EVで長距離ドライブをするときに、気になるのが「充電できる場所と待ち時間」です。この記事では、NEXCO東日本・中日本・西日本が2024年4月19日に発表した、高速道路SA・PAのEV急速充電器の整備計画と、その後NEXCO西日本の公式ページで確認できた2026年度以降の公募の情報を、数字とともに整理しました。発表の数字は「実績」と「見通し」が混在するため、区別して示します。
📋 この記事の要点
✔ NEXCO3社の発表(2024年4月19日)では、2023年度に全国52箇所のSA・PAで129口を増設。2024・2025年度に約430口の増設を予定
✔ 充電口数は、2020年度末の402口から、2025年度末に1,073口となる見通し。2020年度末から5年間で約2.7倍
✔ 2023年度は、1口最大150kW級の急速充電器や、1基で複数台が同時に充電できるマルチコネクタタイプの整備を進めた
✔ 経済産業省の指針(2023年10月18日)に基づき、概ね70km以上間隔が開かないよう配備する方針
✔ NEXCO西日本の公式ページでは、2027年度整備分の充電設備の事業者公募(2026年8月3日〜9月14日)を確認。最新の設置状況は、各社公式サイトで要確認
📑 目次
1. 整備の数字:実績と見通し
3社の発表(令和6年4月19日)にある表を整理しました。2023年度末までは整備実績、2024年度末・2025年度末は見通しです。見通しの設置箇所・口数は、今後のレイアウト検討や工事の中で増減することがある、と発表に明記されています。
📊 高速道路SA・PAのEV急速充電器の整備状況(3社発表、2024年4月19日)
| 時点 | 充電口数 | 前年度末からの増加 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 2020年度末 | 402口 | – | 整備状況 |
| 2021年度末 | 429口 | +27口 | 整備状況 |
| 2022年度末 | 511口 | +82口 | 整備状況 |
| 2023年度末 | 640口 | +129口 | 整備状況 |
| 2024年度末 | 888口 | +248口 | 見通し |
| 2025年度末 | 1,073口 | +185口 | 見通し |
※表は横にスクロールできます
📊 年度別の増設(同発表)
| 年度 | 増設の内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 2023年度 | 全国52箇所のSA・PAで129口を増設(完了) | 新規整備口数に、更新に伴って撤去した既存充電器分を考慮した数量 |
| 2024年度 | 全国119箇所のSA・PAで約250口を増設(予定) | 見通し |
| 2025年度 | 全国114箇所のSA・PAで約190口を増設(予定) | 見通し。2025年度末までに約1,100口とする、と2022年度末の発表を再掲 |
📌 補足
また、2025年度末の見通しは、表では1,073口、文中では「約1,100口」と記載されています。なお、2025年度末の実際の口数は、今回、公式の実績発表を確認できていません(要確認)。
2. 充電器の性能と、配置の方針
発表によると、2023年度は、1基で複数台のEV・PHEVが同時に充電できるマルチコネクタタイプや、1口最大150kW級の急速充電器などの整備を進めました。
📊 性能と配置の方針(確認日: 2026年9月25日)
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 最大出力 | 1口最大150kW級の急速充電器を整備 | 3社の発表 |
| マルチコネクタタイプ | 充電器1基で複数台のEV・PHEVが同時に充電可能 | 3社の発表 |
| 配置の考え方 | 30分で充電可能な充電量などを踏まえ、IC付近の高速道路外の充電器の活用も含め、概ね70km以上間隔が開かないようにしつつ、ユーザーを限定しない形で配備する | 経済産業省「充電インフラ整備促進に向けた指針」(2023年10月18日)。発表の注釈より |
| 空白区間の解消 | 整備は、EV急速充電器の空白区間の解消も目的とし、空白区間から順次実施する方針 | 3社の発表 |
💡 出力の数字の見方
「最大150kW級」は、その充電器が出せる最大出力の目安です。実際の充電の速さは、お使いの車の受け入れ能力やバッテリーの状態などによって変わります。この記事では、充電時間の目安は示しません。
3. 2026年度以降は、事業者の公募へ
3社の発表では、SA・PAで2026年度以降に設置するEV急速充電器については、設置者(充電事業者)を公募する方向で調整するとされていました。その後、NEXCO西日本の公式ページで、具体的な公募が確認できました。
📊 NEXCO西日本のEV急速充電設備の公募(確認日: 2026年9月25日)
| 項目 | 内容(NEXCO西日本の公式ページより) |
|---|---|
| 名称 | 2027年度 高速道路におけるEV急速充電設備の整備事業者の公募 |
| 対象 | NEXCO西日本が管理する休憩施設等。中国地区6箇所、四国地区2箇所、九州地区6箇所、沖縄地区4箇所の募集を掲載 |
| 公募期間 | 2026年8月3日(月)〜9月14日(月)16時 |
| 整備期間 | 契約締結後から2027年度末(2028年3月31日)まで |
| 事業者の選定 | 2026年10月上旬を目安に行う予定。選定後、会社名と審査結果を公表する、と記載 |
⚠️ 注意
この公募はNEXCO西日本の管理区間のものです。東日本・中日本の状況や、選定結果の最新の掲載状況は、各社の公式サイトで確認してください。公募内容や日程は変更される場合があります。
4. 高速道路の外の充電器を使う「料金調整」の検討
3社の発表には、SA・PAの充電器を増やすだけでなく、高速道路の外(路外)の充電器を使いやすくする制度の検討も書かれています。
📊 路外充電の料金調整(確認日: 2026年9月25日)
| 項目 | 内容(3社の発表より) |
|---|---|
| 対象 | ETC2.0搭載車 |
| 内容 | 高速道路を一旦出て、路外のEV急速充電器を利用し、指定時間以内に再び高速道路に入った場合に、出ずに利用した場合の料金を適用する |
| 時期 | 2024年度から順次実施できるよう検討を進めている(発表時点) |
| 順序 | 空白区間から順次実施していく方針 |
| 2024年度の例 | 東海環状自動車道 大野神戸IC〜山県IC間の開通に合わせて生じる空白区間の対策として、大野神戸IC近傍の道の駅「パレットピアおおの」での導入に向けた制度・機器の整備を進める |
⚠️ 実施状況は要確認です
実際に利用できる場所・条件は、各高速道路会社やETC関連の公式サイトで確認してください。
5. 長距離ドライブの計画に使えるチェックリスト
🧭 出発前の確認の流れ(一般的な整理)
ルート上の充電スポットを調べる
各高速道路会社の公式サイトで、SA・PAの充電器の場所を確認します。
口数と出力を確認する
同じSA・PAでも、充電器の口数や出力は異なります。
間隔を見て、余裕のある計画にする
空白区間の有無や、目的地周辺の充電スポットも確認します。
支払い方法を準備する
充電サービスのカードやアプリなど、利用する事業者に合わせて準備します。
最新の情報で最終確認する
整備計画は、状況により変更される場合があります。出発前に公式情報を確認します。
📝 出発前チェックリスト
☑️ ルート上の充電器の場所を、公式サイトで確認した
☑️ 目的地周辺の充電スポットも調べた
☑️ 充電サービスの支払い方法(カード・アプリ)を用意した
☑️ 工事・休止の情報がないか確認した
☑️ 余裕のあるバッテリー残量で出発する計画にした
☑️ 万一に備えて、代替の充電先も一つ決めた
6. よくある質問
まとめ
高速道路SA・PAのEV急速充電器は、2020年度末の402口から、2025年度末に1,073口となる見通しと、3社が発表しています。ただし、これは2024年4月時点の見通しで、実績の確認は今後の課題です。2026年度以降は事業者の公募が進み、NEXCO西日本では2027年度整備分の公募が掲載されています。長距離ドライブの前には、各社の最新情報を確認しましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・基準・製品仕様は変更されることがあるため、最新の内容は、公的機関・メーカー・各公式サイトでご確認ください(2026年10月時点)。
アイキャッチ画像: EV DC fast charging station(米国で撮影) by Grendelkhan, CC BY-SA 3.0


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