セレナのサスペンション:点検と交換の考え方

セレナのショックアブソーバーとストラットについて、日産の主要諸元表・取扱説明書・24か月点検の項目、国土交通省の通達と告示で確認できたことに絞って整理しました。また、「実際のオーナーからのレビュー」として載っていた4件の体験談(人名つき)も、実在が確認できない架空のものとして、全て削除しています。

📋 この記事の要点

✔ セレナ(C27・C28)の足まわりは、前がストラット式、後ろがトーションビーム式(日産の主要諸元表)

✔ 日産の24か月点検では、ショックアブソーバーの「損傷、オイル漏れ」と、サスペンション取付部・連結部の「ゆるみ、がた、損傷」を確認する

✔ 交換の走行距離の目安と、費用の金額は、日産の公式資料で確認できなかったため載せていない

✔ 取扱説明書は、ジャッキはタイヤ交換またはタイヤチェーンの脱着以外には使用しないよう案内している

✔ ショック・アブソーバ、ストラット、コイル・スプリングは、国土交通省の通達で指定部品とされ、最低地上高などの基準がある

1. 点検と交換の考え方:日産の案内

日産の車検のページでは、24か月点検の「タイヤ・足回り」の項目として、次のものが挙げられています。日産の公式ページで、ショックアブソーバーの交換の走行距離の目安は、確認できませんでした。

📊 24か月点検のタイヤ・足回りの項目(確認日: 2026年9月25日)

点検箇所 点検項目(日産の24か月点検) 備考
サスペンション取付部、連結部 ゆるみ、がた、損傷
ショックアブソーバー 損傷、オイル漏れ
タイヤ タイヤの状態(空気圧、溝の深さ、異常な摩耗)、亀裂・損傷 タイヤの状態は、前回の12か月点検以降の走行距離が5,000km/年以下の場合、省略できる項目とされている
ホイール ナットとボルトのゆるみ、ホイールアライメント、フロント・リヤのホイールベアリングのがた アライメント・ベアリングは、前回の24か月点検以降の走行距離が少ない場合(初回車検時15,000km以下、2回目以降10,000km以下)に、省略できる項目とされている。連続して省略はできない

📊 乗り心地が変わったときの確認事項

乗り心地が変わったとき、最初に確認すること(セレナの取扱説明書) 内容
タイヤの空気圧 指定空気圧は運転席ドアの開口部に表示。空気は自然に少しずつ低下するため、月に一度はタイヤエアゲージで点検する。走行前の冷えているときに点検・調整する。走行直後は空気圧が約1割上がることがある
タイヤの亀裂・損傷 接地面や側面に著しい亀裂や損傷、針などの異物が刺さっていないか点検する
溝の深さ・摩耗 ウェアインジケーター(摩耗限界表示)が表れていないか点検する。摩耗して接地面とウェアインジケーターが同じ高さになったらタイヤを交換する
ローテーション 偏摩耗を防ぎ、寿命を延ばすために、約5,000kmごとのタイヤのローテーションをすすめている
タイヤの経年 5〜7年を目安に、必ず点検を受ける(ゴム製品のため徐々に劣化する)

💡 ポイント

ショックアブソーバーの劣化が疑われる症状(揺れ、傾き、異音、オイルのにじみ)があっても、原因がタイヤ・ホイール・ブッシュ類などにあることもあります。原因の切り分けは、販売店・整備工場に点検を依頼してください。

2. ジャッキアップと、DIY交換をすすめない理由(取扱説明書)

日産セレナの取扱説明書(2026年2月版・ガソリン車)には、ジャッキの使い方と注意事項が、次のように書かれています。

📊 ジャッキに関する取扱説明書の記載(確認日: 2026年9月25日)

項目 取扱説明書の記載
ジャッキの装備 この車両には、スペアタイヤ、ジャッキ、ハンドル兼ホイールナットレンチ、ハンドルレバーが標準で搭載されていない。ジャッキアップをする場合は、この車両専用のジャッキを準備する
ジャッキの用途 ジャッキは、タイヤ交換またはタイヤチェーンの脱着以外には使用しない
ジャッキアップ中の注意 ジャッキアップしたときは、絶対に車両の下に入らない(ジャッキが外れると、重大な傷害につながるおそれがある)
作業の条件 平坦で硬いところに駐車して作業する。使用前にパーキングブレーキをかけ、輪止めなどで車を固定する。ジャッキの上下に台やブロックなどを入れない。人や荷物は必ず降ろす
ジャッキポイント ジャッキアップポイント以外のところにジャッキをかけない(車体が変形するおそれがある)
ホイールナットの締め付けトルク 108N・m(11kg・m)

⚠️ 注意

ショックアブソーバー・ストラットの交換は、車両の下まわりの作業を伴うため、取扱説明書の「ジャッキはタイヤ交換・チェーン脱着以外に使用しない」「ジャッキアップ中は車両の下に入らない」という案内とは合いません。作業は、リフトなどの設備がある販売店・整備工場に依頼してください。

🧭 依頼の流れ

1

症状と使い方を整理する

いつから、どんな症状か、荷物や乗車人数が多いかなどをメモします。

2

タイヤの空気圧・状態を確認する

運転席ドア開口部の指定空気圧と比べ、亀裂・摩耗を確認します。

3

販売店・整備工場で点検を受ける

ショックアブソーバーの損傷・オイル漏れ、取付部のゆるみを確認してもらいます。

4

見積もりの内訳を確認する

部品の区分(純正・社外)、左右・前後の範囲、工賃、交換後の調整の有無を確認します。

5

保証と車検への適合を確認する

社外品の場合は、保証の範囲と、車検に通る仕様かを確認します。

3. 車高・足まわりを変えるカスタムと、国の基準

国土交通省の通達・告示から、確認できることを整理します。

📊 カスタムに関する国の基準(確認日: 2026年9月25日)

項目 確認できた内容 出典
指定部品 緩衝装置関係の部品として、コイル・スプリング、ショック・アブソーバ、ストラット、ストラット・タワー・バーが挙げられている 国土交通省 通達別紙
指定部品の注意事項 ショック・アブソーバやストラットを変更して装着することにより、走行中に運転者席等において、車両姿勢を容易かつ急激に変化させることができるものであってはならない 国土交通省 通達別紙
寸法の許容範囲 指定部品を溶接またはリベットで装着した場合や、指定外部品を装着した場合は、長さ・幅・高さが検査証の値に対して、長さ±3cm、幅±2cm、高さ±4cmの範囲内であれば、検査証の記載事項の変更に当たらない 国土交通省 依命通達
最低地上高(最低地上高が低くなるような改造がされた場合) 空車状態、規定の空気圧で測定し、地上高(全面)は9cm以上であること。車高調整装置がある車は、標準(中立)の位置で測定する 国土交通省 告示 第163条
セレナ(C28型)の寸法 最低地上高135mm、全高1,870〜1,895mm(グレード・駆動方式により異なる) 日産 主要諸元表(2022年11月28日)

⚠️ 注意

車高を下げる部品や、減衰力・車高を調整できる部品を装着する場合は、事前に、車検に通る仕様か、メーカー保証への影響がないかを、装着する販売店・整備工場に確認してください。個別の適合・保証の扱いは、内容によって異なります。

📝 足まわりの依頼前のチェックリスト

☑️ タイヤの空気圧を、冷えているときに指定値に合わせた

☑️ タイヤの亀裂・摩耗・異物を確認した

☑️ 症状(揺れ・異音・にじみ)がいつからか、メモした

☑️ 前回の12か月・24か月点検の記録を確認した

☑️ 社外品・車高を変える部品の場合、車検の適合と保証への影響を確認した

☑️ 見積書に、部品・工賃・調整の内訳がある

4. よくある質問

Q. セレナのショックアブソーバーは、何kmで交換しますか?

A. 日産の公式資料で、走行距離の交換の目安を確認できませんでした。日産の24か月点検では、ショックアブソーバーの「損傷、オイル漏れ」を確認する項目になっています。症状がある場合は、販売店・整備工場に点検を依頼してください。

Q. C26・C27用の推奨部品は、どれですか?

適合する部品は、車台番号・型式で、販売店・整備工場に確認してください。

Q. DIYで交換してもよいですか?

A. 取扱説明書は、ジャッキはタイヤ交換またはタイヤチェーンの脱着以外には使用しないこと、ジャッキアップしたときは絶対に車両の下に入らないことを案内しています。ショックアブソーバー・ストラットの交換は、販売店・整備工場に依頼してください。

Q. 車高を下げても、車検に通りますか?

A. 国土交通省の告示では、最低地上高が低くなるような改造がされた場合に、地上高(全面)9cm以上などの基準があり、通達では、長さ・幅・高さの許容範囲(高さは±4cm)が示されています。個別の適合は、装着する整備工場・運輸支局に確認してください。

まとめ

セレナ(C27・C28型)の足まわりは、前がストラット式、後ろがトーションビーム式で、日産の24か月点検では、ショックアブソーバーの「損傷、オイル漏れ」やサスペンション取付部の「ゆるみ、がた、損傷」を確認します。交換の走行距離の目安と費用は、公式に確認できなかったため、症状と点検の結果で判断するのが基本で、乗り心地が変わったときは、まずタイヤの空気圧・摩耗を確認してください。取扱説明書は、ジャッキはタイヤ交換・チェーン脱着以外に使わず、ジャッキアップ中は車両の下に入らないよう案内しているため、交換は販売店・整備工場に依頼するのが安全です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。車の仕様・基準は変更されることがあるため、最新の内容は、日産販売会社・メーカー・国土交通省の公式資料でご確認ください。足まわりの点検・整備は、販売店・整備工場にご相談ください(2026年10月時点)。

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