2022年5月に始まった「サポートカー限定免許」という制度をご存知でしょうか。安全運転支援機能を備えた車だけに運転を限定することで、高齢ドライバーの事故防止を後押しする仕組みです。警察庁の公式情報をもとに、制度の内容を整理します。
📋 この記事でわかること
- サポートカー限定免許とは
- 対象となる車の条件
- 条件が付くとどうなるか
- 申請方法
- 条件を解除したい場合は
動画でも解説しています。(YouTube「くるまのかーぎーくん」)
サポートカー限定免許とは
サポートカー限定免許は、運転できる自動車の範囲を「安全運転支援機能を搭載したサポートカー」に限定する条件を、運転免許に付与する制度です。年齢による制限はなく、運転免許を受けている方が申請すれば移行できます。ただし条件を付与できるのは普通免許のみで、中型免許や第二種免許など上位の免許を持っている方は、先に普通免許を取得する必要があります。
対象となる車の条件
サポートカー限定免許で運転できるのは、次の2つの安全運転支援装置を両方搭載した普通自動車に限られます。
- 衝突被害軽減ブレーキ:車載レーダー等により前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性がある場合に警報を出し、さらに可能性が高い場合には自動でブレーキが作動する機能
- ペダル踏み間違い時加速抑制装置:発進時やごく低速走行時に、ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んだ場合、エンジン出力を抑える機能
注意したいのは、これらの機能を後付けした装置は対象にならないという点です。あくまで新車購入時などにメーカーが標準装備・またはメーカーオプションとして搭載した機能であることが条件になります。
条件が付くとどうなるか
サポートカー限定の条件が付与されると、運転できる自動車はサポートカー(該当の普通自動車)のみに限られます。それ以外の自動車を運転すると、道路交通法違反になるため注意が必要です。
申請方法
サポートカー限定免許への移行は、運転免許証の更新申請とあわせて行うことができます。手続きの詳細は、住所地を管轄する公安委員会(運転免許センター等)に確認するとよいでしょう。
条件を解除したい場合は
一度サポートカー限定の条件を付けても、後から解除することは可能です。ただし、条件を外すには公安委員会の審査(運転技能の確認)を受ける必要があります。指定自動車教習所でサポートカー限定解除のための教習を受けた場合は、この技能審査が免除される仕組みになっています。「とりあえず安全のためサポートカー限定にしてみたが、やはり別の車にも乗りたくなった」という場合も、こうした手続きを経れば元の条件に戻すことができます。
制度がつくられた背景
サポートカー限定免許は、2022年5月の改正道路交通法施行にあわせて新設された制度で、主に70歳以上の高齢ドライバーによるペダル踏み間違いなどの事故防止を後押しする目的で導入されました。高齢ドライバーの事故には、単純な運転操作の誤りが関わるケースが少なくないとされており、車側の安全装備によって操作ミスの影響を軽減しようという発想に基づいています。免許を返納するかどうかで悩む方にとって、「運転をやめる」以外の選択肢を用意する制度という側面もあります。
まとめ
サポートカー限定免許は、衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置を搭載した車に運転を限定することで、安全性を高める制度です。年齢制限はなく、運転免許証の更新時にあわせて申請できます。ご自身やご家族の車がサポートカーの条件を満たしているか、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。
出典・免責
本記事の内容は、以下の情報源(2026年9月2日確認時点)に基づいています。
申請手続きの詳細や、お使いの車がサポートカーの条件に該当するかどうかは、公安委員会またはディーラーにご確認ください。
アイキャッチ画像: Saitama Prefectural Driver’s License Center by tokorokoko, パブリックドメイン
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