「リコール」「改善対策」「サービスキャンペーン」の違い

自分の車について「サービスキャンペーンのお知らせ」が届いたとき、「リコール」とは何が違うのか気になったことはありませんか。実はメーカーが行う無償の改善措置には、重要度の異なる3つの種類があります。

📋 この記事でわかること

  • 3つの制度の違い
  • 重要度の順番
  • 通知方法にも違いがある
  • 自分の車が対象になっているか調べる方法
  • まとめ

動画でも解説しています。(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

3つの制度の違い

国土交通省の公式説明によると、車の不具合に対するメーカーの措置は、大きく次の3種類に区分されています。

1. リコール

道路運送車両の保安基準に適合しなくなるおそれがある、または適合していない状態の不具合について行われる措置です。安全確保・環境保全上の観点から最も重要度が高く、法律に基づいて国土交通省への届出が義務付けられています。

2. 改善対策

道路運送車両の保安基準には規定されていないものの、不具合が発生した場合に安全確保・環境保全上看過できない状態であり、かつ原因が設計または製作の過程にあると認められる場合に行われる措置です。保安基準に明記されていない点が、リコールとの主な違いです。

3. サービスキャンペーン

リコールにも改善対策にも該当しない不具合で、安全確保・環境保全とは直接関係のないものについて行われる、メーカーの自主的な改善措置です。3つの中では最も重要度が低い位置づけです。

重要度の順番

この3制度は、安全性・環境性への影響度が高い順に「リコール>改善対策>サービスキャンペーン」という階層構造になっています。リコールは法律に基づく義務的な措置であるのに対し、改善対策・サービスキャンペーンはメーカーの自主的な取り組みという性格がより強くなります。

通知方法にも違いがある

重要度の違いは、ユーザーへの通知の仕組みにも表れています。リコールは法律に基づく届出制度であるため、メーカーには対象ユーザーへの通知が原則として義務付けられています。ただし、車検証に登録されている住所が古いままだと通知が届かないため、引っ越しをした際は住所変更の手続きを忘れずに行っておくことが重要です。一方、サービスキャンペーンは法律上の義務ではなく、あくまでメーカー・ディーラーの自主的な連絡という性格が強く、案内の届き方も企業ごとの運用に委ねられている部分があります。「案内が来ないから対象ではない」と思い込まず、気になる場合は自分から国土交通省のリコール情報検索やメーカーの窓口に問い合わせて確認するのが確実です。

自分の車が対象になっているか調べる方法

自分の車がリコールなどの対象になっているかどうかは、国土交通省の公式サイトにある「不具合情報検索」「リコール情報検索」で、車台番号などから調べることができます。案内が届いた場合はもちろん、中古車を購入した際などにも、一度確認しておくと安心です。

まとめ

「リコール」「改善対策」「サービスキャンペーン」は、いずれもメーカーが無償で行う改善措置ですが、安全性・環境性への影響度によって位置づけが異なります。案内が届いた場合は、種類にかかわらず早めに対応することをおすすめします。

出典・免責

本記事は、国土交通省の公式情報および複数の自動車専門メディアの情報をもとに、一般的な内容を整理したものです。

アイキャッチ画像: Toyota TOYOPET Japan Car dealership Saitama by S-8500, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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