ドライバーモニタリングシステム(DMS)2031年義務化&「サポカー2.0」とは2026年11月版

ドライバーの脇見や居眠りを車が検知して知らせる「ドライバーモニタリングシステム(DMS)」について、国土交通省が2026年9月30日に搭載の義務化(保安基準の改正)を発表しました。また、同省は2026年7月24日に、先進安全技術を搭載した車の新しい区分「サポカー2.0」の普及促進を公式に発表しています。この記事では、国土交通省が公式に公表していることと、報道で伝えられている段階のことを分けて整理します。

📋 この記事の要点

✔ サポカー2.0は、2026年7月24日に国土交通省が公表した「サポカーVer.2.0」。公式資料で確認できる

✔ DMSの義務化は、2026年9月30日の国土交通省の報道発表で確認できる。新型車は令和13年(2031年)9月、継続生産車は令和15年(2033年)9月から適用とされている

✔ 保安基準の改正は2026年9月30日に公布され、眠気警報装置・脇見警報装置の規定(第43条の11・第43条の12)は2026年10月20日に施行される(e-Govの施行版で条文を確認)

✔ サポカー2.0の対象車種・運用開始日・ロゴ・性能要件は未定で、決まり次第、国土交通省のホームページで公表するとされている

✔ DMSは運転を代行するものではなく、注意を促す装置。過信せず、安全運転を続けることが大切

動画でも解説しています。(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

DMS(ドライバーモニタリングシステム)とは

国土交通省がサポカー2.0の資料で示している説明では、ドライバーモニタリングシステムは「運転者のわき見や居眠り等を検知し、注意喚起」する装置です。報道(時事通信)では、車内カメラなどでドライバーの視線やまぶた、ハンドルの動きなどを検知し、異常があれば警報音やハンドルの振動で知らせるシステムと説明されています。

📊 DMSの基本

項目 内容 出典の種類
役割 運転者のわき見や居眠り等を検知し、注意喚起する 国土交通省(サポカー2.0のコンセプト資料)
検知の仕組み 車内カメラなどで、視線・まぶた・ハンドル操作などを検知 報道(時事通信)
知らせ方 警報音やハンドルの振動 報道(時事通信)
普及状況 バス・トラックなどの商用車では既に普及が進んでいる。高速バスでは搭載率8割超の事業者もある 報道(レスポンス)

⚠️ DMSは「運転を代行」しません

あくまで注意を促す装置です。警報が鳴らなくても、脇見や居眠りをしてよいわけではありません。疲れを感じたら、休憩をとることが基本です。

DMS義務化について、国土交通省の発表で確認できること

DMSの義務化については、2026年8月24日〜26日ごろに時事通信やレスポンスが国土交通省の方針として報じていましたが、国土交通省は2026年9月30日に「ドライバーモニタリングシステムを義務化します」として報道発表を行い、同日、保安基準の改正を公布しました。次の表は、この報道発表(別紙を含む)と、e-Govの保安基準(2026年10月20日施行版)の条文で確認できた内容です。

📊 DMS義務化の内容(国土交通省の発表・保安基準)

項目 内容 出典
システムの役割 運転者の状態を監視し、眠気・脇見を検知した場合に運転者へ警報する装置(眠気警報装置・脇見警報装置)。カメラ等を使って検知し、警報音等で注意する装置とされている 国土交通省 報道発表・別紙
新型車への適用 令和13年9月(2031年9月) 国土交通省 報道発表
継続生産車への適用 令和15年9月(2033年9月) 国土交通省 報道発表
保安基準の改正 保安基準第43条の11(眠気警報装置)・第43条の12(脇見警報装置)が規定された。公布は2026年9月30日、この2条の施行は2026年10月20日(その他の改正は公布日施行) 国土交通省 報道発表、e-Gov(2026年10月20日施行版)
国際基準 2026年3月に国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)でドライバーモニタリングに関する国際基準(眠気はUN-R182、脇見はUN-R183)が成立し、同年10月の発効に合わせて国内基準に取り入れた 国土交通省 別紙
対象 二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラ及びそりを有する軽自動車、被牽引自動車を除く自動車。条文ではさらに、大型特殊自動車・小型特殊自動車を除き、眠気警報装置は最高速度70km/h以下、脇見警報装置は最高速度20km/h未満の自動車も除かれる 国土交通省 別紙、e-Gov
眠気警報の条件 70km/hから130km/hまでの車速範囲で作動(この範囲から減速したときは、65km/h未満に減速するまで作動)。運転者の眠気が一定の水準に達した場合に警報する 国土交通省 別紙
脇見警報の条件 20km/h以上で作動。運転者の視線を監視し、50km/h以上で手元を3.5秒間注視している場合、20km/h超〜50km/h未満で手元を6秒間注視している場合に警報する。「手元」は、運転者から見て前方左右55°以内で、下方30°より下の領域(窓の部分を除く) 国土交通省 別紙

📌 補足

発表前の報道には「2031年」「2031年9月」など表現の違いがありましたが、国土交通省の発表では適用時期は「令和13年9月」「令和15年9月」と示されています。また、報道では脇見の条件が「視線が前方から外れると作動」と紹介されていましたが、国土交通省の別紙では「手元を注視している場合」と示されています。報道には一部の車種で適用日を調整中との記述もありましたが、国土交通省の報道発表資料・別紙には、車種ごとの個別の適用日は記載されていません。警報の機能・性能の細目は告示で定められるとされていますが、本記事では告示の内容までは確認していません。

⚠️ 注意

上の表は、2026年9月30日の国土交通省の発表と2026年10月20日施行版の保安基準で確認した内容で、今後の改正で変わることがあります。個別の車種の対応状況は、各メーカーの公式カタログで確認してください。

サポカー2.0(国土交通省が2026年7月24日に公表)

国土交通省は、令和8年(2026年)7月24日の報道発表で、「サポカーがVer.2.0に進化します」として、サポカー2.0のコンセプトを公表しました。2017年(平成29年)から、高齢運転者の事故防止のため、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置などを搭載した「安全運転サポート車(サポカー)」の普及に取り組んできたこと、2026年6月に交通政策審議会の自動車部会がとりまとめた「交通事故のない社会を目指した今後の車両安全のあり方について」で、対象装置の性能向上・拡大を検討すべきとされたことが、経緯として示されています。

📊 サポカー2.0の対象装置

対象装置(国土交通省の資料) 概要(資料の記載)
衝突被害軽減ブレーキ サポカー2.0では、サポカー1.0よりも高性能な装置が対象(国土交通省の資料の注記)
ペダル踏み間違い時加速抑制装置 サポカー2.0では、サポカー1.0よりも高性能な装置が対象(国土交通省の資料の注記)
車線逸脱警報装置 (資料に概要の記載なし)
先進ライト (資料に概要の記載なし)
道路標識注意喚起装置 道路標識を検知し、運転者に注意喚起
先進事故自動緊急通報装置 事故の発生場所や乗員の傷害予測等を自動的に通報
ドライバーモニタリングシステム 運転者のわき見や居眠り等を検知し、注意喚起
ドライバー異常時対応システム 運転者の異常を検知し、車両を自動的に停止

📊 3段階の区分(国土交通省の公表と報道)

区分 主な対象装置 出典
ベーシックI 衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報装置、先進ライト、道路標識注意喚起装置、先進事故自動緊急通報装置 国土交通省の資料の装置一覧と、Car Watch・JAF Mate等の報道による区分の説明
ベーシックII ベーシックIの装置に加え、ドライバーモニタリングシステム 同上
ベーシックIII ベーシックIIの装置に加え、ドライバー異常時対応システム 同上

📊 未確定・確認できない項目

項目 確認状況
ロゴ 新たにサポカー2.0のロゴを作成し、普及啓発に使用。詳細が決まり次第、国土交通省のホームページで公表とされている
開始時期・対象車種 公式資料では確認できない。JAF Mate Onlineは、対象車種や運用開始日、ロゴなどの詳細は未発表としている
詳細な性能要件 公式資料では確認できない
サポカー補助金 JAF Mate Onlineは、従来のサポカー補助金は2021年11月に申請受付を終了し、サポカー2.0向けの新しい補助制度は未発表としている

車選びでの見方

サポカー2.0の区分やロゴは、詳細が決まり次第公表とされているため、現時点でこの区分を目安に車を選ぶことはできません。今の車選びでは、各メーカーの公式カタログで、DMSに相当する装備の有無や作動条件を確認するのが確実です。

🧭 新車を検討するときの確認手順

1

欲しい車種・グレードの公式カタログを開く

装備表・安全装備の欄を確認します。

2

「脇見・居眠り」に関する装備を探す

名称はメーカーごとに異なる可能性があります。「ドライバー」「モニタ」「注意」「居眠り」などの語で探します。

3

作動条件を確認する

車速の範囲、どのように知らせるか(警報音・表示・振動など)を確認します。

4

グレードやオプション設定を確認する

全車標準か、グレードや設定によって異なるかを確認します。

5

サポカー2.0の詳細は、公表を待つ

国土交通省のホームページで、ロゴや区分の詳細が公表されるのを待ちます。

📝 購入前のチェックリスト

☑️ 候補車の公式カタログで、脇見・居眠りを知らせる装置の有無を確認した

☑️ 作動する速度範囲や、警報の方法を確認した

☑️ 装置が標準かオプションかを確認した

☑️ 装置があっても、休憩や安全運転が必要なことを理解している

☑️ サポカー2.0の区分・ロゴは未公表であることを理解している

公式情報の確認先

本記事は、2026年9月25日に次の資料で確認しました。DMSの義務化に関する記述は、2026年10月19日に国土交通省の報道発表(2026年9月30日)とe-Govの保安基準で確認した内容に更新しています。時事通信・レスポンスは、発表前の報道です。

よくある質問

Q. DMSの義務化はいつからですか?

A. 国土交通省が2026年9月30日に発表した保安基準の改正では、新型車は令和13年(2031年)9月、継続生産車は令和15年(2033年)9月から適用とされています。眠気警報装置・脇見警報装置の規定自体は2026年10月20日に施行されます。

Q. サポカー2.0とは何ですか?

A. 国土交通省が2026年7月24日に公表した、サポカーVer.2.0です。ドライバーモニタリングシステムなど、より高度な先進安全技術に対象装置を拡大したもので、ベーシックI・II・IIIの3段階とされています。

Q. サポカー2.0の車は、もう買えますか?

A. 対象車種や運用開始日、ロゴなどの詳細は、決まり次第、国土交通省が公表するとしています。現時点では確認できません。

Q. DMSがあれば、居眠りしても安心ですか?

A. いいえ。DMSは注意を促す装置で、運転を代行するものではありません。眠気を感じたら、休憩をとってください。

まとめ

国土交通省は、2026年7月24日に「サポカー2.0」の普及促進を公表しました。DMS(眠気警報装置・脇見警報装置)は、国土交通省が2026年9月30日に義務化を発表し、新型車は令和13年(2031年)9月、継続生産車は令和15年(2033年)9月から適用とされています。対象の細目は、同省の発表で確認しましょう。今の車選びでは、公式カタログで脇見・居眠りを知らせる装備の有無と作動条件を確認するのが確実です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・数値・金額は変更されることがあります。個別の判断は、警察・国土交通省・資源エネルギー庁など公的機関の窓口でご確認ください(2026年9月25日確認。DMSの義務化に関する記述は2026年10月19日に更新)。

アイキャッチ画像: LS driver monitoring system(パブリックドメイン、Lexusによるドライバーモニタリング技術の概念図)

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