「4台に1台が空気圧不足」の中身をJATMAの点検データで検証|50kPa不足で燃費2.5〜4.8%悪化の条件も

高速道路のサービスエリアなどで行われるタイヤ点検の結果として、「乗用車の4台に1台が空気圧不足だった」という数字を目にすることがあります。この記事では、この「4台に1台」がいつ・どこで・どんな条件で出た数字なのかを、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が公表している年ごとの点検結果から確かめます。

あわせて、「適正より50kPa不足すると燃費が2.5〜4.8%悪化する」「空気圧が半分のタイヤは時速200kmで波打ち、210kmでバーストした」という数字の条件と、空気圧の点検が法令の上でどう位置づけられているかを、JATMA・JAF・環境省・国土交通省・NEXCO東日本の公開情報で整理します。YouTubeで反応のよかったショート動画の内容を、条件つきで詳しく解説した記事です。

📋 この記事の要点

✔ 「4台に1台」は、JATMAが高速道路で行ったタイヤ点検での、乗用車の空気圧不足の割合。JATMAは対象期間を「2016〜2022年」(現行の解説ページ)、「2015〜2019年」(2020年のリーフレット)と説明している。年別の公表表から2016〜2022年の乗用車を合計すると422台/1,740台=約24%(当サイト計算)

✔ 年別では2016〜2019年が約19〜26%、2023年は37.0%、2024年は30.9%と近年は高め。ただし点検会場で調べた車両の割合で、全国のドライバー全体の割合ではない

✔ 50kPa不足の燃費悪化市街地2.5%・郊外4.3%・高速道路4.8%は、省エネルギーセンターの試験値(JATMAリーフレット)。環境省は同じ条件を「市街地約2%・郊外約4%」と表記している(燃費の表し方の違い)

✔ JAFの試験機実験(空気圧が半分のタイヤ)では、時速200kmで表面が波打ち温度は100℃超、210kmでバースト。適正空気圧は210kmでも外見上問題なく約60℃。専門家は、空気圧不足のまま長期間使えば法定速度内でもバーストの可能性はあると話している

✔ 空気圧は自然に下がる(JATMA:1か月で5%程度)。タイヤの空気圧は日常点検の項目(自動車点検基準)で、細目告示は「空気圧が適正であること」を求めている。点検は走って温まる前に、指定空気圧は運転席ドア付近や取扱説明書で確認する

🎬 動画で見る(ショート)

この記事の元になった、かーぎーくんのショート動画です。動画では触れられなかった詳しい内容や条文・公式情報は、このあと記事で確認できます。

▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

動画の補足:動画で紹介した数字(4台に1台、50kPa不足で燃費2.5〜4.8%悪化、1か月に5%程度の自然低下、JAFの試験機実験)は、JATMA・省エネルギーセンター・JAFの公表資料で確認できました。ただし、動画では触れきれなかった条件があります。「4台に1台」は数年分をならした数字で、年別に見ると近年は3割を超える年もあること、燃費の数字は試験値で環境省の資料とは表記が違うことを、この記事で説明します。

「4台に1台」の中身|JATMAの点検データで確かめる

JATMAは、警察・運輸支局・高速道路会社などと協力して全国で路上のタイヤ点検を行い、結果を毎年公表しています。「4台に1台」は、この点検結果から出てきた数字です。JATMAの記載は、次のとおりです。

📜 JATMAの記載(要約)

現行の解説ページ「タイヤでエコノミー」は、2016〜2022年に高速道路で実施したタイヤ点検で、乗用車の4台に1台が空気圧不足だったとしています。2020年9月のリーフレット「4台に1台が空気圧不足!」は、同じ数字を「2015〜2019年に高速道路で実施したタイヤ点検における車両指定空気圧未満の平均値」と注記しています。

年ごとの点検結果(JATMAニュース)には、高速道路で点検した乗用車の台数と、空気圧不足だった台数が載っています。これを並べて、合計も計算してみました。

📊 高速道路で点検した乗用車の空気圧不足(JATMA「タイヤ点検結果」各年より)

年 点検した乗用車 空気圧不足 割合 メモ
2016 370台 87台 23.5%
2017 362台 68台 18.8%
2018 406台 92台 22.7%
2019 500台 128台 25.6%
2020 12台 6台 50.0% 点検台数が極端に少ない(新型コロナの影響)
2021 11台 8台 72.7% 点検台数が極端に少ない(新型コロナの影響)
2022 79台 33台 41.8%
2016〜2022年 合計 1,740台 422台 24.3% 当サイトの計算。「4台に1台(25%)」とほぼ一致
2023 127台 47台 37.0%
2024 178台 55台 30.9%
高速道路で点検した乗用車の空気圧不足の割合(2016〜2024年)
図:高速道路の乗用車で空気圧不足だった割合(JATMAの公表表から当サイトが作成した自作グラフ。斜線の年は台数が少なく参考程度)

この表からは、次のことが読み取れます。

(1)2016〜2019年は約19〜26%で、おおむね「4台に1台」前後です。2016〜2022年の合計も24.3%で、JATMAの説明と合います。(2)2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響で点検回数・台数が大幅に減り、乗用車は11〜12台しかありません。この2年の割合は参考になりません。(3)2022年以降は41.8%、37.0%、30.9%と3割を超えています。「4台に1台」は数年分をならした数字で、最近の年に限れば、もっと高い年もあります。

なお、2025年については、乗用車だけの内訳は公表ページ上で確認できませんでした。高速道路(自動車専用道路を含む)の全車種では、点検213台のうち94台(44.1%)が空気圧不足でした(JATMAのタイヤ点検ページ)。

この数字を読むときの注意:(1)JATMAが点検会場(サービスエリアなど)で点検した車両の割合で、全国のドライバー全体の割合ではありません。点検の回数や場所も年によって違います(高速道路は2016年が14回・451台、2021年が2回・全車種で25台)。(2)JATMAの表には、タイヤの状態として「ホットエアーを含む」(走行して温まった状態の測定を含む)と注記されています。(3)「空気圧不足」と判定する基準(指定空気圧を何kPa下回ったら不足とするか)は、確認できた公表資料には書かれていませんでした。リーフレットの注記は「車両指定空気圧未満」です。測定方法は、2016〜2022年は「目視検査とエアゲージによる実測の両方」、2023年以降は実測の結果のみを公表しており、年によって方法が違うため、年別の割合を単純に比べることはできません。また、JATMAの表の単位は「件数」ですが、本記事では1件=1台として扱っています。JATMAの「乗用車」には普通乗合(バス等)を含む年があり(2016・2018・2019年に計110台、空気圧不足は0件)、バスを除くと2016〜2022年の合計は約25.9%で、「ほぼ4分の1」という結論は変わりません。

つまり「4台に1台」は、「高速道路の点検会場で点検した乗用車では、数年平均でおよそ4分の1が、指定空気圧を下回っていた」と読むのが正確です。自分の車がその4分の1に入っているかどうかは、測ってみるまで分かりません。

見た目では分からない|JAFの2つのテスト

動画では「空気圧が半分でも、見て分からないタイヤがあった」と紹介したJAFのテストです。条件を確認すると、「どんなタイヤでも分からない」わけではなく、タイヤの厚み(扁平率)によって分かりやすさが違うことが分かります。

📊 JAFユーザーテスト「見た目や運転でわかる? タイヤの空気圧低下の検証」(2015年8月31日・千葉県柏市の教習所・モニター3名)

テスト 条件 結果
テスト1(見た目) 3タイプの車で、右側の前後2輪を適正空気圧の1/2にして、適正のタイヤを見たあとで判断してもらう 扁平率65(セダン)のタイヤは、3人全員が正しく判断。扁平率50(スポーツタイプ)のタイヤは、3人全員が「適正の1/4」と答えた(低いとは感じたが、実際の1/2より大きく低下していると誤認)。扁平率80(バン)は、1人が「3/4」、2人が「適正」と答えた。45・50・80は全員が誤った判断
テスト2(運転) 同じ車種で扁平率45と65のタイヤを付けた2台。1輪だけ1/2にして運転し、どのタイヤか分かるかを確認 左前輪が1/2のとき、扁平率65は全員が気づいたが、扁平率45は3人中1人しか気づかなかった

JAFは、モータージャーナリストの菰田潔氏の「偏平タイヤは適正空気圧でも潰れて見えるが、すぐ見慣れてしまう。かなり空気圧が低くならないと見た目で分からない」というコメントを紹介し、最低でも月に1回はエアゲージなどで点検するよう呼びかけています。なお、このテストはモニター3名による検証で、統計的な調査ではありません。

50kPa不足で燃費は何%悪化する?|数字の違い

動画の「50kPa足りないと燃費が2.5〜4.8%悪化」は、JATMAのリーフレットの数字です(出典は省エネルギーセンター)。環境省の「エコドライブ10のすすめ」にも同じ50kPaの条件の数字がありますが、少し違って見えます。

📊 空気圧が適正より不足したときの燃費の悪化(資料ごとの比較)

資料 条件 市街地 郊外 高速道路
JATMAリーフレット(出典:省エネルギーセンター) 適正より50kPa不足 2.5% 4.3% 4.8%
環境省「エコドライブ10のすすめ」 適正より50kPa(0.5kgf/cm²)不足 約2% 約4% 記載なし
適正より50kPa不足したときの燃費悪化率の比較
図:50kPa不足の燃費悪化率。JATMAリーフレットと環境省の資料の比較(自作グラフ)

数字が違って見える理由について、エコドライブの情報サイトReCooは、グラフの数字(市街地2.5%・郊外4.3%)は燃料消費率(cc/km)、環境省の数字(市街地2%・郊外4%)は燃費(km/L)で表されており、この2つは逆数の関係だと説明しています。検算すると、cc/kmで2.5%・4.3%・4.8%増えるとき、km/Lでは約2.4%・4.1%・4.6%減ります(当サイト計算)。環境省の「約2%」「約4%」と合う数字です。(高速道路の4.8%は、同じ試験の数字のため同じ表し方とみられます。)

JATMAのリーフレットは、この悪化を「実質4円〜7円/L高いガソリンを使っているのと同じ計算」(ガソリン150円/Lで計算したJATMAの試算)と表しています。検算のため、同じ距離を走るのに本来ガソリンを100L使う場合の増加量を計算すると、次のようになります。

📊 50kPa不足が続いた場合のガソリン増加量の目安(本来100Lの走行・150円/L・当サイト計算)

走行環境 悪化率 増える量 増える金額
市街地 2.5% 2.5L 375円
郊外 4.3% 4.3L 645円
高速道路 4.8% 4.8L 720円

また、JAFは2021年10月に、同一車種3台で走行テストを行っています。適正を基準に、空気圧を30%減らすと燃費は平均4.6%、60%減らすと平均12.3%悪化しました(4本とも同じ空気圧に設定、メーターの平均燃費を記録)。省エネルギーセンターの試験(50kPa不足)とは条件が違うため、数字を単純に比べることはできません。

どの数字も「試験での値」です。省エネルギーセンターの試験は「実験室で」行われたとReCooが説明していますが、車種・タイヤなどの詳しい条件は、確認できた資料には載っていませんでした。実際の悪化率は、車・タイヤ・走り方で変わります。「50kPa」の大きさは、指定が240kPaの車なら190kPa(約2割低い状態)です。

バーストの実験条件と、高速道路でのタイヤトラブル

空気圧が半分のタイヤの試験機実験の結果
図:JAFユーザーテスト(2016年)の結果。試験機での実験で、実際の道路での走行ではない(自作イラスト)

📊 JAFユーザーテスト「空気圧不足でも起きるタイヤのバースト」(2016年1月27日・ブリヂストン技術センター(東京都小平市))

項目 内容
方法 タイヤ試験機を使い、適正空気圧と空気圧半分の2パターンで、時速100kmから10kmずつ速度を上げながら観察(各速度で10分)。サーモグラフィで温度も計測
100km/h 空気圧の違いは見た目では分からなかった。タイヤの温度は空気圧半分の方がわずかに高かった
200km/h 空気圧半分のタイヤの表面が波打つスタンディングウェーブ現象が発生。表面温度は100℃超
210km/h 空気圧半分のタイヤは波打ちがさらに激しくなりバースト。適正空気圧のタイヤは外見上問題なく、温度は約60℃

日本自動車研究所の専門家は、空気圧が低いとタイヤがたわみやすくなり、スタンディングウェーブが起きやすくなること、たわんだタイヤは熱を持ち、内部のベルトとゴムのはく離やコード(繊維)の損傷がバーストにつながることを説明しています。そのうえで、テストでは時速210kmまでバーストしなかったものの、「空気圧不足のタイヤを長期間使い続ければ、法定速度内でもバーストする可能性はあります」と話しています(JAFのページより)。

同じJAFユーザーテストの別の実験(2016年2月4日・ロングウッドステーション)では、突起物を右前輪で踏んでバーストさせる実験も行われました(進入速度は直進70km/h・カーブ50km/h)。直進では停止距離が約5m延びたもののほぼまっすぐ止まれましたが、カーブでは外側に大きく膨らみ、パイロンに沿って曲がれませんでした。JAFは、バーストしたときは急ハンドルや急ブレーキをせず、ハンドルをしっかり保持して減速するよう案内しています。

高速道路ではタイヤのトラブルが多い

📊 高速道路のトラブルの数字(いずれも2025年・2025年度)

出典 内容
NEXCO東日本(ドラぷら) 令和7年の全国の高速道路での車の故障原因は、1位がタイヤ(ホイール)破損41.2%、2位が始動点火系統不良(バッテリー不良)13.2%、3位がオーバーヒート8.3%(故障件数の合計107,100件)
JAF(2025年度) 高速道路(四輪)の出動理由の1位は「タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足」で26,985件(44.02%)。一般道路(四輪)は20.55%

どちらも、空気圧不足だけの数字ではありません(釘などによるパンクや、タイヤ・ホイールの破損も含みます)。NEXCO東日本は、タイヤ(ホイール)破損では破片が落下物になり、後続車を巻き込む事故を誘発するおそれもあるとして、ドライブ前にタイヤの空気圧と溝の確認を呼びかけています。

空気圧は1か月で5%程度下がる|下がり方の目安

JATMAのリーフレットは、「タイヤの空気圧は1か月に5%程度、自然低下する」(JATMA調べ)としています。現行の解説ページには、「試験条件等によって差異があり一定ではありませんが、1ヶ月で5%程度低下」と書かれ、スペアタイヤも含めて最低1か月に1度は調整するよう案内しています。JAFも、タイヤに問題がなくても空気は自然に抜けていくため、少なくとも1か月に1回くらいは点検するよう案内しています。

この「5%」が毎月続くと、どうなるでしょうか。指定空気圧が240kPaの車なら、5%は12kPaです。毎月同じ量だけ下がると仮定すると、約4か月で50kPa不足(約190kPa)に近づく計算になります(当サイトの単純計算で、実際の低下量は一定ではありません)。

空気圧が毎月5%ずつ下がると仮定した場合の目安
図:指定240kPaの車で、空気圧が毎月5%(12kPa)ずつ下がると仮定した単純計算(自作グラフ。実際の低下量は条件によって変わる)

動画の「何もしなくても1か月に5%ほど減る」という説明は、このJATMAの数字に基づいています。点検を忘れた期間が長いほど、不足量が積み重なりやすいということです。

空気圧点検は法令でどう決まっている?|点検のしかた

空気圧の点検は「心がけ」だけでなく、法令で使用者の点検項目に入っています。条文を整理します。

📜 道路運送車両法 第47条の2第1項(日常点検整備。条文)

自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点灯、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。

📊 空気圧に関係する法令・基準

根拠 内容
道路運送車両法 第47条の2 使用者の日常点検の義務。自家用乗用車は「適切な時期」に点検する。一日一回、運行の開始前に点検する義務(第2項)があるのは、法第48条第1項第1号・第2号の自動車(事業用など)
自動車点検基準 別表第2(自家用乗用自動車等の日常点検基準) タイヤの点検内容は「タイヤの空気圧が適当であること」「亀裂及び損傷がないこと」「異状な摩耗がないこと」「溝の深さが十分であること」
道路運送車両の保安基準 第9条第2項 空気入ゴムタイヤは、強度、滑り止めに係る性能等に関し、告示で定める基準に適合しなければならない
保安基準の細目を定める告示 第89条第4項 空気入ゴムタイヤの基準として、滑り止めの溝の深さが1.6mm以上(二輪車は0.8mm)、亀裂・コード層の露出などの著しい破損がないことに加えて、「空気入ゴムタイヤの空気圧が適正であること」が定められている(国土交通省公開の告示・2025年1月10日時点版)

法令には、「何kPa」という数値は書かれていません。適正な空気圧は車やタイヤサイズごとに決まっており、JAFは、取扱説明書や運転席のドアを開けたところなどに表示されていると案内しています(純正以外のタイヤサイズに替えた場合は、指定空気圧が異なります)。

点検のしかた(JATMA・JAFの案内より)

JATMAは、空気圧の調整はなるべく走行によって暖まる前に行うよう案内しています。JAFも、高速道路での長距離走行の直後など、タイヤが温まっていると空気圧が高めに表示される場合があると注意しています。JAFが示す手順は、次の5つです。

▶ 自分のクルマのメーカー推奨の空気圧を確認する(前後輪で数値が異なる場合がある)

▶ エアバルブのキャップを外す(なくさないように注意)

▶ エアゲージで測定する(押し当てる角度が悪いと空気が抜ける)

▶ 必要に応じてメーカー推奨の空気圧に調整する

▶ エアバルブのキャップを取り付ける(忘れずに)

見落としやすいのが、トランクなどに積んでいる応急用タイヤ(スペアタイヤ)です。JAFによると、テンパータイヤと呼ばれる応急用タイヤの指定空気圧は普通のタイヤの約2倍で、側面などに記載があります。見た目や触っただけでは分からないため、これも測っておきます。

よくある質問

Q. 「4台に1台」は、日本中の乗用車の4分の1という意味ですか?

A. いいえ。JATMAが高速道路などの点検会場で点検した乗用車の割合です。全国の乗用車を無作為に調べた数字ではなく、点検の回数や場所も年によって違います。ただし、2016〜2022年の合計では約24%、2023年は37.0%、2024年は30.9%と、点検会場では空気圧不足の車が少なくありませんでした。

Q. 「50kPa不足」とは、どのくらい足りない状態ですか?

A. 環境省の資料は、50kPaを0.5kgf/cm²と併記しています。指定空気圧が240kPaの車なら190kPa、約2割低い状態です(当サイト計算)。JATMAのリーフレットでは、指定220kPaの車で200kPaだった場合に「20kPa下がっている」と例示しています。

Q. 空気圧は、指定より高めに入れておけば安心ですか?

A. JAFは、空気圧が高過ぎても直進安定性の悪化や偏摩耗の原因になるとして、指定された空気圧を保つことが大切だと案内しています。高めにする場合の考え方は、あわせて読みたい記事で整理しています。

Q. スペアタイヤ(応急用タイヤ)の空気圧は、普通のタイヤと同じですか?

A. いいえ。JAFによると、テンパータイヤと呼ばれる応急用タイヤの指定空気圧は、普通のタイヤの約2倍です。数値は側面などに記載があります。JATMAも、スペアタイヤを含めて最低1か月に1度は調整するよう案内しています。

Q. 空気圧の点検や補充は、どこでできますか?

A. JAFによると、セルフ方式のガソリンスタンドにもタイヤ用の空気充塡機が設置してあり、希望すれば点検してもらえることがあります。JATMAは、点検や補充の方法で不安・不明点があれば、最寄りのタイヤ販売店・ガソリンスタンド等に相談するよう案内しています。充塡機は機器によって使い方が異なります。

まとめ

「4台に1台」は、JATMAが高速道路で点検した乗用車の、数年分をならした空気圧不足の割合です(2016〜2022年の合計は約24%)。年別では2022年以降に3割を超える年があり、点検会場の車両の割合なので、全国の割合ではありません。

50kPa不足の燃費悪化(2.5〜4.8%)は省エネルギーセンターの試験値で、環境省の「約2%・約4%」とは燃費の表し方が違います。JAFの試験機実験では、空気圧が半分のタイヤは時速200kmで波打ち、210kmでバーストしました。空気圧は1か月で5%程度自然に下がり、タイヤの空気圧は日常点検の項目です。月に1回、走る前の冷えた状態で、指定空気圧に合わせましょう。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。調査・試験の数値は、条件(車種・タイヤ・走行環境・測定方法など)によって異なります。空気圧の指定値は車種・タイヤサイズによって異なるため、必ず取扱説明書や車両のラベルで確認し、不安なときはタイヤ販売店・ディーラー・整備工場にご相談ください。法令・基準は改正されることがあります(2026年10月時点)。「当サイト計算」「自作」と記したグラフ・数字は、公表資料の数字から当サイトが計算・作成したものです。

参考(一次情報・公的機関・JAF・JATMA): JATMA リーフレット「4台に1台が空気圧不足!」(2020年9月)/JATMA タイヤでエコノミー/JATMA タイヤ点検(2025年の点検結果ほか)/JATMAニュース(年間タイヤ点検結果): No.1205(2016年)・No.1214(2017年)・No.1223(2018年)・No.1233(2019年)・No.1242(2020年)・No.1251(2021年)・No.1263(2022年)・No.1273(2023年)・No.1282(2024年)/JAF 空気圧不足でも起きるタイヤのバースト(JAFユーザーテスト)/JAF 見た目や運転でわかる? タイヤの空気圧低下の検証/JAF タイヤの空気圧不足、燃費への影響は?/JAF タイヤの空気圧点検と充填方法/JAF よくあるロードサービス出動理由(2025年度)/環境省 エコドライブ10のすすめ/ReCoo タイヤの空気圧から始める点検・整備/e-Gov法令検索 道路運送車両法(第47条の2・第48条)/同 自動車点検基準(第1条・別表第2)/同 道路運送車両の保安基準(第9条)/国土交通省 保安基準の細目を定める告示 第89条(走行装置)/NEXCO東日本 ドラぷら 高速道路上での故障は何が原因で起こっているの?

図はすべて自作のイラスト・グラフです(AI生成なし)。

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