75歳以上の方が運転免許を更新する際には、「認知機能検査」を受けることが法律で定められています。警察庁の公式情報をもとに、検査の対象・内容・結果によるその後の流れを整理します。
📋 この記事でわかること
- 対象となるのは誰か
- 検査の内容
- 結果とその後の流れ
- 「運転技能検査」の対象になる違反とは
- 運転を続けたい場合の選択肢
動画でも解説しています。(YouTube「くるまのかーぎーくん」)
対象となるのは誰か
運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上の方が対象です。検査は更新期間が満了する日の6か月前から受けることができます。
検査の内容
認知機能検査は、次の2つの検査項目で構成されています。
- 手がかり再生:一定のイラストを記憶し、採点には関係しない別の課題を行った後、記憶しているイラストをヒントなしで回答し、さらにヒントを基に回答する
- 時間の見当識:検査時における年月日、曜日および時間を回答する
医学的な診断ではなく、あくまで記憶力・判断力に関する簡易な検査という位置づけです。
結果とその後の流れ
採点の結果、「認知症のおそれがある方」と「認知症のおそれがない方」のいずれかに判定されます。「認知症のおそれがある」と判定された場合は、公安委員会(警察)から連絡があり、臨時適性検査または診断書提出命令によって医師の診断を受けることになります。ここで認知症であると診断された場合は、聴聞等の手続きを経たうえで、免許の取消しまたは効力の停止を受けることになります。
なお、一定の交通違反歴がある75歳以上のドライバーには、認知機能検査とは別に「運転技能検査」(実際の運転技能を確認する検査、令和4年導入)の受検が義務付けられる場合があります。
「運転技能検査」の対象になる違反とは
運転技能検査の対象となるのは、免許証の更新期間満了日までの過去3年間に、信号無視、速度超過、通行区分違反、一時不停止など、一定の違反行為をした75歳以上のドライバーです。この検査では、実際にコースを走行し、指示速度による走行や信号通過、段差乗り上げなど、日常的な運転操作を検査員が確認します。認知機能検査とは異なり、実技試験に不合格の場合は、合格するまで免許を更新できない仕組みになっている点が特徴です。
運転を続けたい場合の選択肢
高齢になっても運転を続けたいと考える方に向けては、完全に手放す以外の選択肢も用意されています。前述の「サポートカー限定免許」は、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置を搭載した車両に限定して運転できる免許で、対象となるのは普通免許のみですが、より安全性の高い車での運転継続を後押しする仕組みです。更新時に不安を感じた場合は、家族と一緒に、こうした限定免許への切り替えや、運転範囲を近距離・日中に絞るといった段階的な対応を検討してみるのもひとつの方法です。
まとめ
75歳以上のドライバーは、免許更新のたびに認知機能検査を受ける必要があります。検査自体は記憶力と時間の見当識を確認する簡易なものですが、「認知症のおそれがある」と判定された場合は医師の診断を経て免許の取消し・停止につながることもあります。更新のタイミングや必要な手続きについては、更新期間満了日の年齢や違反歴によって異なるため、お住まいの都道府県警察の案内で事前に確認しておくと安心です。
出典・免責
本記事の内容は、以下の情報源(2026年9月2日確認時点)に基づいています。
検査の予約方法・実施場所・具体的な手続きは都道府県ごとに異なる場合があります。詳細はお住まいの都道府県警察(運転免許課・運転免許センター等)の公式情報をご確認ください。
アイキャッチ画像: Volvo steering wheel by SamH, CC BY-SA 3.0
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