自動ブレーキをはじめとする安全運転支援装備は、この10年ほどで新車のほぼ標準装備になりました。この記事では、内閣府・国土交通省の公式データをもとに、搭載率の推移と義務化のスケジュールを整理しました。(2026年9月時点の情報)
📋 この記事でわかること
- 衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の新車搭載率の推移
- 自動ブレーキ義務化の正確なスケジュール(国産車・輸入車別)
- ペダル踏み間違い急発進抑制装置の搭載率と新たな義務化予定
- JNCAP(自動車アセスメント)の評価の仕組み
自動ブレーキの新車搭載率は約10年で93.7%まで上昇
内閣府の交通安全白書に掲載されている国土交通省調べのデータによると、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の新車搭載率(その年に生産された新車全体に占める割合)は、平成23年度(2011年度)の1.4%から、令和元年度(2019年度)には93.7%まで急上昇しました。
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| 年度 | 自動ブレーキ搭載率 | ペダル踏み間違い抑制装置搭載率 |
|---|---|---|
| 平成23年度(2011) | 1.4% | – |
| 平成26年度(2014) | 41.1% | 32.2% |
| 平成28年度(2016) | 66.2% | 47.1% |
| 平成30年度(2018) | 84.6% | 77.1% |
| 令和元年度(2019) | 93.7% | 83.8% |
出典:内閣府「交通安全白書」(国土交通省調べ)。それ以降(2020年度〜)の年度別パーセンテージは、直近の交通安全白書には「ほぼ全ての新車乗用車に搭載」という定性的な記述にとどまり、具体的な数値の公式発表は本稿執筆時点で確認できませんでした。ネット上に出回る一部の数値は出典が確認できなかったため、この記事では掲載していません。
自動ブレーキ義務化の正確なスケジュール
自動ブレーキは国連の国際基準(協定規則第152号)にもとづき、段階的に装備が義務化されています。国土交通省の公式発表による正確なスケジュールは以下の通りです。
- 国産車・新型車:2021年11月から義務化
- 輸入車・新型車:2024年7月から義務化
- 国産車・継続生産車:2025年12月から義務化(軽トラックは2027年9月)
- 輸入車・継続生産車:2026年7月から義務化
対象は乗車定員10人未満の乗用車と車両総重量3.5トン以下の貨物車で、二輪車・側車付二輪車・三輪車等は対象外です。「2024年7月」という時期は輸入車の新型車が対象であり、国産の継続生産車ではない点に注意してください。
ペダル踏み間違い急発進抑制装置も新たに義務化へ
アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防ぐ「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」についても、2025年に新たな義務化が発表されました。国交省の公式発表によると、対象はクラッチペダルのない(AT)乗用車で、電気自動車も含まれます。適用時期は新型乗用車が2028年9月1日、輸入車が2029年9月1日からで、MT車は対象外です。これは日本発の技術が国連の場で国際基準化されたことを受けた措置とされています。
装備の効果について、国交省の資料では、安全運転サポート車(サポカーS ワイド)は、登録台数10万台あたりの人身事故件数が全体平均より41.6%少なかったという分析(平成29年5月〜30年12月のデータ)が示されています。
JNCAP(自動車アセスメント)の評価の仕組み
JNCAP(国土交通省・自動車安全運転センターが関与)の予防安全性能評価は、2014年度の対車両ブレーキ評価から始まり、対歩行者(昼間・夜間)、車線逸脱抑制、後方視界情報、ペダル踏み間違い加速抑制、対自転車、交差点(2024年度〜)と評価項目を拡充してきました。2024〜2025年度は85.8点満点でA〜Eの5段階ランクが付けられます。
チェックリスト
- 購入予定の車に自動ブレーキが標準装備されているか確認したか
- 継続生産車の場合、義務化の適用時期(2025年12月・2026年7月等)を確認したか
- JNCAPの評価結果(A〜Eランク)を参考にしたか
- ペダル踏み間違い抑制装置は、義務化前の現行モデルでも搭載されているか確認したか
まとめ
自動ブレーキの新車搭載率は令和元年度時点で93.7%まで達しており、現在ではほぼすべての新車に標準装備されている状況です。義務化のスケジュールは国産車・輸入車、新型車・継続生産車で時期が異なるため、正確な時期を知っておくと安心です。ペダル踏み間違い抑制装置も2028年から新たに義務化される予定で、安全運転支援装備の標準化はさらに進んでいきそうです。
アイキャッチ画像: Car dashboard on highway (Unsplash) by Arkady Lifshits / overdriv3, CC0

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