セレナにパワステフルードはある?電動パワステの基本

セレナのパワーステアリングについて、日産の取扱説明書(C26型2010年12月版・C27型e-POWER2018年3月版・C28型ガソリン車2026年2月版)、主要諸元表、日産FAQで確認したところ、セレナは電動パワーステアリング(EPS)を採用しており、取扱説明書のサービスデータの交換油脂類に、パワーステアリングフルードの項目はありませんでした。

📋 この記事の要点

✔ セレナ(C26・C27・C28)の取扱説明書には、電動パワーステアリング(EPS)の警告灯が記載されている

✔ C28型の取扱説明書は、パワーステアリングは、ベルト駆動ではないため、ベルトの張力調整は不要としている

✔ 取扱説明書の交換油脂類には、エンジンオイル・CVTフルード・ブレーキフルード・冷却水などが載っていて、パワーステアリングフルードの項目はない

✔ EPS警告灯(赤)は、電動パワーステアリングが作動しないため、安全な場所に停車して販売店に連絡。黄は、ハンドルが重くなるため、強く操作し、すみやかに点検を受ける

1. セレナのパワーステアリングは電動式:確認できた根拠

📊 セレナのパワーステアリングの方式(確認日: 2026年9月25日)

世代 確認できた内容 出典
C28型(2022年12月〜) 主要諸元表で、主要燃費向上対策に「電動パワーステアリング」、装備に「車速感応式電動パワーステアリング」と記載。ステアリングギヤ形式は、ラック&ピニオン式。取扱説明書(2026年2月版)には、EPS(電動パワーステアリング)警告灯とEPS警告A・Bの説明がある。補機ベルトについて「パワーステアリングおよび冷却ファンは、ベルト駆動ではないため、ベルトの張力調整は不要」と記載 日産 主要諸元表(2022年11月28日)、取扱説明書(2026年2月版)
C27型(2016年8月〜2022年12月) 主要諸元表(2018年9月)に、「車速感応式電動パワーステアリング」と記載。e-POWER車の取扱説明書(2018年3月版)にも、電動パワーステアリングの警告の記載がある 日産 主要諸元表(2018年9月)、取扱説明書(2018年3月版)
C26型(2010年11月〜2016年8月) 取扱説明書(2010年12月版)に、EPS(電動パワーステアリング)警告灯の記載がある。日産FAQの交換量・種類のページ(C26型)には、CVTフルード・ブレーキフルード・冷却水などが挙がっている 日産 取扱説明書(2010年12月版)、日産FAQ

📊 サービスデータに載っている交換油脂類

C28型取扱説明書(2026年2月版)の「交換油脂類」 内容
エンジンオイル API規格SP。指定銘柄は日産純正SPストロングセーブ・X 0W-16(MR20DD)
CVTフルード 日産純正CVTフルードNS-3
リヤデフ・トランスファーオイル(4WD車) 日産純正デフオイルハイポイドスーパー(API:GL-5、SAE:80W-90)
ブレーキフルード 日産純正ブレーキフルードNo.2500(DOT3)
冷却水 日産純正スーパーロングライフクーラント
ウォッシャー液 日産純正ウインドウォッシャー液
パワーステアリングフルード 項目なし(電動式のため)

⚠️ 注意

セレナ(C26以降)には、これらに該当するフルードがないため、フルードを購入・補充・交換する必要はありません。誤ったフルードを入れると、故障の原因になるおそれがあります。

2. EPS警告灯・メッセージの意味と対処(C28型取扱説明書)

📊 EPSの警告(確認日: 2026年9月25日)

表示 条件・意味 対処(取扱説明書)
EPS(電動パワーステアリング)警告灯 電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンを始動すると消灯する。エンジン回転中に、電動パワーステアリングのシステムに異常があると点灯する すみやかに日産販売会社で点検を受ける
EPS警告灯(赤色に点灯) 電動パワーステアリングが作動しない すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡する
EPS警告灯(黄色に点灯) 電動パワーステアリングの倍力装置の能力が低下し、ハンドル操作が重くなる ハンドルをしっかりと握り、通常より強く操作する。すみやかに点検を受ける
EPS警告A(メッセージ) システムに異常があるときに表示。電動パワーステアリングが作動しない すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡する
EPS警告B(メッセージ) システムに異常があるときに表示。倍力装置の能力が低下し、ハンドル操作が重くなる ハンドルをしっかりと握り、通常より強く操作する。すみやかに点検を受ける

📊 異常ではないとされる現象

異常ではない場合(取扱説明書) 内容
ハンドルが重くなる(過熱防止) ハンドルに長時間力をかけた状態が続いたり、停車中に操作を繰り返したりすると、システムの過熱を防ぐためにハンドル操作力が重くなるが、異常ではない。しばらくハンドル操作を控え、システムの温度が下がると、通常の操作力に戻る
擦れるような音 すばやいハンドル操作を行うと、ハンドル付近から擦れるような音が聞こえることがあるが、異常ではない

⚠️ 故障・エンジン停止時の注意

取扱説明書は、故障によりエンジンが停止していると、ブレーキやパワーステアリングが正しく機能せず、極度にブレーキの効きが悪くなったり、ハンドルの操作力が重くなったりすることがあるため、すみやかに安全な場所に停車するよう案内しています。

3. ハンドルが重い・気になるときの確認の順序

ハンドルが重い、切れが悪いなどの症状は、電動パワーステアリングの異常だけでなく、タイヤや路面の状況でも起こります。取扱説明書と、トヨタ(他社)のタイヤに関するページを参考に、確認の順序を整理します。

📊 症状の確認の順序(確認日: 2026年9月25日)

確認すること 内容 出典
警告灯・メッセージ EPS警告灯や、EPS警告A・Bが表示されていないかを確認する。赤・A表示は、停車して連絡 セレナ 取扱説明書
タイヤの空気圧 取扱説明書は、指定空気圧が運転席ドアの開口部に表示してあり、月に一度はタイヤエアゲージで、冷えているときに点検するよう案内。トヨタのページも、空気圧が減った状態で使用すると、ハンドルが重くなる、偏摩耗が発生する、燃費が悪化するなどの影響があるとしている セレナ 取扱説明書、トヨタ 日常点検 タイヤ
雪の付着 取扱説明書は、フェンダーの裏側に付いた雪が積もり、ハンドルの切れが悪くなることがあるため、時々確認して雪を取り除くよう案内している セレナ 取扱説明書
連続的なハンドル操作 停車中の据え切りなどを繰り返すと、過熱防止で、ハンドルが重くなることがある(異常ではない) セレナ 取扱説明書

🧭 確認の流れ

1

警告灯・メッセージを確認する

赤色のEPS警告灯・EPS警告Aは、電動パワーステアリングが作動しない状態です。安全な場所に停車して連絡します。

2

タイヤの空気圧を、冷えているときに確認する

運転席ドアの開口部の表示と比べます。

3

ハンドルの重さが、連続的な操作のあとだけか確認する

しばらく操作を控えて、戻る場合は、過熱防止の可能性があります。

4

雪・凍結がある場合は、フェンダー裏を確認する

安全な場所で確認し、付着した雪や氷を取り除きます。

5

改善しない場合は、販売店・整備工場に点検を依頼する

症状が出る場面(停車中・走行中・速度・気温など)を伝えます。

📝 ハンドルが重いときのチェックリスト

☑️ メーターに、EPS警告灯・EPS警告メッセージが出ていない

☑️ タイヤの空気圧を、冷えているときに測って指定値に合わせた

☑️ 長時間の据え切りや、連続的なハンドル操作のあとではない

☑️ 雪・氷がフェンダー裏に付着していない

☑️ 症状が出る場面をメモして、販売店に伝える準備ができた

4. 定期点検での扱いと、保証

日産の24か月点検の項目一覧の「ハンドル回り」には、次の項目があります。この一覧は車種共通の表で、油圧式のパワーステアリングの項目(ベルトのゆるみ・損傷、オイルの漏れ・量)も含まれています。セレナは、電動式で、パワーステアリングはベルト駆動ではないと取扱説明書に書かれているため、これらの油圧式の項目は当てはまらないと考えられます。実際の点検項目は、依頼先に確認してください。

📊 ハンドル回りの点検項目の例

点検箇所 点検項目(日産の24か月点検の項目の一覧)
ハンドル ハンドル操作具合、遊び、がた
ロッド、アーム類 ボールジョイントのダストブーツの亀裂・損傷、ゆるみ・がた・損傷
ギヤボックス 取付のゆるみ
パワーステアリング装置(車種共通の表) ベルトのゆるみ・損傷、オイルの漏れ・量、取付のゆるみ(油圧式の項目を含む)

📊 保証の概要(日産FAQ)

保証 日産の案内
一般保証 新車登録日から3年、または走行距離6万kmのどちらか早いほう。エアコン・カーナビなど、車を構成するすべての部品(消耗品・油脂類・タイヤ・バッテリーは除く)
特別保証 新車登録日から5年、または走行距離10万kmのどちらか早いほう。「走る」「曲がる」「止まる」に関わるエンジンやトランスミッションなど、車の基本性能にかかわる部品
注意 一部の車種では保証期間が異なる。対象部品の詳細は、保証書・販売店で確認する

5. よくある質問

Q. セレナのパワーステアリングフルードは、いつ交換しますか?

A. セレナは、電動パワーステアリングを採用していて、取扱説明書の交換油脂類に、パワーステアリングフルードの項目はありません。フルードを購入・補充・交換する必要はありません。

Q. ハンドルが急に重くなりました。故障ですか?

A. 取扱説明書では、ハンドルに長時間力をかけ続けたり、停車中に操作を繰り返したりすると、システムの過熱を防ぐためにハンドルが重くなるが、異常ではないとされています。しばらく操作を控えると戻ります。EPS警告灯が黄色に点灯した場合は、倍力装置の能力が低下しているため、ハンドルを強く操作し、すみやかに点検を受けてください。

Q. EPS警告灯が赤色に点灯しました。どうしますか?

A. 取扱説明書は、電動パワーステアリングが作動しない状態であるため、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡するよう案内しています。

Q. ハンドルを回すと擦れるような音がします。

A. 取扱説明書には、すばやいハンドル操作を行うと、ハンドル付近から擦れるような音が聞こえることがあるが、異常ではないと記載されています。音が大きくなった、警告灯が点灯したなど、変化がある場合は、点検を受けてください。

まとめ

セレナは、C26型以降、電動パワーステアリング(EPS)を採用していて、取扱説明書の交換油脂類にパワーステアリングフルードの項目はありません。C28型の取扱説明書には、パワーステアリングは、ベルト駆動ではないと書かれています。EPS警告灯が赤色なら電動パワーステアリングが作動しないため、安全な場所に停車して販売店に連絡し、黄色なら、ハンドルが重くなるため、しっかり握って通常より強く操作し、すみやかに点検を受けます。過熱防止で一時的に重くなる場合や、擦れるような音は、異常ではないとされています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。車の仕様・基準は変更されることがあるため、最新の内容は、日産販売会社・メーカーの公式資料でご確認ください。ハンドル操作の異常・警告灯の点灯は、販売店・整備工場にご相談ください(2026年10月時点)。

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