車のヒューズは何Aを使う?色とアンペアの読み方と、切れたときの取扱説明書の決まりを確認【2026年11月】

※この記事で紹介している動画は、2026年11月24日(火)19:00に公開予定です。公開までは、記事の中の動画は再生できません。公開後に再生できるようになります。

歌いながら話す動画『車のヒューズは何Aを使う?色とアンペアの読み方と、切れたときの取扱説明書の決まりを確認【2026年11月】』の解説記事です。トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・ダイハツ・マツダの6車種の取扱説明書と、ヒューズメーカー(小糸製作所・太平洋精工)の製品情報で確認した内容を、原文の言い回しが分かる形で整理しました(確認日2026年10月27日)。

ヒューズの役割・位置・交換の手順の全体像は、先に公開している車のヒューズの点検と交換をご覧ください。この記事は、『何アンペアを使うか』『色の読み方』『会社ごとの書き方の違い』『アクセサリーソケットの上限』に絞っています。

📋 この記事の要点

✔ 何アンペアを使うかは、車ごとの指定。トヨタとダイハツは「ヒューズボックスの表示に従い、規定容量のヒューズに交換します。」、マツダはエンジンルーム内の箱のカバー裏側に規定容量が表示されていると書き、ホンダ・スズキ・マツダの取扱説明書にはヒューズごとの容量の表がある。

✔ 確認した6つの取扱説明書とも、規定より大きい容量は使わない内容。日産・スズキ・マツダは針金や銀紙、トヨタとダイハツは「ヒューズ以外のもの」を使わないと書く。ホンダ N-BOX 2026年版の「ヒューズ」のページには、この書き方は見当たらなかった。

✔ 色は、定格ごとに決まっている。小糸製作所の製品情報では、10Aが赤色、15Aが青色、20Aが黄色、30Aが緑色。小糸製作所の一覧に載っているブレード・ミニ・低背の3つの形とも同じ対応で、太平洋精工の製品ページも同じ。色は読む手がかりで、使う場所の容量は表示と取扱説明書で決まる。

✔ すぐ切れるときは、6つとも販売店・整備工場での点検を案内。販売店への相談・依頼を案内している位置は車で違い、日産 ノートはエンジンルーム内のヒューズ、スズキ スペーシアは点検・交換の際、ホンダ フィット(補足で見た別の車)はバッテリーの隣のカバー内、と書く。

✔ アクセサリーソケットにも上限がある。トヨタ・ダイハツは120W未満、スズキ・日産・マツダは120W以下、ホンダ N-BOXは180W(15A)以下と書く。書き方も数字も車で違う。

▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

1. 動画の内容(要約)

動画は、聞き役の『かーぎーくん』と解説役のかけ合いです。冒頭と章の頭、まとめで歌い、本文はリズムに乗せた会話です。歌の歌詞には数字や条件を入れず(『大きいのに かえないで』『迷ったら 取説』のような一般的な内容だけ)、数字と条件は語りと画面の表カードで示しました。

ヒューズは何Aを使う? 表示と取扱説明書、色の読み方、切れたとき、ソケットの上限
図:動画で確かめた4つのこと(自作の図)
章 開始 内容 使った一次情報
イントロ 00:00 歌のフックと、4つのポイント(何アンペアか・色の読み方・切れたときの決まり・ソケットの上限) (各章の出典)
1. 何アンペアを使う? 00:36 Aはアンペア。ヒューズボックスの表示と取扱説明書の表で決まる。規定より大きい容量は使わない(6社)。針金・銀紙の書き方は会社で違う 6車種の取扱説明書
2. 色の読み方 01:46 2Aから30Aまでの色(13Aと17AはPECのBFLP)。小糸製作所の一覧に載っているブレード・ミニ・低背の3つの形。ヒューズボックスの場所 小糸製作所・太平洋精工の製品情報、取扱説明書
3. 切れたとき 03:06 点検の流れ、ヒューズ抜き、すぐ切れるときは点検、販売店への相談・依頼を案内している位置は車で違う、替えたあとにやること 取扱説明書(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・ダイハツ・マツダ)
4. ソケット 04:31 アクセサリーソケットの上限(120W・180W)。電源の取り出しの手順は説明しない。「改造しないで」が電源の取り出しを指すかは書かれていなかった 取扱説明書(トヨタ・ダイハツ・スズキ・日産・マツダ・ホンダ)
まとめ 05:22 4つの確認と、締めの歌 (上記)
動画では、ヒューズの電源取り出し(ヒューズ電源など)の手順は説明していません。取扱説明書の記述と、迷ったら販売店や取り付け店に相談する、という案内にとどめています。

2. 動画で触れきれなかった補足

2-1. 確認した取扱説明書の版

取扱説明書は車種・年式・グレードで内容が違います。ここでは、次の版を取得して原文を確認しました(2026年10月27日)。1車種の記述を全車に広げないでください。

会社・車種 確認した版 確認したページ
トヨタ カローラクロス 取扱説明書 2310版 ヒューズの点検・交換 / その他の室内装備(アクセサリーソケット)
ホンダ N-BOX Honda Owners Manual 2026 ヒューズ / その他の室内装備品
ホンダ フィット(補足) Honda Owners Manual 2026 ヒューズの点検と交換
日産 ノート PDF(2022年7月25日作成。URLは2210)。最新版かは確認できていません 取扱説明書 PDF(p.336〜339・電源ソケット)
スズキ スペーシア PDF Web99011-79R33-000(2023年11月28日作成)。最新版かは確認できていません 取扱説明書 PDF(7-38〜7-44・5-21・3-35)
ダイハツ タント 車両・詳細版(2026年8月〜)PDF 01999-B2657(表紙の表記) 取扱説明書 PDF(p.480〜482・p.433)
マツダ MAZDA2 Web版(版の表記は取得したページに見当たりませんでした) ヒューズ切れ、電球切れのとき / 室内ヒューズボックスの表 / エンジンルーム内の表 / 電源ソケット
スバルの取扱説明書(フォレスターのPDF)も取得しましたが、文字が読み取れず確認できませんでした。この記事と動画の『6つ』には数えていません。ホンダ フィットは補足で見た別の車で、『6つ』には入れていません。

2-2. 「規定容量」の書き方を、原文で並べる

6車種の取扱説明書が書く、容量の決め方・大きい容量や代用品・すぐ切れたとき(要約)
図:6車種の書き方の比較(自作の表。原文は下の表)
会社・車種 容量の決め方・同じ容量 大きい容量・代用品 すぐ切れる・再び切れる
トヨタ カローラクロス 「ヒューズボックスの表示に従い、規定容量のヒューズに交換します。」 「規定容量以外のヒューズ、またはヒューズ以外のものを使用しないでください。」(警告) 「交換しても再度ヒューズが切れる場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。」
ホンダ N-BOX 2026 「ヒューズは同じ規定容量のヒューズと交換してください。」(容量の表あり) 「規定容量より大きいヒューズに交換すると、電気系統を損傷する危険性が高くなります。」(「針金」「銀紙」「ヒューズ以外」の語は、このページに見当たらなかった) 「交換したあと、すぐにヒューズが切れるような場合は、Honda販売店で点検を受けてください。」
日産 ノート 「各ヒューズの位置は、ヒューズボックスのふたの裏側またはヒューズボックス付近に表示してあります。」(位置の表示) 「規定の容量以外のヒューズや、ヒューズの代わりに針金、銀紙などは絶対に使用しない。」(警告) 「交換してもヒューズが切れるときは、日産販売会社で点検を受けてください。」
スズキ スペーシア 「ヒューズは、同じサイズで同じ容量のものと交換してください。サイズの違うヒューズ、容量の大きいヒューズ、針金、銀紙などを使用すると、配線が焼損したり火災が発生したりする原因となります。」(表あり) (左の文に含まれる) 「交換したヒューズがすぐに切れるときは、電気系統の故障が考えられます。スズキサービス工場で点検を受けてください。」
ダイハツ タント 「ヒューズボックスの表示に従い、規定容量のヒューズに交換します。」 「規定容量以外のヒューズ、またはヒューズ以外のものを使用しないでください。」(警告) 「交換しても再度ヒューズが切れる場合、または電気系統の装置が働かない場合は、ダイハツサービス工場で点検を受けてください。」
マツダ MAZDA2 「ヒューズボックスのカバー裏側に各ヒューズの規定容量が表示されています。」(エンジンルーム内ヒューズボックスの項。『ヒューズの受け持つ装置』に、位置・表示・容量・保護装置の表あり) 「規定容量を超えるヒューズを使用したり、ヒューズの代わりに針金や銀紙などを使用しない。」(警告) 「ヒューズを交換してもすぐ切れる場合は、マツダ販売店で点検を受けてください。」

書き方は会社で少しずつ違います。トヨタ・ダイハツ・日産は「規定容量以外」、ホンダは「規定容量より大きい」、スズキは「容量の大きい」、マツダは「規定容量を超える」と書いていました。6つとも、規定より大きい容量を使わない内容です。小さい容量に替えてよいかどうかは、この確認の範囲では書かれていたか判断できなかったため、動画でも言っていません。

『配線が傷む前にヒューズが切れるように設計されている』という説明は、トヨタとダイハツの取扱説明書にあります。「バッテリーからの回路に過剰な負荷がかかると配線が損傷を受ける前にヒューズが切れるように設計されています。」(トヨタ・ダイハツとも)。ほかの4社の同じページに同じ文があるかは、確認していません。

2-3. 色と容量の表(小糸製作所の3つの形)

色と容量の対応は、ISO 8820などの規格で決まっているとされますが、規格の本文は有料のため取得できていません(JIS D 5201が色を定めるかも確認できていません)。ここでは、ヒューズメーカーの製品情報に書かれている対応を載せます。

📊 小糸製作所の市販製品情報の「定格」と「ハウジングカラー」

定格 色 ブレードヒューズ ミニヒューズ 低背ヒューズ
2A 灰色 ─ ─ ○
3A 紫色 ○ ─ ○
4A 桃色 ─ ─ ○
5A 黄褐色 ○ ○ ○
7.5A 茶色 ○ ○ ○
10A 赤色 ○ ○ ○
15A 青色 ○ ○ ○
20A 黄色 ○ ○ ○
25A 透明 ○ ○ ○
30A 緑色 ○ ○ ○
ヒューズの色とアンペアの対応表(小糸製作所の3つの形)
図:色とアンペアの対応(自作の表。出典は小糸製作所・太平洋精工の製品情報)

出典: 小糸製作所 ブレードヒューズ / ミニヒューズ / 低背ヒューズ。各ページに「自動車専用部品です。自動車以外には使用しないで下さい。」と書かれています。3つの一覧は2Aから30Aまでで、30Aより大きい容量の色は確認していません(既存の記事では、太平洋精工の総合カタログとして40Aの橙色も載せています)。太平洋精工の表の25Aは「White」「White(natural)」で、小糸製作所の「透明」と呼び名が違い、BFMNには1A(Black)もあります。

太平洋精工の製品ページ(BFLP・BFSL・BFSL-3・BFB1・BFMN)も、2A灰色・3A紫色・4A桃色・5A黄褐色(Tan)・7.5A茶色・10A赤色・15A青色・20A黄色・25A(White(natural))・30A緑色で、各ページに載っている定格の範囲で、小糸製作所と同じ対応でした(BFSL-3は5A・7.5A・10A・15Aの4定格、BFSLは3Aから30Aで2Aはありません)。

赤・青・黄・緑の4色だけでは足りません。太平洋精工のBFLPという製品には、13A(Pale orange)と17A(Light blue)もあります(製品ページと図面の改訂記録で確認。BFB1の表は2Aから30Aです)。BFMNの図面には「ボデー色は ISO 8820-PART3 による」、定格表示は白と書かれています。色は読む手がかりで、使う場所の容量は、ヒューズボックスの表示と取扱説明書で決まります。

2-4. 形が違う(ブレード・ミニ・低背)

小糸製作所は、ブレードヒューズ・ミニヒューズ・低背ヒューズの3つを別の製品として載せています(同じページの「おすすめ関連商品」にはガラス管ヒューズも並びます)。太平洋精工のブレード系の製品ページは、BFB1・BFLP・BFSL・BFMNなどです(BFSL-3もあります。BFSL-3は「BFSLをマルチ化した最新型のブレードヒューズ」で、5A・7.5A・10A・15Aのみです)。説明は、BFMNが「BFATをさらに低コスト・小型化したブレードヒューズ」、BFLPが「BFMNをさらに低コスト・小型化したブレードヒューズ」、BFSLが「BFMNの幅を縮小し、スペースメリットを実現した最新型のブレードヒューズ」、BFB1が「BFSLをさらに低コスト・低背化したブレードヒューズ」です。

取得したPECの各製品ページで「低背」と書くのはBFB1で、13Aと17Aがあるのはその表ではなくBFLPです。小糸製作所の『低背ヒューズ』とPECのどの製品が対応するかは、取得した資料に書かれていないため、対応づけていません。取扱説明書側では、スズキ スペーシアが「ヒューズは、同じサイズで同じ容量のものと交換してください。」と書き、同じ表に「ヒューズ抜き(低背ヒューズ用、市販品)」が必要と書いています。

このため、『色が同じならどれでもよい』とは言えません。大きさ(ミリ単位の寸法)は、取得した資料で確実に読み取れた範囲がなかったため、この記事には載せていません。

2-5. ヒューズボックスの場所

車種 エンジンルーム側 室内側
トヨタ カローラクロス エンジンルーム 助手席足元
ホンダ N-BOX エンジンルーム内の助手席側、バッテリーの隣(タブを押して開ける) インストルメントパネルの奥(下から確認できる)
日産 ノート エンジンルーム内 グローブボックス奥(ヒューズ抜きもこの中)
スズキ スペーシア エンジンルーム内(メインヒューズボックス・リレーボックスNo.1・No.2) 助手席足元
ダイハツ タント エンジンルーム 助手席足元(グローブボックスを外す。ヒューズ外しもこの中)
マツダ MAZDA2 エンジンルーム内 助手席左下

エンジンルーム内の記載は、確認した6つとも共通でした。室内側は、車で違います。

2-6. 溶断特性(太平洋精工のBFLPという製品の例)

太平洋精工は、「ヒューズはその電気回路の上流に直列に接続され、下流で発生した電気ショート等による過電流を即座に遮断し」と説明しています(ヒューズ概論)。製品ページには、定格電流に対する倍率ごとの溶断時間が載っています。

📊 BFLPの溶断特性

定格電流に対する試験電流 溶断時間(最小〜最大)
110% 100時間以上(最小100時間)
135% 0.75秒〜600秒
160% 0.25秒〜50秒
200% 0.15秒〜5秒
350% 0.04秒〜0.5秒
600% 0.02秒〜0.1秒

同じ太平洋精工のBFB1・BFSLでは、135%の最大が120秒でした。溶断時間は製品の種類で違い、使用状況でも変わる(ページに「ヒューズ特性は使用状況により変化する場合があります」とあります)ため、この表の数字を他の製品に当てはめないでください。

2-7. アクセサリーソケットの上限

車種 取扱説明書の記載(原文)
トヨタ カローラクロス 2310 「DC12V/10A(消費電力120W)未満」/ 注意「ヒューズが切れるのを防ぐために DC12V/10A(消費電力120W)以上の電気製品を使用しないでください。」
ダイハツ タント 2026年8月〜 「DC12V/10A(消費電力120W)未満の電気製品を使用するときの電源として使用してください。」/ 「電気容量は、DC12V で最大電流10A(最大消費電力120W)です。この容量を超える電気製品を使用しないでください。」
スズキ スペーシア 「使用できる電気製品の規定容量はインパネとリヤクォータートリムあわせて12 V10 A(120 W)以下です。」
マツダ MAZDA2(Web版) 「最大消費電力120W (DC12V―10A) 以下の電気製品を使用してください。」/ 「消費電力が120W (DC12V―10A) を超える電気製品は使用しないでください。」
日産 ノート 「消費電力120W以下のものを使用する」(電源ソケット。日産 サクラの取扱ガイド(2026年2月作成のPDF)も「消費電力120W以下のものを使ってください」)
ホンダ N-BOX 2026年版 「消費電力180W(15A)以下のアクセサリーに、直流12Vの電源を供給します。」。同じ取扱説明書のヒューズの表には「アクセサリーソケット 20A」がある
アクセサリーソケットの上限(取扱説明書の記載)を車種別に比べた図
図:ソケットの上限の比較(自作の図。12V×10A=120W、12V×15A=180Wは計算)

「未満」と「以下」は、トヨタ・ダイハツが「未満」、スズキ・日産・マツダ・ホンダが「以下」でした。ダイハツは同じページの注意で「この容量を超える電気製品を使用しないでください」とも書いていて、「未満」と「超える」の書き方が同居しています。120Wちょうどの機器を使えるかどうかの書き方が違うため、自分の車の取扱説明書で確認してください。スバルは確認していません。

ドライブレコーダーなどの電源の取り出しは、動画でも記事でも手順を説明しません。参考までに、スズキ スペーシアの取扱説明書には、オーディオ/ナビゲーション用の電源(ACC制御電源)ケーブルからETCやドライブレコーダーなどの電源を取ると、緊急通報の作動時にこれらの機器の電源も遮断される、という注意があります(スズキコネクト対応通信機装着車の項)。ほかの車や機器の扱いは確認していません。また、トヨタ・ダイハツの「ヒューズやヒューズボックスを改造しないでください。」が、ヒューズから電源を取ることを指すかどうかは、取扱説明書に書かれていませんでした。電源の取り出しは、機器に付属の取付説明書に従い、分からないときは販売店や取り付け店に相談してください。商品の比較(手順の説明ではありません)は、駐車監視電源コードおすすめ比較にあります。

2-8. 販売店への相談・依頼を案内している位置・替えたあと

項目 取扱説明書の記載(原文)
日産 ノート(エンジンルーム内) 「エンジンルーム内のヒューズを交換するときは、日産販売会社にご相談ください。」
スズキ スペーシア(ヒューズの点検・交換。7-43頁) 「点検・交換の際は、スズキ販売店またはスズキ代理店にご相談ください。」(同じ文に、ヒューズ抜き(低背ヒューズ用、市販品)と交換用ヒューズ(別売り)が必要とある)
ホンダ フィット 2026年版(補足で見た別の車。バッテリーの+端子の隣のカバー内) 「切れているヒューズがあったら、Honda 販売店に修理を依頼してください。」
ホンダ N-BOX 2026年版(エンジンルーム内の大きいヒューズ) 「切れているヒューズがあったら、プラスドライバーでネジを外し、新しいものと交換してください。」
トヨタ カローラクロス・ダイハツ タント(替えたあと。同じ文) 「交換してもランプ類が点灯しないときは、電球を交換してください。」
スズキ スペーシア(替えたあと) 「P/W Tのヒューズを外したり交換したりしたときは、はさみ込み防止機構の初期設定を行なってください。」(表の「P/W T」はパワーウインドー タイマー機能・20A)

3. 違った観点から整理する

3-1. 『3つの数字』を分けて考える

ヒューズの話には、似た数字が3種類出てきます。混ぜると、『ソケットは20Aまで使える』のような思い違いが起きます。取扱説明書や製品情報に書かれていた範囲で分けると、次のようになります。

上限・数字 何を表すか 書いてある場所(確認した範囲)
ヒューズの定格(規定容量) 回路ごとに車が指定したヒューズのアンペア ヒューズボックスの表示(トヨタ・ダイハツ・マツダ)、取扱説明書の容量の表(ホンダ・スズキ・マツダ)
ヒューズの色 定格を読む手がかり。使う場所の容量を決めるものではない 小糸製作所・太平洋精工の製品情報。BFMNの図面注記は「ISO 8820-PART3」
ソケットの電力上限 接続する機器の消費電力の上限(車で違う) 取扱説明書のソケットの項(120W未満・120W以下・180W(15A)以下)

ホンダ N-BOX 2026年版では、ヒューズの表に「アクセサリーソケット 20A」とあり、ソケットの項には「消費電力180W(15A)以下」とあります。ヒューズの容量と、ソケットに使える上限は別の数字として書かれています。マツダ MAZDA2も、室内ヒューズボックスの表に「F.OUTLET 15 A 電源ソケット」とあり、ソケットの項は「最大消費電力120W (DC12V―10A) 以下」です。

3-2. よく聞く説の検証

よく聞く説 取扱説明書・製品情報で確認できたこと 確認できなかったこと
色が同じなら、どれに替えてもよい 色は定格ごとに決まる(小糸製作所・太平洋精工)。使う場所の容量は表示と取扱説明書で決まる(トヨタ・ダイハツ・マツダ)。スズキは同じサイズ・同じ容量と書く。小糸製作所の一覧には3つの形が載る 色と容量の規格の本文(ISO 8820・JIS D 5201)
切れるたびに大きい容量にすれば直る 6つとも、規定より大きい容量は使わない。トヨタ・ダイハツは配線が傷む前に切れる設計と説明。スズキは焼損・火災の原因、マツダは配線の過熱と書く ほかの4社が『配線が傷む前に切れる設計』と書くか
針金や銀紙で一時しのぎ 日産・スズキ・マツダが針金や銀紙を使わないと明記。トヨタ・ダイハツは「ヒューズ以外のもの」 ホンダ N-BOX 2026年版の「ヒューズ」のページに同じ書き方は見当たらず(ほかのページは未確認)
ヒューズ4色(赤・青・黄・緑)で足りる 2A灰・3A紫・4A桃・5A黄褐・7.5A茶・25A透明がある(小糸製作所の2Aから30A)。PECのBFLPには13A・17A、BFMNには1Aもある 30Aより大きい容量の色(確認していない)
ソケットは、ヒューズの容量まで使える N-BOX 2026年版はヒューズ20A、ソケットの上限は180W(15A)以下。トヨタ・ダイハツ・スズキ・日産・マツダは120W(未満または以下) スバルの記載
ヒューズは全部、自分で替えるもの 日産 ノートはエンジンルーム内のヒューズを販売会社に相談、スズキ スペーシアは点検・交換の際は販売店に相談、ホンダ フィット(補足)はバッテリー横のカバー内を販売店に修理依頼。N-BOXは大きいヒューズをネジで交換と記載 各車の全ヒューズの扱い

3-3. 切れたときの流れ(取扱説明書の記述から整理)

ヒューズが切れたときの流れ。点検、規定容量での交換、すぐ切れるときは点検、販売店への相談・依頼を案内している位置がある車
図:切れたときの流れ(自作の図。トヨタの手順の流れを軸に、各社の記述を重ねた整理)

ランプがつかない・電気の装置が働かないときはヒューズ切れが考えられる、という趣旨の文を確認したのは、トヨタ・ダイハツ・日産でした(トヨタ・ダイハツ「ランプがつかないときや電気系統の装置が働かないときは、ヒューズ切れが考えられます。」、日産は「作動しないときは」)。ほかの3社の同じページは、この点を確認していません。ダイハツは、ヒューズが切れていないときは「他に原因が考えられます」とし、サービス工場での点検を案内しています。

流れは車によって違います。ヒューズ抜きは、日産(グローブボックス奥のボックス内)とダイハツ(助手席足元のボックスから取り出す)では車に付いていて、ホンダ N-BOX(市販のヒューズプラー)とスズキ(ヒューズ抜き、市販品)では市販品を使う、と書かれていました。補足で見たホンダ フィットは「エンジンルーム内のメインヒューズボックスには、フタの裏にヒューズプラーがついています」と書いていて、同じホンダでも車で違います。トヨタは「ヒューズはずし」を使うと書いていますが、付属かどうかは該当ページに書かれていませんでした。

4. よくある質問

Q. ヒューズは、何アンペアのものを使えばよいですか?

A. ヒューズボックスの表示と、取扱説明書の表で、自分の車の規定容量を確認します。トヨタとダイハツは「ヒューズボックスの表示に従い、規定容量のヒューズに交換します。」と書いています。

Q. 色が同じなら、別のヒューズに替えてもよいですか?

A. 色は、定格を読む手がかりです(小糸製作所・太平洋精工)。使う場所の容量は、表示と取扱説明書で決まります。形は、小糸製作所の一覧にブレード・ミニ・低背の3つが載っていて、スズキは「同じサイズで同じ容量のものと交換してください」と書いています。

Q. ヒューズが切れたので、大きい容量のものに替えてもよいですか?

A. 確認した6つの取扱説明書は、規定より大きい容量を使わない内容でした。ホンダは「規定容量より大きいヒューズに交換すると、電気系統を損傷する危険性が高くなります。」と書いています。すぐまた切れるときは、6つとも販売店や整備工場での点検を案内しています。

Q. アクセサリーソケットには、何Wまでつなげますか?

A. 車で違います。トヨタ・ダイハツは120W未満、スズキ・日産・マツダは120W以下、ホンダ N-BOX 2026年版は180W(15A)以下と書いています。自分の車の取扱説明書で確認してください。

Q. ドライブレコーダーの電源は、ヒューズから取れますか?

A. この記事では手順を説明しません。トヨタとダイハツの取扱説明書は「ヒューズやヒューズボックスを改造しないでください。」と書いていますが、これが電源の取り出しを指すかどうかは書かれていませんでした。機器に付属の取付説明書に従い、分からないときは販売店や取り付け店に相談してください。

5. あわせて読みたい・まとめ・出典

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まとめ

ヒューズは何アンペアを使うかは、ヒューズボックスの表示と取扱説明書で確認します。色は定格を読む手がかりで、形(ブレード・ミニ・低背)も確かめます。確認した6つの取扱説明書は、規定より大きい容量は使わない内容で、すぐ切れるときは点検を案内していました。アクセサリーソケットの上限も、車で違います。

免責・出典(確認日 2026年10月27日)

取扱説明書や製品情報は改訂されます。車種・年式・グレードで、ヒューズの場所も容量もソケットの上限も異なります。この記事は、取得した版の記述を整理したもので、個別の判断は、お持ちの車の取扱説明書と販売店・整備工場に確認してください。

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