BMW X1は「ガソリンにするか、ディーゼルにするか」で迷いやすいSUVです。YouTubeのショート動画「BMW X1、ガソリンとディーゼルはどう選ぶ?グレードの違いも」でお伝えした内容を、BMW Japanの公式情報で2026年10月に確認し直し、動画に入りきらなかった数字や注意点を加えて整理しました。
この記事で使う情報は、BMW Japanの装備・価格表(2026年9月8日版・2026年7月以降生産)とX1のモデルページ、発売時のプレスリリース、特別仕様車の案内、リコール情報、東京都主税局とJAF、国土交通省の公開情報です。値引き額や中古車の価格は断定しません。
📋 この記事の要点
✔ 価格は525万〜810万円(メーカー希望小売価格・消費税込)。最も安いsDrive20i originalと、最も高いM35i xDriveの差は285万円
✔ ガソリンのsDrive20iは前輪駆動・WLTC燃費15.6km/L、ディーゼル(軽油)のxDrive20dは四輪駆動・19.5km/L。M Sport同士の価格差は86万円
✔ sDrive20iのoriginalとM Sportの差は42万円。標準のホイールは17インチと18インチ
✔ 環境性能割は2026年3月31日で廃止。自動車税は排気量で決まり、東京都の表では1,498ccが年30,500円、1,995ccが年36,000円
✔ 2026年のX1のリコール届出は3件。10月1日の外-4241は一部の車両が対象で、車台番号で確認する
🎬 動画で見る(ショート)
この記事の元になった、かーぎーくんのショート動画です。動画では触れられなかった詳しい内容や条文・公式情報は、このあと記事で確認できます。
▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)
現行X1のグレードと価格
現行のX1は、BMW Japanによると2023年に第三世代へ進化したモデルです。2026年5月13日にガソリンの「sDrive20i」(48Vマイルド・ハイブリッド)が加わり、5月27日にはエントリー・モデルの「original」が追加されました。

📊 BMW X1(ガソリン・ディーゼル)のメーカー希望小売価格【2026年9月8日版・2026年7月以降生産】
| グレード | エンジンと駆動 | 価格(消費税込) |
|---|---|---|
| sDrive20i original | 1.5L 直列3気筒ガソリンターボ+48Vハイブリッド/前輪駆動 | 5,250,000円 |
| sDrive20i M Sport | 同上 | 5,670,000円 |
| xDrive20d xLine | 2.0L 直列4気筒ディーゼル+48Vハイブリッド/四輪駆動 | 6,530,000円 |
| xDrive20d M Sport | 同上 | 6,530,000円 |
| M35i xDrive | 2.0L 直列4気筒ガソリンターボ/四輪駆動 | 8,100,000円 |
価格にはリサイクル料金(全グレード17,500円)や税金、登録費用などは含まれません。販売価格はBMW正規ディーラーが独自に定めるため、値引き額はここでは断定しません(値引きの考え方は、あわせて読みたいの記事を参照してください)。
同じ価格表には電気自動車のiX1(eDrive20 M Sportが678万円、xDrive30 M Sportが746万円)も載っていますが、この記事のガソリンとディーゼルの比較には含めていません。
ガソリン(sDrive20i)とディーゼル(xDrive20d)の違い

📊 sDrive20iとxDrive20dの主要諸元【公式の装備・価格表(2026年7月以降生産)】
| 項目 | sDrive20i(ガソリン) | xDrive20d(ディーゼル) |
|---|---|---|
| 燃料/タンク容量 | 無鉛プレミアムガソリン/54L | 軽油/54L |
| エンジン | 直列3気筒DOHC 1,498cc+48Vハイブリッド | 直列4気筒DOHC 1,995cc+48Vハイブリッド |
| エンジン最高出力 | 115kW(156ps)/5,000rpm | 110kW(150ps)/4,000rpm |
| エンジン最大トルク | 240Nm/1,500〜4,400rpm | 360Nm/1,500〜2,500rpm |
| システム・トータル(自社データ) | 125kW(170ps)/280Nm | 120kW(163ps)/400Nm |
| 駆動方式/変速機 | 前輪駆動/7速DCT | 四輪駆動(xDrive)/7速DCT |
| WLTC燃費(総合) | 15.6km/L | 19.5km/L |
| WLTC燃費(市街地/郊外/高速道路) | 11.8/16.1/17.7km/L | 13.6/21.1/22.6km/L |
| 車両重量 | 1,580kg〜(装備により増える。資料により1,600〜1,610kg) | 1,740kg(同1,770kg) |
| 荷室容量(後席を倒したとき) | 500L(1,545L) | 500L(1,545L) |
| 全長×全幅 | 4,500mm×1,835mm(ホイールにより1,845mm) | 同左 |
動画でお伝えした「燃料も駆動方式も違う」という点が、いちばん大きな違いです。ディーゼルのxDrive20dは、トルクが360Nmと大きく、四輪駆動で、燃料は軽油です。一方、sDrive20iは前輪駆動で、価格はM Sport同士で86万円安くなります(567万円と653万円)。sDrive20iが前輪駆動であることは、webCGなどの報道でも確認できます(二次情報)。
発売時の「18.8km/L」と、現在の「15.6km/L」
5月13日のBMW Japanのプレスリリースの見出しには、sDrive20iの「燃料消費率は18.8km/L」とあります。この数字は、現在の装備・価格表のJC08モードの値(sDrive20iが18.8km/L、xDrive20dが23.3km/L)と一致します。WLTCモードの値は、表のとおり15.6km/Lと19.5km/Lです。比べるときは、同じモード同士で見てください。
国土交通省と経済産業省は、WLTCモードの全体の燃費に加えて、「市街地」「郊外」「高速道路」の走行環境ごとの燃費をカタログなどに表示することを義務付けています(平成29年7月4日の発表)。同じ発表には、カタログの燃費に比べて実際の燃費が最大4割下回るという指摘があることも書かれています。
ガソリンと軽油の入れ間違いに注意
ディーゼル車にガソリン(ハイオク・レギュラー)を入れると、エンジンが故障するおそれがあります。JAFは、軽油車(ディーゼル車)にハイオクやレギュラーガソリンを入れた場合について、エンジンを始動せず、電源もONにしないこと、整備工場での抜き替えが必要なことを案内しています。逆に、ガソリン車に軽油を入れても、エンジンの不調や停止が起こります。給油前に燃料の種類を確認してください。
燃料の量・税金・ローンの見方
燃費の差は「燃料の量の差」で見る

WLTC燃費から、年間の燃料使用量の目安を計算できます。年1万km走る場合、sDrive20iは約641L、xDrive20dは約513Lで、差は約128Lです。燃料代の差は、この使用量の差に「1Lあたりの価格」をかけて決まります。
計算の例(仮の数字です) 実際の燃料価格ではなく、考え方を示すために、ガソリン1Lを170円、軽油1Lを150円と仮定します。年1万kmなら、sDrive20iは約10.9万円、xDrive20dは約7.7万円で、差は年約3.2万円です。M Sport同士の価格差86万円をこの差だけで取り戻すには、単純計算で約27年かかります。ただし、2台は駆動方式も出力も装備も違うため、燃料代だけで優劣は決まりません。実際の燃料価格と走る距離で計算し直してください。
環境性能割は廃止、自動車税は排気量で決まる
東京都主税局は、自動車税環境性能割が令和8年(2026年)3月31日をもって廃止されたと案内しています。新車を購入するときに、環境性能割はかかりません。
一方、毎年かかる自動車税は、総排気量で決まります(東京都は2026年4月1日に、「自動車税種別割」の名称を「自動車税」に変更したと案内しています)。東京都の税率表(令和元年10月1日以後に初回新規登録した自家用乗用車・グリーン化特例を受けない標準税率)では、次のとおりです。
| グレード | 総排気量 | 自動車税(年額) |
|---|---|---|
| sDrive20i | 1,498cc(1リットル超1.5リットル以下) | 30,500円 |
| xDrive20d | 1,995cc(1.5リットル超2リットル以下) | 36,000円 |
差は年5,500円です。ディーゼルだから税区分が別になるわけではなく、排気量の区分で決まります。自動車重量税は車両の重さなどで決まりますが、この記事では金額を確認していません。グリーン化特例に当たる場合の税率は別の表があります。
ローンの例とその読み方
BMW Japanは、sDrive20i originalのローン例を公開しています(2026年10月1日現在の一例)。BMWバリューローン(年間走行距離6,000kmタイプ)、ボーナス併用36回払いで、頭金131万円、ローン元金394万円、月々18,900円、ボーナス月加算15万円(6回)、実質年率3.49%、お支払総合計5,607,687円です。ここには残存価格2,720,455円が含まれており、最終回に乗り換え、再ローン、一括払い、売却による精算のいずれかを選びます。
| 条件(元利均等返済の概算) | 毎月の返済額 | 総額 |
|---|---|---|
| 600万円・5年・年2% | 約105,200円 | 約631万円 |
| 600万円・5年・年8% | 約121,700円 | 約730万円 |
この表は当サイトの計算です。金利が違うと、総額に約99万円の差が出ます。ローンは月々の額だけでなく、金利と総額、最終回の精算方法まで比べてください。
originalとM Sport、特別仕様車の違い
sDrive20iには、5月27日に追加されたoriginal(525万円)と、M Sport(567万円)があります。差は42万円です。
| 項目 | original | M Sport |
|---|---|---|
| 価格(消費税込) | 5,250,000円 | 5,670,000円 |
| 標準のホイール(装備・価格表) | 17インチ 205/65R17 | 18インチ 225/55R18 |
| 全高 | 1,645mm | 1,625mm |
| 公式ページに書かれた内装 | クロス・アルクタール・アンソラジット/クオーツ・シルバー・マット・トリム | 専用装備は装備・価格表の「M Sport」列で確認 |
| ボディカラー(originalのページ) | アルピン・ホワイト/スペース・シルバー/ブラック・サファイア(メタリック) | — |
BMW Japanのプレスリリース(5月27日)によると、originalは、48Vハイブリッド、ナビゲーション・システム、先進安全機能「ドライビング・アシスト」、「デジタル・キー・プラス」、サラウンド・ビュー・システム、BMWドライブ・レコーダー、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントなどは装備しつつ、標準装備品を厳選して価格を抑えたモデルです。M Sportの専用装備の一覧は、この記事では整理していません。装備・価格表と、試乗・見積もりで確かめてください。
ディーゼルのxDrive20dは、xLineとM Sportが同じ6,530,000円です。
特別仕様車(Luxury Edition・Frozen Edition)
📊 BMW Japanの特別仕様車【公式ページの記載】
| 特別仕様車 | グレード | 価格(消費税込) | 台数 |
|---|---|---|---|
| Luxury Edition | sDrive20i | 6,790,000円 | 日本国内 限定150台 |
| Luxury Edition | xDrive20d | 7,360,000円 | 日本国内 限定400台 |
| Frozen Edition | M35i xDrive | 8,740,000円 | (台数の記載なし) |
Luxury Editionは、ボディカラーはブラック・サファイア(メタリック)で、20インチのBMW Individualアロイ・ホイール、パノラマ・ガラス・サンルーフ、ヴァーネスカ・レザー・シート(ブラック)、harman/kardonのHiFiスピーカー、ステアリング・ホイール・ヒーティングなどが標準です。公式ページは2026年9月18日時点の内容で、「販売は予告なく終了する場合があります」と書かれています。Frozen Editionの案内は2026年4月15日時点の内容のため、現在の販売状況は店舗で確認してください。在庫や条件は店舗ごとに違うため、複数のディーラーで見積もりを取りましょう。
中古車を探すときのリコール確認
中古車でも、現行の3代目にはガソリン、ディーゼル、電気(iX1)があり、年式や販売時期で設定が違います。2026年10月の公式の価格表には、以前にあった「sDrive18i」は載っていません。ディーゼルを選ぶときは、排出ガス関連の警告灯の表示と、整備記録簿を確認してください。輸入車は、保証の内容と残りの期間も大切です。

BMW Japanのリコール情報で確認すると、2026年(1月〜10月17日)にX1が対象に入る届出は3件でした。
📊 2026年にX1が対象となったリコールの届出【BMW Japan リコール情報】
| 届出番号(届出日) | 不具合の部位と内容 | 改善措置 | 対象(X1) |
|---|---|---|---|
| 外-4138 (1月28日) |
フロント左のシートベルトリトラクター。製造工程が不適切で、トーションバーが損傷しているものがある。衝突時に早期破損し、ベルトが必要以上に引き出されるおそれ | 良品に交換 | xDrive20d 1台(令和7年6月20日製作) |
| 外-4154 (3月30日) |
左右外側リアシートベルトのCSセンサー(車両感度センサー)が正しく固定されていないものがある | 左右リアシートベルトを良品に交換 | xDrive20d 2台(令和7年8月4日〜6日製作) |
| 外-4241 (10月1日) |
ヘッドユニット(車載情報表示用コントロールユニット)の制御プログラムが不適切で、電源オフ時に異常状態となることがある。再始動時に、直前直左確認時のフロントカメラ・サイドカメラの映像がセンターディスプレイに表示されず、保安基準に適合しないおそれ | 制御プログラムを対策仕様に書き換える(販売店への入庫、または遠隔配信) | sDrive18i 105台/xDrive20i 2台/xDrive20d 212台/M35i xDrive 26台(令和5年11月〜令和7年1月に製作) |
外-4241の対象は「一部の車両」です。BMW Japanは、作業が終わった車は、モニターの設定画面で表示されるプログラムのバージョンが11/2024.58以上であることで識別できると案内しています。対象台数や製作期間の範囲には、対象とならない車両や、すでに対策済みの車両も含まれます。購入前に、車台番号で対策が済んでいるかを確認してください。
外-4241の届出には電気自動車のiX1も含まれますが、この記事の表では扱っていません。確認の方法は、BMW Japanの「リコール等検索」か、国土交通省の「自動車のリコール・不具合情報」です。実車では、整備記録簿と、事故歴や修復歴もあわせて確認しましょう。
よくある質問
まとめ
ガソリンのsDrive20iは、前輪駆動でWLTC燃費15.6km/L、価格は525万円(original)と567万円(M Sport)です。ディーゼルのxDrive20dは、四輪駆動で軽油を使い、WLTC燃費は19.5km/L、価格は653万円です。燃料代の差は「使用量の差×1Lあたりの価格」で、年1万kmなら使用量の差は約128Lです。環境性能割は2026年3月31日で廃止され、毎年の自動車税は排気量で決まります(1,498ccは年30,500円、1,995ccは年36,000円)。中古車は、2026年のリコール3件のうち、10月1日の外-4241が一部の車両を対象としているため、車台番号で確認しましょう。
グレードの違いと価格は、2026年10月時点の公式情報です。最新の価格・仕様は、BMW Japanの公式サイトと正規ディーラーで確認してください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。価格・仕様・税額・リコール情報は変わることがあります。最新の内容や個別の判断は、BMW Japan、BMW正規ディーラー、国土交通省、各自治体の公式情報でご確認ください(確認日: 2026年10月17日)。
参考(公式・公的機関・JAF): BMW Japan BMW X1(モデル・価格・主要諸元)/BMW Japan 装備・価格表ダウンロード(X1: 2026年7月以降生産)/BMW Japan プレスリリース(2026年5月13日 sDrive20i追加)/BMW PressClub Japan(2026年5月27日 original追加)/BMW Japan BMW original/BMW Japan X1 Luxury Edition/BMW Japan FROZEN EDITION/BMW Japan ローンお支払例一覧/BMW Japan リコール等情報一覧/BMW Japan リコール等検索/国土交通省 リコールの届出について(令和8年10月1日)/国土交通省 自動車のリコール・不具合情報/国土交通省 乗用車等の燃費表示に走行環境毎の燃費表示が加わります/東京都主税局 環境性能割は廃止されました/東京都主税局 自動車税/東京都主税局 自動車税の標準税率(令和元年10月1日以後初回新規登録・自家用乗用車)/JAF 燃料を入れ間違えた場合の対処方法/webCG(sDrive20iは前輪駆動。二次情報)
図はすべて自作のイラスト・表です(AI生成なし)。燃料使用量の図とローンの表は、当サイトの計算です。


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