンスノート」などとも呼ばれる小冊子で、整備士が行った点検・整備の内容を記録するための書類です。整備を行った年月日、部品や消耗品を交換したタイミング、その時点での走行距離などが記載されています。新車購入時に車検証などと一緒に渡されることが多く、以降の点検・整備のたびに記録を追記していく形で使われます。

車検になくても通るのか

結論から言うと、点検整備記録簿は継続検査(通常の車検)の必須提出書類ではありません。特にユーザー車検(自分で運輸支局に車を持ち込んで受ける車検)の場合、点検整備記録簿がなくても検査を受けること自体は可能です。ディーラーや整備工場に依頼する場合でも、記録簿がないことを理由に車検を断られるケースは基本的にありません。

それでも大切な理由

提出が必須でないとはいえ、点検整備記録簿には実用的な価値があります。記録簿をなくしてしまうと、「いつ」「誰が」「どのような整備をしたか」がわからなくなり、次のような支障が出ることがあります。

  • 前回の整備・部品交換から、どれくらいの期間・距離が経過しているかわからなくなる
  • 消耗品(オイル・ベルト・バッテリー等)の交換タイミングを見誤りやすくなる
  • 中古車として売却する際、整備歴を証明する資料が乏しくなり、査定に不利になる場合がある

保管・携行のルール

点検整備記録簿は、自家用車の場合は記録した日から2年間、事業用車両(バス・タクシー・トラック等)は1年間の保管が義務付けられています。また、法律上は車内に携行することが定められていますが、携帯していないこと自体に具体的な罰則が科されるわけではありません。

2025年7月、電子化が解禁された

これまで点検整備記録簿は紙での保管・車内携行が前提とされてきましたが、2025年7月8日、国土交通省の規制見直しにより、電子的な保存(電子記録簿)が正式に認められるようになりました。ディーラーや整備工場の多くは、すでに整備データを社内システムで電子管理していたため、この解禁によってユーザー側の記録もペーパーレス化が進みやすくなっています。電子記録簿の利点は、過去の整備履歴を即座に呼び出せることや、紙の記録簿のように紛失・劣化のリスクが小さいことです。ただし、車検などで提示を求められた際に、スマートフォンの電池切れや操作不慣れですぐに表示できないと、要件を満たさないと判断される可能性がある点には注意が必要です。紙の記録簿を電子化されたシステムに切り替える場合は、いざという時にすぐ提示できる状態を整えておくことが重要です。

紛失してしまった場合

紛失した場合でも、車検を受けられなくなるわけではありません。ディーラーで整備を受けていた場合は、ディーラー側に整備履歴が記録として残っていることが多く、問い合わせれば履歴を確認できる場合があります。今後の管理のためにも、新しい記録簿(整備手帳)を用意して、以降の整備記録をつけ直すとよいでしょう。

まとめ

点検整備記録簿は車検の必須提出書類ではありませんが、車の整備履歴を管理し、将来の売却時にも役立つ大切な書類です。保管期間のルールを踏まえつつ、日頃から整備記録を残しておく習慣をつけておくことをおすすめします。

出典・免責

本記事は、複数の車検・自動車専門メディアの情報をもとに、一般的な内容を整理したものです。

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