セルフ式のガソリンスタンドで、うっかり違う種類の燃料を入れてしまう誤給油は、今も起きています。JAFの調査では、2022年10月の1か月だけで、燃料の入れ間違いによる出動が105件ありました。この記事では、JAFの公式情報(2026年9月25日確認)をもとに、誤給油で起きること、気づいたときの対処、予防のポイントを整理しました。実際のトラブル時は、車の状態や給油量で対応が変わるため、給油したスタンドやJAFなどのロードサービスへの相談が前提です。
📋 この記事の要点
✔ ガソリン車に軽油を入れると、加速が鈍くなり、黒煙が出て、エンジンが止まる(JAF)
✔ ディーゼル車にガソリンを入れると、エンジン音が高くなり、白煙が出て停止。噴射ポンプやノズルの交換が必要になる場合もある(JAF)
✔ 気づいたら、エンジンを始動せず、電源もONにしない。整備工場での燃料の抜き替えが必要(JAF)
✔ 軽自動車の燃料はすべてガソリン。「軽自動車だから軽油」は誤り(JAF)
✔ 予防には、給油前に給油口の表示・取扱説明書・車検証で燃料の種類を確認する
📑 目次
1. 誤給油で、何が起きるのか
JAFは、間違った燃料を入れた場合のトラブルを、給油の組み合わせ別に説明しています。
📊 誤給油の組み合わせと症状
| 給油の間違い | 症状(JAFの説明) | 対応の目安 |
|---|---|---|
| ガソリン車に軽油を入れた | 軽油は常温では燃えにくいため、エンジンの出力が下がる。加速が鈍くなり、黒煙を出して、エンジンが停止する | エンジンを始動せず、JAFなどに連絡 |
| ディーゼル車にガソリンを入れた | エンジン音が高くなり、白煙が出て、エンジンが停止する。軽油は燃料噴射ポンプなどの潤滑も担うため、ガソリンでは潤滑ができず、噴射ポンプやノズルの交換が必要になる場合がある | エンジンを始動せず、JAFなどに連絡 |
| ハイオク仕様の車にレギュラーを入れた | 通常は故障につながらないとされる | 高負荷の運転を避ける(JAFの案内) |
| レギュラー仕様の車にハイオクを入れた | 基本的に問題なく、通常の運転ができるとされる | 特別な対応は基本的に不要(JAFの案内) |
⚠️ 注意
いずれの場合も、修理費用が高額になる可能性があるとJAFは説明しています。特に、軽油とガソリンの取り違えは、エンジンや燃料系統に深刻な影響を与えるため、走行を続けないことが大切です。
📌 補足
JAFは、「軽自動車だから軽油」という思い込みが誤給油の原因になっていると指摘しています。現在販売されている国産の軽自動車は、すべてガソリン車です。
2. 誤給油に気づいたときの対処
JAFの案内では、ガソリン車に軽油、ディーゼル車にガソリンを入れてしまった場合、エンジンを始動しないこと、電源もONにしないことが基本です。整備工場での燃料の抜き替えが必要になります。
🧭 誤給油に気づいたときの手順
エンジンを始動しない
エンジンをかけると、間違った燃料が燃料系統に回ってしまい、深刻なダメージにつながります。
電源もONにしない
JAFは、電源をONにしないよう案内しています(キーをONの位置にしない、スタートボタンを押さない、など)。
給油したスタンドの店員に伝える
給油した直後であれば、スタンドの対応を相談できる場合があります。自己判断で車を動かさず、状況を伝えましょう。
JAFなどのロードサービスに連絡する
安全な場所に車を止めて、JAFに救援を要請します。JAFのWebサイト(位置情報の送信)、アプリ、電話で連絡できます。
整備工場で、燃料の抜き替えを行う
JAFは、エンジン始動前にすみやかに燃料を入れ替え、タンクを洗浄することが重要としています。
💡 ポイント
JAFは、2022年の発表で、エンジン始動前に、すぐに正しい燃料に入れ替えれば、大きな問題にならないと述べています。だからこそ、気づいた時点で、車を動かさずに連絡することが大切です。
⚠️ 注意
走行中に、加速が鈍くなる・黒煙や白煙が出るなどの異変に気づいたら、安全な場所に停止し、JAFなどに救援を要請してください。走行を続けると、危険性が高まります。
3. どのくらい起きているのか、なぜ起きるのか
📊 誤給油の実態(JAFの調査)
| 項目 | 内容(JAFの公表情報) |
|---|---|
| 調査期間 | 2022年10月1日〜10月31日(1か月間) |
| 出動件数 | 燃料の入れ間違いによる出動は、105件 |
| 内訳(状況が判明した96件) | ガソリン車に軽油:57件(59%)、ディーゼル車にガソリン:39件(41%) |
| 主な原因 | 「軽自動車なので軽油を入れた」、「レンタカーを借りて、普段の車と違った」など、ドライバーの認識不足 |
📌 補足
これは、公表されている中で、確認できた最新の集計(1か月分)です。年間の件数ではありません。JAFは、レンタカー・シェアカーなど、初めて乗る車に自分で給油するときは、必ず、車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認するよう呼びかけています。
また、JAFは、給油時にその場で気づかず、走行中にエンジンが止まってから間違いに気づくケースが多いと説明しています。
4. 予防のためにできること
📊 誤給油を防ぐためのポイント
| 予防策 | ポイント |
|---|---|
| 給油口の表示を確認する | 給油口を開けると、使用する燃料の種類が書かれていることが多い(JAF) |
| 取扱説明書・車検証を確認する | レンタカーや他人の車では特に必須。同じ車種でも、ガソリン車とディーゼル車の両方が設定されている場合がある(JAF) |
| 見た目で判断しない | 最近は、乗用車にもクリーンディーゼルエンジンの車があり、見た目だけではガソリン車かディーゼル車か判断できない場合がある(JAF) |
| 「軽自動車=軽油」と思い込まない | 国産の軽自動車は、すべてガソリン車(JAF) |
| セルフ式のノズルの色を確認する | セルフ式では、レギュラーが赤、ハイオクが黄、軽油が緑に色分けされているのが一般的(全国石油商業組合連合会の説明)。ただし、これは、セルフ式に関する取り決めで、従業員が給油するスタンドでは、異なる色が使われる場合もある |
⚠️ 注意
ノズルの色は、あくまで補助的な目印です。色だけを頼りにせず、まず車側(給油口の表示・取扱説明書・車検証)で、燃料の種類を確認する習慣をつけましょう。
📝 給油前のチェックリスト
☑️ 車の燃料の種類(レギュラー・ハイオク・軽油)を、給油口の表示や取扱説明書で確認した
☑️ レンタカー・カーシェア・社用車などは、貸主の案内や車検証で確認した
☑️ 「軽自動車だから軽油」といった思い込みをしていない
☑️ ノズルの色や、給油機の表示(油種名)を、給油前に確認した
☑️ 給油口を開けたら、燃料の種類の表示を、その場で見た
☑️ 不安があるときは、スタンドの店員に、燃料の種類を確認した
5. ロードサービスと保険の確認
誤給油に気づいたときの連絡先は、JAFのほか、加入している自動車保険に付帯するロードサービスもあります。JAFの公式サイトでは、会員は基本的にロードサービスが無料で利用できると案内しています(作業内容によっては、費用がかかる場合もあります)。
📊 連絡先ごとの確認ポイント
| 連絡先 | 確認しておきたいこと |
|---|---|
| JAF | 会員かどうか。誤給油時の作業の費用が発生するかは、状況によるため、連絡時に確認する |
| 自動車保険付帯のロードサービス | 誤給油が、対応の対象かどうか、燃料の抜き取り・タンク洗浄の費用が、補償の対象かどうかは、保険会社・プランで異なる |
| レンタカー会社 | 貸主の指定するサポート窓口がある。誤給油時の費用負担は、契約の内容による |
⚠️ 注意
誤給油による燃料の抜き取り・洗浄作業や修理を、補償の対象とするかどうかは、保険会社やプランによって異なります。この記事では、特定の保険会社の内容は紹介していません。事前に、契約内容や約款を確認しておくと安心です。
6. よくある質問
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まとめ
誤給油は、気づいたときにエンジンを始動しないことが最大のポイントです。ガソリン車に軽油、ディーゼル車にガソリンを入れると、エンジン停止や、燃料系統の故障につながるおそれがあります。気づいたら、電源もONにせず、スタンドの店員やJAFなどのロードサービスに連絡しましょう。予防には、給油前に、給油口の表示・取扱説明書・車検証で燃料の種類を確認する習慣が効果的です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・基準・製品仕様は変更されることがあるため、最新の内容は、公的機関・メーカー・各公式サイトでご確認ください(2026年10月時点)。


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