運転免許のオンライン更新時講習とは?マイナ免許証で自宅から受講できる制度を解説

運転免許の更新では、これまで、運転免許センターや警察署などの会場で更新時講習を受ける必要がありました。令和7年(2025年)3月24日から、マイナ免許証を持つ方は、この更新時講習を自宅などでスマートフォンやパソコンから受講できる「オンライン更新時講習」が始まっています。ただし、オンライン講習だけで免許の更新が完了するわけではなく、更新会場での視力検査などの手続きは別に必要です。この記事では、警視庁、警察庁の資料、各道府県警察の公式ページをもとに、対象者、受講に必要なもの、受講の流れ、注意点を整理します。

📋 この記事の要点

✔ 令和7年(2025年)3月24日から、更新時講習を自宅などで、都合のよい時間に、スマートフォンやパソコンで受講できる

✔ 対象は、マイナ免許証を持ち、講習区分が「優良」または「一般」の方(警視庁の案内では70歳未満)。事前に、マイナ免許証とマイナポータルの連携が必要

✔ 講習時間は、優良運転者講習が30分、一般運転者講習が60分(運転適性診断を含む)

✔ オンライン受講のあとも、更新会場での視力検査や写真撮影などの更新手続きは必要。更新申請の前に受講する

✔ 受講中はカメラで顔の検知・本人確認が行われる。本人以外の受講による更新は不正行為

1. オンライン更新時講習とは

警視庁のページでは、令和7年3月24日から、各運転免許試験場や指定警察署などで受講していた運転免許の更新時講習を、自宅などで都合のよい時間に、スマートフォンやパソコンで受講できるようになったと案内されています。警察庁の資料でも、オンライン更新時講習は令和7年3月24日から運用開始と示されています。

📊 オンライン更新時講習の概要

項目 内容(警視庁・警察庁の案内)
開始日 令和7年(2025年)3月24日(月曜日)
どんな制度か 更新時講習(優良運転者講習・一般運転者講習)を、自宅などで、スマートフォン・パソコンで受講できる
受講のあと 更新会場での視力検査などの適性検査・写真撮影などの更新手続きは、別に必要。オンライン更新時講習の受講だけでは、免許証の更新手続きは完了しない
本人確認 受講中はカメラが起動し、受講者の顔の検知、本人確認等が行われる
不正受講 本人以外が受講して更新することは、不正行為とされている(警視庁)

📌 マイナ免許証とは

マイナンバーカードの中に運転免許証の情報を搭載したものです。警察庁の資料では、オンライン更新時講習を受けるための事前準備として、運転免許センター等でマイナ免許証を申請し、マイナ免許証とマイナポータルを連携させることが示されています。マイナ免許証については、当サイトの関連記事もご覧ください。

2. 受講できる人・時間・手数料

📊 対象者・時間・手数料の整理

項目 内容(警視庁・警察庁・各県警察の案内)
対象者 更新連絡書(はがき)の講習区分が「優良運転者講習」または「一般運転者講習」の方で、マイナ免許証を持っている方。警視庁の案内では、70歳未満の方が対象(70歳以上は対象外と案内している県警察もある)
事前の手続き マイナ免許証とマイナポータルの連携が済んでいること(警視庁では、署名用電子証明書を警察に提出する手続き)
受講できる期間 警察庁の資料では「運転免許証の更新期間中」。警視庁の案内では、誕生日の前後1か月
講習時間 優良運転者講習:30分。一般運転者講習:60分(運転適性診断を含む)
講習手数料(標準額) 優良・一般ともに200円(警察庁の資料)。北海道警察の案内でも、200円と別途更新手数料が必要とされている
更新手数料(標準額) マイナ免許証のみの場合:2,100円。マイナ免許証とIC免許証の場合:2,950円(警察庁の資料)
受講の有効期間 警視庁の案内では、受講したオンライン講習は1年間有効

⚠️ 対象は「優良」「一般」の講習区分の方です

はがきの講習区分が、優良運転者講習・一般運転者講習以外の方は、オンライン更新時講習の対象ではありません。ご自身の区分は、更新連絡書(はがき)でご確認ください。高齢者講習などの対象の方は、別の案内に従います。手数料や対象年齢などの取り扱いは、都道府県警察によって異なる場合があります。

📊 会場での講習とオンライン講習の違い

比較項目 会場での更新時講習 オンライン更新時講習
受講する場所 運転免許センター、指定警察署など 自宅など(国内のみ。日本国外からはアクセスできない)
受講する時間 会場ごとの日時 更新期間内の都合のよい時間(北海道警察の案内では、24時間視聴可能)
必要な機器 特になし スマートフォンまたはパソコン、Webカメラ(内蔵カメラ可)、マイナンバーカードの読み取り機能など
更新時の窓口手続き(視力検査・写真撮影等) 必要 必要(オンライン受講だけでは、更新は完了しない)
対象 各講習区分の方 マイナ免許証を持ち、講習区分が優良・一般の方

3. 受講に必要なものと、事前準備

📊 受講に必要なもの

必要なもの 内容(警視庁・警察庁の案内)
スマートフォンまたはパソコン 内蔵カメラと、マイナンバーカードの読み取り機能が必要。警視庁の案内では、対応ブラウザは、Android:Chrome、iOS:Safari・Chrome、Windows:Microsoft Chromium版Edge、Mac:Safari・Chrome・Firefox
Webカメラ 受講中に顔の検知・本人確認を行うため。パソコンの場合は、インカメラ、または外付けのWebカメラ(北海道警察の案内)
ICカードリーダー パソコンで受講する場合に必要(スマートフォンは、カード読み取り機能に対応した機種)。パソコン用は別途購入が必要と案内されている
インターネット環境 Wi-Fi環境を推奨(警察庁の資料)。日本国内のみで利用できる
マイナ免許証、更新連絡書(はがき) 受講時に使用する
マイナポータルとの連携 事前に、マイナ免許証とマイナポータルを連携させておく

🧭 受講前の準備の流れ

1

マイナ免許証を持っているかを確認する

持っていない場合は、運転免許センター等でマイナ免許証を申請します。千葉県警察の案内では、申請に手数料(1,500円)が必要とされています。

2

マイナポータルとマイナ免許証を連携する

受講の前に、連携の手続きを済ませます。手続きの詳細は、お住まいの都道府県警察の案内で確認します。

3

更新連絡書(はがき)で、講習区分を確認する

「優良運転者講習」または「一般運転者講習」であることを確認します。

4

機器・環境を準備する

スマートフォンまたはパソコン、Webカメラ、ICカードリーダー(パソコンの場合)、Wi-Fi環境を用意します。

📝 受講前のチェックリスト

☑️ マイナ免許証を持っている

☑️ マイナポータルとマイナ免許証を連携した

☑️ はがきの講習区分が「優良」または「一般」である

☑️ 70歳未満である(警視庁の案内)

☑️ 更新期間内である(誕生日の前後1か月。東京都の案内)

☑️ カメラ・ICカード読み取りの機能がある機器を用意した

☑️ マスク・サングラス・帽子などを外して、顔がよくわかる状態で受講できる場所を確保した

☑️ 更新申請の前に受講する

4. 受講から更新手続きまでの流れと、注意点

🧭 受講から更新手続きまでの流れ

1

マイナポータルにログインする

更新連絡書(はがき)を手元に用意して、マイナポータルからオンライン更新時講習にアクセスします。

2

講習動画を視聴し、確認テストを受ける

優良運転者講習は30分、一般運転者講習は60分です。受講中は、カメラで顔の検知や本人確認が行われます。

3

運転適性診断を受ける(一般運転者講習は必須)

警察庁の資料では、一般運転者講習では運転適性診断の実施が必須とされています。

4

受講の終了が反映されるのを待つ

県警察の案内では、システムへの反映に、10分〜20分程度かかるとされています(北海道警察:10分程度、千葉県警察:約20分)。

5

更新会場で、更新手続きをする

視力検査、写真撮影などが必要です。免許更新期間内に、ご自身の講習区分で更新できる手続き場所へ行きます。

📊 受講時の注意点

注意点 内容(警視庁・警察庁・各県警察の案内)
更新申請の前に受講する 警察庁の資料では、運転免許センター等で更新申請を行う前に受講することとされ、更新申請後には受講できない場合があると注意書きがある
顔がわかる状態で受講する マスクやサングラス、帽子など、個人の識別を妨げるものは外す
顔画像の扱い 警視庁の案内では、システムで確認ができなかった場合にのみ顔画像を保存し、更新手続きの終了時に、顔画像データは消去される。撮影や顔画像の保存に同意しない場合は、受講できない
再受講 警視庁の案内では、オンライン更新時講習を再受講することはできないとされている
受講の確認ができないとき 受講の確認ができない場合は、対面での講習が必要になる場合がある(警視庁の案内)
困ったとき 警視庁の案内では、ヘルプデスク(0570-000-679)が、平日・日曜の9時〜18時に対応
対応言語 東京都公安委員会の講習動画は、日本語、英語、中国語、ベトナム語、ミャンマー語、ネパール語の6か国語と、手話(日本語)で視聴できる。他の道府県は、それぞれの案内を確認

⚠️ 本人以外の受講は不正行為です

本人以外が受講して更新することは、不正行為とされています(警視庁)。必ず、ご本人が受講してください。

5. よくある質問

Q. オンライン更新時講習を受ければ、免許の更新が完了しますか?

A. いいえ。警視庁の案内では、オンライン更新時講習の受講だけでは免許証の更新手続きは完了せず、更新会場で視力検査等の適性検査や更新手続きが必要です。

Q. だれでも、オンラインで受講できますか?

A. いいえ。マイナ免許証を持っていて、更新連絡書(はがき)の講習区分が優良運転者講習または一般運転者講習の方が対象です。警視庁の案内では、70歳未満の方が対象とされています。事前に、マイナ免許証とマイナポータルの連携も必要です。

Q. 講習の時間と手数料は?

A. 講習時間は、優良運転者講習が30分、一般運転者講習が60分(運転適性診断を含む)です。講習手数料の標準額は、優良・一般ともに200円(警察庁の資料)で、更新手数料は別に必要です。金額の取り扱いは、都道府県警察でご確認ください。

Q. いつ受講できますか?

A. 警察庁の資料では、運転免許証の更新期間中とされています。警視庁の案内では、誕生日の前後1か月です。受講は、更新の申請の前に行います。

Q. 受講に必要な機器は?

A. スマートフォンまたはパソコン、Webカメラ(内蔵カメラ可)、マイナンバーカードの読み取り機能(パソコンの場合はICカードリーダー)が必要です。Wi-Fi環境が推奨されています。

まとめ

オンライン更新時講習は、マイナ免許証を持つ、優良・一般の講習区分の方が、更新時講習を自宅などで受けられる制度で、令和7年3月24日に始まりました。ただし、事前のマイナポータルとの連携、カメラ・ICカード読み取りの機器、更新申請の前の受講が必要で、受講後も、更新会場での視力検査などの手続きは省略できません。対象年齢、手数料、受講期間などは都道府県警察で異なる場合があります。更新が近づいたら、更新連絡書で講習区分を確認し、お住まいの都道府県警察の案内をご確認ください。

※本記事は各警察の公開情報にもとづく一般的な情報提供を目的としたものです。対象者・手数料・受講期間・対応する機器などは、都道府県警察によって異なる場合があり、変更されることがあります。ご自身の手続きの詳細は、お住まいの都道府県警察の公式サイトや運転免許センターでご確認ください(2026年10月時点)。

アイキャッチ画像: マイナンバーカードみほん表(デジタル庁、CC BY 4.0)

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