ドライバーの脇見や居眠りを車が検知して知らせる「ドライバーモニタリングシステム(DMS)」について、国土交通省が新型車への搭載を義務化する方針であると、複数の報道で伝えられています。一方、国土交通省は2026年7月24日に、先進安全技術を搭載した車の新しい区分「サポカー2.0」の普及促進を公式に発表しています。この記事では、国土交通省が公式に公表していることと、報道で伝えられている段階のことを分けて整理します。
📋 この記事の要点
✔ サポカー2.0は、2026年7月24日に国土交通省が公表した「サポカーVer.2.0」。公式資料で確認できる
✔ DMSの義務化は、時事通信・レスポンス等の報道による内容。新型車は2031年、継続生産車は2033年とされる
✔ 報道では、保安基準の改正は2026年10月の予定とされたが、国土交通省の報道発表一覧(自動車関係、9月24日まで)には該当の発表は確認できなかった
✔ サポカー2.0の対象車種・運用開始日・ロゴ・性能要件は未定で、決まり次第、国土交通省のホームページで公表するとされている
✔ DMSは運転を代行するものではなく、注意を促す装置。過信せず、安全運転を続けることが大切
動画でも解説しています。(YouTube「くるまのかーぎーくん」)
1. DMS(ドライバーモニタリングシステム)とは
国土交通省がサポカー2.0の資料で示している説明では、ドライバーモニタリングシステムは「運転者のわき見や居眠り等を検知し、注意喚起」する装置です。報道(時事通信)では、車内カメラなどでドライバーの視線やまぶた、ハンドルの動きなどを検知し、異常があれば警報音やハンドルの振動で知らせるシステムと説明されています。
📊 DMSの基本
| 項目 | 内容 | 出典の種類 |
|---|---|---|
| 役割 | 運転者のわき見や居眠り等を検知し、注意喚起する | 国土交通省(サポカー2.0のコンセプト資料) |
| 検知の仕組み | 車内カメラなどで、視線・まぶた・ハンドル操作などを検知 | 報道(時事通信) |
| 知らせ方 | 警報音やハンドルの振動 | 報道(時事通信) |
| 普及状況 | バス・トラックなどの商用車では既に普及が進んでいる。高速バスでは搭載率8割超の事業者もある | 報道(レスポンス) |
⚠️ DMSは「運転を代行」しません
あくまで注意を促す装置です。警報が鳴らなくても、脇見や居眠りをしてよいわけではありません。疲れを感じたら、休憩をとることが基本です。
2. DMS義務化について、確認できたこと・できなかったこと
DMSの義務化については、2026年8月24日〜26日ごろに、時事通信やレスポンスなどが、国土交通省の方針として報じています。次の表は、報道の内容を整理したものです。国土交通省の公式な報道発表(保安基準の改正)は、本記事の確認範囲では見つかっていません。
📊 DMS義務化に関する報道の整理(時事通信・レスポンス)
| 項目 | 報道の内容 | 確認状況 |
|---|---|---|
| 新型車への適用 | 2031年から(レスポンスは「2031年9月」と記載。時事通信は「2031年」) | 報道による。公式の適用日は要確認 |
| 継続生産車への適用 | 2033年(レスポンスは「2033年9月」) | 報道による。要確認 |
| 保安基準の改正時期 | 2026年10月に省令を改正する予定(レスポンスは「9月下旬」) | 国土交通省の9月の自動車関係の報道発表一覧(9月24日分まで)では、該当する発表を確認できなかった |
| 国際基準 | 2026年3月に、国連の自動車基準調和世界フォーラムで新国際基準が採択され、9月に発効予定 | 報道による |
| 脇見の検知条件 | 時速20〜50kmでは6秒間、時速50km以上では3.5秒間、視線が前方から外れると作動 | 報道による |
| 居眠りの検知条件 | 時速70〜130kmの範囲で、一定水準の眠気を検知 | 報道による |
| 一部車種 | 適用日を調整中(レスポンス) | 報道による。要確認 |
📌 補足
報道間で「2031年」と「2031年9月」など、表現が異なる部分があります。適用日や対象の細目は、国土交通省の正式な発表(保安基準の改正)で確認するのが確実です。
⚠️ 注意
義務化の内容は、今後の省令改正などで確定・変更される可能性があります。本表は、確定した制度ではなく、報道の内容の整理です。
3. サポカー2.0(国土交通省が2026年7月24日に公表)
国土交通省は、令和8年(2026年)7月24日の報道発表で、「サポカーがVer.2.0に進化します」として、サポカー2.0のコンセプトを公表しました。2017年(平成29年)から、高齢運転者の事故防止のため、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置などを搭載した「安全運転サポート車(サポカー)」の普及に取り組んできたこと、2026年6月に交通政策審議会の自動車部会がとりまとめた「交通事故のない社会を目指した今後の車両安全のあり方について」で、対象装置の性能向上・拡大を検討すべきとされたことが、経緯として示されています。
📊 サポカー2.0の対象装置
| 対象装置(国土交通省の資料) | 概要(資料の記載) |
|---|---|
| 衝突被害軽減ブレーキ | サポカー2.0では、サポカー1.0よりも高性能な装置が対象(国土交通省の資料の注記) |
| ペダル踏み間違い時加速抑制装置 | サポカー2.0では、サポカー1.0よりも高性能な装置が対象(国土交通省の資料の注記) |
| 車線逸脱警報装置 | (資料に概要の記載なし) |
| 先進ライト | (資料に概要の記載なし) |
| 道路標識注意喚起装置 | 道路標識を検知し、運転者に注意喚起 |
| 先進事故自動緊急通報装置 | 事故の発生場所や乗員の傷害予測等を自動的に通報 |
| ドライバーモニタリングシステム | 運転者のわき見や居眠り等を検知し、注意喚起 |
| ドライバー異常時対応システム | 運転者の異常を検知し、車両を自動的に停止 |
📊 3段階の区分(国土交通省の公表と報道)
| 区分 | 主な対象装置 | 出典 |
|---|---|---|
| ベーシックI | 衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報装置、先進ライト、道路標識注意喚起装置、先進事故自動緊急通報装置 | 国土交通省の資料の装置一覧と、Car Watch・JAF Mate等の報道による区分の説明 |
| ベーシックII | ベーシックIの装置に加え、ドライバーモニタリングシステム | 同上 |
| ベーシックIII | ベーシックIIの装置に加え、ドライバー異常時対応システム | 同上 |
📊 未確定・確認できない項目
| 項目 | 確認状況 |
|---|---|
| ロゴ | 新たにサポカー2.0のロゴを作成し、普及啓発に使用。詳細が決まり次第、国土交通省のホームページで公表とされている |
| 開始時期・対象車種 | 公式資料では確認できない。JAF Mate Onlineは、対象車種や運用開始日、ロゴなどの詳細は未発表としている |
| 詳細な性能要件 | 公式資料では確認できない |
| サポカー補助金 | JAF Mate Onlineは、従来のサポカー補助金は2021年11月に申請受付を終了し、サポカー2.0向けの新しい補助制度は未発表としている |
4. 車選びでの見方
サポカー2.0の区分やロゴは、詳細が決まり次第公表とされているため、現時点でこの区分を目安に車を選ぶことはできません。今の車選びでは、各メーカーの公式カタログで、DMSに相当する装備の有無や作動条件を確認するのが確実です。
🧭 新車を検討するときの確認手順
欲しい車種・グレードの公式カタログを開く
装備表・安全装備の欄を確認します。
「脇見・居眠り」に関する装備を探す
名称はメーカーごとに異なる可能性があります。「ドライバー」「モニタ」「注意」「居眠り」などの語で探します。
作動条件を確認する
車速の範囲、どのように知らせるか(警報音・表示・振動など)を確認します。
グレードやオプション設定を確認する
全車標準か、グレードや設定によって異なるかを確認します。
サポカー2.0の詳細は、公表を待つ
国土交通省のホームページで、ロゴや区分の詳細が公表されるのを待ちます。
📝 購入前のチェックリスト
☑️ 候補車の公式カタログで、脇見・居眠りを知らせる装置の有無を確認した
☑️ 作動する速度範囲や、警報の方法を確認した
☑️ 装置が標準かオプションかを確認した
☑️ 装置があっても、休憩や安全運転が必要なことを理解している
☑️ サポカー2.0の区分・ロゴは未公表であることを理解している
5. 公式情報の確認先
本記事は、2026年9月25日に次の資料で確認しました。DMSの義務化に関する情報は、報道によるものです。
- 国土交通省 報道発表「サポカーがVer.2.0に進化します!」(2026年7月24日)
- 国土交通省 報道発表資料(2026年10月分の一覧)
- 時事通信「ながら・居眠り運転、検知義務化へ 31年新型車に適用、国交省方針」(報道)
- レスポンス「居眠り・脇見を監視、『DMS』を義務化…乗用車は2031年から」(報道)
- JAF Mate Online「サポカー2.0とは?ベーシックI・II・IIIの違いと搭載装置」
6. よくある質問
まとめ
国土交通省は、2026年7月24日に「サポカー2.0」の普及促進を公表しました。DMSの新型車への義務化は、報道では2031年から(継続生産車は2033年)とされていますが、国土交通省の正式な発表は本記事の確認範囲では見つかっていません。適用日や対象の細目は、同省の発表で確認しましょう。今の車選びでは、公式カタログで脇見・居眠りを知らせる装備の有無と作動条件を確認するのが確実です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・数値・金額は変更されることがあります。個別の判断は、警察・国土交通省・資源エネルギー庁など公的機関の窓口でご確認ください(2026年9月25日確認)。
アイキャッチ画像: LS driver monitoring system(パブリックドメイン、Lexusによるドライバーモニタリング技術の概念図)


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