台風が接近するとわかったら、避難用品の準備だけでなく、愛車の備えも忘れずに行いたいところです。この記事では、JAF、全国石油商業組合連合会、国土交通省、気象庁の公表情報をもとに、駐車場所の見直し、燃料、タイヤやワイパーの点検、周辺の飛来物対策、台風が過ぎた後の対応を整理しました。確認できなかった点は、その旨を明記しています。
📋 この記事の要点
✔ 台風の前は、屋内・立体駐車場や高台など、浸水・冠水の危険が少ない場所に駐車する。ハザードマップで確認する
✔ 気象庁の風の強さの目安では、平均風速20m/s以上で、看板の落下・飛散や、飛来物による負傷のおそれがある
✔ ガソリンは、台風の前に満タンにしておく。給油が難しくなったり、停電時に車を一時的な避難場所として使えたりする(全国石油商業組合連合会)
✔ タイヤの溝は、1.6mm未満で使用できない。台風の前に、溝の深さを確認する(JAF)
✔ 冠水した車は、エンジンをかけない。台風の後は、塩分による被害を防ぐため、洗車も考える
1. 台風前の準備の全体像
台風対策は、台風が近づくとわかった、早い段階から始めるのが基本です。直前になると、駐車場や給油所が混み合ったり、屋外での作業が危険になったりします。
📊 台風前の愛車の準備(まとめ)
| 準備の項目 | 内容 | 根拠・出典 |
|---|---|---|
| 駐車場所の見直し | 高台や有料の立体駐車場など。浸水・冠水の危険がある場所は避ける。ハザードマップで確認 | 全国石油商業組合連合会 |
| 燃料を満タンにする | 台風のニュースを聞いたら、給油所が混み合う前に給油。停電時に、車を一時的な避難場所に使えることもある | 全国石油商業組合連合会 |
| タイヤ・ワイパーの点検 | タイヤの溝(1.6mm未満は使用禁止)と、ワイパーゴムの状態を確認 | JAF(タイヤの溝)、一般的な整備の考え方(ワイパー) |
| 飛来物対策 | 車の周りの植木鉢・自転車などを移動。フロントガラスを、毛布などで保護する方法もある | 全国石油商業組合連合会 |
| 台風通過後の対応 | 冠水した車は、エンジンをかけない。塩分による被害を防ぐため、洗車を考える | 国土交通省、全国石油商業組合連合会 |
🧭 台風前後の進め方
台風情報を確認し、車の使用予定を見直す
台風が近づく時期に、車を使う予定を延期できないかを考えます。
燃料を満タンにする
給油所が混み合う前に、早めに給油します。
タイヤ・ワイパーなどを点検する
雨天時の視界と、走行の安定に関わる部分です。
駐車場所を決め、車を移動する
ハザードマップで、浸水・冠水の危険を確認し、屋内や高台などに移動します。
車の周りの飛来物対策をする
植木鉢・自転車などを片付け、車への損傷を減らします。
台風が通過した後、車の状態を確認する
冠水した場合は、エンジンをかけず、専門家に相談します。
2. 駐車場所を見直す
全国石油商業組合連合会の「満タン&灯油プラス1缶運動」は、台風対策として、高台や有料の立体駐車場などを選ぶこと、浸水・冠水の危険がある場所を避けること、ハザードマップで、土砂崩れや冠水のリスクを確認することを案内しています。
📊 駐車場所の選び方
| 駐車場所 | 考え方 | 出典 |
|---|---|---|
| 屋内(ガレージ・屋根付き駐車場) | 可能であれば、屋外より屋内のほうが、飛来物が当たりにくい | 一般的な考え方(公式資料では確認していません) |
| 高台・立体駐車場 | 浸水・冠水の危険が少ない。高台や有料の立体駐車場が、選択肢として挙げられている | 全国石油商業組合連合会 |
| 低い土地・川や水路の近く・アンダーパスの近く | 浸水・冠水の危険がある場所は避ける。ハザードマップで確認する | 全国石油商業組合連合会 |
| 屋外で、周囲に遮るものが少ない場所・古い建物や建築現場の近く | 飛来物や倒壊物の影響を受けやすい場所は避ける | 全国石油商業組合連合会 |
⚠️ 風速20m/s以上では、屋外に出るのは危険です
気象庁の表では、平均風速20〜25m/sで、飛来物によって負傷するおそれがあり、看板が落下・飛散するとされています。車の移動や、周辺の片付けは、風が強くなる前に済ませます。台風の最中に、車を移動させたり、様子を見に行ったりしないでください。
📌 確認できなかった点
高潮の危険がある場所や、避難場所としての駐車場の情報は、自治体のハザードマップでご確認ください。
3. 燃料・タイヤ・ワイパーの点検
📊 台風前の点検項目
| 項目 | 確認すること | 補足 |
|---|---|---|
| 燃料 | 早めに、満タンに近づけておく | 全国石油商業組合連合会は、台風のニュースを聞いたら、給油所が混み合う前に満タンにしておくことを案内。災害時に給油が難しくなる場合への備えにもなる |
| タイヤの溝 | 溝の深さを確認する。1.6mm未満は、使用できない | JAF。溝が浅いほど、ぬれた路面での制動距離は長くなる(JAFのテスト) |
| タイヤの空気圧 | 指定の空気圧になっているか | 雨天時の走行の安定に関わる。定期的に点検する |
| ワイパーゴム | 拭き取りにムラがないか、ゴムが劣化していないか | 雨天時の視界に関わる。一般的な整備の考え方 |
💡 ガソリンを満タンにする理由
全国石油商業組合連合会は、満タンにしておけば、停電時に、車を一時的な避難場所として利用できると案内しています。一方、車内での待機は、換気や、一酸化炭素中毒の危険に注意が必要です(一般的な注意)。
4. 車の周りの飛来物対策と、車内の備え
全国石油商業組合連合会は、飛来物対策として、車の周りの植木鉢・自転車などを移動させること、フロントガラスの保護のために、毛布で覆うことを案内しています。
📊 飛来物対策と車内の備え
| 対策 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 周囲の物の移動 | 車の周りの、植木鉢・自転車・物干し・ゴミ箱などを、屋内に移動する | 台風の風が強くなる前に、済ませる |
| フロントガラスの保護 | 毛布などで覆う方法がある(全国石油商業組合連合会) | 固定が不十分だと、風で飛ばされるおそれがある。台風の最中に作業しない |
| ボディカバー | — | 効果や安全性を、公式資料で確認できなかったため、推奨とはしません。強風で外れる可能性もあります。使う場合は、製品の説明書に従い、しっかり固定する |
| 車内の備え | 飲料水、懐中電灯、モバイルバッテリーなどを、車に積んでおく | 一般的な備えの考え方。車内待機時の安全には、注意が必要 |
📝 台風前のチェックリスト
☑️ 台風情報を確認し、使う予定を見直した
☑️ 燃料を満タンに近い状態にした
☑️ タイヤの溝(1.6mm以上)と空気圧を確認した
☑️ ワイパーゴムの状態を確認した
☑️ 駐車場所を、ハザードマップで確認し、屋内・高台などに決めた
☑️ 車の周りの植木鉢・自転車などを移動した
☑️ 車内の防災用品(飲料水・懐中電灯・モバイルバッテリーなど)を確認した
☑️ 加入している自動車保険の、補償の範囲を確認した
📌 確認できなかった点
車内に備える防災用品の具体的な量や、台風のときの車内待機の可否は、公式資料では確認できていません。避難の指示が出た場合は、自治体の指示に従ってください。
5. 台風が通過した後に、やること
📊 台風通過後の対応
| やること | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 冠水した車は、エンジンをかけない | 外見上問題がなくても、感電や電気系統のショートによる火災の可能性がある | 国土交通省、JAF |
| バッテリーのマイナス端子を外す(冠水した場合) | 発火のおそれがある。外した端子は、テープなどで覆う | 国土交通省 |
| 販売店・整備工場・JAFに連絡する | 一度浸水した車は、運転可能でも、点検整備を受ける | 国土交通省、JAF |
| 塩分の付着に注意し、洗車する | 海沿いなどでは、台風のあと、塩分による被害を防ぐため、速やかに洗車を考える | 全国石油商業組合連合会 |
| 車の損傷を確認し、記録する | 傷やへこみ、ガラスの割れなどを確認し、写真などで記録しておく(保険の申請に備える) | 一般的な対応 |
⚠️ 台風の後も、道路は危険です
台風が通過した後も、冠水、倒木、落下物、信号の停電などの危険が残っていることがあります。移動する前に、通行止めや冠水の情報を確認しましょう。冠水路には、進入しないでください。
6. よくある質問
まとめ
台風前の愛車の準備は、駐車場所の見直し、燃料を満タンにすること、タイヤ・ワイパーの点検、周囲の飛来物対策が基本です。屋内や高台など、浸水や飛来物の危険が少ない場所に駐車し、ハザードマップも確認しておきましょう。風が強くなってからの作業は危険なため、早めに済ませます。台風が過ぎた後は、冠水した車のエンジンをかけず、専門家に相談してください。
※本記事は一般的な情報提供です。台風・大雨の際の行動は、気象庁・自治体・道路管理者が発表する最新の情報や、避難に関する指示を最優先してください。個別の判断や、車両の損害・保険の扱いについては、公的窓口・ロードサービス・保険会社などにご相談ください(気象庁、JAF、国土交通省、NEXCOの公式ページの確認日:2026年9月25日)。
出典: JAF「台風・大雨時のクルマに関する注意点」
アイキャッチ画像: Damage of Typhoon Lan (2023) in Tottori, Tottori.jpg by 内閣府, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons


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