シルバーウィーク、帰省ラッシュの渋滞予測の見方

2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から23日(水)までの5連休で、報道では2015年以来11年ぶりとされました。連休の混雑を避けるうえで役立つのが、NEXCOなどが公開している渋滞予測です。この記事では、その見方と限界を、NEXCO各社の公式ページなどをもとに整理します。年末年始など次の大型連休の帰省にも、そのまま使える内容です(2026年のシルバーウィークは、すでに終了しています)。

📋 この記事の要点

✔ NEXCO東日本の「渋滞予報ガイド(2026年SW版)」は、9月18日(金)から27日(日)を対象に、日別・上り下り別のマップを公開していた

✔ NEXCOの高速道路での「渋滞」は、時速40km以下で低速走行または停止発進を繰り返す車列が、1km以上かつ15分以上続いた状態(NEXCO中日本・東日本・西日本共通)

✔ NEXCO東日本は、渋滞予測を365日実施し、最長半年先まで公開している(ドライブトラフィックで確認)

✔ NEXCO中日本の渋滞予測は、過去の渋滞実績をもとに作られ、事故による渋滞は予測に含まれない。出発前後は実際の交通情報も確認する

✔ 2026年9月21日、NEXCO東日本は台風25号の影響による通行止めを知らせ、車での外出を控えるよう呼びかけた

1. 2026年シルバーウィークの日程と、渋滞予測の対象期間

シルバーウィークは、法律上の正式な名称ではなく、9月の連休の通称です。2026年は、祝日の並びによって、5連休になりました。日付ごとの区分と根拠を、表にまとめます。

📊 2026年のシルバーウィーク(9月19日〜23日)

日付 区分 根拠
9月19日(土) 土曜日 –
9月20日(日) 日曜日 –
9月21日(月) 敬老の日(国民の祝日) 「国民の祝日に関する法律」で、敬老の日は九月の第三月曜日
9月22日(火) 国民の休日 同法第3条第3項で、前日と翌日が「国民の祝日」である日(祝日でない日に限る)は、休日とされる
9月23日(水) 秋分の日(国民の祝日) 秋分の日は「秋分日」。国立天文台が作成する暦要項が、前年2月1日に官報に掲載されることで、正式に決まる

9月22日が休日になるのは、平日が敬老の日と秋分の日に挟まれるためです。敬老の日と秋分の日がこの並びになる年は限られ、2026年は前回の2015年以来という計算になります。

📊 NEXCO東日本の渋滞予報ガイド(2026年SW版)

項目 内容(NEXCO東日本「ドラぷら」の公式渋滞予報ガイド)
対象期間 2026年9月18日(金)から27日(日)
提供内容 日別・上り下り別の「渋滞発生予測ポイントマップ」。関東・東北・新潟・北海道の渋滞予報士による、渋滞予測の動画解説
期間終了後の表示 2026年のSW期間は終了した旨の表示。ドライブトラフィックでは、SW以外の期間の渋滞予測も最長半年先まで見られる(2026年9月25日確認)

📌 悪天候と重なった年でもあった

NEXCO東日本は、2026年9月21日19時発表のお知らせで、台風25号の影響により、圏央道(内外線)、京葉道路、東京湾アクアラインなど複数の高速道路で通行止めを実施していることを知らせ、車での外出を控えるよう呼びかけました。渋滞予測は、こうした悪天候による通行止めまでは織り込めません。当日の実況を必ず確認しましょう。

2. 渋滞予測はどこで見られるか、何が載っているか

渋滞予測は、NEXCO各社などが公開しています。確認できた公式ページの内容を、表にまとめます。

📊 渋滞予測を見られる場所と特徴

提供元 主な内容 注意点
NEXCO東日本(ドラぷら・ドライブトラフィック) 渋滞予測を365日実施。最長半年先まで公開。10km未満の、より詳しい渋滞予測も確認できる 交通混雑期には、渋滞予報士による予報ガイドも公開される
NEXCO中日本(渋滞予測カレンダー) 日付と道路を選ぶと、予測されている渋滞情報を検索できる。方向(上り・下り、または内回り・外回り)で絞り込める 過去の渋滞実績をもとに作成。事故による渋滞は、予測に含まれない
NEXCO西日本(渋滞予測カレンダー、料金・経路検索) カレンダーには、渋滞箇所、時間ごとの渋滞長、ピーク時の通過所要時間(5km以上)を記載。料金・経路検索では、出発日時を入力すると、渋滞予測を考慮した到着時間・所要時間が表示される ゴールデンウイーク、お盆、年末年始には、渋滞予測ガイドを休憩施設などで配布
首都高速 首都高速も、渋滞予測カレンダーを公開している 掲載内容の基準は、公式ページで確認(今回、詳細は確認できませんでした)

予測の「渋滞」が何を指すのかを知っておくと、数字の読み違いを防げます。

📊 渋滞の定義と、計測の仕組み

項目 内容 出典
NEXCOの渋滞の定義 時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が、1km以上かつ15分以上継続した状態 NEXCO中日本 よくあるご質問(東日本・西日本の管理道路も共通と記載)
渋滞長・渋滞時間 渋滞長は、上記の渋滞状態の車列の長さ。渋滞時間は、上記の状態が継続した時間 同上
都市部の高速道路 東京外環道、京葉道路、アクアラインなどでは、この定義によらず、時速25km以下、時速20km以下など、路線ごとに違う基準値が定められている NEXCO東日本 ドラぷら「ドライブまめ知識」
渋滞の計測方法 高速道路に埋め込まれた「トラフィックカウンター」が、通過する車の台数や速度を計測する。首都圏近郊では、おおむね2km間隔 NEXCO東日本 ドラぷら「ドライブまめ知識」

3. 往路・復路と時間帯を読み解く手順

帰省では、往路(実家へ向かう方向)と復路(自宅へ戻る方向)で、混雑しやすい日時が違います。予測は、次の手順で確認すると、無理のない出発日・時間帯を考えやすくなります。

🧭 渋滞予測を使った、出発日・時間帯の決め方

1

区間と方向を決める

実家までの経路の高速道路名と、上り・下り(または内回り・外回り)を確認します。距離が長いほど、複数の区間を通るので、区間ごとに予測を見ます。

2

往路と復路で、日付ごとの予測を見る

候補にしている出発日と帰宅日について、同じ区間の予測を並べて比べます。

3

時間帯と渋滞の長さを確認する

予測に載っている、渋滞が発生する時間帯と、渋滞の長さ(NEXCO西日本ではピーク時の通過所要時間も)を見ます。

4

出発日・出発時刻をずらせるか検討する

予測の混雑が集中している日や時間帯を避けられるかを、家族や同乗者の予定と合わせて考えます。

5

経路検索で所要時間を試算する

NEXCO西日本の料金・経路検索のように、出発日時を入力すると、渋滞予測を考慮した所要時間が出るサービスもあります。

6

出発当日は、実況で最終判断する

予測は、事故や悪天候などを織り込めない場合があります。当日の交通情報で、ルートや出発時刻を見直します。

📊 予測の項目と、使い方の例

予測で見る項目 わかること 使い方の例
日付別の予測 出発日・帰宅日のうち、混雑が集中しやすい日 混雑が集中する日を避けられないか検討する
時間帯 渋滞が始まる時刻、続く時間帯 出発時刻を前後にずらせないか検討する
区間別の渋滞位置 渋滞が発生しやすい場所 休憩のタイミングを、渋滞の手前や後にする
渋滞の長さ・通過所要時間 どの程度時間がかかりそうか(NEXCO西日本のカレンダーは、ピーク時の通過所要時間を5km以上の渋滞で記載) 到着時刻に余裕を持たせる

📌 「5連休は、出発が分散しやすい」とは、断定できません

今回確認したNEXCOの公式資料では、この傾向を裏付ける情報は確認できなかったため、記載を削除しました。混雑の出方は、年ごとの日並びによって変わるため、その年の公式予測を確認するのが確実です。

4. 渋滞を悪化させにくい運転の心がけ

予測を見て日程を選んでも、実際の走り方によって、渋滞が生まれたり、長引いたりすることがあります。NEXCO東日本は、公式の渋滞予報ガイドで、次の仕組みと対策を紹介しています。

📊 渋滞が生まれる場面と、心がけ

場面 渋滞が起きる仕組み(NEXCO東日本の説明) 心がけ
サグ(緩やかな下りから上りに変わる場所) 上り坂やサグでは、無意識に速度が低下する車がある。後ろの車がブレーキを踏み、次々に伝わって渋滞が起きる 速度の無意識な低下に注意し、車間距離を確保する。むやみな車線変更を控える
合流部(IC、JCT、SA・PAなど) 合流車に合わせて走行車線の流れが遅くなり、追越車線に車が移って、渋滞が生じる 合流するときは、合流車線を十分に使って加速してから入る。合流後しばらくは、左車線を維持する
追越車線 走行車線をゆっくり走る車を避けて、追越車線に車が集中し、車間が詰まった車群ができる。1台のブレーキが後続に伝わる 走行車線を有効に利用する
渋滞の先頭付近 サグ付近では、LED表示板で渋滞の先頭位置を知らせている 渋滞が終わる表示が出たら、速やかに速度を回復する

💡 車間距離の目安

NEXCO東日本は、高速道路が混雑しているときは、前の車の約2秒後ろを走るようにしましょう、と案内しています。

5. 出発当日の情報確認と、悪天候時の備え

当日は、予測に頼りきらず、リアルタイムの情報を組み合わせます。公式ページで確認できた情報源を、表にまとめます。

📊 当日に確認できる交通情報

情報源 内容 出典
ドライブトラフィック、ドラぷらアプリ(NEXCO東日本) リアルタイムの交通状況と、渋滞予測 NEXCO東日本
iHighway中日本 24時間、高速道路の道路交通情報をリアルタイムで確認できる。ライブカメラの画像も見られる(PCサイトのみの機能もある) NEXCO中日本
みちラジ(NEXCO中日本) 高速道路を走行中のお客さまの位置情報をもとに、渋滞や通行止めなどの情報を、スマートフォンから音声で案内するアプリ NEXCO中日本
高速道路影響情報サイト 高速道路各社のWEBサイトで掲載している重要なお知らせを、一元的に確認できる NEXCO中日本
ハイウェイラジオ 高速道路本線上のケーブルから流れる電波を、カーラジオ(AM、1620kHz)で受信し、通行止め、事故、渋滞などの情報を音声で聞く。NEXCO西日本のよくあるご質問では、5分ごとに新しい情報に更新して放送、と説明 NEXCO西日本 よくあるご質問
公益財団法人日本道路交通情報センター(JARTIC) 道路交通情報を提供している NEXCO西日本 よくあるご質問

NEXCO中日本は、大雨や台風で高速道路に影響が予想される場合、降雨の3日前から、公式WEBサイトや公式Xなどで注意喚起の広報を発信するとしています。通行止めの解除は、無降雨が一定時間続いた後、点検・作業を実施し、安全を確認したうえで行うとしており、雨がやんでもすぐには通れるようにならないことがあります。

📝 出発前のチェックリスト

☑️ 往路と復路の、通る区間と方向を確認した

☑️ 出発日と帰宅日の渋滞予測を、公式カレンダー(NEXCO東日本・中日本・西日本など)で見比べた

☑️ 出発時刻・休憩の位置を、予測の混雑に合わせて余裕を持って決めた

☑️ 天気予報と、通行止めの可能性に関するお知らせを確認した

☑️ 当日に確認する情報源(アプリ、ラジオなど)を決めた

☑️ 車の点検(タイヤ、燃料、ワイパーなど)を済ませた

⚠️ 悪天候の日は、日程の見直しも選択肢です

NEXCO東日本は、台風25号の影響があった2026年9月21日、車での外出を控えるよう呼びかけました。予報で荒天が見込まれる日は、渋滞予測だけで判断せず、日程の変更も含めて検討してください。

6. よくある質問

Q. 渋滞予測は、どのくらい先まで見られますか?

A. NEXCO東日本は、渋滞予測を365日実施し、最長半年先まで公開しているとしています(ドライブトラフィックで確認)。各社の予測の公開範囲は異なるため、利用するページの案内で確認してください。

Q. 高速道路の「渋滞」とは、どんな状態ですか?

A. NEXCO中日本・東日本・西日本が管理する高速道路では、時速40km以下で低速走行あるいは停止発進を繰り返す車列が、1km以上かつ15分以上継続した状態をいいます。東京外環道など、路線ごとに別の基準が使われる道路もあります。

Q. 渋滞予測は、必ず当たりますか?

A. いいえ。NEXCO中日本は、予測は過去の渋滞実績をもとに作成しており、事故による渋滞は含まないとしています。予測はあくまで目安として、当日の交通情報も確認しましょう。

Q. 台風が近づいているときも、渋滞予測で出発を決めてよいですか?

A. 荒天の日は、渋滞予測だけでは判断できません。NEXCO東日本は、台風25号の影響があった2026年9月21日に、車での外出を控えるよう呼びかけました。気象情報と、通行止めのお知らせを必ず確認しましょう。

まとめ

帰省ラッシュの渋滞予測は、NEXCO各社が公開しており、往路と復路の日付・時間帯・区間を見比べて使えます。予測は過去の実績にもとづく目安で、事故や悪天候は織り込まれません。荒天の日は、通行止めの情報を確認し、日程の見直しも含めて検討しましょう。当日はリアルタイムの情報も組み合わせ、時間に余裕を持った計画にすることが大切です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・基準・製品仕様は変更されることがあるため、最新の内容は、公的機関・メーカー・各公式サイトでご確認ください(2026年10月時点)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました