📋 この記事でわかること
- 猫はなぜエンジンルームに入り込むのか
- 気づかずにエンジンをかけてしまうと
- 乗る前の「ボンネットをコンコン」が有効
- ネズミによる被害はさらに深刻なことも
- もし事故が起きてしまったら
猫はなぜエンジンルームに入り込むのか
気づかないうちに猫がエンジンルームへ侵入していて、そのままエンジンをかけてしまう。そんなトラブルが実際に起きています。JAFの発表によると、2024年10月1〜31日に発生した「猫がクルマに入り込んだことによるトラブル」の救援要請件数は、全国で28件にのぼりました。
猫は暖かく狭い場所を好みます。駐車中の車のエンジンルームは雨風をしのげ、周辺よりも暖かいうえ、人の往来も少ない場所です。警戒心の強い猫にとって、まさに安心できる条件がそろっていると言えるでしょう。
冬場に多いイメージを持たれがちですが、JAFによると2024年6月1〜30日の救援要請件数は全国で381件と、10月の約13倍にのぼりました。猫は春や秋に出産することが多く、6月は春生まれの子猫が活発に動き始める時期であることが理由の一つと考えられています。猫だけでなく、ネズミやヘビが入り込んだり、鳥が巣を作ったりする事例もあるといいます。
気づかずにエンジンをかけてしまうと
エンジンルームに猫がいることに気づかずエンジンをかけてしまうと、猫は驚いてパニック状態になることがあります。電装系などを駆動するベルトの周辺にいた場合、そのまま回転部分に巻き込まれてしまう危険もあります。一瞬の出来事のため、ドライバーが気づいたときにはすでに手遅れになっているケースも少なくありません。
乗る前の「ボンネットをコンコン」が有効
エンジンルームに潜んだ猫は、ドライバーが車に乗り込んでも気づかないことがあります。そのため、ただ近づくだけでは事故を防げません。何らかの方法で人間の存在を知らせる必要があります。
有効な対策の一つが、乗車前に駐車中の車のボンネットを軽くコンコンと叩く方法です。日産が呼びかけている「のるまえに♯猫バンバン」というキャンペーンでも知られています。ただし強く叩きすぎると、猫が驚いてより奥の狭い場所に入り込み、抜け出せなくなってしまうこともあるため注意が必要です。叩いたあとは耳をすませて猫の気配がないか確認し、気配を感じたらボンネットを開けて中を確かめましょう。日常的に猫を車に近づけない対策として、屋外保管の場合は市販の猫よけグッズを活用するのも一つの方法です。
ネズミによる被害はさらに深刻なことも
猫がベルトなどに巻き込まれる事故とは別に、ネズミがエンジンルームに住み着くと、配線そのものをかじられるという厄介な被害が発生することがあります。ネズミは物を食べるためではなく、一生伸び続ける前歯を研ぐために硬いものをかじる習性があり、車の配線もその対象になってしまいます。配線をかじられると、警告灯の点灯、センサーの誤作動、最悪の場合はエンジンがかからなくなるといった深刻なトラブルにつながり、被害箇所によっては修理費が高額になることもあります。猫バンバンのような「乗る前に音で知らせる」対策に加えて、長期間車を動かさない場合は、配線に食害防止用のカバーを施す、忌避剤を使うといった予防策も、ネズミ被害を防ぐうえで有効です。
もし事故が起きてしまったら
それでも事故が起きてしまい対処に困った場合は、JAFに要請するか、ディーラーや修理工場に連絡しましょう。猫を巻き込んだことに気づかないまま乗り続けると、エンジンに悪影響が出る可能性もあります。自動車のユーザーには道路運送車両法で日常点検を行うことが定められていますが、その一環として、乗り込む前に車の周りに異変がないか確認する習慣をつけておくと安心です。
まとめ
猫がエンジンルームに侵入するトラブルは、決して珍しいものではなく、特に子猫が活発に動き始める初夏に多く発生しています。乗車前にボンネットを軽く叩いて猫に人の存在を知らせることが、悲しい事故を防ぐ簡単で有効な対策です。
参考: JAF「クルマ何でも質問箱」猫がエンジンルームに入ることを知っていますか?(出典: 日産「のるまえに♯猫バンバン」)
アイキャッチ画像: Cat on a car bonnet in Mumbai by Rudolph.A.furtado, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons(インド・ムンバイで撮影)
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