クーラント交換費用の目安と自分で交換する時の手順と方法を紹介。

クルマの修理

ここではクーラント交換費用の目安と自分で交換する時の手順と方法を紹介しています。
一般的な意見ですが、安心で選ぶなら高額になってもディーラーで交換する。自分では出来ないけど安く交換したい方はカー用品店などの一般整備工場で交換。すべての責任は自分にある精神で安く済ますのであれば自分で交換する。


 

【クーラント交換】の概算費用

【クーラント交換】の概算費用
クーラント交換費用に関係する項目は、「クーラント液の購入費用」と交換をお願いする場合の「作業工賃」の合計です。

ディーラーや整備工場、カー用品店に交換を依頼する場合、ロングライフクーラント1Lあたり1000円前後で販売しているものが多く、ここでは目安として1Lあたり1.000円とします。

そしてそこに作業時間当たりの作業工賃がかかるので、1回あたり2.000~5.000円程度かかります。
作業工賃は車検の時についでに交換する場合は2割程度安く、ディーラーにお願いするよりもカー用品店などの一般整備工場にお願いする方が2.5割程度安くなります。

また、クーラント液を自分で持ち込むことが可能であれば、ホームセンターやインターネットで安く販売されているものもあるので、安く仕入れて持ち込めば5割近く安くなります。

 

【クーラント交換】の最安の費用で交換する

【クーラント交換】の最安の費用で交換する
トヨタ アクア・冷却水の量が約5L・クーラント(冷却水)を交換する場合。

 
・ディーラーにクーラント交換だけ願いする場合
交換費用:約5.000円
クーラント(冷却水)代:1.000円×5L=約5.000円

交換費用合計:約10.000円

 
・一番安く交換してもらう場合
車検時など、他の整備のついでに交換してもらい、一般整備工場にお願いしてクーラントを自分で用意する。
交換費用:約3.500円
クーラント(冷却水)代:400円×5L=約2.000円

交換費用合計:約5.500円

 
・自分で交換する場合
クーラント(冷却水)代:400円×5L=約2.000円

交換費用合計:約2.000円

 

【クーラント交換】の目安・作業時間

【クーラント交換】の目安・作業時間
交換サイクル目安:2年
作業時間:約1時間

 

【クーラント交換】おさえておくべき基礎知識

エンジンが冷えてから作業をスタートさせます、エア抜きまで手を抜かずにしっかりおこないましょう!

使うクーラントにより交換サイクルはさまざまです。エンジン内を循環して熱を吸収し、エンジンを最適な温度に調整してくれるのが冷却水の役目です。

自動車用の場合は、サビや気泡の発生を防いだり凍結防止剤や冷却性能を高める特殊な成分を添加したクーラントLLC(ロングライフクーラント)と呼ばれる冷却水が用いられています。

劣化したクーラントを使っていれば冷却性能が落ちるのはもちろんですが、ゴミが溜まってくると冷却水の流路が詰まって正しく循環しなくなってしまう場合もあります。そこでリザーバータンク内のクーラントに汚れが目立つようなら早めに交換するように心がけましょう。

通常のクーラントは2年に1回交換が基本となりますが、製品によっては耐久性よりも冷却性能を優先したレーシングタイプなども存在するため、それぞれの製品ラベルに明記された交換サイクルを目安に交換することです。

また、クーラントにはそのまま使えるタイプ水で希釈して使うタイプがありますが、性能面での大きなちがいはないので好みで選べば問題ありません。

交換作業については、しっかりエンジンが冷めてから作業をはじめることが重要です。さらに、交換してもエアが混入していると性能が発揮できないので、交換後はしっかりとエア抜きをすることも忘れないでください。

 

【クーラント交換】3つの作業ポイント

【クーラント交換】3つの作業ポイント

作業のポイントその1

エア抜きをしっかりする方法
エア抜きボルトが付いている車種はいいですが、それがない車種やエアが抜けにくい車種はラジエターのアッパーホースロアホースの高い位置にエアがたまりやすいです。そこでエア抜きをするときはエアのたまりやすい場所のホースを手で揉んであげましょう。そうすればボコボコと空気が抜けてくれます。

作業のポイントその2

エンジンが冷めてから作業する
エンジンを冷却するために循環しているクーラント。当たり前ですが走行直後はかなリ熱くなっているので、ヤケドしないようにエンジンが完全に冷えてから作業をはじめることです。ラジエターキャップも走行直後は内部圧力が高くなっていて、膨張した空気と水分が吹き出るので絶対に開けてはいけません。

作業のポイントその3

ラジエターキャップもチェック!
ラジエターキャップには圧力をかけてクーラントの沸点を引き上げるといった効果もありますが、密閉するためのパッキンがヘタっていると圧力がかからなくなってしまいます。そこでクーラント交換をするときには、ラジエターキャップのパッキンにヒビ割れなどがないか確認しましょう。

 

【クーラント交換】15の手順

【クーラント交換】15の手順

準備する道具

ドライバーメガネレンチスポイトなど

1.ドレンプラグの位置を確認

ラジエター下部にクーラントを排出するためのドレンプラグがあるはずなので確認してみましょう。プラスネジタイプもありますし、車種によっては蝶ネジタイプになっている場合もあります。

2.バケツを準備しておく

排出したクーラントを受けるために、あらかじめドレンプラグの真下にバケツを用意しておきましょう。クーラントを抜くときはエンジンルームが完全に冷えていることを確認してから行います。

3.クーラントを抜く

プラスドライバーもしくは指でドレンプラグをはずし、古いクーラントを排出していきます。蝶ネジタイプなら手で緩めるだけでクーラントがラジエターから排出されます。

4.ラジエターキャップをはずす

クーラントが排出されはじめてからラジエターキャップをはずします。先にはずしてしまうと勢いよくクーラントが吹き出て地面や自分にかかってしまうこともありますので、ドレンプラグをはずしてからキャップを外すのがベストです。

5.リザーバータンク内の清掃

スポイトを使ってリザーバータンク内に残ったクーラントを抜き取ります。タンク内の汚れがひどいようなら、クルマからはずして水洗いしておくとカンペキです。

6.ドレンプラグを戻す

クーラントが抜けたら、ラジエターにドレンプラグを戻します。まわりにクーラントが付着していたら、ブレーキクリーナーなどでキレイに掃除をしておきましょう。

7.エア抜きボトルを作る

専用のエア抜きボトルも販売されていますが、ペットボトルの底部分を切り取り、ラジエターの口にピッタリになるようにペットボトルの口にビ二ールテープを巻き付けてエア抜きボトルを自作することもできます。

8.エア抜き用のボトルをはずす

エンジンブロック内のエアを抜くためのボルトが付いている車種もあり、エンジンオイルレベルゲージの脇にあるエンジンもあります。クーラントを入れる前にボルトをはずし、エンジン始動前には必ず閉めるようにきおつけましょう。

9.クーラントを入れる

エア抜きボトルをラジエターにセットして、こぼさないように新しいクーラントを入れていきます。エア抜き用のボルトがある車種は、クーラントがそこから漏れ出したらいっばいになったサインになります。

10.エンジンを始動する

エア抜きボトルをラジエターにセットした状態のままエンジンを始動します。サーモスタットが開くとクーラントがエンジン内に循環して減るので、エア抜きボトルにはこぼれない程度にクーラントを満たしておきましょう。

11.ヒーターをオンにする

ヒーターコアにクーラントを循環させるために、エンジン始動後はエアコンのヒーターを全開にします。

12.エア抜きをする

クーラントが循環しはじめると、エンジン内に残っていたエアが、ボコボコと出てくると思います。この気泡が出なくなるまでエンジンをかけておきます。エアが抜けにくい場合は、ロアホースやアッパーホースを手で揉んでみましょう。

13.残ったクーラントを捨てる

気泡が出なくなったらエンジンを切り、エア抜きタンクに残ったクーラントをスポイトで吸い取ります。クーラントがこぼれるとベタついて汚くなるので、こぼれたら早めに水やブレーキクリーナーで洗っておきましょう。

14.ラジエターキャップを閉める

エア抜きボトルをはずしてラジエターキャップをシッカリと取り付けます。このときラジエターキャップのパッキンにヒビがないかなど確認しておきましょう。

15.リザーバータンクに補充する

最後にクーラントをリザーバータンクの規定量まで足しておけば作業は完了です。クルマによって冷却水の量が違いますのでクルマの取扱説明書やディーラに問い合わせるなどで、規定量も確認しておきましょう。
参考規定量はこちら

※整備は十分な知識と技術が必要です。万がー、事故や故障などが発生しても一切の責任を負いません。

クーラント交換の補足注意点

クーラント交換の補足注意点
クーラントはエンジン冷却に欠かせない重要な液体の1つであり、適切な交換は車の性能や寿命に直結します。以下に、クーラント交換において注意すべき6つのポイントを詳しく説明します。

適切な交換時期を把握しよう

クーラントの交換時期は車種やメーカーによって異なります。車のオーナーズマニュアルを確認するか、ディーラーや整備工場に相談して適切な交換時期を把握しましょう。

車をしっかりと冷やしてから作業しよう

クーラントは高温で動作するエンジンを冷却するための液体です。交換作業を行う前にエンジンを十分に冷やしてから作業を始めましょう。エンジンルーム内は非常に高温になっているため、手袋や保護眼鏡などの保護具を着用することも重要です。

古いクーラントを完全に排出しよう

古いクーラントを完全に排出することが重要です。古いクーラントが残っていると、新しいクーラントがうまく循環せず、冷却効果が低下することがあります。また、古いクーラントは有害な成分を含むため、環境汚染の原因にもなります。

適切なクーラントを選ぼう

車のメーカーや車種によって、適切なクーラントの種類が異なります。適切なクーラントを選び、オーナーズマニュアルの指示に従って交換しましょう。

クーラントのレベルを確認しよう

クーラントのレベルが不足していると、エンジンの冷却効果が低下する可能性があります。交換後にクーラントのレベルを確認し、必要に応じて補充しましょう。

不要なクーラントは適切に処理しよう

古いクーラントは有害な成分を含んでいるため、捨て方には注意が必要です。不要なクーラントを適切に処理しましょう。

クーラントの種類

クーラント、または冷却液は、自動車のエンジンや冷却システムで使用される液体で、エンジンを過熱から保護し、凍結から守り、冷却システム内の金属部品を腐食から守る役割を果たします。以下は一般的なクーラントの種類です。

クーラントのタイプ 特徴
グリーンエタイレン グリコール(エチレングリコール) 一般的に「ユニバーサルクーラント」として知られ、緑色をしていることが多い。多くの自動車メーカーで使用されており、広く入手可能です。
オレンジまたはピンクエタイレン グリコール 一部の自動車メーカー(特に日本車)が推奨する冷却液タイプです。一般に「オレンジクーラント」や「ピンククーラント」として知られています。
ロングライフ冷却液 より耐久性のあるクーラントで、エンジン冷却システムを長期間保護します。通常、5年または10年の寿命を持つものもあります。
シルケイト冷却液 シルケイト冷却液は、アルミニウム部品を多く含むエンジンに対応するために特別に設計されています。アルミ部品との相性が良く、腐食やスケールの形成を抑制します。
エアラーコンディショナーコンプレッサーオイル(ACコンプレッサーオイル) エアコンシステムの潤滑に使用される液体です。冷却システム用ではなく、エアコンの潤滑に関連しています。

クーラントの種類は、特定の自動車メーカーやモデルに依存し、エンジン材質、システム設計、および使用環境に合わせて選択する必要があります。自動車の取扱説明書またはメーカーのガイダンスに従って適切なクーラントを選びましょう。誤ったクーラントを使用すると、エンジンの冷却効率が低下し、潤滑性能が損なわれる可能性があるため、正しい冷却液を使用することが重要です。

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