タイヤの扁平率とは、数字と乗り心地の関係

タイヤの側面に記載されている「195/65R15」のような表記のうち、「65」の部分が「扁平率」です。この数字が変わると、乗り心地や走行性能にどんな違いが出るのでしょうか。

📋 この記事でわかること

  • 扁平率とは何か
  • 扁平率が小さい(低扁平)タイヤの特徴
  • 扁平率が大きい(高扁平)タイヤの特徴
  • インチアップでは「外径を変えない」のが原則
  • グリップ性能との関係

扁平率とは何か

扁平率とは、タイヤの断面幅に対する、タイヤの厚み(ホイールのリムからタイヤの外周までの高さ)の割合をパーセントで表したものです。「195/65R15」という表記であれば、タイヤの幅(195mm)に対して、厚みがその65%であることを意味します。この数字が小さいほど、タイヤの側面(サイドウォール)が薄く、見た目にも扁平な形状になります。

扁平率が小さい(低扁平)タイヤの特徴

扁平率が低いタイヤは、サイドウォールが薄いため、ハンドル操作に対する車の反応が機敏になり、コーナリング時のシャープなハンドリング性能が得られやすくなります。見た目もスポーティーな印象になるため、スポーツカーや上級グレードで採用されることが多い傾向があります。一方で、路面からの衝撃を吸収するクッション部分が薄い分、乗り心地は硬めに感じられやすく、燃費性能もやや低下する傾向があるとされています。

扁平率が大きい(高扁平)タイヤの特徴

扁平率が高いタイヤは、サイドウォールが厚く、クッション性に優れています。路面からの振動や段差の衝撃を吸収しやすいため、乗り心地が良く、走行音も静かになりやすいという特徴があります。ハンドリングのシャープさでは低扁平タイヤに劣りますが、快適性を重視する乗用車やミニバンなどでよく採用されています。

インチアップでは「外径を変えない」のが原則

ホイールを大きいサイズに交換する「インチアップ」を行う際、扁平率の選び方には重要なルールがあります。それは、タイヤの外径(直径)をできるだけ変えないように、ホイール径が大きくなった分だけ扁平率を下げる、という考え方です。タイヤの外径は「(タイヤ幅×扁平率÷100)×2+リム径(インチ×25.4mm)」で計算でき、例えば215/60R16のホイールを17インチにインチアップする場合、外径を保つには215/55R17を選ぶのが定番の組み合わせとされています。外径が純正から大きくずれると、スピードメーターの表示誤差や車体との干渉、保安基準への抵触につながる可能性があるため、インチアップ時の扁平率選びは見た目の好みだけで決めず、外径計算に基づいて行うことが基本です。

グリップ性能との関係

扁平率が低いタイヤは、コーナリング時のよれが少なく、グリップ性能が高くなる傾向がありますが、これは乗り心地とのトレードオフの関係にあります。走行性能を重視するか、快適性を重視するかによって、最適な扁平率は変わってきます。

まとめ

タイヤの扁平率は、数字が小さいほどハンドリング重視、大きいほど乗り心地重視という傾向があります。タイヤ交換やインチアップを検討する際は、自分がどちらを優先したいかを意識して選ぶとよいでしょう。

出典・免責

本記事は、複数のタイヤ専門メディアの情報をもとに、一般的な傾向を整理したものです。実際の乗り心地・性能はタイヤの銘柄や車種によっても異なります。

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