メルセデス・ベンツの中古車は、認定中古車(メルセデス・ベンツ サーティファイド)と、一般の中古車販売店の車とで、保証や点検の内容が大きく異なります。この記事では、メルセデス・ベンツ日本の公式サイトの公開情報(2026年9月25日確認)を中心に、認定中古車の仕組み、現行ラインアップの見方、点検・整備の確認ポイント、購入前のチェック、購入後の保証・メンテナンスプログラムを整理しました。中古車の価格帯・相場は、時期や車両で変わるため、この記事では示していません。
📋 この記事の要点
✔ メルセデス・ベンツ日本の認定中古車は、全車「2年間・走行距離無制限」の認定中古車保証が付く。最大100項目の点検・整備の設定がある(車両状態・登録年数・走行距離で変動)
✔ 高電圧バッテリーは、認定中古車保証の対象外。新車保証(メルセデス・ケア/EQケア)が継承されている車は、そちらが優先される
✔ 公式の認定中古車の点検項目には、燃料フィルタ・スパークプラグ・トランスミッションオイル等の「交換(整備手帳の交換時期を過ぎた場合等)」が含まれる
✔ 認定中古車保証プラスは、新車登録から3年以内の認定中古車が対象で、初年度登録から満5年まで一般保証と24時間ツーリングサポートを継続する
✔ 中古車の「価格帯」や、オーナーの声とされる体験談は、出典が確認できないため、この記事では扱わない
1. 認定中古車(メルセデス・ベンツ サーティファイド)の仕組み
認定中古車は、メルセデス・ベンツ日本が独自の基準で認定する中古車です。公式ページで確認できた内容を整理します。
📊 認定中古車の仕組み
| 項目 | 公式ページで確認できた内容 | 読み方 |
|---|---|---|
| 認定中古車保証 | 保証期間は2年間(走行距離無制限)。購入後2年間は、走行距離にかかわらず、正規サービスネットワークで一定の条件のもと無料で修理する。指定サービス工場で必要な加修点検整備が行われ、メルセデス・ベンツ日本が認定した車にのみ適用 | 保証の対象部位・条件は、書面で確認する |
| 点検・整備 | 最大100項目の点検・整備項目が設定されている。項目は、車両の状態・登録年数・走行距離等の条件によって変動する | 実施した整備内容の書面を確認する |
| 24時間ツーリングサポート | 専用のコールセンターが24時間365日待機し、一定の条件で、応急処置・けん引・移動手段の手配などをサポート | 対象となる条件を、確認する |
| 高電圧バッテリー | 認定中古車保証の対象外 | EV・PHVは、バッテリーの保証の継承状況を確認する |
| 新車保証の継承 | メルセデス・ケア(新車登録日から3年・走行距離無制限)やEQケア(新車登録日から5年間、または走行距離100,000kmのいずれか先に達するまで)が継承されている認定中古車は、その期間中は、メルセデス・ケア/EQケアが優先適用される | 残り期間は、新車登録日から計算されるため、車ごとに確認 |
📊 電動車の高電圧バッテリー保証(新車保証が継承されている場合)
| 対象 | 新車保証継承時の高電圧バッテリー保証(公式ページより) |
|---|---|
| プラグインハイブリッド車(メルセデス・ケア) | 新車登録日から6年間、または走行距離100,000kmのいずれか先に達するまで(特別保証) |
| EQA・EQB・EQC・G 580 with EQ Technology(EQケア) | 8年間、または走行距離160,000kmのいずれか先に達するまで |
| EQE・EQS・EQE SUV・EQS SUV・Mercedes-Maybach EQS SUV(EQケア) | 10年間、または走行距離250,000kmのいずれか先に達するまで |
📌 補足
電気自動車の認定中古車全てに、電気自動車向け充電サービス「MB.CHARGE Public」が6か月間無料で提供されます(プラグインハイブリッド車は対象外)。同ページには、「新規登録受付は2026年10月30日23:00まで、サービスは2027年10月31日に終了。新サービスについては別途Webサイトで案内」とあります(2026年9月25日確認)。無料期間が短縮される可能性があるなどの条件もあるため、詳細は公式ページや販売店で確認してください。
2. 現行ラインアップの見方と、中古車で確認したいこと
メルセデス・ベンツ日本のラインアップページ(2026年9月25日確認)には、53モデルが掲載されています。ボディタイプ別に整理すると、次のとおりです。中古車では、これ以前の世代・車名の車も流通するため、年式・型式で仕様を確認する必要があります。
📊 メルセデス・ベンツ日本の現行ラインアップ(ボディタイプ別)
| ボディタイプ | 公式ラインアップに掲載されている車名(新車・2026年9月25日確認) |
|---|---|
| セダン | CLA、Cクラス、Eクラス、Sクラス(ロングを含む)、EQS、Mercedes-Maybach Sクラス |
| SUV | GLA、GLB、GLC、GLC Coupe、GLE、GLE Coupe、GLS、Gクラス、EQE SUV、EQS SUV、Mercedes-Maybach GLS・EQS SUV |
| ステーションワゴン | CLA Shooting Brake、Cクラス、Cクラス オールテレイン、Eクラス、Eクラス オールテレイン |
| コンパクト | Aクラス、Bクラス |
| クーペ | CLE Coupe、Mercedes-AMG GT Coupe、Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe(電気モデルは「日本導入予定」と表示) |
| カブリオレ/ロードスター | CLE Cabriolet、Mercedes-AMG SL、Mercedes-Maybach SL |
| ミニバン | Vクラス |
⚠️ 注意
CLSやSLCは、この現行ラインアップの一覧には掲載されていません。中古車として流通していても、現行モデルではない場合があるため、型式・年式・仕様を、販売店で確認しましょう。
📊 パワートレイン別の確認ポイント
| パワートレイン | 確認したいこと | 根拠 |
|---|---|---|
| ガソリン車 | 整備手帳の定期交換部品(スパークプラグ、エンジンオイル等)の交換履歴 | メルセデス・ベンツ認定中古車の点検項目 |
| ディーゼル車 | 燃料フィルターの点検・交換履歴。ディーゼル車には、燃料フィルターに水分が混入すると点灯する警告灯が付いている | JAF(フューエルフィルター警告灯はディーゼル車のみ装着) |
| プラグインハイブリッド車 | 高電圧バッテリーの保証の継承状況(認定中古車保証は対象外) | メルセデス・ベンツ日本 |
| 電気自動車(EQ) | 高電圧バッテリーの保証の継承状況、充電サービスの条件 | メルセデス・ベンツ日本 |
3. 点検・整備の確認ポイント
メルセデス・ベンツの認定中古車には、最大100項目の点検・整備の設定があります。公式ページで確認できた項目のうち、主なものを整理します。
📊 認定中古車の点検・整備項目(抜粋)
| 系統 | 点検・整備項目の例(公式ページより) | 注記 |
|---|---|---|
| 制動装置 | ブレーキ液量の点検・交換、ブレーキの効き具合、パッドの厚さ点検、パーキングブレーキの効き、ディスクとパッドの摩耗・損傷 | ブレーキ液は、整備手帳の交換時期を過ぎて未交換、または交換時期の3か月前・5,000km前の場合は交換 |
| エンジン・電気装置 | エンジンオイルの量・汚れ、エンジンオイル交換、エアクリーナーエレメントの交換、燃料フィルタの交換、スパークプラグの交換、バッテリーの点検、冷却水の量 | 交換項目は、整備手帳の交換時期を基準に判断 |
| 走行装置・緩衝装置 | タイヤとホイールの状態(溝が3mm以下は交換)、トランスミッション・トランスファのオイル交換、デファレンシャルオイルの交換、ショックアブソーバの損傷 | 溝の基準は、認定中古車の点検項目の記載 |
| その他 | フォルトメモリの確認、未実施サービスキャンペーン・リコールの実施、エアコンフィルタの交換、ワイパーブレードの交換、装備品の有無(整備手帳・スペアキー等) |
📊 メルセデス・ベンツの定期点検
| 点検の種類 | 公式ページで確認できた内容 |
|---|---|
| MB1年点検 | 法定1年点検に加えて、メルセデス・ベンツ グループ社が指定した専用の点検を行う。使用状況に合わせた定期交換部品・消耗部品の交換をすすめている |
| MB2年点検 | 法定2年点検に加えて、メルセデス・ベンツ車専用の点検を行う。車検(継続検査)は、その時点での車の状態を確認するもので、合格したからといって、その先も安心して乗り続けられるものではないと説明している |
| メンテナンスインジケーター | MB1年点検・MB2年点検の時期が近づくと、メーターパネル内のインジケーターが、点検までの日数または走行距離を知らせる(走行距離または1年のどちらか早いタイミングで点灯) |
💡 ポイント
車種・装備によっては、MB1年点検・MB2年点検のほかに、メーカーが指定した走行距離または年数ごとの追加項目が必要になります(公式ページの注記)。購入する車の追加項目と、実施状況は、販売店で確認しましょう。
4. 購入前のチェックリストと、進め方
📊 購入前に確認すること
| 確認すること | 根拠・確認方法 |
|---|---|
| 修復歴の有無 | 中古車の広告・店頭展示車には、自動車公正競争規約に基づき、修復歴の有無を表示する(自動車公正取引協議会)。骨格部位の基準は、日本自動車査定協会が定めるもの |
| 整備手帳・点検整備記録簿 | 認定中古車の点検項目でも、整備手帳の定期交換部品項目の記載が、交換の判断基準。購入する車の記録を確認する |
| 法定点検の実施状況 | 自家用乗用車は、1年ごとに29項目、2年ごとは1年ごとの29項目を含む計60項目の点検整備を行う(国土交通省) |
| リコール・サービスキャンペーン | 国土交通省の「自動車不具合情報ホットライン」サイトで、リコール情報を車台番号や型式などで検索できる。認定中古車の点検項目にも含まれる |
| 保証の内容と期間 | 認定中古車保証の対象部位・条件・期間を、書面で確認する。新車保証が継承されている場合は、その期間 |
| 車検の残り期間 | 車検証で満了日を確認し、次回車検の費用の見積もりを確認する |
📝 実車を確認するときのチェックリスト
☑️ 修復歴の有無の表示を確認した
☑️ 整備手帳・点検整備記録簿の内容を確認した
☑️ オイル・ブレーキ液・スパークプラグ等の交換履歴を確認した
☑️ リコール・サービスキャンペーンの対応状況を確認した
☑️ タイヤの溝・ブレーキパッドの状態を確認した
☑️ 警告灯が点灯しないか、電動装備や空調の動作を確認した
☑️ 試乗で、異音・振動・変速の感触を確認した
☑️ 保証の対象部位と期間を、書面で確認した
☑️ 電動車は、高電圧バッテリーの保証継承と、充電サービスの条件を確認した
🧭 購入の進め方
車種・パワートレインを決める
ボディタイプ、ガソリン・ディーゼル・PHV・EVから、使い方に合うものを選びます。
認定中古車と、一般の中古車を比べる
保証(2年間・走行距離無制限)や点検項目、購入後のサポートを、書面で比べます。
実車確認と試乗をする
チェックリストに沿って確認します。
総額と、購入後の費用を確認する
車両価格・諸費用・次回車検・メンテナンスプログラムの費用を含めて比べます。
5. 購入場所の比べ方と、購入後の保証・メンテナンスプログラム
📊 購入場所ごとの考え方
| 購入場所 | 確認できたこと・考え方 |
|---|---|
| メルセデス・ベンツの認定中古車 | メルセデス・ベンツ日本が認定した車で、2年間・走行距離無制限の保証、最大100項目の点検・整備、24時間ツーリングサポートがある(公式ページ)。取り扱いは、メルセデス・ベンツ サーティファイドカーネットワークのみ |
| 一般の中古車販売店 | 保証・点検整備の内容は、店ごとに異なるため、書面で確認する。認定中古車の保証や点検項目とは、内容が同じとは限らない |
| オンラインでの購入 | 実車を確認できない場合は、写真・動画・記録簿・修復歴の表示を、書面や画面で確認する。返品・キャンセルの条件も、契約前に確認する |
📊 購入後の保証・メンテナンスプログラム
| プログラム | 公式ページで確認できた内容 |
|---|---|
| 認定中古車保証プラス | 新車登録から3年以内の認定中古車の「一般保証」と「24時間ツーリングサポート」を、初年度登録から満5年まで継続するサービス。認定中古車保証の終了後に切り替わり、新車登録後5年間までの残り期間に応じて、利用料金が変わる(EQモデルは、EQケアが新車登録から5年間または100,000kmまで標準で保証) |
| メンテナンス プラス | 初度登録からの5年間、点検、定期交換部品や消耗部品の交換・補充を行うメンテナンスサービス。交換時期または指定距離に達した部品や油脂類を、無料で補充・交換する |
| 認定中古車プラス | 残価設定型ローン「ユーズドカー・ウェルカムプラン」と、有償のサービスプログラムをセットにした購入プラン。初度登録年月から39か月以下で走行距離が60,000km未満の認定中古車が対象(一部対象外の車両あり)。初度登録年月から2回目の車検前まで対象 |
⚠️ 注意
利用料金・金利・対象車両は、時期や車両で変わります。メルセデス・ベンツ日本の公式ページ、または正規販売店で最新の条件を確認してください。
- メルセデス・ベンツ日本「Mercedes-Benz Certified(認定中古車)とは」
- メルセデス・ベンツ日本「認定中古車保証プラス」
- メルセデス・ベンツ日本「ラインアップ」
- 国土交通省「自動車不具合情報ホットライン」(リコール情報検索)
6. よくある質問
まとめ
メルセデス・ベンツの中古車は、認定中古車と、一般の中古車とで、保証や点検の内容が異なります。認定中古車には、2年間・走行距離無制限の保証と、最大100項目の点検・整備の設定があり、電動車の高電圧バッテリーは別の扱いです。修復歴・整備手帳・リコールの確認と、保証の書面確認、購入後のプログラム比較を通じて、納得のいく1台を選びましょう。
※本記事は、メルセデス・ベンツ日本・国土交通省・自動車公正取引協議会・JAFなどの公開情報をもとにした一般的な情報です(2026年9月25日確認)。保証内容・対象条件・プログラムの料金・充電サービスの条件は変更されることがあります。個別の判断は、正規販売店や公式サイトでご確認ください。
アイキャッチ画像: Mercedes-Benz C-Class All-Terrain by Alexander-93, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons


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