ここではブレーキローターの交換についての内容を説明しています。
固着していなければ意外と簡単な工程で交換が出来る部品の一つです。タイヤ交換、ブレーキパットの交換のついでにでも行うことが出来ますので、チャレンジしてみてください。
交換サイクル
パッド交換2回に1回ごと
作業時間
約1時間程度
意外と簡単なブレーキローター交換
ブレーキパッドと比べて軽視される傾向が強いブレーキローター。ですが、摩耗が進むとせっかくのスポーツパッドも本来の制動力を発揮できないことに加え、偏摩耗の原因にもなりかねません。ローター外周にツメが引っかかるぐらいまで減ったり、表面にレコード盤のようなスジが入っているような状態でしたら交換時期と考えてもいいでしょう。
交換作業はキャリパーをはずしてローターを入れ替えるだけと、それほど難しくありません。ただ、高年式車にありがちな劣化してサビで固着しているとやっかいです。その際は、サービスホールにボルトをねじ込んで振動を与えていけば大抵の場合ははずれます。
振動を与えて古いローターは外す
常に雨水に晒されているだけにハブとローターは固着しがちです。サビ付いたローターを外す時は、プラスチックハンマーなどで裏側から叩いてみましょう。たいていの場合はその振動ではずせることが多いです。ただ、ハブボルトをキズ付けないように注意して作業することを心がけましょう。
ブレーキローター交換の手順
1.準備する道具
プラスチックハンマー
ドライバー
ラチェット
メガネレンチ
など
2.キャリパーを取りはずします
タイヤを外した後、ローター交換をするうえで邪魔になるブレーキキャリパーをまずは取りはずします。キャリパーはナックルにボルト2本で共締めされていることがほとんどですので、これを緩めればOKです。
3.ホースが付いたままキャリパーを避けておく
ナックルから外すとブレーキホースが付いたままになっているので、そこはそのままにしておきます。キャリパーは張り金などを使って、邪魔にならない所に避けておきましょう。この際、ブレーキホースを固定しているブラケットもはずし、ホースに負担が掛からないようにしておくことが大切です。
4.ローターのネジをはずす
車種によって変りますが大体ローターは2本のネジで固定されています。これをドライバーではずしますが、錆びついているとなかなか緩みません。そうした場合、貫通ドライバーなどで衝撃を与えてみると緩みやすくなります。
5.固着しているならこの方法
2本のネジをはずしてもローターが外れない場合、サービスホールからボルトをネジ込んで無理やりはずします。2本のボルトを均等に締め込んでいくのがポイントになります。
6.ローターをはずす
ローターをはずす時は少しでも抵抗を抑えるために、ハブまわりやボルトに潤滑剤を吹き付けておきましょう。さらにローターの後ろからハンマーなどで振動を与えてやれば大抵の場合は外れるでしょう。
7.クリーナーで洗浄
ローターがはずれたら、バックプレートやナックル周辺をブレーキクリーナーで洗浄。新品ローターも油分が付いているので、装着の前に脱脂をしておきましょう。
8.逆の手順で元にもどしていく
分解と逆の手順で新品ローターを装着していきます。ローター交換後はいきなり急ブレーキをするのは避け、パッドとの当たりが出るまで慣らしをしましょう。部品を新品に交換したばかりは部品同士がなじんでいないため、本来の性能を発揮できない状態にあります。
当たりの出し方は、ごく普通の安全運転をしながら一般道で300~1,000Kmほどの走行が必要になります。この時、急制動、急ハンドルなどの運転はしないようにしましょう。
お勧めのブレーキローター
DlXCEL スリットディスクローターSDタイプ
2万1600円~(フロント/リヤ用)
スリット入りながら手頃感のあるプライスのSDタイプは、同社のプレーンタイプと比べて制動力を2O%アップ。スリットによりパッドの偏摩耗や鳴きを抑え、安定したブレーキング性能を発揮。
※重要保安部品の整備は十分な知識と技術が必要になります。万が一、事故や故障などが発生しても当サイトでは一切の責任を負いません。
コメント