リアガラスの内側中央や、トランク上部に付いている小さな赤いランプ「ハイマウントストップランプ」。正式名称は「補助制動灯」といい、通常のブレーキランプとは異なる役割を持っています。
📋 この記事でわかること
- ハイマウントストップランプとは
- なぜ高い位置に付いているのか
- 発祥はアメリカ、効果には議論も
- 保安基準上のルール
- 車検で問題になりやすいケース
ハイマウントストップランプとは
ハイマウントストップランプは、左右のテールランプ部分にあるブレーキランプ(制動灯)よりも高い位置に設置される、補助的な制動灯です。ブレーキを踏むとブレーキランプと連動して点灯し、赤色で光ります。
なぜ高い位置に付いているのか
低い位置にあるブレーキランプは、すぐ前の車に視界を遮られてしまうと、その後ろを走る車からは見えにくくなってしまいます。ハイマウントストップランプは、車両中央のより高い位置に取り付けられていることで、前の車のリアウインドウ越しに、さらに後ろを走る車からも制動状態を確認しやすくなるという効果があります。つまり、複数台先の車のブレーキ操作を早期に察知できるようにすることで、追突事故の防止に役立つ仕組みです。
発祥はアメリカ、効果には議論も
ハイマウントストップランプの発祥はアメリカで、1985年に乗用車への装備が義務化されたのが始まりとされています。導入後の調査では、追突事故が約16%減少したとするデータが報告された一方で、その後の研究では「効果は限定的」とする見方も出るなど、実際の効果の大きさについては議論が分かれている部分もあります。それでも、後続車からの視認性を高めるという理屈自体は理にかなっているとして、多くの国で標準装備化が進み、日本でも2006年1月から義務化されるに至りました。
保安基準上のルール
ハイマウントストップランプは、2006年1月1日以降に製造される車への装着が義務付けられています。保安基準では、車両の中心部に取り付けられていること、地面から一定の高さ(0.85m)以上でブレーキランプより高い位置にあること、ブレーキ操作と連動して点灯すること、色は赤色であることなどが定められています。
車検で問題になりやすいケース
ハイマウントストップランプに関して車検で指摘されやすいのは、以下のようなケースです。
- 電球やLEDが切れて点灯しない
- 常時点灯してしまっている(ブレーキ操作時のみ点灯するという基準を満たしていない)
- 色や点灯パターンが保安基準に適合していない
また、スモークフィルムなどでランプを覆うカスタムは、光量が低下して本来の視認性を損なう恐れがあるため、避けた方が無難とされています。
まとめ
ハイマウントストップランプは、前方車両越しにも見える高い位置に設置することで、後続車への制動情報の伝達をより確実にする安全装置です。2006年以降の車には装着が義務付けられており、点灯不良や不適切なカスタムは車検不合格の原因になるため注意しましょう。
出典・免責
本記事は、複数の自動車専門メディアの情報をもとに、一般的な内容を整理したものです。
アイキャッチ画像: 996 Carrera 4S third brake light by Jan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
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