日産セレナのブレーキ|フルード・パッドの点検目安と警告灯

日産セレナのブレーキについて、日産の取扱説明書・主要諸元表・整備メニュー、国土交通省、JAFの公表資料で確認できたことを整理しました。ブレーキは安全に直結する部品のため、数値は公式・公的資料で確認できたものだけを示し、確認できなかった走行距離の目安などは載せていません。また、取扱説明書の案内と合わない、自分でのパッド・ローター・フルード交換の手順も載せていません。

📋 この記事の要点

✔ セレナ(C26・C27・C28型)のブレーキフルードは「日産純正ブレーキフルードNo.2500(DOT3)」と指定(取扱説明書のサービスデータ)。DOT4・DOT5.1への変更を案内する記載は確認できず

✔ 日産の整備メニューでは、ブレーキパッドの点検・交換の目安は「残厚5mmまたは30,000km走行ごと」、ブレーキフルードは「車検時」。JAFは「残量2mm程度以下で交換」としており、基準は資料ごとに異なる

✔ 取扱説明書の点検値は、ブレーキペダルの遊び3〜11mm、床板とのすき間はC28型で105mm以上(C27 e-POWERは100mm以上、C26は90mm以上)

✔ 赤色のブレーキ警告灯が走行中に点灯したら停車し、ブレーキ液の量を確認して日産販売会社で点検を受ける

✔ 取扱説明書は、ジャッキアップ中は車両の下に入らないよう案内。パッド・ローター・フルードの交換は販売店・整備工場に依頼するのが基本

1. セレナのブレーキの仕様と、確認できた数値

C28型(2022年12月〜)とC27型(2016年8月〜2022年12月)の主ブレーキは、日産の主要諸元表で確認できます。C26型以前は、今回の調査で主要諸元表を確認できていません。

📊 セレナの主ブレーキの仕様(確認日: 2026年9月25日)

世代・仕様 主ブレーキ(前/後) パーキングブレーキ 出典
C28型(ガソリン・e-POWER共通の諸元表) ベンチレーテッドディスク式/ベンチレーテッドディスク式 取扱説明書に、電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドの記載 主要諸元表(2022年11月28日)・取扱説明書(2026年2月版)
C27型(2WD) ベンチレーテッドディスク式/ディスク式 主要諸元表に、足踏み式(フットリリース式)と電動パーキングブレーキの双方の記載 主要諸元表(2018年9月)
C27型(4WD) ベンチレーテッドディスク式/ベンチレーテッドディスク式(後サスペンションはマルチリンク式) 同上 主要諸元表(2018年9月)
C26型 今回、公式資料で主ブレーキの構成を確認できなかった C26型の取扱説明書は足踏み式(踏みしろ5〜6ノッチ)の点検値を記載 取扱説明書(2010年12月版)

※表は横にスクロールできます

📊 確認できた内容と、確認できなかった内容(確認日: 2026年9月25日)

確認したい点 確認できた内容 出典
ブレーキフルードの種類 日産純正ブレーキフルードNo.2500(DOT3)を指定。DOT4・DOT5.1の使用を案内する記載は、取扱説明書にない 取扱説明書
ブレーキフルードの交換時期 日産の整備メニューは「車検時」。「2年ごと」「2万kmごと」といった一律の周期は、日産の資料で確認できない 日産
パッドの点検・交換の目安 日産は「残厚5mmまたは30,000km走行ごと」、JAFは「残量2mm程度以下」。「約2万kmごと」といった数値は確認できない 日産・JAF
ローターの交換時期 走行距離の目安は、日産・JAF・国の資料で確認できない。日産の24か月点検で「ディスクの摩耗、損傷」を点検する 日産
パッドの素材・ローターの形状の選び方 セラミック・メタリック・有機パッド、スリット・ドリルドローターの、セレナ向けの選び方は日産の資料で確認できない。パッドの種類の違いは関連記事を参照 –
自分でのパッド・ローター・フルード交換 取扱説明書は、ジャッキはタイヤ交換・チェーン脱着以外に使わず、ジャッキアップ中は車両の下に入らないよう案内。安全上、この記事では手順を扱わない 取扱説明書

2. 取扱説明書の点検値と、ブレーキの警告(日産)

📊 取扱説明書の点検値(確認日: 2026年9月25日)

項目 C28型(2026年2月版・ガソリン車) C27型 e-POWER(2018年3月版) C26型(2010年12月版)
ブレーキペダルの遊び 3〜11mm 3〜11mm 3〜11mm
床板とのすき間 エンジン回転中、約490N(50kg)で踏んだとき105mm以上 同じ条件で100mm以上 同じ条件で90mm以上
パーキングブレーキ 電動パーキングブレーキ(スイッチ操作) 足踏み式は、約196N(20kg)で踏んだとき踏みしろ5〜6ノッチ 踏みしろ5〜6ノッチ(約196N)
指定ブレーキフルード 日産純正ブレーキフルードNo.2500(DOT3) 同左 同左

※表は横にスクロールできます

📊 ブレーキに関する警告と音(取扱説明書)

警告・音 取扱説明書の記載 対応
ブレーキ警告灯(赤色) 電源ポジションON後は数秒で消灯。ブレーキ液の不足やブレーキシステムの異常のときは点灯し続ける 走行中に点灯したら停車し、ブレーキ液の量を確認する。不足していれば補充して日産販売会社で点検を受ける。量が適正でも点検を受ける
ブレーキシステム警告灯(黄色) 電動パーキングブレーキなどの機能に異常があると点灯 走行中に点灯したら日産販売会社で点検を受ける
走行中、ブレーキペダルを踏んだときの金属音 ディスクブレーキのパッド(摩擦材)が摩耗していないかを確認するよう案内 すみやかに日産販売会社で点検を受ける(そのまま走行を続けるとブレーキが効かなくなり事故につながるおそれ)

⚠️ 注意

取扱説明書は、下り坂ではフットブレーキとエンジンブレーキを併用し、ブレーキペダルを踏み続けてブレーキが過熱して効きが悪くなることを避けるよう案内しています。水たまりを走った後や洗車後は、ブレーキが濡れて効きが悪くなることがあります。冬は、ブレーキに付着した雪が凍結して効きが悪くなることがあるため、ときどき効き具合を確認してください。

📌 補足

セレナの運転支援機能(インテリジェント エマージェンシーブレーキなど)の説明には、システムが機能を十分に発揮できない場合の例として、「摩耗しているタイヤ、日産純正品以外のタイヤ」「純正品以外のブレーキ部品、サスペンション部品を使用しているとき」が挙げられています。部品を変更する場合は、事前に販売店・整備工場へ確認してください。

3. パッド・フルードの点検と交換の目安(日産・JAF・国土交通省)

📊 点検・交換の目安に関する各資料の記載(確認日: 2026年9月25日)

出典 内容
日産(整備メニュー・車種共通) ブレーキパッド:点検・交換の目安は「残厚5mmまたは30,000km走行ごと」。ブレーキフルード:点検・交換の目安は「車検時」
JAF ブレーキパッドの残量が2mm以下程度になったら交換するよう定められている。多くの国産車には「パッドウェアインジケーター」があり、残量が少なくなるとキーキーと音で知らせる。ホイールを外し、キャリパーの点検用の窓から残量を確認する
国土交通省(日常点検) ブレーキペダルの遊び・踏み込んだときの床板とのすき間、駐車ブレーキの引きしろ、ブレーキ液の量(リザーバタンクの上限と下限の間)を点検する。液の異常な減りは早急に整備工場へ相談する

📊 日産の24か月点検のブレーキ回りの項目

点検箇所 日産の24か月点検の項目(ガソリン車)
ブレーキペダル 遊び、踏みこんだときの床板とのすき間、ブレーキの効き具合
パーキングブレーキ 引きしろ(踏みしろ)、ブレーキの効き具合
ホース・パイプ 漏れ、損傷、取り付け状態
マスタシリンダー・ディスクキャリパ 液漏れ、機能、摩耗、損傷
ブレーキディスク・ブレーキパッド ディスクの摩耗・損傷、ディスクとパッドのすき間(距離が少ない場合は省略可)、パッドの摩耗(同左)
リザーバタンク ブレーキ液の量(日常点検などの項目)

💡 ポイント

距離の目安は、日産の整備メニュー(5mm・30,000km)とJAFの記載(2mm程度)で異なります。数値だけで判断せず、車検・法定点検などで点検を受け、パッドの残量・ディスクの状態を実際に測ってもらうのが確実です。走り方(山道・短距離の繰り返し・重い荷物)でも減り方は変わります。

4. 自分でやらない理由と、依頼の進め方

ブレーキは、止まる・減速するための重要な保安部品です。日産の取扱説明書(C28型)は、ジャッキについて次のように案内しています。

📊 ジャッキに関する取扱説明書の記載(確認日: 2026年9月25日)

項目 取扱説明書(C28型)の記載
ジャッキの装備 この車両にはスペアタイヤおよびジャッキが標準で搭載されていない
ジャッキの用途 ジャッキはタイヤ交換またはタイヤチェーンの脱着以外には使用しない。車両専用のものを使う
作業時の注意 平坦で硬い場所に駐車し、使用前にパーキングブレーキをかける。ジャッキアップしたときは絶対に車両の下に入らない

⚠️ 注意

パッド・ローターの交換には、ホイールを外しての作業が必要です。フルードの交換には空気(エア)を抜く作業が必要で、手順を誤るとブレーキの効きに影響するおそれがあります。作業は、設備と整備記録の体制がある販売店・整備工場に依頼してください。

🧭 依頼の流れ

1

症状と、いつからかをメモする

音・振動・ペダルの感触・警告灯の点灯など、症状と発生した条件(雨の日、下り坂など)を記録します。

2

警告灯・ブレーキ液の量を確認する

赤色の警告灯が点灯している場合は、走行を続けず、取扱説明書の案内に沿って対応します。

3

販売店・整備工場で点検を受ける

パッドの残量、ディスクの状態、液漏れ、フルードの状態の確認を依頼します。

4

見積もりの内訳を確認する

部品(純正か社外か)、前後・左右の範囲、工賃、フルード交換の有無を確認します。

5

交換後の確認をする

交換後はブレーキの効きと、警告灯が消えていることを確認し、整備記録を保管します。

📝 ブレーキ点検の依頼前のチェックリスト

☑️ ブレーキ警告灯(赤色・黄色)が点灯していないか確認した

☑️ ブレーキペダルの感触が、いつもと違わないか確認した(踏みごたえ・踏み込んだときの深さ)

☑️ リザーバタンクのブレーキ液の量が、上限と下限の間にあるか確認した(日常点検)

☑️ ブレーキを踏んだときの音・振動の有無をメモした

☑️ 前回の12か月・24か月点検の記録簿を確認した

☑️ 見積書に、部品・工賃・フルード交換の有無の内訳がある

5. よくある質問

Q. セレナのブレーキフルードは、何を使えばよいですか?

A. 取扱説明書のサービスデータで、日産純正ブレーキフルードNo.2500(DOT3)と指定されています。DOT4・DOT5.1への変更を案内する記載は確認できませんでした。交換は販売店・整備工場に依頼してください。

Q. ブレーキパッドは、何kmで交換しますか?

A. 日産の整備メニューには「残厚5mmまたは30,000km走行ごと」、JAFには「残量2mm程度以下で交換」という記載があり、基準が異なります。使い方でも変わるため、点検で実際の残量を測ってもらってください。

Q. ブレーキの警告灯が点灯したら、どうすればよいですか?

A. 取扱説明書は、走行中にブレーキ警告灯(赤色)が点灯した場合は停車し、ブレーキ液の量を確認するよう案内しています。不足していれば補充して日産販売会社で点検を受け、適正でも他の原因が考えられるため点検を受けるとされています。

Q. 自分でブレーキパッドを交換できますか?

A. 取扱説明書は、ジャッキアップ中は車両の下に入らず、ジャッキはタイヤ交換・チェーン脱着以外に使わないよう案内しています。安全に関わる整備のため、販売店・整備工場に依頼してください。

まとめ

セレナのブレーキフルードは日産純正のDOT3(No.2500)と指定されています。ローターの走行距離の目安は、日産・JAFの資料で確認できませんでした。日産の整備メニューはパッドを「残厚5mmまたは30,000km」、フルードを「車検時」としており、JAFは「残量2mm程度」としているため、数値だけで判断せず、点検で実際の状態を確認してもらいましょう。赤色のブレーキ警告灯が点灯したときは、停車して液量を確認し、販売店で点検を受けてください。パッド・ローター・フルードの交換は、安全のため販売店・整備工場に依頼するのが基本です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。車の仕様・基準は世代・グレード・年式で異なり、変更されることがあります。最新の内容は、日産販売会社・メーカー・国土交通省・JAFなどの公式資料でご確認ください。ブレーキの点検・整備は、販売店・整備工場にご相談ください(2026年10月時点)。

アイキャッチ画像: Nissan Serena HighwaySTAR V (FC28) by Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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