スタッドレスは雪が降ってから履き替えると遅い?平年の初雪日・3℃・増し締め50〜100km・保管の空気圧を出典で確認

スタッドレスタイヤは「雪が降ってから履き替えればいい」のか。履き替えたあと、ホイールナットはそのままでいいのか。外したタイヤは、どう置けばいいのか。動画では、この3つをスタッドレスの落とし穴として紹介しました。

この記事では、ダンロップ・ブリヂストン・ヨコハマタイヤ・コンチネンタルなどのタイヤメーカー、JAF、日本自動車タイヤ協会(JATMA)、国土交通省、気象庁の公開情報を開いて確認し直し、動画に入らなかった数字や、出典ごとに案内が違う点(増し締めの時期、慣らし走行の距離など)を加えて整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 確認できた出典は、どれも雪が降る前(ダンロップは「冬が来る前」)の履き替えをすすめている。ダンロップは、雪の少ない地域でも気温が3℃以下になると路面が凍結する可能性が高くなると案内

✔ 気象庁の平年値(1991〜2020年)で、雪の初日は札幌10/28・仙台11/17・名古屋12/18・東京1/3。春に外す目安は、ブリヂストンが挙げる平年の降雪・結氷の終日(東京は雪3/9・結氷3/5)

✔ 増し締めは交換後50〜100kmが目安(コンチネンタル、国土交通省の大型車向け通達)。ヨコハマタイヤは交換して1か月ほどと案内。締付けトルクは車で違う(例: プリウス103N・m、N-BOX108N・m、シビック タイプR127N・m)

✔ 保管は、洗って乾かし、直射日光・雨・熱源を避ける。ホイール付きは平積みで空気圧を半分程度、タイヤだけなら縦置き。装着前に空気圧を適正に戻す

✔ 新品に替えるときは慣らし走行が必要。距離はメーカーで違い、ブリヂストンのスタッドレスは60km/h以下で200km以上、ヨコハマタイヤ・ダンロップは100km(程度)

🎬 動画で見る(ショート)

この記事の元になった、かーぎーくんのショート動画です。動画では触れられなかった詳しい内容や条文・公式情報は、このあと記事で確認できます。

▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

動画の補足:動画の内容は、今回開いて確認した出典と食い違いはありませんでした。ただし、次の3点は動画では触れていない、または条件を省いていました。(1) ダンロップの「初降雪時は店が混む・サイズがない」は雪の多い地域の話です。(2) 巷でよく聞く「7℃」は、JAF Mate Onlineに載ったモータージャーナリストの指摘で、メーカーやJATMAの資料では同じ数字を確認できませんでした(3℃はダンロップの路面凍結の目安で、別の話です)。(3) 増し締めの目安は「50〜100km」だけでなく、ヨコハマタイヤは「約1か月」と案内しています。

「雪が降ってから」では遅い? 出典ごとに整理

動画の1つ目の落とし穴は「履き替えの時期を雪が降ってからにすること」でした。確認できた出典は、どれも雪が降る前の交換をすすめています。ただし理由は出典ごとに違うので、分けて整理します。

📊 「雪が降ってから」について、出典が言っていること

出典 書かれていること 注意(出典の条件)
ダンロップ
(スタッドレスタイヤQ&A)
降雪前でも路面が凍結する可能性があるため、冬が来る前の早めの交換をすすめる。雪の多い地域では、初降雪時に交換しようとしても店が混んでいたり、合うサイズがなかったりして、間に合わなくなる可能性がある。雪の少ない地域でも、雪が降っていなくても気温が3℃以下になると路面が凍結する可能性が高くなる 「店が混む」は雪の多い地域の話。3℃は路面凍結の目安で、タイヤのゴムの話ではない
ブリヂストン
(「スタッドレスタイヤはいつから履き替える?」)
交換時期は、初雪予想の1か月前が一般的な目安。最低気温が3℃以下になると、雪の降らない地域でも路面温度が氷点下を下回り、凍結することがあるので注意が必要 3℃は最低気温の話。「1か月前」は初雪の予想日からの目安(平年の初雪日は気象庁の平年値を引用)
JATMA
(日本自動車タイヤ協会)
ノーマルタイヤ(夏用)は積雪路・凍結路の走行を想定したタイヤではない。制動距離は、スタッドレスを100とすると積雪路面で160、凍結路面で156(試験条件は下の図)。降雪時にはJAFのロードサービスへの救援要請が増える 救援要請の増加は「降雪時のデータ」。履き替えの遅れが原因とは書かれていない
国土交通省
(大型車の車輪脱落事故)
車輪脱落事故は、冬用タイヤへの交換など車輪の脱着作業から1〜2か月後が大半。積雪予報の直後に交換作業が集中して、不適切な作業になった例もある。そのため、通常の降雪時期を待たず早期に冬用タイヤへ交換するなど、交換作業の平準化を進めている(令和5年9月の報道発表) 大型トラック・バスの話。乗用車の統計ではない
JAF Mate Online
(2023年11月16日)
モータージャーナリストの菰田潔氏が、夏タイヤと冬タイヤの優位性が逆転する気温が7℃だと指摘。記事は「スタッドレスタイヤへの交換は早めに検討しよう」と結んでいる JAFの公式な基準ではなく、記事内の個人の指摘。メーカー・JATMAの資料では同じ数字を確認できなかった
スタッドレスとノーマルタイヤの制動距離指数と、降雪時のJAF救援要請件数
図:JATMAの啓発資料(2025年9月発行)と「冬用タイヤの必要性」ページの数値を、当サイトが作図し直したもの。制動距離は初速度40km/h(積雪路)と25km/h(凍結路)の試験

3℃と7℃は別の話

ダンロップの3℃は「路面が凍結する可能性が高くなる気温」です(ブリヂストンも、最低気温3℃以下で、雪の降らない地域でも路面が凍結することがあると案内しています)。JAF Mateで紹介された7℃は「夏タイヤのゴムが硬くなり、冬タイヤのほうが有利になる気温」という、別の意味の目安です。どちらも「雪が降る前に」という点は共通していますが、気温の基準は、出典によって「3℃以下」(ダンロップは気温、ブリヂストンは最低気温)や「初雪予想の1か月前」と表現が違い、1つに決めて断定することはできません。お住まいの地域の気温と、出かける先(雪山・スキー場など)に合わせて、早めに予約するのが現実的です。

履き替えないとどうなる?(法令)

積雪または凍結した路面でタイヤチェーンなどの滑り止め措置をとらずに走ると、都道府県の道路交通法施行細則または道路交通規則の違反になります(沖縄県を除く)。JATMAの資料では、反則金は普通車6,000円(大型7,000円・二輪6,000円・原付5,000円)です。高速道路の冬用タイヤ規制やチェーン規制との違いは、別の記事で整理しています。

関連: スタッドレスタイヤ、購入・準備はいつから始めるべき? / スパイクタイヤの禁止は指定地域だけ(条文で確認)

平年の雪の初日と終日(気象庁)

動画では、春にスタッドレスを外す目安として「平年の雪の終わりの日」を紹介しました。ブリヂストンのコラムは、外す目安として平年の降雪・結氷の終日を挙げています。そこで、気象庁の「2020年平年値」(1991〜2020年の30年平均)を直接確認し、雪の初日と終日を18都市分、図にしました。

気象庁の平年値による、18都市の雪の初日と終日
図:雪の初日と終日の平年日(気象庁・2020年平年値)。平年値は過去30年の平均で、その年の予想ではない(自作の図)

📊 主な都市の平年日(気象庁・1991〜2020年)

都市 雪の初日 雪の終日 結氷の終日
札幌 10月28日 4月21日 4月24日
仙台 11月17日 4月9日 4月3日
新潟 11月23日 4月6日 3月27日
東京 1月3日 3月9日 3月5日
名古屋 12月18日 3月12日 3月23日
大阪 12月26日 3月8日 3月9日
福岡 12月16日 3月7日 2月27日

この表と図からわかることを、3つに分けます。

(1) 初日の前に、すでに冷え込んでいる。たとえば東京の平年の雪の初日は1月3日ですが、同じ気象庁の平年値で東京の12月の日最低気温は平均3.8℃、日最低気温が0℃を下回る日は平年1.6日(1月は8.1日)あります(ダンロップの3℃は「気温」の目安で、日最低気温との比較は当サイトの整理です)。雪が降る日を待っていると、路面が凍結しうる時期にすでに入っていると考えられます。ブリヂストンも、最低気温が3℃以下になる時期を履き替えの目安のひとつに挙げています。

(2) 平年値は「平均」であって、予想ではない。雪の初日が平年より早い年も遅い年もあります。気象庁の令和6年3月の更新では、札幌・仙台・新潟・名古屋・広島・福岡・鹿児島・高松の「雪の初終日」が再計算されています。この記事の日付は、更新後の第5版の値です。

(3) 春に外す時期は、地域とお出かけ先で変わる。ブリヂストンは、これらの日付はあくまで目安で、お住まいのエリアやお出かけ先の天気予報を確認して決めるよう案内しています。スタッドレスは、乾燥路や雨の路面でも走れますが制動距離が長くなる傾向があり、履きっぱなしにすると、不必要な摩耗や燃費の悪化を招くとしています。

外す前に確認したいこと(ブリヂストン):次に履くノーマルタイヤの製造年(5年以上たっていれば、使えるかタイヤ店に相談)、スリップサインの露出、ひび割れ、偏摩耗、空気圧。スタッドレスは、新品から50%摩耗したことを示すプラットホームが出ていないか。出たら冬用としては交換をすすめる、としています。スリップサインとプラットホームの違いは、こちらの記事にまとめています。

履き替えたあとのホイールナット(増し締め)

動画の2つ目の落とし穴は、履き替えたあとにホイールナットをそのままにすること。コンチネンタルタイヤは、交換後50〜100kmを目安に走ってから、ナットの増し締めをするよう案内しています。

ホイールナットを締める順番と、増し締めのタイミング
図:ナットを締める順番(5本は星形、4本は十字)と、増し締めの目安の出典ごとの違い(自作の図。実際の順番は車の取扱説明書の図に従う)

なぜ緩むのか(コンチネンタルの説明)

コンチネンタルタイヤは、規定のトルクで締めても、車体の重さ・走行の回転・温度の変化・路面の段差による衝撃で、ナットの座面がわずかにずれ、締まりが強くなったり緩くなったりすることがある、と説明しています。ナットのネジ部やホイールとの間にゴミ・砂・サビがあると、取り付け時に「偽のトルク」が出て、適正に締まらないこともあります。ナットが緩むと、最悪の場合、走行中にホイールが外れるおそれがあります。一方、締めすぎると、ネジ山がつぶれたり、ホイールスタッドが伸びたりして、ブレーキまわりが歪むこともある、としています。

📊 増し締めの時期は、出典で少しずつ違う

出典 時期・内容
国土交通省(国自整第315号・平成29年1月31日) 締付け後は初期なじみでナットの締付け力が低下するため、50〜100km走行後を目安に増し締め。ただし大型自動車(車両総重量8t以上の貨物、乗車定員30人以上の乗合)向けの通達
コンチネンタルタイヤ 交換後50〜100kmを目安に走行してから点検し、必要なら締め直す。整備工場・タイヤ販売店は、通常は無料で増し締めの来店を呼びかけているとしている
ヨコハマタイヤ(ならし運転) 交換して1か月ほどしたら、ナットの増し締めをする(交換して1週間ほどで空気圧の調整も案内)
トヨタ(プリウスPHEVの取扱説明書) タイヤを交換したあとは、速やかに締め付けトルクを確認する。自分で確認できない場合は、販売店で点検を受ける

つまり「50〜100km」は広く使われている目安ですが、すべての出典が同じ数字を挙げているわけではありません。購入した店やメーカーから増し締めの案内があれば、それに従ってください。

規定トルクは車で違う

コンチネンタルは、どのクルマでも同じトルクで締めてよいわけではなく、車種ごとに規定トルク値が異なると説明しています。取扱説明書に載っている例を、3つ並べます。

📊 ホイールナットの締め付けトルク(取扱説明書の例)

車 締め付けトルク 出典
トヨタ プリウス(PHEV) 103N・m(1050kgf・cm) トヨタ 取扱説明書「タイヤの交換」
ホンダ N-BOX / N-BOX CUSTOM / N-BOX JOY(2024年版) 108N・m(11kgf・m) Honda 取扱説明書「タイヤのローテーション」
ホンダ シビック タイプR(2023年版) 127N・m(13kgf・m) Honda 取扱説明書「タイヤのローテーション」
この表の数値を、ほかの車に当てはめないでください。車種・年式・ホイールの種類で変わります。必ず、お乗りの車の取扱説明書で確認してください。また、トヨタの取扱説明書は「ねじ部にオイルやグリースを塗らない」としています。国土交通省の大型車向けの資料は、ホイール・ナットなどへの潤滑剤の塗布に触れており、車種や用途によって手順が違うことがわかります。

締め方は、コンチネンタルによると、ナットが5〜10個のホイールは星を描く順、4本のホイールは十字に対角線の順に、トルクレンチで規定のトルクまで締めます。トヨタの取扱説明書は、図の番号順に、ナットを2〜3度に分けて締めるよう書いています。増し締めは「さらに強く締める」作業ではなく、規定のトルクで締まっているかを確認する作業です。増し締めの手順と緩みの見つけ方は、こちらの記事

車輪脱落事故(大型車)の傾向 ― 国土交通省

国土交通省のページによると、ホイール・ボルトの折損等による大型車の車輪脱落事故は、令和7年度に128件発生しています。事故は冬期(11〜2月)に集中し、冬用タイヤ交換後1か月以内に多い傾向があります。原因として、交換時の作業不備(規定のトルクで締まっていない、ボルト・ナットの錆やゴミの清掃が不十分)と、交換後の保守管理の不備(増し締めをしていない、増し締めの時期が遅い、など)を挙げています。事故を起こした車の交換時期が11月に集中していたことから、1か月の短期間に交換作業が集中し、作業時間の制約で本来の作業が省かれたのではないかと推測しています。

これは大型トラック・バスのデータです。乗用車の車輪脱落事故の件数や傾向は、今回確認した資料では見つかりませんでした。乗用車でも、「規定のトルクで締める」「走行後に確認する」という考え方は共通ですが、具体的な数字は取扱説明書やタイヤ店で確認してください。

外したタイヤの保管

動画の3つ目の落とし穴は、外したタイヤを洗わずに置きっぱなしにすること。JAFは、融雪剤や泥を水洗いして落とし、水気を拭き取ってから保管するよう案内しています。保管の案内を、メーカー・JAFごとに表にしました。

外したタイヤの保管方法(ホイール付きは平積み、タイヤだけは縦置き)
図:ホイールの有無による置き方と空気圧、保管の手順(自作の図)

📊 保管の案内(出典ごと)

項目 案内の内容 出典
保管前 融雪剤・泥・油脂などを水洗いして落とし、水気を拭き取る。ブリヂストンはブラシで汚れを落として水洗いし、風通しのよい場所で乾燥。濡れたまま保管するとカビや劣化を招く JAF、ブリヂストン
保管場所 直射日光が当たらず、温度変化の少ない通気性のよい場所(JAF)。直射日光・雨・水・油類・ストーブなどの熱源・電気火花の出る装置の近くを避ける(ブリヂストン、ヨコハマ)。冷暗所が基本で、カバーを付けたベランダ保管でも性能は保たれる(ダンロップ) JAF、ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ
ホイール付き 平積み(寝かせる)。空気圧は指定(適正)の半分程度に下げる。ブリヂストンの例は、適正230kPaなら115kPa程度。縦置きはホイールの重さで接地面が変形する可能性がある ヨコハマ、ブリヂストン、JAF、ダンロップ
タイヤだけ 縦置き(つぶれ防止。ヨコハマ)。ブリヂストンは、定期的に接地面を変えるよう案内。横向きは側面に負荷がかかる(ブリヂストン) ヨコハマ、ブリヂストン、JAF
床に置くとき 厚手の段ボールなどを敷く(タイヤの薬品がにじみ出て床が汚れるおそれ) ヨコハマ、ブリヂストン

空気圧は、装着前に必ず戻す

動画の最後にあったとおり、JAFは、次回の使用前に適正な空気圧に戻すため、空気入れや空気圧計を用意する必要があるとして、ディーラー・整備工場・ガソリンスタンドなどでの交換をすすめています。空気圧を半分に下げた状態のまま走らないよう、注意してください。

保管したタイヤは、使う前に点検する

確認すること 出典の案内
傷・ひび割れ・劣化・残り溝(昨シーズンから保管していたタイヤ) ダンロップ: 点検してから装着し、適切な空気圧で使う
プラットホーム スタッドレスは新品の50%摩耗(プラットホーム露出)が使用限度(JAF、ブリヂストン、JATMA)
使用年数 ブリヂストン: 使用開始から5年以上たっていないか(継続使用の可否はタイヤ店に相談)、製造後10年たっていないか(交換をすすめる)
保管の効果 ブリヂストンは、適正に保管された新品のスタッドレスは3年間は同等の性能を保つことをテストで確認したとしている(未使用の新品を在庫として保管した場合の試験。使用済みタイヤの保管にそのまま当てはまるとは書かれていない)

保管の方法を詳しく整理した記事は、こちらです。

新品に替えるときの慣らし走行

「雪が降ってから新品のスタッドレスに替える」場合は、慣らし走行の時間も考える必要があります。ブリヂストンは、タイヤ本来の性能が十分に発揮される前に積雪路・凍結路を走ると、本来の性能を引き出せないため、積雪や凍結が始まる前に交換して、余裕をもって慣らし走行をと案内しています。慣らし走行は、新品タイヤ表面の離型剤などを取り除き、タイヤ内部をなじませるためのものです。

📊 新品のスタッドレスの慣らし走行(出典ごと)

出典 速度と距離の目安
ブリヂストン 60km/h以下で200km以上(最低でも3時間以上)。夏タイヤは80km/h以下で100km以上
ヨコハマタイヤ 冬タイヤも時速80km以下で最低100km以上。しばらく高速道路と急発進・急ブレーキを避ける
ダンロップ 舗装路で100km程度

メーカーによって、100kmと200kmで案内が違います。購入した銘柄の案内に従ってください。なお、保管していた使用済みのスタッドレスに慣らし走行が必要かどうかは、今回確認した資料には書かれていませんでした。

よくある質問

Q. 雪が降ってからの履き替えでは、本当に遅いのですか?

A. 確認できた出典(ダンロップ、国土交通省の大型車向け発表など)は、どれも雪が降る前の交換をすすめています。ダンロップは、雪の多い地域では初降雪時に店が混んだりサイズがなかったりすること、雪の少ない地域でも気温が3℃以下になると路面が凍結する可能性が高くなることを挙げています。ただし、「初雪の直後に何割の人が間に合わなかった」といった統計は確認できませんでした。

Q. 気温が7℃を下回ったら履き替える、で合っていますか?

A. 7℃は、JAF Mate Onlineに載ったモータージャーナリストの指摘で、メーカーやJATMAの公式な基準としては確認できませんでした。ダンロップは路面が凍結する可能性が高くなる気温として3℃以下、ブリヂストンは最低気温3℃以下を挙げています。お住まいの地域の気温と予定に合わせて、早めに決めてください。

Q. タイヤ店で交換してもらった場合も、増し締めは必要ですか?

A. コンチネンタルタイヤによると、多くの整備工場やタイヤ販売店が、交換後50〜100kmを目安に増し締めの来店を呼びかけており、通常は無料の簡単なサービスです。店によって扱いが違うため、交換した店に、増し締めの時期と方法を確認してください。ヨコハマタイヤは「交換して1か月ほど」と案内しています。

Q. ホイール付きで保管するとき、立てて置いてはいけませんか?

A. ヨコハマタイヤ、ブリヂストン、JAFは、ホイール付きは平積み(寝かせる)をすすめています。ブリヂストンは、縦置きだとホイールの重さで接地面が変形する可能性があるためとしています。タイヤだけの場合は、縦置きです。取扱説明書や購入店に別の指示がある場合は、そちらを優先してください。

Q. 春に外す時期は、いつがよいですか?

A. ブリヂストンは、平年の降雪・結氷の終日を目安に挙げています(東京は雪3月9日・結氷3月5日など。気象庁の平年値)。ただし、あくまで目安で、お住まいの地域や出かける先の天気予報を確認して決めるよう案内しています。新品のノーマルタイヤに替える場合は、慣らし走行の時間も見込んでください。

まとめ

動画の3つの落とし穴を、出典で確認し直すと次のとおりです。(1)履き替えは「雪が降ってから」ではなく、雪が降る前に。ダンロップは冬が来る前の交換をすすめ、雪の少ない地域でも気温が3℃以下で路面が凍結する可能性が高くなると案内しています。気象庁の平年値では、東京でも雪の初日(1月3日)の前の12月に、日最低気温が0℃を下回る日があります。(2)履き替えたあとは、50〜100km(ヨコハマタイヤは約1か月)を目安に、規定のトルクで締まっているかを確認。トルクは車ごとに違うので、取扱説明書で確認します。(3)外したタイヤは洗って乾かし、ホイール付きは平積みで空気圧は半分程度、タイヤだけなら縦置き。装着前に空気圧を適正に戻します。

新品に替えるなら、慣らし走行(ブリヂストンのスタッドレスは200km以上)の時間も見込んで、早めの予約を。数値や手順は、取扱説明書やタイヤ店で確認して、安全に冬を迎えましょう。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。タイヤの保管方法・空気圧・慣らし走行・締付けトルク・増し締めの方法は、タイヤ・ホイール・車によって異なります。お乗りの車・タイヤの取扱説明書や、タイヤ販売店の案内を優先し、最新の内容は各メーカー・公的機関の公式情報でご確認ください(確認日: 2026年10月17日)。国土交通省の車輪脱落事故の資料は大型車を対象としたもので、乗用車の統計ではありません。

参考(メーカー・JAF・JATMA・国土交通省・気象庁): ダンロップ スタッドレスタイヤの基礎知識Q&A/ブリヂストン スタッドレスタイヤはいつまでに外す?/ブリヂストン スタッドレスタイヤはいつから履き替える?/ブリヂストン タイヤの正しい保管方法/ブリヂストン 新品タイヤ交換時の慣らし走行/ヨコハマタイヤ タイヤの保管方法/ヨコハマタイヤ ならし運転/コンチネンタルタイヤ タイヤ交換後の増し締め/JAF クルマ何でも質問箱 スタッドレスタイヤの使用限度と正しい保管方法/JAF Mate Online(2023年11月16日)/JATMA 冬用タイヤ啓発チラシ(2025年9月発行)/JATMA 冬用タイヤの必要性/国土交通省 車輪脱落事故/国土交通省 冬用タイヤ交換時には確実な作業の実施をお願いします!(令和5年9月29日)/国土交通省 大型自動車等の車輪の脱落事故防止について(国自整第315号)/気象庁 平年値ダウンロード(2020年平年値)/トヨタ プリウス(PHEV) 取扱説明書「タイヤの交換」/Honda N-BOX 取扱説明書/Honda シビック タイプR 取扱説明書

図はすべて自作です(AI生成なし)。図の数値は、各出典の公表値を当サイトが作図し直したものです。

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